2008年に初演され、数々の賞を受賞した舞台の映画化で、「血と骨」など映画の脚本家
としても活躍する劇作家・演出家の鄭義信が初メガホンをとっています。
物語の舞台は高度経済成長と大阪万博に沸く1970年代。関西のとある地方都市で小さ
な焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む夫婦・龍吉と英順は、静花、梨花、美花の3姉妹と長男・
時生の6人暮らし。家族は明るく前向きに生きており、店内は静花の幼なじみの哲男ら常
連客たちでいつも賑わっています。強い絆で結ばれた彼らだったが、やがて時代の波が
押し寄せてきます・・・。
店主夫婦を「隻眼の虎」のキム・サンホと「母なる証明」のイ・ジョンウン、3姉妹を真木よう
子、井上真央、桜庭ななみ、長女の幼なじみ・哲男を大泉洋というキャストです。
絶賛している人もいるので、またしても異論をはさむようで恐縮ですが、映画化は成功だ
ったとは言えないと思います。私なりの理由は、面白い題材なのですが、時代が激変して
いること、脚本の不備で展開範囲が狭く舞台劇を抜け出し切れていないなどです。俳優陣
は豪華ですが、韓国俳優が演じた店主夫婦が好演で後がいけません。
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