グスタフ・クリムトの世界的名画「黄金のアデーレ」をめぐり、実際に起こった裁判と、
この絵に秘められた数奇な物語を描いたものです。
第二次大戦でアメリカに亡命した82歳のマリア・アルトマンが、祖国オーストリア政
府を相手に裁判を起こし世界中を驚かせましたが、クリムトが描いたマリアの叔母
アデーレの肖像画「黄金のアデーレ」の返還要求だったからです。果たしてその結
末は…。
マリアにはアカデミー賞女優ヘレン・ミレンが扮し、彼女とともに裁判を起こす駆け出
し弁護士役にライアン・レイノルズ。それにダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ
らが脇を固めています。監督は「マリリン 7日間の恋」のサイモン・カーティスです。
11月に見た「ミケランジェロ・プロジェクト」の続編みたいな作品で、関心を持って見ま
したが、思ったより上手く纏まっていて面白かったです。少々粗い挿話もありますが、
上質の娯楽映画と言っても差し支えないと思います。それに何といっても気品があり、
たまにはユーモアがあるヘレン・ミレンの演技が見ものです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます