直木賞作家・重松清の原作と言うのが目を引きました。元高校球児たちが昔に
帰って再び甲子園を目指す実在の大会「マスターズ甲子園」を題材にした作品
です。
元高校球児で46歳の坂町(中井貴一)は、離婚した妻が亡くなって以来、一人娘
とも絶縁状態で張りのない生活を送っていました。
ある日、元チームメイト松川の娘・美枝(波瑠)が訪ねて来て父の死を伝えます。
美枝は東日本大震災で亡くなった父の遺品から、チームメイト全員に宛てた27
年分の年賀状を出さずにおり、娘としてその理由を知りたいと願って、その宛
先である坂町に会いに来たのでした。
更に美枝がボランティアとして働いている「マスターズ甲子園」に誘われ、坂町
は気乗りしないままかつての野球部員たちと再会を果たしますが・・・。
「風が強く吹いている」の大森寿美男が監督・脚本を手がけ、キャストは中井貴
一、波瑠に加えて柳葉敏郎、和久井映見らが競演しています。
大森寿美男監督はユニークな人で、演劇の俳優や脚本家を経て、テレビと映画
の演出を並行して担当してきた異色監督ですが、映画の勉強をちゃんと積んで
いる監督と見受けました。
滑らかというか上手い映画作りが伺える作品で、同じ野球を扱った「バンクーバ
ーの朝日」に比べて数段宜しいです。枝葉になる挿話のはさみ方、処理もスム
ースで、しかも理屈っぽくならずに判りやすく展開させています。
ラストの娘との処理が少し粗いかなと思うくらいで、キャストも上手く生かされて
いるし、見ていて楽しかったです。
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ずば抜けた傑作とは思いませんが、こういう楽しめる作品がコンスタントに公開されるといいと思いました。
この程度が私流に言うと普通作品だと思うのですよ。
最近の邦画も洋画も、質的な低下が当たり前になっていて、
泣きたくなるくらいでしたから・・・。
以前有楽町の東映に、健さんの追悼映画観にいったら長蛇の列、それも若いお嬢さんが多くて、健さんの映画に?
怪訝に思ったのですが「アゲイン」の初日舞台挨拶でした。
中井さんは、藤井さんの送る会でそりかっこいい姿を拝見していましたし、お人柄もその挨拶から窺い知れましたので、迷わず健さんの映画に、、
明日がこちらは雪というので今日急いで観に行ってきましたが、けんさんの仰るとおりですね。
お父さんの佐田啓二さんとは会ったことがありますが、息子である
中井貴一はいい俳優になりましたね。
最近は渋味も加わり、安心して見ることが出来ます。