落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

宍粟市・東山(1016m)

2011年09月29日 | 散歩・山歩き
HPに スライド 追加しました(9月30日)

9月27日(火) 快晴。
先日の千ヶ峰で痛くなった膝も回復し、久しぶりに遠出しました。

神戸から往きは山陽自動車道、帰りは国道429号線で山岳ドライブを楽しみました。
東山は、フォレストステーション波賀にあります。
麓には遊歩道、オートキャンプ場、湿原、温泉など中高年でも散策できる美しい高原です。
山頂へはなだらかな尾根コースから登りました。
快晴で山頂の展望櫓からの眺望は最高でした。
こんなに心おきなく眺められるところは他にないように思います。
かつて登った山も見えて感慨深いです。


東山 山頂


展望櫓


湿原と遊歩道


国道429号線から北西三室山?方面を望む


ええ話はないなぁ

2011年09月29日 | 政治・外交
経済知識はとんとだめ。
株も相場もようやらんから、僅かな退職金を投資信託にした。
少ない年金の足しにと思ったが、円が劇高になり、換金すれば半分以下の目減りだ。
欧米は落ち目にはならぬ、あそこがダメになるのなら、その前に日本は沈没だなどと聞いていた。
だが、日本は意外にしっかりしている。失業率も他国と比べれば低い方だ。
シナは空母を作って周辺国を脅しつけているが、経済の実態は張り子の虎らしい。
世界恐慌がやってくるのだろうか。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成23(2011)年 9月29日(木曜日)通巻第3434号
http://www.melma.com/backnumber_45206/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
世界経済が回復する兆しは日々希薄となって
ギリシアの次はウォール街不況、そして中国のバブル破綻

****************************************

 S&P(スタンダード&プアーズ)は中国の不動産開発業者の上場企業格付けを格下げする準備に入ったという。
 向こう六ヶ月から一年以内に中国の不動産価格は10%下落するという見通しを基盤に、今後の経済予測をすれば、中国のデベロッパーの株価は、それ以上の下げに見舞われることは火を見るよりも明らかだ。
しかし果たして、たったの10%の下落で済む問題だろうか?
 自慢の新幹線事故に続いて上海地下鉄事故は世界に衝撃を与えている。これは中国衰退の予兆ではないのか、と。

 ▲中国の住宅価格下落が問題ではない。深刻な問題は金融方面にある
 専門家の見立てでも中国不動産価格は2012年までに、30%ていど下落すると予測されている。
 だが「たとえ30%下落しても、それは2010年の価格と同じレベルでしかなく、住宅販売は依然として成長しつづけており、悲観論は禁物だ」とS&Pは「強気」の理由を言う(香港を除いて、どの都市でも不動産斡旋業の店先は閑古鳥という実態から乖離した分析である)。

 問題は不動産価格や販売傾向の話ではない。問題は金融システムの脆弱性である。
 銀行が、これら開発業者にいくら貸し込み、金利払いが行われなくなり、貸しはがしに転じるとき(昨今の中国の金融当局の引き締め政策を見ていれば、金融破綻こそが時間の問題である)、何が起きるかが懸念材料のトップにある。
 推定される不良債権はすくなく見積もっても邦貨換算で170兆円、最悪で250兆円に及ぶだろう。

 米国のサブプライム破綻(08年九月)は、すぐれて不動産価格の問題ではなく、金融、つまり信用収縮(クレジット・クランチ)による金融システムの包括的な破裂であり、米国の不動産価格暴落は、リーマン・ショック直後のファニーメーの破産からである。AAA世界最高水準の格付けを得ていたファニーがいきなり倒産したのだ。

 中国に当てはめれば、開発公社の破綻は忽ちデベロッパーの破綻へ繋がり、銀行経営が極めて深刻な状況に陥ることになる。過剰流動性はすでに失われつつあり、こちらの方面を閑却した予測は、一方的で甘いと言わざるを得ないだろう。
 サブプライムが表面化したとき、米国の空き家は一千万戸だった。中国はバブル破裂前の現段階で空き家は2000万戸以上(電力メーターで動いていない家屋は6500万戸という統計数字もある)。
 つまり胡錦涛温家宝路線のかかげる「保八」(成長率8%死守)は、早晩実現不可能に陥る。  そのとき、何が起こるか? いま程度の暴動で社会騒擾が収まるとは考えにくい。

 ▲中国経済が転倒すると、世界経済の牽引車が不在となる
 「世界の投資家は、ユーロ危機、米国経済陥没、日本沈没と騒いでいるが、リーマン・ショック直後から(4兆元の財政出動などにより)世界経済のバランスを欧米以外の経済圏でささえてきた中国経済の失速こそ、おそれるべき事態であり、中国の製造業指数は50%を割り込んできている。とはいえ、現在、欧州を悩ませているユーロ危機は、深刻な状態に陥る前に3000億ドル規模の救済措置を構築するという未曾有のこころみがある。リーマン・ショックの教訓が生かされており、危機回避できると考えている」(ジェイムズ・サフト、ロイターのコラムニスト。ヘラルドトリビューン紙、9月28日付けに転載)。

 嘗て世界経済の牽引はドイツと日本だった。
 米国経済がふらふらした期間、日独両国経済が強力にエンジンを吹かして、世界経済全体のバランスを保ち、さらに言えば日本が巨大な貢献をIMF・世銀になして破産寸前の幾多の国々を救ってきたうえ、米国の赤字国債をせっせと購入し続けた。
 その日本の財布が空にちかくなった。

 米国は息を吹き返し、元気になった国民の消費意欲がもどり、湾岸戦争、対テロ戦争という戦費の異様な支出をも経済活性化に利用した。
 この間、米国の景気浮揚の基軸にあったのが住宅投資だった。個人消費最大のファクターは住宅部門であり、アメリカ人の夢は住宅を徐々に大きな邸宅へと買い換えていくところに人生の醍醐味と、人生の目標があった。 サブプライム危機の到来は、住宅による景気浮揚政策それ自体が、上からの人為的な経済活性化作戦の実践政策でもあり、FRBは金融緩和と低金利政策を続けてきた。

   この構造的な危険性の存在に対して早くから警鐘を乱打してきたのはジョージ・ソロスらだが、みんなが夢を膨らませているときに風船に針を刺すような行為、そうした蛮勇をなす者は少数だった。
 「みながダンスを踊っているときにパーティを抜け出せない」とウォール街の幹部が発言したことを思い出す。
 金融機関は強気強気で、借りたカネを返すアテのない人たちの住宅投資に巨額を貸しこんだのだ。まさにこの数倍規模の貸し付けが中国で行われたのである。

 ▲バンク・オブ・アメリカは「ババ抜きのババ」を引いたのか?
   さて最近、バンク・オブ・アメリカの大株主となったウォーレン・バフェットは、落ち目の銀行が再浮上するという確信に基づくのであろうが、いったい、どのような勝算に基づくのか。
バンカメは当時全米一位の証券会社だったメリル・リンチを吸収合併した。
リーマン・ショック直後の金融大編成のダイナミズムの嵐のなかで、野村證券がリーマンの欧州と中東部門を買収した。
そのときメリルには153億ドルの損失があることは計上されていなかった。バンカメは、この不良債権もろとも吸収合併を果たし、政府から200億ドルの救済資金(公的資金受け入れ)を得た。

 市場はバフェットの「後ろ向き」なニュースに驚き、同時に失望し、以後弐週間でバンカメの株価は五割下がり、そのマーケット・バリュー(時価価格)は50%の下落を演じる結果となった。

バンカメのメリル買収は失敗であったと株主代表訴訟を起こされた。
この株主代表訴訟は米国金融史はじまって以来最大規模の裁判で、しかもその裁判の過程でつぎつぎと明らかとなったメリル・リンチの負債総額は153億ドルにも達していたのである。
 結果的にバンカメは総額500億ドルの損失を抱え、時価総額の半分を失って、米国経済の深刻な陥没状況をしめるバロメーターともなった。
 そのバンカメの救済に2012年九月、世界一の投資家ウォーレン・バフェットが、大株主として名乗り出たわけだから、再建の目処がたったと読んだに違いなく、よほどの勝算があるのだろう。

  しかし、その後、自社株買いに走ったバフェットに対してウォール街は冷ややかな視線を浴びせている。  考えてみればバフェットにとって、経営するバークシャー・ハザウェイ社の投資規模は三兆円以上のモンスターに膨らんでおり、適切な投資先がなければ、投資のポートフォリオは現金で保有か、投資家への返金でおこなうしかなく(ソロスは当面の投資環境は真っ暗として、出資者にカネを返した)、バフェットは熟慮の末、当面は自社株(バークシャーハザウェイ社)の買い戻しに走ることにしたのだ。
 通常、市場で自社株買いにでるときは買収防衛が第一の目的であり、経常利益がたっぷりとあって、儲かっている会社がおこなう。
 バフェットはこれまでにもコカコーラの大株主であり、鉄道企業を買収し、経営して立ち直らせ、或いは工作機械の企業を抱えてきた。
しかし次の数年を展望すれば米国で、確実に儲かる企業はゼロに近い。だから自社株を買って、同社の株価下落(年初来17%下げていた)を防ぐ目的もある。

    ▲ ウォール街にまたまた寒風が吹きすさぶ。
年末のクリスマスには、失業者の群れに転じ、救世軍の炊き出しに並ばなければならない人が数万は出るだろう。
オバマ政権になって以来、米国経済の落ち込みは凄まじく、あのカリフォルニアですら失業率は13%、ホワイトカラーも大量に失業している。

 業界一位、不況知らずといわれたゴールドマンサックスは、第三四半期の赤字が予想以上に悪く、向こう一年間に全体で5%の経費カット、合計1000名の社員解雇に踏み切る。ゴールドマンサックスは08年第四四半期に21億ドルの赤字を計上したが、2012年通しでの赤字は、それ以上という見方もある。
 これは驚きではなく数字も控えめでさえある。

 バンカメは社員の一割、世界で30000名の社員を解雇する。
 JPモルガンチェースは3000名、クレディスイス銀行が2000名を解雇する。こうしてウォール街をリーマン・ショック以来の不況風が吹き荒れ、とどのつまり米国金融街が欧州のユーロ危機に全面協力ができる態勢にはない。
 どうやら殺風景そのものの世界経済の俯瞰図。それなのに日本円が史上空前の高値にあってゴールド同様に投資資金が集まるのは何故か?
 これが謎である。


野田・玄葉外交

2011年09月25日 | 政治・外交
昨日読んだ古森氏の記事は、保守系と云われる野田首相のかつての主張が、今の言動と違っている、まるで「ジキルとハイド」じゃないかという内容だった。

今朝拝読したこの記事は、いいところは褒め、悪いところはバッサバッサ斬りまくる。
■白髪頭でズバリと斬るーじじ放談 2011年09月25日
http://blog.livedoor.jp/gold_7777/archives/51823239.html
野田佳彦総理と玄葉光一郎外相は「日米同盟基軸の価値観外交」を主導した安倍晋三元総理の継承者なのか?
・「民主党政権」という空想的観念は歴代自民党政権に不満を抱く左翼勢力の願望が創造した幻影であって、現実には一度も存在したことがない
・安倍・麻生外交を2年ぶりに復活させた野田・玄葉外交
・日米同盟基軸から「日・米・露・印・越・豪同盟」へ
・小沢一家と鳩山一派は完全に牙を抜かれてしまった
・「煮え切らない男」と馬鹿にされていたが、総理就任後3週間、いよいよ自民党色を前面に押し出すようになった
etc・・・ 本文へ

政治評論も人によっていろいろあり。
これならいいかも・・・ と一喜一憂する当方であります。


野田首相はいい人か

2011年09月24日 | 政治・外交
野田首相は民主党の中にあって保守系と云われる。
L・鳩山、A・菅で国政、外交力、国際信用はどん底に堕ちた。
菅氏は晴れやかに「やるべきことはやった」とお遍路に行くそうだが、国民の思いとの落差は極大ではないだろうか。
野田氏はこれらの二人よりはマシそうだが、首相になってからは言動が違ってきているそうな。

またしても・・・
トンネルから抜けるのはいつのことか。

わたなべ りやうじらうのメイル・マガジン「頂門の一針」 2382号より
http://www.melma.com/backnumber_108241/
━━━━━━━━━━━━━
野田首相はジキルかハイドか
━━━━━━━━━━━━━
        古森 義久

野田佳彦という政治家はなにを信奉しているのか。
なんのために政治家をしているのか。
そんな疑問が大きく浮かびます。
なぜなら政治家としての野田氏がこれまで堂々と主張してきたことと、 首相になってからの言動とがあまりに異なるからです。
靖国神社参拝しかり、外国の日本領土侵害への対応しかり。
これまで彼が述べてきたことと、今述べていることとでは、ジキルとハ イドの違いです。野田佳彦は二人いるのか。
いったいどちらがホンモノの野田佳彦氏なのでしょうか。
このジキルとハイドの相違を以下の記事がうまく描写しています。

【酒井充の政界××話】
野田佳彦首相ほど、永田町で悪口を言われない政治家は珍しい。9月8~ 10日付の産経新聞で「野田佳彦の実像」を3回に渡って掲載した。同 僚とともに野田 首相の知人らへの取材を進めると、「まじめ」「いばら ない」「人の話を良く聞く」といった話ばかりが集まってきた。私自身 は一度も接したことがないが、恐 らく「いい人」なのだろう。

紙幅の関係で掲載できなかったが、例えばこんなエピソードもあった。 野田首相は再選を期した平成8年の衆院選で105票差で落選した。12年に 国政に復帰するまでの間、松下政経塾の後輩が地方選などに出るたびに 応援のため全国を駆け回った。

ある地方選では後輩の候補者の陣営に詰める学生ボランティアが前国会 議員の野田首相に対し、ビラ配りを命じた。野田首相と言えば、駅前演 説で鍛えた街宣活動が持ち味だ。だが、野田首相はマイクを封印された ことに文句一つ言わず「分かりました」と指示に従った。

陣営内で「野田さんにそんなことをさせるとは失礼だ」との声が出ると、 野田首相は「選挙にはそれぞれのやり方があるんだ。それに従うべきだ」 と笑顔で応じたという。プライドの高い人の多い国会議員(経験者)に はなかなかできないことだ。

そんな「いい人」が首相になった。発言が「宇宙人」な鳩山由紀夫元首 相、誠実さのかけらもなかった菅直人前首相と比べれば、ますます「い い人」に見える。問題は「いい人」が「いい政治」を実行できるかどう かだ。

外交に限ってみれば、「いい人」は結果的に「悪い人」になりうる。日 本の国益追求のために世界の首脳と渡り合う首相が、他国からの挑発や 無理難題に対して音無しでは、国益を失うことになりかねない。

野田首相は21年7月の著書「民主の敵」で、「国境に関しての干渉には 国威をかけて対応すべきだ」と指摘している。その通りだ。国際社会で は、例えば領土、領海、領空の侵害に対して抗議しなければ、その主張 が間違っていても既成事実となりうる。

ロシアは8日に空軍爆撃機が日本列島を1周半し、9日には海軍の艦艇 24隻が宗谷海峡を通過した。いずれも国際法に違反はしていないが、 挑発的な行為であることは間違いない。
中国もどさくさに紛れるように8日に空軍機が東シナ海の日中中間線を 越えてきた。韓国では最近、元「従軍慰安婦」を支援する団体が計画す るソウルの日本大使館前の路上の「記念碑」建立が許可された。

ところが野田首相は何もメッセージを発していない。21日に米ニューヨ ークで行われた李明博大統領との日韓首脳会談では、「記念碑」どころ か韓国が不法占拠する竹島問題も取り上げなかった。

同じく同日の日露外相会談でも玄葉光一郎外相はロシア軍の挑発に触れ なかった。抗議どころか、懸念すら表明しないのは、どういうことか。


野田首相は保守政治家を自任しているらしい。「らしい」というのは、 極めてその言動が怪しいからだ。野田首相は21年3月、自ら音頭をとっ て政経塾OBら とともに「私たちはどのような国をめざすのか」との私 家本を出した。

内容は、まさに「東京裁判史観」の否定本で、野田首相は「A級戦犯と 呼ばれる人たちは国内法では罪人ではない」と主張している。こんな記 述もあった。
「日本の首相の靖国神社参拝や歴史教科書に対して中国や韓国は必ず干 渉してくる。事あるごとに中国は南京大虐殺を持ち出し、韓国は従軍慰 安婦を持ち出すが、そのたびに日本政府は頭を垂れて謝罪を繰り返して いる有様だ」
ところが、首相になると、靖国神社の公式参拝を「総合判断して」行わ ないと明言した。「A級戦犯」についても「政府の立場なので…」と言 い訳をして、自らの見解をはっきり言わない。


中国や韓国は、野田首相が就任すると「極右」とのレッテルを貼った。 確かに首相が自説を貫いていたら、中韓両国は反発しいていただろう。
だが、自ら正しいと思った信念ならば、首相になったからこそ貫徹すべ きではないか。それができないならば、なんのために首相になったのか。

野田首相は20年10月の夕刊フジのコラムで「国難のときこそ民意を問う のが筋だ」と訴え、世界的な経済不安への対策を理由に衆院解散・総選 挙を先送りした当時の麻生太郎首相を批判した。
 いま日本は国難と言われている。野田首相よろしく言えば、いま解散し なかったら、いつ解散するのだろうか。それなのに野田首相は当面の解 散を否定している。

揚げ足をとるつもりはない。これが10年も20年も前の話なら「変節」と は言わない。全部ここ数年の話だ。
首相になって言動を変える人は過去にも多くいた。ただ、信念を通す保 守系らしいようなイメージがあり、「いい人」の野田首相だけに、変節 した場合の反動も大きいだろう。

「野田よ、お前もか」
そんな声がふさわしい所以である。


光より早いものがあった

2011年09月24日 | 世相
満天の星も、今日只今の光ではなく、何年か何億年前出発した光。広大な宇宙は寂寞たるものだ。
光よりも早いものはないと教わってきたが、その光よりも早いものがあったという。
21世紀の大発見かも。
「タイムマシン可能」ニュートリノ実験結果に専門家ら驚き 2011年9月24日(土)08:00 (産経新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20110924103.html

 名古屋大などの国際研究グループが23日発表した、ニュートリノが光よりも速いという実験結果。光よりも速い物体が存在することになれば、アインシュタインの相対性理論で実現不可能とされた“タイムマシン”も可能になるかもしれない。これまでの物理学の常識を超えた結果に、専門家からは驚きとともに、徹底した検証を求める声があがっている。

 ◆概念変わる?
 「現代の理論物理がよって立つアインシュタインの理論を覆す大変な結果だ。本当ならタイムマシンも可能になる」と東大の村山斉・数物連携宇宙研究機構長は驚きを隠さない。
 アインシュタインの特殊相対性理論によると、質量のある物体の速度が光の速度に近づくと、その物体の時間の進み方は遅くなり、光速に達すると時間は止まってしまう。
 光速で動く物体が時間が止まった状態だとすると、それよりも速いニュートリノは時間をさかのぼっているのかもしれない。すると、過去へのタイムトラベルも現実味を帯び、時間の概念すら変更を余儀なくされる可能性もある。
 それだけに、村山氏は「結果が正しいかどうか、別の検証実験が不可欠だ。実験は遠く離れた2地点の間でニュートリノを飛ばし、所要時間を計るというシンプルなアイデア。正確さを確保するには双方の時計をきちんと合わせる必要があるが、これはそれほど簡単ではない」と語る。

 ◆新たな一歩に
 スーパーカミオカンデ実験を率いる東大の鈴木洋一郎教授も「別の機関による検証実験で、結果の正しさを確かめることが大事だ」と慎重な姿勢だ。
 鈴木氏は、昭和62年に小柴昌俊氏がニュートリノを検出した実験で、超新星爆発で出た光とニュートリノがほぼ同時に観測されたことを指摘。「両者の速度に今回のような違いがあるとすると、ニュートリノは光よりも1年は早く地球に到達していなければおかしいことになる」と語る。
 実験に参加した名古屋大の小松雅宏准教授は「実験に間違いがないかと検証を繰り返したが、否定できない結果になった。公表することで他の研究者による検証や追試が進み、物理学の新たな一歩につながれば」と話している。

【用語解説】相対性理論…アインシュタインが、1905年に発表した特殊相対性理論では「物体は光速を超えることはできない」「光速に近づいていくと時間の流れが遅くなり、光速になると時間が止まる」「光速に近づいていくとその空間(長さ)が縮み、光速になると、空間が0になる」などの結論が導かれる。


根底崩れた?相対論…光より速いニュートリノ 2011年9月23日(金)21:28 読売
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110923-567-OYT1T00374.html

 名古屋大などの国際研究グループは23日、物質を構成する素粒子の一種であるニュートリノが、光の速度より速く飛んでいるとする観測結果を発表した。
 現代物理学の基礎であるアインシュタインの特殊相対性理論では、宇宙で最も速いのは光だとしている。今回の結果は同理論と矛盾しており、観測結果が事実なら物理学を根底から揺るがす可能性がある。
 この観測結果が得られたのは、スイス・ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)の「OPERA実験」。ニュートリノ(ミュー型)を加速器という装置で打ち出し、約730キロ・メートル離れたイタリアのグランサッソー地下研究所へ地中を通して飛ばした。
 光はこの距離を0・0024秒で飛ぶが、今回の観測によって、ニュートリノは光より1億分の6秒早く到達していることが分かった。これは、光の速度より0・0025%だけ速く飛んだことを示している。

 ニュートリノの飛行速度を巡っては、2007年に米国の研究チームが論文を発表している。しかし、この時は誤差と区別がつかなかったため、「光速と差がない」と結論づけられた。今回は原子時計を備えた全地球測位システム(GPS)と光学測量を組み合わせ、3年間かけて約1万5000個分の飛行速度を精緻に測定した。その結果、誤差を考慮しても、光速を超えていることが判明した。
 この観測結果は現代物理学では説明できない。観測に参加した名古屋大の中村光廣准教授は「物理学全体への影響が大きいため、解釈は加えないと研究グループ内で合意している」と述べ、他グループの実験による検証を求めるために発表に踏み切ったとしている。

 ◆ニュートリノ=電気的に中性で、物質を透過する。「電子型」「ミュー型」「タウ型」の3種類があり、飛行中にそれぞれ別の種類に変化するニュートリノ振動という現象を起こす。以前は質量がゼロと考えられていたが、故・戸塚洋二東京大特別栄誉教授らによる観測で、質量があることが明らかになった。


在韓日本大使館前に「慰安婦」記念碑

2011年09月21日 | 政治・外交
在韓日本大使館前に「慰安婦」記念碑 韓国側が建立許可 2011.9.20 01:12
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110920/kor11092001140000-n1.htm

 【ソウル=加藤達也】日本統治時代の元「従軍慰安婦」を支援する団体がソウルの在韓日本大使館前の路上に「記念碑」建立を計画、管轄のソウル市鍾(チョン)路(ノ)区が申請審査を終えて建立を許可していたことが19日、分かった。外交筋が明らかにした。法的許可を受け、碑は12月にも設置される可能性が高まった。また、審査過程で韓国の保健福祉相が設置を推奨する文書を区側に提出して団体を後押しするなど、審査が政治的な色合いが強いものだったことも判明した。
 日本側は、大使館前に反日的な構造物が設置されることに強い懸念を表明していた。野田佳彦首相は21日に李明博大統領とニューヨークで就任後初の首脳会談に臨むが、「碑」の審査通過が明らかになったことで日韓の外交摩擦が激化する可能性が出てきた。

 碑は慰安婦支援団体の「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が今年7月に発表。慰安婦を象徴する高さ約120センチの少女の像の隣に空席の椅子が並ぶデザインで「平和の碑」と名付けている。挺対協は毎週水曜日に日本大使館前で開いている集会が1千回を迎える12月14日、除幕式を実施する意向だ。
 鍾路区の審査は8月22日に終了。当初、韓国側に「場所が微妙で外交問題にもなりかねない」(同区)などと慎重論もあったが、韓国が不法占拠を続ける竹島(韓国名・独島)をめぐる反日世論の激化が審査に影響した可能性もある。

 慰安婦問題をめぐっては今月、韓国政府が日本政府に賠償請求権の確認に関する協議を申し入れたが、日本側は個人の賠償請求権は消滅したと拒否している。

■「加瀬英明のコラム」メールマガジン
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi

--- 送信日 : 2011/09/20 (Tue)
題 名 : 小人の駄々に似る韓国の反日感情

 ソウルの日本大使館の前に、韓国政府もあと押しをして、『慰安婦の碑』が建つことになるそうだ。

 8月1日に、3人の自民党国会議員が竹島に近い鬱陵島(ウルルンド)を視察しようとして、ソウルの金(キン)浦(ポ)空港に降りたところ、韓国政府によって入国を拒まれた。
 韓国のマスコミが沸き立つかたわら、空港にデモ隊が繰り出して、プラカードを打ち振り、日の丸を切り裂いて、足で踏みつけた。

 韓国は駄々をこねる、こどもの国である。日本は親の広い心をもって、あやさなければならない。忍耐強い親になろう。

 その2日後に、韓国の大手の民放テレビのSBSが、私のところにインタビューにやってきた。ソウルからきた取材陣が、今回の日本国会議員による暴挙について、コメントしてほしいということだった。私はカメラの前で、一時間ほど応答した。
 「独島(ドクト)(韓国側呼称)が、日本の領土だと信じていますか」とたずねられ、「もちろんです。歴史的な根拠が十分にあります」といった、遣り取りがあった。
 私は「今回、入国を拒否されたことで、いちばん喜んだのは、3人の国会議員ですよ。日本全国にわたって、大きく報道されましたからね」と、述べた。
 「なかに私が知らない議員もいたから、鬱陵島の独島博物館を見学して、万一、竹島が韓国領だと考えを変えたらたいへんだと、心配しました」
 博物館には、独島が韓国の固有の領土であることを「証している」古地図などの資料が、展示されているという。
 そして、「きっと、これから毎月、新手の国会議員がグループをつくって、次々と鬱陵島へ向かうことになるでしよう。そのたびに阻止したら、それは議員たちを喜ばせることになりますよ」と、いった。
 「それに、日本国民は残念なことに、韓国民ほど竹島問題に関心がなかったところ、全国民の眼が竹島に向きました。ありがたいことでした」とつけ加えると、はじめは元気だった記者が、肩を落した。

 私は「日韓関係は互いにきわめて重要なものですから、皆さんが独島と呼んでいる竹島をめぐって荒立てるのは、両国の利益になりませんね」と忠告したが、反応がなかった。
 韓国は大型強襲上陸艦を「独島」と命名したり、竹島で国会委員会を開催することを決めて、はしゃいでいる。

 私はフォード政権とブッシュ・ジュニア政権で国防長官をつとめた、ドナルド・ラムズフェルド氏と下院議員のころから親しかった。
 ブッシュ政権の時に、韓国の盧武鉉(ノムヒョン)大統領が訪米して、ラムズフェルド長官と会談したところ、盧大統領が開口一番、「韓国にとって、日本がもっとも大きな脅威です」と述べた。ラムズフェルド長官は翻訳をきくと、わきの補佐官に「このバカ、何をいっているんだ」と、聞こえるようにいって、盧大統領に「私はとても忙しい。そのような話を聞いている暇はない」と述べて、打ち切った。
 国防省幹部の親しい友人が口癖のように、「韓国は同盟国として、とても信頼できない。北朝鮮よりも日本のほうが、脅威だと思っている」と、こぼす。

 韓国国防部が次期主力戦闘機の選定を行った時に、韓国の多くの飛行場の滑走路が短いことから、離着陸距離が短い軽戦闘機を採用するように、勧めたのにもかかわらず、F15を選定した。すると、韓国側が真顔で「日本がF15を持っているから、われわれも持たなければならない」と、説明したという。

 8月の第2週に、札幌で日韓のサッカー試合が行われた。私は韓国の親しい友人たちとテレビで、ビールを片手に観戦した。
 3‐0で、韓国チームの勇戦にもかかわらず、完敗(ワンペ)だった。ゲームが終わると、友人たちが激昂して、「プナダ!」「アイゴ・プネ!」(ああ口惜(くや)しい!)と、いいあった。
 私は韓国チームが金浦空港で、入国を拒まれたら気の毒だと、心配した。

どこの国にも市民団体なるものが幅をきかしている。
反日教育で仕上げられているから、「子供の駄々」と笑って済ませられない。

我が神戸市でも、「氏名」がタブーになり「名前」で統一するとか。
在日が氏を持たないからだそうな。
木っ端役人も市民団体には弱く、「ここは日本なんだよ」とは云えないのか「多文化共生」で逃げる。
そのうち、街の名前も祖国風にしたいと云われたらどうするのか。
せめて通名を禁じ、本名で登録されれば、それはそれでいいが。
事件を起こせば通名報道では、甘やかせすぎ。


ロシアの挑発

2011年09月20日 | 政治・外交
露爆撃機、日本1周 「前代未聞」露骨な挑発 2011年9月9日(金)08:00
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20110909091.html

 ロシア軍は8日、北海道北東部の日本領空に接する形で設定した訓練空域などで演習を始めた。野田佳彦首相が東京電力福島第1原発を視察する時間帯に合わせ、爆撃機が福島県沖を飛行。日本列島を完全に1周するのは極めて異例で、北方領土付近では空中給油機も合流し、露骨な挑発の意図が鮮明になった。東シナ海では中国軍のY8の情報収集機型が日中中間線を越え飛行。中露ともに野田政権の外交姿勢を試しているとみられる。

 ロシア軍は千島列島周辺とカムチャツカ半島東側の沖合で3カ所、日本海北西部で1カ所に射撃やミサイル発射の訓練海域を設定したことも新たに分かった。
 ロシア空軍の2機の長距離爆撃機TU95は8日午前6時ごろ、対馬(長崎県)の東側から日本領空に接近してきた。九州西方、沖縄本島の南を経由し、太平洋に入り北上した。
 国後島付近で2機の空中給油機IL78と合流、北海道北東部の訓練空域に入った。空中給油をした後、宗谷海峡を抜け、対馬東方まで南下し反転。再び国後島付近まで飛行後、午後8時ごろ帰投した。
 TU95は約14時間にわたり日本領空周辺を飛行しており「前代未聞で今後の動向も予測不能だ」(防衛省幹部)とされる。

 野田首相は午前10時40分ごろ福島第1原発に到着したが、そのころ2機のTU95は福島県沖を北上した。
 藤村修官房長官は「(訓練空域が領空に)ここまで近いのは異例」と述べた。


ロシア機、日本列島を周回=空自がスクランブル-防衛省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201109/2011090801007

 防衛省は8日、ロシアの爆撃機2機が同日、日本列島を周回するように飛行し、航空自衛隊が戦闘機などを緊急発進(スクランブル)させたと発表した。領空侵犯はなかったが、ロシア機が列島を周回飛行するのが明らかになったのは初めて。
 同省統合幕僚監部によると、2機はTU95爆撃機。朝鮮半島の東方から編隊で飛来し、沖縄本島付近まで進んだ後、太平洋を北上。樺太付近から再び南下し、日本列島を一周する飛行経路をたどった。
 その後、2機は日本海上空を北上し、ロシアへ向かったという。オホーツク海上空では、別の2機による空中給油も確認された。 (2011/09/09-00:10



ロシア軍、日本周辺で挑発継続 力誇示し領土問題優位に 2011.9.17 22:09
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110917/erp11091722120006-n1.htm

 今月に入りロシア軍が日本周辺で挑発を繰り返し、カムチャツカ半島では21日までの予定で大規模演習を続けている。異例の事態に緊張を強める海上自衛隊は17日も電子偵察機EP3、画像データ収集機OP3を飛ばし情報収集に当たった。防衛省は一連の行動について「強いロシア」を誇示する狙いがあると分析。海軍力を増強し北方進出ももくろむ中国を牽(けん)制(せい)しつつ、日本に中露との「二正面作戦」を強い、北方領土問題で譲歩を引き出す「外交カード」として利用する思惑も指摘されている。日露双方の動きを検証した。

 ■初物づくしの演習
 「日本領空に接している」
 6日夜、航空自衛隊幹部はロシアからの航空情報に驚いた。同日午後8時36分、成田空港(千葉県)にある「航空情報センター」に届いた通知は、8日午前10時から午後3時まで北海道沖を訓練空域として設定するとしていた。8日は空軍爆撃機が日本周辺を1周半近く飛行した。東日本大震災の被災地である仙台沖を旋回した後、設定した空域で空中給油をし、さらには竹島沖をぐるりと回った。
 翌9日には海軍艦艇24隻が太平洋への出口に当たる宗谷海峡を通過した。海自幹部は「海峡を通過するときから対潜水艦戦訓練を始めていた」と明かす。艦隊はカムチャツカ半島東部に向かい、兵員1万人、艦艇50隻、航空機・ヘリ50機を投入した演習を行った。
 ロシア軍の動きに対し、自衛隊は警戒監視を行うとともに、緊急発進(スクランブル)も行った。さらに爆撃機への空中給油の瞬間も撮影した。

 ■中国牽制の狙いも
 空自幹部は「日本の庭先に訓練空域を設け、空中給油というメーン・イベントを仕掛けた」と話す。航空戦力をより遠方に展開できるようになったことを誇示するデモンストレーションだったとの見方だ。
 空自OBは「中国を牽制する狙いもあった」と指摘する。中国は太平洋への出口として宗谷海峡の通過も視野に入れているとされる。北極圏開発への積極的な関与も目指している。北極圏に利害を持つロシアは中国の動向に神経をとがらせている。
 資源輸出をてこにした国力回復に伴い、予算が潤沢になったロシア軍は、2007年から戦略爆撃機の長距離飛行を再開させ、原子力潜水艦の展開も活発化させた。10年6~7月には択(えと)捉(ろふ)島(とう)にも1500人の兵員を動員した大規模演習を極東地域で行った。今回の演習は海・空戦力を投入した極東での大規模演習の「常態化」をうかがわせる。
 来年3月の大統領選で、再選に意欲を示すドミトリー・メドベージェフ大統領(46)が強い指導者像を国民にアピールするため、再び示威行動を指示する可能性があるという。

 ■対処と抗議不可欠
 「ロシアは伝統的に『力の信奉者』で、弱体化した国に矛先を向ける」
 防衛省幹部が語るように、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で日米同盟はきしみ民主党政権は不安定な状況が続く。「南」で中国が航空機や艦艇による威嚇を繰り返す中、「北」でロシアの挑発も続けば、自衛隊は「二正面作戦」を強いられる。
 「ロシアは日本の苦境をつくりだした上で、挑発を緩めるかわりに北方領土の返還要求などを控えさせる外交カードに使うのでは」
 空自幹部もそう予測する。ロシアの挑発に日本政府は明確な抗議はしていない。防衛省OBは「安全保障上、最大の失策」と断じる。反応がなければロシアが挑発をエスカレートさせかねない。このOBは「揺るぎない対処と断固たる抗議が不可欠だ」と強調する。(半沢尚久)

軍事ジャーナリスト鍛冶俊樹氏の分析
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 第26号(9月20日)
http://www.melma.com/backnumber_190875/

*ロシア軍がやって来た。
 今月8日、ロシア空軍の戦略爆撃機ツポレフTu95通称ベア、2機が日本列島を丸々一周するという異常な行動に出た。今まで日本を半周することはあったが、丸々一周するというのは初めての事で、日露史上で言えば昭和20年(1945)のソ連軍の千島侵入以来の暴挙と言っていい。ただし事件の性質としては、ソ連の日本侵攻の予兆となった張鼓峰事件(1938)に比せられるべきであろう。
 「成立したばかりの野田政権の出方をロシアが伺った」という見解が一部マスコミで示されたが、精緻に見ればそんな生易しい事態ではないことが分かる。日本はまさに周辺国によって分割される寸前と言っても過言ではない。
 奇怪な点の第1は、その侵入路だ。爆撃機は北朝鮮方面からやって来て対馬を抜け沖縄を迂回している。先月24日にメドベージェフ露大統領と北朝鮮の金正日総書記の会談がロシアの軍事基地で開かれ、天然ガス・パイプラインを北朝鮮さらには韓国まで引くことで合意している。従ってロシア機の行動は「朝鮮半島はロシアの勢力範囲に入りつつある」との示威であろう。

 奇怪な点の第2は、同日、中国の偵察機Y8が東シナ海の日中の事実上の境界線を越えて侵入している点だ。まさに日本は露中両国から袋叩きにされた格好だが、中国軍機の行動は日本を叩くというより寧ろロシア機の行動に反応したものと見た方がいい。
 と言うのも8月31日、ロシア海軍は日米と合同訓練を示唆した。日米は何も聞いておらず一方的な宣言なのだが、そのロシアの軍艦の名前がワリヤーグだと言うのである。言う迄もなく同月10日に中国が就航させた空母の旧名もワリヤーグだ。つまりこのロシアの発表は「ロシア海軍は日米と同盟して中国に当たると言っている」のも同然なのである。
 実際には露艦ワリヤーグを中心としたロシア艦隊は9月8日から北海道北東で軍事演習に参加しており、露軍機の日本周回もその演習の一環だったわけだ。つまり中国からすればこの露軍機は中国を標的に行動している事になるのである。

 奇怪な点の第3は、米国の沈黙だ。ロシア軍の極東における異常な行動に対して、在日米軍、在韓米軍を維持している米国が殆ど何も反応していない。これは黙認しているとしか考えようがない。
 ロシア軍が一方的な宣言をした8月31日、ロシアではプーチン首相臨席のもとロシア最大の国有石油企業ロスネフチと米国石油最大手エクソン・モービルの提携の調印式が行われていた。

 一説には米国は世界最大の産油国サウジアラビアの民主化を決意していると言われる。さきにリビアが民主化の名のもとに内戦となり、石油の供給が停止している。これでサウジの石油の供給が停止すれば原油価格の急騰は必然で、米国としては世界最大の資源大国ロシアとの同盟は絶対に必要となる。
 つまり米国とロシアの同盟の基本的な道筋ができており、それ故に米国はロシアの極東における軍事覇権の拡大を容認したと見るべきであろう。
 しかしながら野田総理の完黙はどういう訳か?不法占拠している北方領土を基点としたロシアの軍事演習は我が国として断じて容認出来るものではないし、米国がもし容認したとするなら許しがたい背信であろう。自衛官の息子である野田総理がこの事態を容認するとするなら、今回の事件で最も奇怪な国は他ならぬ日本だということになる。

 チャンネル桜で同様の話をした。16日放送、17日YouTubeにUPだが、18日の産経新聞一面トップは「ロシア軍 日本周辺で挑発行為継続」の記事。私の話を参考にした様にも見受けられる。それはそれで結構なことだが、もしコメントを引用しているなら、一言断りが欲しかった。
http://www.youtube.com/watch?v=mmMWiDxl5zY&feature=mfu_in_order&list=UL

訓練か偵察か知らないが、前代未聞といわれる露軍の露骨な挑発に空自はスクランブルを行った。
しかし政府及び野党の反応は鈍い。領空侵犯がなかったから?
産経は上記のように報じたが、他のメディアはどうなのか。
この国は大丈夫なのであろうか。


連休

2011年09月19日 | 日常・身辺
17日(土) 曇時々雨の生憎の天気
 長男夫婦が孫を連れてやってきました。
 孫(女9ヶ月)とは初対面、見慣れないなぁという顔で爺をじっと見ている。
 やがて打ち解けて抱かれてくれました。

 この子が私と同じぐらいのトシになる頃はどんな世の中になるのでしょうか。

19日(月) 曇
 次男が横浜から帰ってきました。
 4月から東京で働くようになりましたが、元気でやっているようです。
 早速新しい車で空港まで送ることに・・・
 私は神戸に住んでいながら神戸空港ははじめて。赤字と聞いていますが、連休最終日で賑わっていました。

紀伊水道方面。台風の影響か見通しは良好です。


いつもは山から神戸空港を眺めていますが、こちらから見ると平凡な山並みです。


中国経済凋落に向かう

2011年09月16日 | 政治・外交
「おごる××は久しからず」シナ経済が危ういらしい。
世界第二位の経済大国の座も明け渡すのだろうか。
そういうときに限って中共は人民の目をそらすために反日事件を画策する。
反日デモ、日本関連企業のスト、尖閣領海侵犯等々。要注意。
メールマガジン「石平(せきへい)のチャイナウォッチ」
http://0www.seki-hei.com

■ 落ちる一方の中国経済 2011年9月16日

今年8月以来の中国経済関連ニュースを読むと、 「減少」「鈍化」「下落」などの不吉な言葉が躍っていることに気がつく。

たとえば8月2日、中国の各メディアは、2011年上半期(1~6月)の 大型トラック販売台数が前年同期比7・04%減だったと報じた。
翌日の8月3日、今度は同年上半期の軽自動車の販売台数が 前年同期比11%減となったことが発表された。
繁栄のシンボルである中国の自動車産業の成長はついに下り坂に転じたわけである。

自動車産業が不況となれば鉄鋼産業も難を逃れない。
1日付の「経済参考報」によると、今年7月の全国鉄鋼業界の純利益は 6月と比べると何と35・4%減となったという。
個人の場合にたとえていえば、要するに、 1カ月で収入が3割以上も減ったというひどい話である。

利益が減少したのは何も鉄鋼業だけではない。
たとえば中国通信大手の中国聯通の今年上半期の純利益は前年同期比5・5%減、 生命保険大手の中国人寿のそれは28%減。
そして9月初旬に上海と深セン市場に上場する中国企業2272社の 2011年上半期決算が出そろったところ、 純利益合計の伸び率は前年同期のそれより半分も落ちていることが分かった。

伸びているのは在庫だけである。
8月23日付の「中国証券報」の関連記事によると、 中国国内上場企業1246社の6月末の商品在庫額は 1兆4200億元(約17兆400億円)で、前年同期に比べて38・2%、 年初に比べて18・9%増加したという。

このように販売や利益、在庫などの企業業績の基本面において、 今年上半期の国内産業全体はまさに落ちる一方である。

7月7日の本欄が論じた中国経済の「硬着陸」傾向は より鮮明となってきたとはいえるが、その背景にあるのはやはり、 中国政府がインフレ退治のために実施している金融引き締め政策である。
金融引き締めの結果として、中国経済の6割を支えている中小企業が 経営難に陥って「倒産ラッシュ」が全国に広がっているから、 経済が急速に傾いてしまうのは当然の成り行きである。

しかしそれでも、政府は金融引き締めの手綱を緩めることができない。
インフレのさらなる亢進(こうしん)が何よりも恐れられているからである。
温家宝首相は1日発行の中国共産党中央委員会の理論誌『求是』に寄稿した文章で、 「物価レベルの安定が最優先課題であり、政策の方向を変えることはできない」 と表明した。これは、まさに引き締め政策継続の決意表明であろう。

しかし今後、引き締め政策が継続されていくと、 産業全体の衰退はよりいっそう進み、成長率のさらなる鈍化も予測できよう。
現に、8月中旬、モルガン・スタンレー社とドイツ銀行が相次いで 中国の経済成長見通しを引き下げたことが報じられている。

こうした中で、中国の不動産市場からも衝撃的なニュースが飛び込んできた。
今年8月の北京市内の不動産販売件数が09年以来の 最低数値に落ちたことが判明した直後、同じ北京市内の不動産物件の平均価格は 9月4日までの1週間で12・4%も下落したと、 6日付の「新京報」などの地元紙が大きく報じている。

1週間の間に不動産価格が1割以上も落ちてしまうとは まさに「暴落」というべき異常事態だが、どうやら不動産バブルの崩壊は すでに首都の北京から始まっているようである。

落ちる一方の中国経済はこれで、 いよいよ凋落(ちょうらく)の最終局面に突入しようとしているのである。
( 石 平 )

■ 不動産バブルの崩壊はついに始まった 2011年9月15日

本コラムはかねてから「バブルの崩壊が近づいている」との予測を立てていたが、 9月に入ると、この予言は早くも目の前の現実となり始めた。

9月6日付の「新京報」などの北京の地元紙は 北京の不倒産市場の動向にかんする衝撃なニュースを伝えた。

北京市内の不動産物件の平均価格は9月4日までの一週間、 何と12.4%も下落したという。
一週間の間に不動産価格が1割以上も落ちてしまうとは まさに「暴落」というべき異常事態の発生であろう。
どうやら不動産バブルの崩壊は首都の北京から始まっているようである。

同じような現象は上海や深?などの大都会でも見られている。

9月14日付の「上海証券報」は、「不動産価格の下落が広がる」 とのタイトルの記事を掲載して上海の不動産市場の状況をリポートしているが、 それによると、今年以来の販売不振と在庫山積が原因で 上海でも不動産価格下落の動きが広がり、 一部の物件の下落幅はすでに10%を超えているという。

それに先立って、9月7日付の「毎日経済新聞」という経済紙は 深?における不動産価格下落の動きを伝えているが、 その一例として、深?市内の「蘭亭国際名園」という名の分譲住宅物件は 1平米にして7000元(7約84万円)の値下げを断行した実例を取り上げている。 その値下げ幅は20%を超えているという。

こうした価格下落の動きと同時進行的に、 全国的な不動産販売件数の急減が加速化している。

中国指数研究院という公共機関が9月15日に発表した数字によると、 9月5日から11日までの一週間、研究院が観察対象にしている 中国の35の都会のうち、19の都会で不動産販売件数の急減が見られて、 その内の11の都市での減少幅が30%以上であるという。

その中では、深?での現象幅がもっとも激しく60%を超えており、 北京・南京・重慶・杭州・上海のそれが悉く30%となっている。

市場はそこまで冷え込むと、それらの都市での 不動産価格のさらなる下落はもはや避けられない。

中国の不動産バブルの崩壊は今後において確実に進行していくのであろう。
今度こそ、「狼」は本当にやってくるのである。
( 石 平 )


墓参り

2011年09月14日 | 日常・身辺
何年ぶりだろうか。亡父の13回忌でもあり能勢の妙見山にある本瀧寺に出かけた。
最近購入した軽4輪の慣らし運転・練習も兼ねて。
バイクでは何度か来たが、軽自動車となると、あの狭いヘピンカーブの連続で緊張した。
自宅から2時間かかり、遠いなぁとため息が出た。
祖母が妙見宗らしく、母思いの父は此処を永眠場所としたと聞いている。

腹ごしらえの後、妙見廟にあるお厨子の扉を開け、社会人になっていった息子達のこと、初孫のこと、老母のことなど近況報告した。

その後、お滝で亡父に倣い水行をさせていただいた。
今日はウイークデーで水行する人もなく、寺務所で更衣室の鍵をお借りした。
残暑が厳しかったが、ビシビシと肩を打つ石清水に、あっと云う間に汗が引いてしまった。

余生の始まり、なんとなくこれで区切りが付いたような清々しい気分で帰路についた。