イギリスで1970年まで行なわれていた英国最大のスキャンダルと言われる
"児童の強制移民"の実体を明らかにしたマーガレット・ハンフリーズの原作
「からのゆりかご 大英帝国の迷い子たち」を基に描いた実話ドラマです。
ノッティンガムで社会福祉士として働くマーガレットは、ある日、幼い頃に子
供だけで船に乗せられオーストラリアに送られたという女性に出会います。
そのことから英国が児童施設などに入った子供たちを、福祉の名のもとに
密かにオーストラリアに送り込んでいたことが判明するのです。
オーストラリアに送られた子供たちを待ち受けていたのは、過酷な労働や
虐待でした。
イギリスが19世紀から1970年まで、密かに行なっていたイギリスとオース
トラリアの恥部を暴くことになった事態を始めて知った私は驚くと同時に、
マーガレットが事実を隠そうとする色々な組織の圧力に負けず、英国にい
る孤児たちの親を探すため奔走する姿に感動しました。
マーガレットを「奇跡の海」のエミリー・ワトソンが演じていますが、地味な
がら誠に真摯な演技で感心しきりです。
監督はケン・ローチ監督を父に持ち、長編初監督作となったジム・ローチ
で、厚味がやや足りない初演出ですが、この問題作に正面から取り組ん
だ姿勢・心意気を大いに買ってやりたいと思います。佳作です。
(6/20 KBCシネマ 5日目 10:00の回 48人)
ご無沙汰しています。お元気ですか?
この映画を見て本当に驚きました。
でも事実であったこの事件が、両政府が合意であったことを認めて
正式に謝罪したのが、オーストラリア政府は2009年、イギリス政府は
2010年ですから、ついほんの最近です。
イギリスで公開されて話題になっているようで、シンガポールでも
上映されるといいですね。
雨、よく降りますね。おひさまが恋しい…
この作品、とっても気になってました。
けんさんの感想よんだら、
やはり、見に行かねば!と思ってます。
最近、時間がとれなくて、思うように映画を見に行けてないのです…トホホ。
ブレイクアウトも、気になるなぁ~。
例の機械、慣れてきましたよ!!ウフッ。
そちらの雨量を見ていると凄いので心配していました。
「オレンジと太陽」は娯楽映画ではないが、英国の恥を
堂々と描いていることに感心します。
「ブレイクアウト」はB級作品ながら、ニコラス・ケイジと
ニコール・キッドマンの顔合わせが見ものです。
少しくどい場面が気になりますが、見て損はありません。
同じことが言えますが「ハングリー・ラビット」もまあまあの出来です。
ニコラス・ケイジのものは、まず安心して楽しめますね。
やっと、見に行けました。
主演の女優さんをはじめ、演技が良かったし、感動しました! いい作品ですね!
実話だというし、大昔ならまだしも、最近の事だと思うと、本当にショックだし恐ろしいです…
忙しいのに感心感心。
映画は上質な娯楽作品が柱で、それから問題提起や我々が知らない
重要なことを知らせてくれる・・・物でないといけないと思っています。
この作品は楽しくは無いけど物知りになりますよね。