落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

【山】神河町・宍粟市境界 藤ヶ峰(942m)

2019年05月30日 | 散歩・山歩き
神河町と宍粟市境界の藤ヶ峰を歩いた。
宍粟50名山に別選5名山が加えられた。
藤ヶ峰は、そのひとつで、新たに山歩きの目標ができた。
久しぶりの山歩きで息が切れたが、ゆっくりと脚を慣らしながらブナなどの新緑の森の中を登っていった。

途中の南千町ヶ峰から北の展望




山歩記


日本企業ファイバー技術が中国へ

2019年05月27日 | 政治・外交
日用雑貨品、食品など中国製・韓国製は身の回りにあふれている。
高度な技術もその感覚で貿易されているのだろうか。
住友電工が民生用にとファーウエイに売却した光ファイバー技術が中国軍事用に流れていった。
中国は共産党一党支配の国、ファーウエイもZTEも共産党支配下にあり、民生用・軍事用の区別は無意味。
ファーウエイ・スマホにバックドアが仕掛けられていたのは、ほんの手始めだったのだろう。
米が同盟国日本の対中貿易の甘さにいらだっている。
<独占報道>日本・住友電工の光ファイバー技術、ファーウェイ経由で中国軍に渡った=米国防省筋 2019年05月24日 19時37分
https://www.epochtimes.jp/p/2019/05/38602.html

写真:中国人民解放軍の最新戦闘機J-10 (Getty Images)

米国防総省の諜報関係者は大紀元の取材に対して、中国共産党政権はファーウェイ(華為科技、HUAWEI)とZTEを通じて、米国防総省から日本企業に委託開発させた最先端の光ファイバーケーブル技術を手に入れ、軍事利用していると述べた。国際戦略専門家は、海外企業に対して「中国に渡った技術で、自国の兵士が殺されると考えたほうがいい」とその技術の取り扱いに高い警戒心を持つよう呼びかける。

ZTEとファーウェイに売却した光ファイバー技術、中国人民解放軍へ

2018年5月、大紀元英字版記者ジョシュア・フィリップ氏の取材に応じた米国防省諜報関係者は、国防省が過去、ノースカロライナ拠点の日本企業で住友電工グループ会社・住友電工ライトウェーブに開発を委託した、次世代光ファイバーケーブル技術について語った。

この諜報筋によると、住友電工ライトウェーブは、この技術開発完了の後に、同社北京支店からファーウェイとZTEに技術を売却した。大紀元英字版の2018年5月の同報道について、住友電工に問い合わせたが、事実ではないと否定した。

諜報筋は、住友電工ライトウェーブに委託開発した光ファイバー技術と同じ技術が、「中国軍のジェット戦闘機の殲10(J-10)、ハイエンド駆逐艦、巡洋艦、開発を続けている空母に使用されている」ことを確認したという。フィリップ記者はこの諜報筋から、証拠となる文書や画像を確認した。

住友電工ライトウェーブとファーウェイやZTEの取引は民間の取引であり、技術盗用ではないという。「住友電工ライトウェーブは、船舶や戦闘機、ドローンのための高度な光ファイバー開発の最先端を走ってきた」「不注意なことに、一部の技術は、ファーウェイとZTEを経由して中国人民解放軍に渡っている」と諜報員は述べた。

ファーウェイとZTEは、制裁を逃れてイランへ技術を渡したとして米国の調査を受けている。また、米政府は、複数の不透明性なルートで、米国の知的財産や最先端技術を入手していると指摘してきた。

トランプ大統領は2019年5月23日、ホワイトハウス前で記者団に対して、「ファーウェイは非常に国家安全保障、軍事にとって非常に危険だ」と強調し、ファーウェイに対する米国企業の取引規制や禁輸措置を進めている。

ファーウェイは民間企業だが、中国人民解放軍と緊密な関係にある。創業者で最高経営責任者(CEO)の任正非氏は元軍のエンジニア。ファーウェイは官製や軍のネットワーク建設事業を請け負ってきた。

膨大な量を高速処理できる光ファイバーは、民間でも軍事部門でも需要の高い技術だ。公共事業では、インターネット通信網の構築に、軍事ではデータの高速処理が求められる船舶や航空機に設計され、有事では戦闘の勝敗を左右する。

「光ファイバーは、データを迅速に伝送する能力がある。次世代技術にはスピードアップが求められ、より速く伝えることができればできるほど良い」「もし敵側がわれわれの開発を見るならば、これが数十年かけた開発であることがわかるだろう」「今日の光ファイバー技術と30年前の伝送技術の差には『光年』の違いがある」と付け加えた。

静かな軍事レース

この諜報筋によれば、軍事レースは、すべての国にとって「終わることのない競争」だという。膨大なデータ処理を行う第5世代戦闘機や軍艦、兵器システムなどの高度な技術の開発には絶えず対応しなければならない。「次世代の軍備強化と発展に最先端技術力は常に求められている」と彼は述べた。

国際評価戦略センターの上級研究員リチャード・フィッシャー氏は大紀元の取材に応じ、住友ELが開発した最先端の光ファイバー技術は「中国軍には非常に欲しい技術だ」と語った。

諜報筋は、住友電工ライトウェーブとファーウェイおよびZTEの取引は違法ではなく、「サプライヤーに悪意があった訳ではないだろう」と述べた。しかし軍民両用可能な技術の境界線は明確ではなく、このあいまいさを米国は無視できない問題になっているという。

中国に技術が渡る場合、企業側が説明しない限り、そのエンドユーザーを知る術はない。民用か、軍事か。「技術はどのように使用されるか(開発企業には)わからない」

諜報筋はいくつかの事例を紹介した。たとえば、ある海外企業は、特殊合金技術をイランに売却した。この技術はのちにイランの核兵器の部品に使用されたという。さらに、上海鉄鋼企業が海外企業から得た金属加工技術は、のちに中国軍の武器計画に利用されたとの例も語った。 「中国に米国軍事技術へのアクセスを許可したのはクリントン元大統領」

諜報筋は、イランや中国のような軍民融合体制も許される国へ技術移転を許すことは、米国の問題だと指摘する。「この最大の犯人はクリントン元大統領だ。なぜなら、クリントン元大統領は中国に、米国の軍事技術への自由なアクセスを許可した。なかにはW88核弾頭のような高度な軍事技術も含まれる。何ら規制もしなかった」

「中国は、米国の技術を25年間も自由に入手してきた。このため中国の軍事技術は大きな発展を遂げた」

国防総省が資金を提供した技術が中国軍に渡っているとしたら、少なくとも住友EL北京支店は「誰がエンドユーザーなのかを見極めるべきだった。相手は日本企業なのか、米国企業なのか」。諜報筋は、技術移転における慎重な扱いを強調した。

諜報筋は、中国に支店を置く海外企業が共通して抱える問題は、現地に支店を置けば、すでに企業の技術や知的財産は中国共産党や中国軍に渡るものであると指摘する。「会社の技術を中国に置くならば、それは失われる」

フィッシャー氏は同様の考えを示している。「中国の軍産複合体は常に最先端技術のために世界中から技術を入手しようとしている」「ファーウェイとZTEは、中国共産党体制による支配のための手と足だ」とし、重大な警戒心を持つべきだと提言した。

共産党政権は軍民融合政策を実行し、中国の民間技術は中国軍に利用される。「私たちが中国に何らかの高度な技術を売却すれば、すべて中国軍の技術の発展のために吸い上げられるだろう。中国に渡った技術で、自国の兵士が殺されると考えたほうがいい」
(文=ジョシュア・フィリップ/翻訳編集・佐渡道世)


亡母の納骨

2019年05月25日 | 日常・身辺

2月に亡くなった母(享年103)の遺骨を父の待つ能勢妙見廟に納骨した。
兄の発案で、納骨の前に遺骨は弟妹によって母の故郷岡山を巡った。
激動の昭和、両親は我々三男一女を育ててくれた。
2008年6月、弟の所から私の所に来た。
3年後の2011年5月介護を兄に交代してもらい泉南に移っていった。
私は山歩きや旅行を楽しませて貰った。
それから8年経った。2月の早朝、静かに呼吸が止まったという。



5月というのに、真夏日という所があったという。
亡母の納骨式を行った能勢妙見廟は29℃だった。
能勢、三田では、田植えの準備が進み、水を張った田んぼが見られた。




丸山穂高衆院議員「戦争」発言が物議

2019年05月20日 | 政治・外交
11日、ビザ無し交流で元島民と訪れていた北方領土・国後島で、丸山穂高衆院議員が、元島民に対し、「戦争」による北方領土問題解決を肯定するような発言をしたという。
同行した記者の収録したと思われる動画がネット上に拡散している。
下記の記事に依れば、翌12日に訪問団に謝罪している。

日本政府の見解は、「我が国固有の領土である北方領土に対するロシアによる不法占拠が続いている」としている。
北方領土交渉にたいして色んな考えがあってしかるべきで、たとえ議員でもこのように考える人もあるだろう。本気で「戦争」と言ったわけでなく、また出来るわけでも無い。元島民の意識を確認したのではないだろうか。
丸山議員は所属の「日本維新の会」は除名された。
党はマスコミの過剰反応を恐れたか、党代表がロシア大使館に謝罪に赴いた。
立憲民主党や維新など野党6党派は17日、議員辞職勧告決議案を衆院に共同提出。
維新の会ほか野党は「北方領土は我が国固有の領土」とは考えていないということだろうか。

除名された丸山議員は「完全に意味不明な対応」と維新幹部を批判している。
除名丸山氏がロに謝罪の維新批判 「完全に意味不明な対応」 2019/05/19 21:40共同通信
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2019051901002029.html

 北方領土を戦争で取り返す是非に言及し、日本維新の会を除名された丸山穂高衆院議員は19日、駐日ロシア大使に丸山氏の発言を謝罪した維新幹部を批判した。「ロシアへの『おわび』は完全に意味不明な対応。おかしなことにはおかしいと申し述べる」と自身のツイッターに投稿した。20日に取材に応じる考えも示した。

 維新の片山虎之助共同代表と馬場伸幸幹事長は17日、東京都内のロシア大使館でガルージン大使と会い謝罪。「わが党にいた議員の発言で不快な思いをさせた。維新の考えでは全くない」などと伝えた。
 立憲民主党や維新など野党6党派は17日、議員辞職勧告決議案を衆院に共同提出。
元島民ら丸山議員に反発「国会議員の態度じゃない」 コップで机をバンバン
毎日新聞2019年5月14日 16時44分(最終更新 5月14日 20時55分)
https://mainichi.jp/articles/20190514/k00/00m/040/176000c

写真:「戦争」発言の翌12日午後、北方領土の国後島古釜布の「友好の家」で団員に対し謝罪する丸山穂高衆院議員=同行記者団撮影
 北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として国後島を訪問した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(大阪19区選出)が11日、同島で元島民に対し、戦争による北方領土問題解決を肯定するような発言をしていた問題で、元島民らの間で「交流に支障が出かねない」「戦争なんてとんでもない」と反発が広がっている。

 同島出身で訪問団長を務め、丸山氏にその場で反論した大塚小弥太さん(89)=札幌市=は「『戦争』と聞いて驚き、とんでもないと思った。衆院沖縄北方問題特別委員会の委員でもあり、人選はよく考えてほしい」と苦言を呈した。丸山氏が酒に酔っていたとの説明には「酩酊(めいてい)でなく(意識が)はっきりしていた」と指摘。同行記者の取材中に割り込んで発言してきた経緯から「失礼だと思った」とも述べた。

 同じく訪問団に参加した同島出身の清水征支郎さん(80)=北海道浜中町=は戦争発言に「議員辞職かクビにすべきで、ビザなし交流の意義を損なう」と反発。「コップで机をバンバンたたいて大騒ぎをしており、国会議員の態度じゃないと腹が立った。翌日も嫌々謝罪し、本気でないように見えた」と批判した。

 丸山氏は11日夜、同島の宿泊施設「友好の家」での懇親の場で、団長の大塚さんに「(戦争でなければ北方領土を)取り返せない」「戦争をしないとどうしようもなくないですか」などと発言。大塚さんは戦争による解決を再三否定し、強く反論した。

 丸山氏は翌12日、団員の抗議を受け、2回にわたって謝罪したが、13日に北海道根室市に到着後の記者会見では謝罪せず、「(北方領土を)戦争で取られたことに賛成か反対か団長の考えを聞こうとした」として、自分の意見でなく質問として発言したと釈明。「意見交換する公の場でなかった」「真意を切り取られて心外」「言葉尻だけとらえられても困る」と開き直っていた。

 訪問団関係者によると、団員はロシアが実効支配する北方領土での不測の事態を避けるために夜間の外出を自粛しているが、丸山氏は夜中に外出しようとして制止を受けたほか、酒に酔って大声を上げるなどの迷惑行為があったという。【本間昭浩】
西村眞悟の時事通信  http://www.n-shingo.com/
準戦時情勢の中にいてコップの中で騒ぐな  令和1年5月18日(土)

丸山穂高衆議院議員が、北方領土の国後島へのビザなし交流訪問団に参加して、 宿泊場所の「友好の家」で、訪問団団長の元国後島民の大塚小弥太さん(八十九歳)に、 「戦争で奪われた島は戦争で取り返すしかない」という趣旨の発言をして、 それを、そこにいた誰かが録音していてマスコミが報道して騒ぎが広がった。
そして、丸山議員が所属する日本維新の会は同議員を除名したうえで、 他の党派の議員達とともに同議員の議員辞職を求めて動き回り、我が国会とマスコミは、 まるで「戦争という言葉」に対するアレルギー反応が起こっているが如くだ。
この頃、ソバなど普通にあるものを食べた子供が全身に発疹ができたり呼吸が困難になるアレルギー反応を起こすことが報告されている。
これと同じ症状ではないか。

産経新聞の産経抄(五月十六日朝刊)の言葉を借りれば、丸山議員の発言は、 「ロシアとの返還交渉に水をさし、ビザなし交流に悪影響を与える」ということだろう。
果たしてそうか。私は、認識を異にする。
丸山議員の発言は、ロシアとの返還交渉に水をさすどころか、有利に展開させる方向に作用する。
但し、我が国内に、現在のような同議員の発言に対するアレルギー反応が続いておればダメだ。
丸山発言を非難する現在のマスコミと大衆(議員を含む)は、その意図とは反対に、 プーチンに至るロシアの為政者達の、領土問題をちらつかせて日本にカネを出させるという一貫した方針を強化する方向に貢献している。
これを利敵行為という。

以下その理由を述べるが、その前に 現在の我が国を取り巻く国際情勢を概観しておきたい。
まず、我が国は、如何なる国際情勢の中におかれた「コップ」であるかを認識し、次にその「コップ」の中のマスコミと大衆の反応の意味を知るべきだ。

結論を先ず記しておくと、
イラクのサダム・フセインがクエートに武力侵入したように公然と、また、中共の毛沢東がチベットと平和協定を結んでチベットを併呑したような巧妙さで、我が国を武力で屈服させる意思を持っているのは、ロシアと中共である。
公然と来るのが得意なのはロシアであり、密かに来るのが得意なのは中共である。

振り返れば、明治二十七年と同三十七年、我が国は相次いでこの二国と戦争状態となった。
日清戦争と日露戦争である。
そして、我が国を取り巻く国際情勢は、「百二十五年の円環」を廻るかのように、この日清、日露両戦役前夜の情況に回帰しつつある。
まず、我が国の北から南に、ロシア、北朝鮮そして中共は、我が国の厳然たる仮想敵国であることを認識すべきだ。

中共は、南シナ海と東シナ海を軍事力増強によって「中国の海」としつつあり、 ロシアは、我が北方領土である国後島と択捉島においてミサイル基地等の軍事施設建設を加速している。
その上で、両国海軍は平成二十五年から、毎年一度の割合で、山東省沖、ウラジオストック沖、北海道沖オホーツク海、北朝鮮沖そして尖閣諸島沖で合同軍事演習を実施している。
即ち、中露両国海軍は、我が国周辺の海である北の北海道沖のオホーツク海、西のウラジオストック沖と北朝鮮沖の日本海、そして南の尖閣諸島沖と山東省沖の東シナ海で軍事演習を重ねてきている。

また、我が国の航空自衛隊のスクランブル発進回数は、冷戦期を遙かに超えており、我が国領空に接近するのは中共軍用機とロシア軍用機がほとんどである。
平成二十四年度のスクランブル発進回数は、年間567回であり対ロシア軍機が248回で対中共軍機が306回である。
それが、四年後の平成二十八年度には倍増し、年間1168回で対ロシア軍機が301回、対中共軍機が851回となった。
この我が国の領空に接近してきて我が自衛隊機の警告を受ける中共軍とロシア軍の戦闘機、爆撃機や偵察機は、そのまま帰って行く機もあるが我が国の日本海側から太平洋側を周回していく機もある。
さらに、海上自衛隊は、毎年、我が国の接続海域と海峡そして南大東島や久米島付近さらに宮古島と石垣島の中間海域を潜航して航行する中共の潜水艦と浮上して航行するロシアの潜水艦に対してP3C対潜哨戒機および護衛艦でスクランブル発進を実施して警告を発し追い払っている。

このように、我が国の領空と領海は、中共軍とロシア軍の軍用機と軍艦で包囲されているが如くである。
そして、昨年の九月十一日から六日間、ロシアのプーチン大統領は、シベリア・極東地域で兵力二十九万七千人、戦車や装甲車などの車両三万六千両そして軍用機一千機という過去最大規模の戦力を動員して中共と合同軍事演習を展開した。

以上の状況を概観しただけでも、我が国は、我が国をターゲットとしたロシア軍と中共軍の 準戦時体制に包囲されていると言っても過言ではない。
しかも、中共の習近平主席は本年一月の年頭において、「台湾への武力行使を放棄しない」と明言したことから明らかなように、軍事力の行使をためらわない共産党の独裁者である。

そして、ロシアのプーチン大統領は、現実に、ウクライナのクリミアにロシア軍を侵攻させ軍事力でクリミアを奪っている。

この状況下で我が安倍内閣は、中共との「友好関係」を深めるために習近平主席を国賓待遇で招くことを検討しており、ロシアのプーチン大統領とは首脳会談を重ね、お互いにウラジーミル、シンゾウと呼び合うほど親密だと日露関係の良好さを自賛している。
そして、このプーチン大統領との個人的友情が、北方領土返還の可能性を広めていると思っているようだ。

果たして、そうか。
昭和二十年から三十一年までソビエトの収容所に抑留された北海道大学教授内村剛介は、「牢獄に入ったことのない者は、その国がどのような国家か、知ってはいない」と書いたトルストイの言葉を実践して牢獄の中でロシアを知り尽くし、日本に帰還してから次のように書いている(「ロシア無頼」高木書房)。
「無理難題に処してたじろがず、手段をえらばない者が共産党エリート・コースに乗る。
それはいつでもどこでも変わらない。
新しがり屋のジャーナリストたちは、『共産主義はこう変わった』とやらかすが、それは新しいものを追っかけざるをえない彼らの商売からでてくる軽薄無責任な話・・・
『古くて変わらない新しさ』をでっち上げる者だけがオルガナイザーということになる。
そして、この『オルガナイザー』は何者のまえでもたじろがないから、当然親友を『裏切る』ことを屁とも思わない。
オルガナイザーは裏切り者でなければならない。」

そう、プーチンは、十代の少年時代からブレジネフのKGBに入ることを希望し、共産党員となってKGBに入り「共産党エリート・コース」に乗った男である。
そして、「古くて変わらない新しさ」をでっち上げてソ連が崩壊してからロシアでのし上がった。
従って、親友を「裏切る」ことも「殺す」ことも屁とも思わない。

安倍晋三総理、貴殿は、既にこのプーチンに裏切られている。

そこで、この度の丸山発言が切掛けとなったアレルギー症状であるが、丸山発言を非難する人は、「返還交渉に悪影響をあたえる」と思っているようだ。
しかし、長年の返還交渉の経緯とロシアの言動をよく見られよ。
ロシアのプーチン大統領の真意は何か。
ロシア研究の第一人者である木村汎北海道大学名誉教授は、「ロシア、プーチンには北方領土を我が国に返す意思は一切無い」と言い切っておられる。
これが、安倍総理と十数回の会談を重ね、お互いに、「シンゾウ」、「ウラジーミル」と呼び合う親密な友人になったと日本側が片思いのように信頼しているプーチンの本質だ。

では、この返還意思が一切無いプーチンが、「ウラジーミル」と言われて笑いながら「返還交渉」をするのは何故か。
その理由は「領土問題をロシアが全く無視していると日本が思ったら、ロシアとの経済協力などに日本が無関心になると畏れているからだ」、とロシア研究者の袴田茂樹新潟県立大学教授が書いている。

つまり、ロシアは北方領土問題を、日本という馬の前にぶら下げるニンジンとみているのだ(同教授筆産経新聞「正論」平成三十年十月三十一日)。
プーチンは、日本は「平和憲法」で萎縮したカネだけ持っている哀れな馬で、この馬を思いのままに操るには、その前にニンジンをぶら下げることだと思っている。

そして、昨年、プーチンは、突如、領土問題の解決を抜きにして平和条約を締結しようと日本側に提案した。
この提案の本質を指摘し批判したのは、日本側ではなく、日露領土交渉に深く関わったロシアのG・クナーゼ元外務次官であり、彼は次のようにプーチンを批判したのだ。
「これほど侮辱的な提案は、ブレジネフのソ連時代でさえも日本に対して行わなかった」

ここまで書けばお分かりいただけるであろう。
今までのロシアには馬の前にぶら下げるニンジンはあっても「領土交渉」は無いのだ。
領土問題、領土交渉があると思っているのは日本だけだ。
従って、もともと領土交渉がないのであるから、丸山発言が領土交渉に水をさすことはなく、 反対にロシアが本当の領土交渉に乗り出さざるをえない方向に作用する可能性大である。

何故なら、「戦争で取られた島を戦争で取り戻す」というのは日本以外の国、特にロシアがもつ常識であり、この鉄則に日本が立ち返る動きが日本国内に出てくれば、さすがのプーチンも、従来のように、日本を馬のように侮辱することができなくなり、東に増大する脅威に直面して本当の領土交渉に入らざるをえないからである。

百六十年前にユーラシアの西のクリミア半島でイギリス、フランスそしてオスマントルコの連合軍と戦い、経済的に疲弊したロシアは、その十年後に東のアラスカをアメリカ合衆国に売却した。 これがロシアである。

現在、ロシアのプーチンは、百六十年前と同じくクリミアに侵攻して西側の経済制裁を受けており、従って、東の日本では、ウラジーミルと呼ばれて微笑みの姿勢でいる。
しかも、今までは、頭から領土を戦争によって取り戻すというロシア的発想がない日本に対しては安心して、馬に対すると同じようにニンジンを垂らして侮辱することもできた。
しかし、ニンジンのからくりは見破られ、
日本国内には戦争をしてでも取り戻すという空気が湧いてきているようになれば、ロシアはユーラシアの西と東で難問を抱えることになる。
従って、百五十年前と同じように、ロシアは東で大幅な譲歩をする可能性が出てくる。
我が国は、複数匹の猟犬を駆使してヒグマを追い詰めるように、この西のバルト海から東のオホーツク海に至るユーラシアのロシアを、西と東で重しを仕掛けて動かさねばならない。

従って、我が国は、西方ではクリミアに侵攻したロシアに対する脅威増大を煽ると共に、東においてもロシアにとっての軍事的脅威の増大を謀る必要がある。
要するに、日露戦争を戦った百十五年前の明治の日本に立ち返ることだ。
このことは、対中共と対北朝鮮対策においても有効である。

この意味で、酒を飲んだ上でしゃべった本人の意図は知らずとも、また軽薄であろうとも、丸山発言を切掛けとして顕在化したものは有益だといえる。

本当に、北方領土の返還を願うなら、世界から見て奇妙な「平和憲法」の「平和主義」を掲げて「平和主義者(偽善者)」ぶって、国会内部で非難合戦をするのはもう止めろ。

お問い合わせ:西村眞悟事務所
TEL:072-277-4140 E-mail:sakaioffice@n-shingo.com
http://www.n-shingo.com/


若葉の頃

2019年05月10日 | 日常・身辺
撮影:2019/05/07


ナンキンハゼ。小鳥がとまるような葉のつき方です。


何度も撮っていますが、楠の若葉。


出そろった若葉が初夏らしくなってきました。


夜明けの青空。多少、強調しています。




5月11日夕方の空。




HP「山歩記」スライドについて

2019年05月09日 | 日常・身辺


今まで、山歩記のスライドは自動的に一方的に表示するだけでしたが、上図のように、前後ボタンを付けました。
ページを開いたときは、スライドは始まっていて、真ん中のボタンは「一時停止」ボタンになっています。
前後ボタンを押すと、上図のように、一時停止状態になり、手動モードで、
一枚ずつクリックして見ることが出来ます。

「プレイ」ボタンをダブルクリックすると、2秒後にまた自動モードに変わります。
前後ボタンはブラウザによっては小さくなっているものもあります。

文章に書くと、まどろっこしくなりますが、直感的にお試しください。
現在は2016年まで修正しました。それ以前はこれからボチボチと作業します。

「Firefox」環境以外、またはスマホは検証していません。
画面が崩れたりなど不具合状況あればお教えください。




 

新元号「令和」開始

2019年05月01日 | 政治・外交
 新天皇即位の日
付近の新緑が小雨で鮮やかさを増している。
徳仁皇太子殿下が第126代天皇に即位され、新元号「令和」が始まった。
皇居宮殿では、皇位の象徴、三種の神器を継承する「即位後朝見の儀」が厳かに行われた。
陛下、初のお言葉で「象徴の責務を果たす」 即位儀式に臨まれる 2019.5.1 12:45
https://www.sankei.com/life/news/190501/lif1905010037-n1.html

写真;「即位後朝見の儀」で大勢の参列者を前におことばを述べられる天皇陛下=1日午前11時15分、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)

 第126代天皇に1日即位した天皇陛下は同日午前、皇居・宮殿「松の間」で、皇位とともに伝わる「三種の神器」などを受け継ぐ「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」と、国民の代表と即位後初めて面会する「即位後朝見の儀」に臨まれた。朝見の儀では、天皇として初めてのお言葉で「象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します」と述べられた。

 昭和天皇の崩御に伴って行われた平成の代替わりは喪に服する中での儀式だったが、上皇さまの譲位による今回は、陛下や参列する皇族方が勲章を着用された正装姿の「晴れの儀式」として営まれた。

 午前10時半からの剣璽等承継の儀では、陛下がえんび服に最高位の勲章「大勲位菊花章頸飾(けいしょく)」などを身につけ、宮内庁長官らに続いて松の間に入り、玉座(ぎょくざ)のある中央に立たれた。皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)秋篠宮さま、同3位の常陸宮さまが両脇で陪席された。

 陛下の側近が三種の神器のうち「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」(剣)の複製品と「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」(璽)に加え、天皇の印「御璽(ぎょじ)」、国の印章「国璽」をささげ持ち、陛下の前に設置された「案(あん)」と呼ばれる台に置き、儀式は約5分間で終了した。

 参列の皇族は平成の代替わりを踏襲し、皇位継承資格のある成年の男性皇族に限定。秋篠宮ご夫妻の長男で皇位継承順位2位の悠仁さまは12歳で未成年のため、上皇さまや女性皇族方は皇位継承資格がないためいずれも出席されなかった。

 剣璽等承継の儀に合わせ、皇祖神の天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭る皇居・宮中三殿の賢所(かしこどころ)では「賢所の儀」が行われ、陛下に代わって祭祀(さいし)をつかさどる掌典長が拝礼した。宮内庁によると、賢所に安置された三種の神器の一つ「八咫鏡(やたのかがみ)」(鏡)を継承される意味があるという。

午前11時10分過ぎからの朝見の儀では、陛下が安倍晋三首相ら三権の長、閣僚のほか、都道府県知事や市町村長の代表者らと面会された。秋篠宮さま、常陸宮さまも参列され、皇后さまをはじめとする女性皇族方も勲章付きのロングドレス姿で加わられた。

 陛下のお言葉に続いて、安倍首相が「国民を挙げて心からお慶(よろこ)び申し上げます」と国民代表の辞を述べた。両儀式に先立ち、政府は両儀式を国事行為として行うことを閣議決定。陛下のお言葉、首相の国民代表の辞も閣議で決められた。

■皇太子さま〜58年の歩み〜
https://imagelink.kyodonews.jp/web-Sales/web/feature_view.html?id=123