倉田マユミと言えば、いま売れっ子の女性漫画家だと答える人が多いと思いますが、
今回は大映に所属して脇役で活躍した女優・倉田マユミさんです。
昭和33年(1958)に大映に入社するまでは文学座で演技を勉強し、お父さんである倉
田文人監督の作品「わかれ雲」で映画デビューし、大映に招かれた女優さんで、主役
こそ少ないものの個性の強い容姿と演技で大変重宝されました。
大映では昭和39年(1964)に退社するまで、「共犯者」「大阪の女」「歌麿をめぐる五人
の女」「鍵」「氾濫」「夜の闘魚」「不知火検校」「歌行燈」「ぼんち」「悪名」「からっ風野郎」
「新源氏物語」「女は二度生まれる」「黒い十人の女」「瘋癲老人日記」「検事霧島三郎」
「座頭市二段斬り」「女めくら物語」など、50以上の作品に出ています。
彼女と大泉滉の結婚は当時大きな話題になりましたがすぐ離婚、アメリカの外交官と
再婚してアメリカに渡ってからの消息は分かりません。京都出身の彼女は昭和7年(1
932)生れですから、元気にしていれば今年で85歳です。
☆4月1日は私の誕生日で多くの方からお祝いのメッセージをいただきました。有難う
ございます。
エイプリルフールのBDは本当?といわれましたが、正直この歳になると嬉しい気持
ちと寂しい気持ちが同居しています。もう少し頑張りますので、どうかこれからも宜
しくお付き合い下さい。(中島 賢)