東京と福岡はほとんど同時公開ですが、ミニシアター系の作品の中に
は、遅れて公開される作品があり、'09年ヴェネチア国際映画祭審査員
特別賞を受賞した「ソウル・キッチン」もそんな一本です。
ドイツのハンブルグで、レストラン「ソウル・キッチン」のオーナー・シェフ
であるジノスは、恋人と離ればなれになり落胆、店はガラガラ、しかも
ぎっくり腰でツイてない日々を過ごしています。
そんな時に新しく雇った頑固なシェフの料理が大反響、さらに刑務所
から仮出所してきた兄が店内でゴキゲンな音楽を流し始め、店は絶好
調に繁盛し始めます。
ところが兄が店を乗っ取ろうとする奴との賭けポーカーに負け、店を奪
われることに・・・で、さてという物語。
兄弟を中心に友情や恋愛、店に集まってくる人々の人間模様を綴って
います。
監督はドイツ映画で活躍している「そして、私たちは愛に帰る」のファ
ティ・アキンで、このトルコ系監督は、多人種社会のドイツを中々ユー
モラスに描いていると思います。
主演は監督と共同で脚本も手がけたアダム・ボウスドウコスほか。
映画が始まってから、兄が騙されて店を取られるあたりまではテンポ
も良く快調ですが、その後の演出に乱れあり、惜しいと思うところです。
ドタバタしながら笑わせる場面もありますが、日本人の笑いのセンスと
一寸違うところがあっても結構楽しく見れます。
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