落葉松亭日記

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シナGDP二桁成長率は嘘だった

2012年12月25日 | 政治・外交
日本でも高度成長時代、各地で公害が頻発した。
当時尼崎にいたが、国道43号線で排気ガスによる喘息患者が訴訟を起こした。
子供の頃遊んだ川は悪臭放つどぶ川になり、勤め先の前の川はメタンガスが吹き出す真っ黒な川だった。 大阪湾岸は煙の都と呼ばれた。
しかしそれも、10年も経たず改善されたと思う。

今のシナの環境汚染はそれよりも酷いのではないか。
人件費の安さで日本をはじめ先進国の工場を一手に引き受けここまで成長した。
外貨もしっかり貯め込み世界第二位の経済大国といわれるまでになった。
だが、人件費も上がり、工場進出から撤退する企業もぼつぼつ出始めている。
気の毒といえば気の毒だ。
後に残るのは、環境汚染と相変わらずの所得格差、それによる人民暴動。
中共政府は人民の目を「尖閣」に向けさせガス抜きを図る、それもいつまで続けられるだろうか。
それでも、自国のGDP成長率に懐疑的な意見が出てくるのはいい傾向、戦争を仕掛けている場合ではない。
中国社科院、「本当のGDP成長率は5%前後」 環境汚染が原因か
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/12/html/d34386.html

【大紀元日本12月20日】中国社会科学院の李楊副院長は15日、北京で開かれた会議に出席した際、国内総生産(GDP)から生態退化と環境汚染による経済損失を差し引いた場合、本当のGDP成長率はわずか5%だと発言した。
 ここ30年来、中国政府が発表した名義のGDP成長率は10%前後と高い水準を維持している。しかし、急ピッチの発展とひきかえに、深刻な生態退化と環境汚染を招き、「GDPの8%に相当する経済損失をもたらした」と同院長は主張し、「この損失を差し引けば、GDPの成長率はわずか5%に過ぎない」と指摘した。
 長い間、政府が発表してきたGDP成長率について、専門家は疑問視しつづけている。

 2011年、経済学者の綦彦臣(きげんしん)氏は、政府が盲目的にGDPを発展させているが、環境コストを差し引けば中国のGDPは成長していないと指摘した。
 中国環境保護部傘下の環境計画院は2011年、経済開発で生じた環境汚染は、毎年1兆3000億元(約17兆5000億円)の損失をもたらしているという報告書を出した。この数字はGDPの4%近くに相当するもので、その大部分は企業の帳簿や政府予算に反映されない。
(記者・高紫檀/翻訳編集・坂本了)

李克強副総理、「わが国のGDPは一人芝居であってはならない」
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/12/html/d22851.html

【大紀元日本12月25日】李克強副総理はこのほど、中国のGDPは一人芝居のようなもので、発展と社会の安定に不利であると発言をした。
 同発言は19日、中央工作経済会議終了後の「経済社会発展および改革調査研究」の座談会で出されたもの。
 ほかにも「真の発展を成し遂げるには改革するしかない」「わが国の経済発展は、名実ともに伴った水増しのないものでなければならない」「国民所得を増加させられなければ、GDPがどんなに急ピッチで成長しても、一人芝居に過ぎず、国の発展と社会の安定に不利である」などと述べた。
 同副総理はこれまでもこの観点を繰り返してきた。
 内部告発サイトのウィキリークスが暴露した米国駐北京大使館の内部公電によれば、2007年3月、当時遼寧省トップだった李克強氏は米国大使との食事会で、「中国のGDPは人為的に操作されたもので、信用できない」「参考として見るしかない」などと話していた。
 (翻訳編集・叶子)
(12/12/25 16:25)