「ウォーターボーイズ」などを撮った矢口史靖監督が、直木賞作家・三浦しをん
の「神去なあなあ日常」を映画化した青春物です。
ちなみに「神去(かむさり)」とは地名で、「なあなあ」は神去地方の方言で、小さ
なことにくよくよするな・・・という意味だそうです。
大学受験に失敗し、彼女にもフラれて大学浪人が決定した平野勇気(染谷将太)
は、ふと目にしたパンフレットの表紙の美女(長澤まさみ)につられ、一年間の林
業研修に参加します。
だが都会育ちの彼に対し、厳しい先輩(伊藤英明)にしごかれ、携帯の電波も通
じない山奥生活は耐えられず、早くも逃げ出したくなるのでした。しかし、パンフ
レットの美女(長澤まさみ)が村に住んでいることを知り、そのまま林業を続けてい
くことを決意しますが・・・。
矢口監督はこれまでオリジナル脚本で映画を撮ってきたのですが、本作は初の
原作小説の映画化となりました。
久し振りTBSテレビ映画の佳作です。と言っても最近はテレビ局とのタイアップ映
画が不作続きだったので目立ったのかも知れません。
林業の世界という珍しい題材を扱い、一種の根性物の様相も取り入れてかなり
良く纏まった作品に仕上げられています。
惜しむらくは、コメデイタッチになり過ぎていて、もっと自然な笑いに持って行くべ
きだったと思うことと、全体的に品がないのが少々気がかりです。
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