累計発行部数が750万部を突破、2011年の講談社マンが賞と小学館漫画
賞をW受賞し、今も"週刊モーニング"に連載中である小山宙哉「宇宙兄弟」
の実写映画化です。
幼いころから兄弟が一緒に宇宙飛行士になるという夢みてきた兄のムッタ
(小栗旬)と弟ヒビト(岡田将生)でした。
2025年にヒビトは宇宙飛行士になって月面長期滞在クルーの一員として期
待と注目のマト。片や兄のムッタは挫折して無職となり、弟との落差に落ち
込んでいまました。
ある日、JAXAから宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過の連絡を受けます。
それは弟ヒビトが兄に無断で提出していたもので、ムッタは再び夢に向って
歩みはじめるのでした。
そんな時に、月面でヒビトの乗っていた探査走行車が消息を絶ちます・・・。
原作マンガはよく出来ていて、折角の材料を与えられているのですが、映画
はテンポが悪く、しかも物語の大事なポイントがほとんど上手く描かれていな
い始末。例えば書類選考の経過とか、遭難からの脱出などなどです。
だから映画から与えられる筈の感動は全く無しで、面白くもないし素晴らしい
兄弟のイメージも醸成されていません。これは脚本にも責任ありですね。
監督は数々のドキュメンタリー番組を制作してきた森義隆で、彼は初の劇場
映画「ひゃくはち」に次ぐ今作ですが、テレビだったらCMを入れて何とかつな
いで放映可能かも知れませんが、劇場映画はもう少し勉強してもらいたいも
のです。はっきり言って駄作です。
(5/5 TOHOシネマズソラリア 初日 15:05の回 171人)
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