丸坊主なので自分で散髪しているのだが、もう4半世紀ぐらい使っている電気バリカンが調子悪くなった。倅達も小さい頃はこれで散髪をしてやった。スイッチは入るのだが内蔵充電池がへたっているのかすぐに止まってしまう。捨てて買い換えようか、いやその前に、どうせヒマ、分解して点検してからにしようと思った。
2本のビスを外し合わさったプラスチックのケースをこじ開ける。ここでツメが折れれば終わりだがなんとかうまく開いてくれた。中身は意外に単純でACアダプタからの電源が充電池を通してモーターに供給されている。よく見ると、充電池の片一方の半田が外れかかっていた。しっかり半田付けしてスイッチを入れると勢いよく回り出した。ステンレスの刃もまだ錆びていない。中にまで入り込んでいた毛髪をきれいに掃除して元のように閉じた。充電モードにしてみたらバッテリーも大丈夫のようだ。これなら今までと同じぐらい長持ちしそうな気がしてきた。「おいおい、そんなに長生きするつもりかい」と笑われそうだが、直るとぐっと愛着がわいてくる。
じつは、電気掃除機も同じようなことがあった。掃除機のヘッドにモーターが内蔵されていてブラシが回り床や畳をカラ拭きをしながらゴミを吸い取る仕掛けになっている。その回転によって重たいヘッドが自走することも兼ねている。
それがいやに重たくなり、ブラシも回っていないことに気がついた。10年以上も経てばこんなものかな、あまり多機能な掃除機はダメだな、最近話題の○○ソンの掃除機に買い換えようかななどと思ったが、まぁその前に分解して見てみようと点検してみるとビニール線が断線していた。(赤いテープを巻いたところ)
もう30年以上も使っている扇風機もそうだったのだ。壁に掛けても座敷扇としても使え、豊かな風量の割には静かで気に入っている。モーターケースを開けてみると半田が外れていた。
よく粗ゴミの日に小型電化製品が捨てられているが意外に単純な故障でお払い箱になっているのかも知れない。