●交渉は妥結するかどうかは不透明。
●停戦交渉は双方意欲を持っているものの、ウクライナ大統領は楽観的な見方を避けている。
●米欧の国防当局は、露軍が攻めあぐねている可能性が高いと分析している。
●停戦交渉は双方意欲を持っているものの、ウクライナ大統領は楽観的な見方を避けている。
●米欧の国防当局は、露軍が攻めあぐねている可能性が高いと分析している。
きょうにも停戦交渉 双方代表団、会場入り ロシアのウクライナ侵攻 産経新聞 小野田 雄一
https://www.sankei.com/article/20220228-GLHBKRGYRFPG3JWIGJRSNQAYMI/
写真:27日、ウクライナ西部リビウの中心部を歩く人々(共同)
【モスクワ=小野田雄一】ロシアによるウクライナ侵攻で、停戦を話し合う両国の代表団は27日夕(日本時間同日深夜)、ウクライナとベラルーシ国境地帯の交渉会場に到着した。詳細な場所は明らかにされていない。タス通信によると、関係者は「交渉は28日朝(日本時間同日午後)に始まる」との見通しを示した。ただ、双方の溝は大きいとみられ、交渉が妥結するかどうかは不透明だ。
交渉開始に先立ち、ウクライナのゼレンスキー大統領は国民向け演説で「正直に言えば交渉結果には期待していないが、試してみよう。『チャンスがあったのに大統領が戦争を終わらせなかった』という疑いを国民に抱かせないようにするために」と述べ、停戦への楽観的な見方を避けた。
停戦交渉をめぐっては、25日に双方が意欲を表明。しかし同盟国ベラルーシでの実施を主張するロシアと、他国開催を求めるウクライナが対立。ウクライナ側は27日、「ロシアがウクライナ軍にまず武器を置くよう求めたため、交渉を拒否した」と明かすなど、一時は実現が危ぶまれた。
しかし、最終的に両国は同日夕、ベラルーシとウクライナの国境地帯での交渉実施に合意した。
一方、プーチン露大統領は27日、米欧側のロシアへの「敵対的な表明」や「違法な経済制裁」に対応した措置として、核戦力の運用部隊を高度な警戒態勢に移行させるよう命じた。ショイグ国防相、ゲラシモフ参謀総長との会議の様子を国営テレビが伝えた。
ロイター通信によると、米欧諸国は、核使用の可能性を示唆したもので情勢を悪化させるとして、プーチン氏の命令を非難した。
しかし同日夜の国営テレビ番組でも、著名司会者のキセリョフ氏が「ロシアの潜水艦は500発以上の核弾頭を発射し、米国と北大西洋条約機構(NATO)諸国を破壊できる。原理は『世界にロシアが存在しないのなら、何のための世界なのか』だ」と述べた。
また、27日夕から28日未明(日本時間同日朝)にかけ、ウクライナメディアや欧米メディアはロシア軍による大規模なウクライナへの攻勢を伝えていない。
米欧の国防当局者からは、NATO側から最新装備を提供されているウクライナ軍の強固な抵抗やロシア軍の補給の問題、士気の低さなどから、ロシアが攻めあぐねている可能性が高いとの分析が出ている。
https://www.sankei.com/article/20220228-GLHBKRGYRFPG3JWIGJRSNQAYMI/
写真:27日、ウクライナ西部リビウの中心部を歩く人々(共同)
【モスクワ=小野田雄一】ロシアによるウクライナ侵攻で、停戦を話し合う両国の代表団は27日夕(日本時間同日深夜)、ウクライナとベラルーシ国境地帯の交渉会場に到着した。詳細な場所は明らかにされていない。タス通信によると、関係者は「交渉は28日朝(日本時間同日午後)に始まる」との見通しを示した。ただ、双方の溝は大きいとみられ、交渉が妥結するかどうかは不透明だ。
交渉開始に先立ち、ウクライナのゼレンスキー大統領は国民向け演説で「正直に言えば交渉結果には期待していないが、試してみよう。『チャンスがあったのに大統領が戦争を終わらせなかった』という疑いを国民に抱かせないようにするために」と述べ、停戦への楽観的な見方を避けた。
停戦交渉をめぐっては、25日に双方が意欲を表明。しかし同盟国ベラルーシでの実施を主張するロシアと、他国開催を求めるウクライナが対立。ウクライナ側は27日、「ロシアがウクライナ軍にまず武器を置くよう求めたため、交渉を拒否した」と明かすなど、一時は実現が危ぶまれた。
しかし、最終的に両国は同日夕、ベラルーシとウクライナの国境地帯での交渉実施に合意した。
一方、プーチン露大統領は27日、米欧側のロシアへの「敵対的な表明」や「違法な経済制裁」に対応した措置として、核戦力の運用部隊を高度な警戒態勢に移行させるよう命じた。ショイグ国防相、ゲラシモフ参謀総長との会議の様子を国営テレビが伝えた。
ロイター通信によると、米欧諸国は、核使用の可能性を示唆したもので情勢を悪化させるとして、プーチン氏の命令を非難した。
しかし同日夜の国営テレビ番組でも、著名司会者のキセリョフ氏が「ロシアの潜水艦は500発以上の核弾頭を発射し、米国と北大西洋条約機構(NATO)諸国を破壊できる。原理は『世界にロシアが存在しないのなら、何のための世界なのか』だ」と述べた。
また、27日夕から28日未明(日本時間同日朝)にかけ、ウクライナメディアや欧米メディアはロシア軍による大規模なウクライナへの攻勢を伝えていない。
米欧の国防当局者からは、NATO側から最新装備を提供されているウクライナ軍の強固な抵抗やロシア軍の補給の問題、士気の低さなどから、ロシアが攻めあぐねている可能性が高いとの分析が出ている。
ロシア、ウクライナ侵攻の目的は? 日経 2022年2月25日 7:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL248SA0U2A220C2000000/
2022年2月25日の日本経済新聞朝刊1面に「ロシア、ウクライナ侵攻」という記事がありました。ロシアのプーチン大統領は24日、緊張が高まっていたウクライナ東部で特別軍事作戦を行うと決め、その後複数都市への攻撃を開始しました。侵攻の目的はどこにあるのでしょうか。
ここが気になる
ロシア政府は24日、ウクライナ軍の施設を巡航ミサイルなどによる空爆で破壊したと発表しました。地上部隊が侵攻したとも伝えられています。各都市で爆発音が確認され、首都キエフでは空港を巡り戦闘が発生しました。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの断交を表明し、国内全土に戒厳令を発令しました。
侵攻にはNATOの東方への拡大を阻止する意図があります。プーチン氏はウクライナが加盟すれば「ロシアを攻撃する前線基地になる」と述べていました。米欧は1月下旬に拡大停止の確約を拒否すると書面で示しており、ロシアは軍事力に訴える実力行使に出たといえます。
プーチン氏は「占領は計画に入っていない」と述べました。現政権を転覆させ、かいらい政権を樹立して間接的に統治する狙いがあるようです。軍事だけでなくサイバー攻撃を含めた作戦を展開し、親ロシア派勢力や有力企業家を利用した工作を本格化させる恐れがあります。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODL248SA0U2A220C2000000/
2022年2月25日の日本経済新聞朝刊1面に「ロシア、ウクライナ侵攻」という記事がありました。ロシアのプーチン大統領は24日、緊張が高まっていたウクライナ東部で特別軍事作戦を行うと決め、その後複数都市への攻撃を開始しました。侵攻の目的はどこにあるのでしょうか。
ここが気になる
ロシア政府は24日、ウクライナ軍の施設を巡航ミサイルなどによる空爆で破壊したと発表しました。地上部隊が侵攻したとも伝えられています。各都市で爆発音が確認され、首都キエフでは空港を巡り戦闘が発生しました。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアとの断交を表明し、国内全土に戒厳令を発令しました。
侵攻にはNATOの東方への拡大を阻止する意図があります。プーチン氏はウクライナが加盟すれば「ロシアを攻撃する前線基地になる」と述べていました。米欧は1月下旬に拡大停止の確約を拒否すると書面で示しており、ロシアは軍事力に訴える実力行使に出たといえます。
プーチン氏は「占領は計画に入っていない」と述べました。現政権を転覆させ、かいらい政権を樹立して間接的に統治する狙いがあるようです。軍事だけでなくサイバー攻撃を含めた作戦を展開し、親ロシア派勢力や有力企業家を利用した工作を本格化させる恐れがあります。