先週、玉緒ちゃんで取り上げたばかりですが、今回は「大江山酒呑童子」昭和35年(1960)
に行なわれた山口県秋吉台ロケを、少し角度を変えてご紹介したいと思います。
“大江山の鬼退治”は、それまで数本作られていますが、大映京都の「大江山酒天童子」
は、原作・川口松太郎、製作は永田雅一社長が陣頭指揮で撮った作品でした。
監督は娯楽時代劇で当時売出し中の田中徳三。長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、本
郷功次郎の他、山本富士子・中村玉緒・根上淳・中村鴈治郎・上田吉二郎・左幸子などな
どで、当時の大映オールスターキャストと言える豪華な顔ぶれでした。
山口県秋吉台ロケは、ここを酒呑童子が棲む不気味な大江山に見立てて、坂田金時役
の本郷が玉緒ちゃんと乗り込んで行く場面のです。当時は本郷も玉緒もまだ独身時代で、
本郷ちゃんは現代劇・時代劇に引っ張り凧の状態、玉緒ちゃんもお芝居が上手いし、純
情娘役が似合うとして売り出し中で、秋吉台まで大勢のファンが押しかけたロケでした。
「表」の写真は映画に登場する場面で、「裏」はロケを見ようと集まってきたファンの群れ
です。
私は仕事の一つとして東京・京都撮影所に出向いたり、多くのロケに
参加しましたが、いつも緊張して現場にいます。でも楽しかったですよ。
鎌倉は有難うございました。南美川本人とKADOKAWAさんから詳細の
報告を受けました。お蔭さまで今回も大成功だったようでホッとしています。
おつかれさまです
「大江山酒呑童子」の このショッキングなシーンは今でも記憶にありますが、カメラビハインドはこんなに見学者の群衆が居たのですね 驚きです。
さぞかし、リハーサルや本番時にはスタッフさんが群衆整理や「御静かに」の声掛けするのが大変な事だったろうかと思います。
鎌倉、川喜多記念館での映画「千羽鶴」上映会と南美川洋子さんのトークショウ、映画の舞台と同じ落ち着いた雰囲気の会場で堪能しましたよ。
会場も満員で大成功で、以前の阿佐ヶ谷ラピュタでのトークショウに満員で入れなかった方が、「今回は生の南美川さんが観られてとても嬉しい」と喜んでいらっしゃいました。
南美川さん、京さん、若尾さん、梓さんの綺麗なお着物姿や侘び寂びの茶室や茶器、良い」眼の保養になりましたです。
(南美川さんのトークショウもご本人からのお話が興味深く、満喫させて頂きました)
ガメラや大魔神も良いけど大映映画お得意の文芸作品も良いなぁ・・とちょっぴり大人気分の小三太夫でした(^。+;