世界一周ヨットレースの最中に、海上で出会った男と少年との友情を、「最強
のふたり」で半身不随の富豪役を演じたフランソワ・クリュゼの主演で描いた
海のドラマです。
単独無寄港で世界を一周するという過酷な条件で知られる、フランスのヨット
レース「ヴァンデ・グローブ」に出場したヤン(フランソワ・クリュゼ)は、レー
スの途中、船の修理のためにカナリア諸島沖に仮停泊。修理を終えて出港し
たヤンは、モーリタニア人の少年マノがヨットに隠れて乗り込んでいることに気
づきます。
レースは単独で行うことが必須条件のため、このまま少年を乗せていれば失
格になってしまうのですが、大海原の真ん中で少年を降ろすわけにもいかず、
ヤンはそのままレースを続けることにしますが・・・。
前回取り上げた「グレートデイズ」に続くフランス映画の佳作です。
フランソワ・クリュゼの演技も素晴らしいのですが、なんと言っても40日以上を
かけて海上撮影をした大海原の風景が圧巻です。
海上でのお話ですから色々制約があるのですが、陸地で心配する家族との交
流を含めて、よくここまで入れ込んだと思うほどの挿話の展開がスムースで面
白いです。
そしてラストの処理がまたなんと気持ちがよいことか。勿論この作品もお薦め
の一本です。是非ご覧ください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます