映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「永遠の僕たち」

2011年12月27日 | 日記

        

     元ば若者の愛と死を主題とした舞台劇"Of Winter and Water Birds"をベース
     にして、映画向きにアレンジしたものだそうです。
     それは映画を見終わって成程と思いましたが、上手く映画化されていると思
     います。
     今年の夏頃でしたが、若い人たちに近々公開の作品で何を見たいかを尋ねた
     ところ、一番多かったのがこの作品でしたので、そんな興味もあって映画館に
     足を運びました。

     交通事故で両親を失い、自分も臨死体験をした少年イーノック(ヘンリー・ホッ
     パー)は、見知らぬ他人の葬式に参列し、まるで遺族のようなふりをして覗くと
     いう変わった趣味の少年。高校を中退し、友人は彼にだけ見える第二次世界
     大戦で戦死した日本の特攻隊員の幽霊ヒロシ(加瀬亮)だけというはぐれもの
     なのです。
     そんな葬式ゲームの参加中、少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)と出会います。
     程なく二人は恋に落ちますが、アナベルには持病があり、余命が3ヶ月だった
     のです・・・。

     私が年齢を食っているせいか、最初はなじめなかったのですが、暫らくすると
     のめり込んで見ました。この3人の主役がとてもいいのです。
     ちなみにイーノック役のヘンリー・ホッパーは、昨年急逝したデニス・ホッパー
     の忘れ形見で、この作品がデビュー作ですが将来性ありです。

     メガホンをとったのは「ミルク」「グッド・ウィル・ハンティング」のガス・
     ヴァン・サント監督で、俳優の持ち味を活かしながら一風変わったこの青春
     ドラマを上手く纏めています。
     物語は最初から死について語り、最後まで死がテーマなので、考え方によっ
     ては重いともいえますがカラッと描いていて、後味が意外にいい作品でした。
     好き嫌いはあるでしょうが、私的にはお薦めです。

コメント
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