落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

今日もまた・・・

2018年03月31日 | 日常・身辺


当地は朝晩は冷えびえしていますが、桜が満開。
今冬は寒かったのに、何故開花が早かったのか。
地域によっては散り初めたところもあるとか。

3月29日「さくら開花予想2018」によれば・・・
https://sakura.weathermap.jp/

 3月の最終週は北日本も含めてかなり気温が高かったため、4月上旬の開花を予想していた地点では、前回の予想よりも早まっています。

 今年の冬は、寒気が日本付近に流れ込みやすく、寒い日が続きました。このため、休眠打破は順調に進んでいて、花芽は成長しやすい状態と考えられます。この影響は暖かい地域ほど強くなります。  一方、暖かさで花芽の成長が進む1月下旬以降、2月にかけて非常に厳しい寒さとなったため、花芽の成長は2月末時点ではやや遅れ気味だったとみられます。  しかし、3月に入ってかなり暖かい日が多くなったため、2月の遅れを一気に取り戻す形で、平年より早い開花となっています。

明日から四月、今年も第1コーナーをまわりました。
新年度、新学期がはじまります。


太平洋ゴミベルト

2018年03月24日 | 環境・エネルギー
地元では、生ゴミ(燃えるゴミ)と包装ゴミ(プラスティックや発泡スチロール、空き缶ペットボトル)、段ボール、新聞紙などの古紙資源などに分類回収されている。
当方もそれに従って、ゴミ出ししている。
しかしその先は・・・、燃えるゴミは焼却場があるのは知っている。燃えないゴミは何処へ行くのだろうか。
プラスチックは粉砕して再利用すると聞いたことがある。
しかし、それも完全に分別されていればこそ再利用できるのだろう。そうでないものは海に流れてゆくらしい。
太平洋には8万トンのプラスチックがベルト状に浮遊するという。いわば人間の消費生活の垢。
プラスチックだから、簡単に分解することなく、ここまで溜まってしまったのだろう。
太平洋のプラスチックごみ、過去推定値の最大16倍に 研究 2018年3月23日 14:02 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/articles/-/3168507?pid=19961160

写真: 2015年に海洋上から回収された網(2018年3月22日提供)。(c)AFP PHOTO / OCEAN CLEANUP

【3月23日 AFP】太平洋に漂うプラスチックごみの量は、これまでに考えられていたよりはるかに多く、面積で見るとフランス、ドイツ、スペインの国土よりも大きいことが、22日に発表された調査論文で明らかになった。論文によると、海上のごみはさらに増え続けているという。

 オランダを拠点とする研究者らは今回、海上と上空から「太平洋ゴミベルト(GPGP)」として知られているビンや各種容器、漁網、微粒子といった膨大な量の海洋ごみが集中している海域を調べ、中でもプラスチックごみの量が膨大であることを突き止めた。

 英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に掲載された調査論文の主著者のローラン・ルブルトン(Laurent Lebreton)氏は、AFPの取材に「GPGPには現在、約8万トンの浮遊プラスチックがあることが分かった」と語った。これは、ジャンボジェット500機の重さで、過去の調査で指摘されていたものよりも最大で16倍多い。

 だが調査チームに大きな衝撃を与えたのは、米ハワイからカリフォルニアの間の海域にここ数年で蓄積されたプラスチックごみの量だった。それはプラスチック片で約1兆8000億個に上り、海洋生物に2重の脅威となっている。

 GPGPのごみの多くは大きさ50mm以下の微細なプラスチック片で、魚が飲み込むと食物連鎖に入り込むことになる。その汚染物質の濃度はサメやアシカ、ホッキョクグマなど食物連鎖の頂点に達するにつれて高くなる。

 オランダのスタートアップ「海洋浄化基金(Ocean Cleanup Foundation)」の研究者と技術者からなる75人のチームは、GPGPのごみの約半分を5年以内に回収することを目標にしている。風と潮流で漂う浮揚バリア数十基を建造し、ごみ回収にあたる計画だ。

■増え続けるプラスチックごみ

 国際標準化機構(ISO)によると、世界のプラスチック生産は2015年に3億2200万トンに達した。今回調査を実施した海洋浄化プロジェクトによると、海洋に入り込むプラスチックごみは毎年800万トンに上るという。

 GPGPの状況を把握するため、プロジェクトでは船30隻と高度なセンサーを取り付けた飛行機2機を投入。その結果、ごみの面積は今や160万平方キロメートルにまで広がっており、さらに拡大を続けていることも分かった。

 研究論文は「GPGPの海中および海底のプラスチック汚染レベルは不明」であるとしており、この世界最大量のプラスチックごみ問題の本当の規模はまだ何も分かっていないことを指摘している。(c)AFP/Patrick GALEY and Marlowe HOOD
海汚すプラスチック、10年間で3倍増の予測 英報告 2018.03.22 Thu posted at 14:30 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35116510.html?tag=cbox;fringe

海に捨てられたプラスチックについて、英政府が10年間で3倍になるとの報告を発表

(CNN) 世界の海洋に投棄されたプラスチックの量は、直ちに対策を講じなければ10年間で3倍に膨れ上がる――英国の政府機関が21日、調査報告の中でそう警鐘を鳴らした。

英国政府の科学政策に対する助言を行う機関、英政府科学庁は「海洋に関する将来展望」と題した報告で、世界の海洋が「かつてない変化」に直面していると強調。人間の活動と気候変動の結果、海面並びに海水温の上昇、化学物質による汚染、海中のプラスチック量の増大といった環境上の重大な問題が引き起こされていると分析した。

とりわけ海中投棄されたゴミの7割は分解しない性質のプラスチックとみられ、その量は2015〜25年で3倍に増えることが見込まれるという。

プラスチックのゴミがもたらす海洋汚染は、環境破壊の悪しき一例として研究者や活動家がこの数年にわたり言及してきた問題だ。これらのゴミは海に住む野生動物を窒息させるほか、魚介類などを有毒な化学物質で汚染する。それらを口にする人間にも健康被害をもたらす恐れがある。

世界経済フォーラム(WEF)によれば、世界の海洋にはすでに1億5000万トン前後のプラスチックが漂っており、毎年800万トンが新たに流れ込んでいる。このままいけば2050年までに、海を汚染するプラスチックの総重量はそこに住む魚のそれを上回る見込みだという。

英政府科学庁の報告は、汚染拡大に歯止めをかける取り組みとして「プラスチックの海洋流出の阻止、生分解性プラスチックの新規導入、海洋汚染に関する一般への周知キャンペーンが考えられる」と指摘した。
海を漂うプラスチック、2050年までに魚の量超す見通し 2016.01.20 Wed posted at 11:49 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35076480.html?tag=mcol;relStories

写真:インドネシアの海岸に打ち上げられた大量のプラスチックごみ

スイス・ダボス(CNNMoney) 世界経済フォーラムは19日、世界の海を漂うプラスチックの量は、重量換算で2050年までに魚の量を上回るという予測を発表した。

世界で使われるプラスチック素材の量は過去50年で20倍に増え、今後20年でさらに倍増が見込まれる。用途は容器が大半を占めるが、回収されてリサイクルされるプラスチック容器は14%のみ。再利用率は、紙の58%や鉄鋼の90%に比べて極端に低い。

プラスチック容器のほぼ3分の1は回収されずに自然界などに流出している。 世界経済フォーラムの報告書は、200本以上の論文や180人を超す専門家への聞き取りをもとにまとめられた。
それによると、世界で製造されるプラスチックの量は2050年までに推計11億2400万トンへと3倍に増える見通し。世界のカーボンバジェットに占める「プラスチック経済」の割合は、現在の1%から15%へと激増する。
カーボンバジェットは、世界の気温上昇を2度以内に抑える場合、世界で許容される二酸化炭素(CO2)の総排出量を示す。

事態の悪化を避けるにはリサイクルを推進するしかないと同フォーラムは指摘し、プラスチックごみの回収とリサイクルの奨励、再生可能容器の利用、ごみ収集インフラの整備、自然界へのプラスチックごみ流出の防止などの方策を求めている。
ゴミや温暖化で海の環境悪化
海洋生物の個体数、40年でほぼ半減 WWF 2015.09.18 Fri posted at 17:09 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35070787.html?tag=mcol;relStories

写真:乱獲や環境破壊により、海洋生物の個体数が減少の一途をたどっている
動画:サンゴ礁をよみがえらせる取り組みを紹介↓
https://www.cnn.co.jp/video/14847.html

(CNN) 世界自然保護基金(WWF)はこのほど発表した報告書で、海洋生物の個体数が1970年から2012年にかけての40年あまりでほぼ半減したと指摘した。
今回の調査は海にすむ哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類1234種を対象とした。魚類は漁が行われている種で個体数が半減し、特にマグロとサバはほぼ75%の減少、太平洋のクロマグロは絶滅の危機に瀕していると指摘した。

原因として、世界的問題になっている乱獲を挙げ、特に太平洋はアジア地域の規制が少なく漁の範囲も広いことから懸念が大きいと指摘。「フカヒレ漁」によってサメの個体数も減少しており、このままの状況が続けばサメの仲間の推定25%が10年以内に絶滅に追い込まれる恐れがあるという。

海水の温暖化や酸性化によってマングローブや海草が減少し、生息環境も失われている。熱帯のサンゴ礁は半分に減っており、2050年までには完全に消滅してしまう恐れもあるとした。サンゴ礁には海洋生物の25%強が生息し、直接的な恩恵を受ける人口は8億5000万人あまりに上る。もしサンゴ礁が消滅すれば、壊滅的な影響が出るとWWFは警鐘を鳴らしている。

さらに、海上にたまった25万トンのプラスチックごみのために、魚が死んだり魚類や哺乳類が絡まって窒息したりしている問題も指摘した。
気候変動の影響では、海水温がわずかに上昇しただけで潮流に変化が生じて酸性化が進み、食物連鎖も乱される。
WWFでは「私たちが持続可能な制限の範囲内で生活すれば、海はこれからも食の安全の確保や生活、経済、自然体系に貢献してくれるだろう」と訴えている。
太平洋サンゴ礁、深刻な白化 沖縄周辺は最大70%が被害 報告 2017年9月7日 13:52 発信地:パリ/フランス
http://www.afpbb.com/articles/-/3142046?cx_part=top_block&cx_position=4

写真:インドネシア・スラウェシ島にあるブナケン国立海洋公園のサンゴ礁を泳ぐ魚(2009年5月14日撮影)。(c)AFP/ROMEO GACAD

【9月7日 AFP】太平洋(Pacific Ocean)のサンゴ礁の多くに深刻な白化現象が確認され、一部は死滅寸前の状態にあるとする調査報告書を6日、海洋研究チームが発表した。同研究チームは、地球温暖化によって貴重な生態系の存続が脅かされていると警鐘を鳴らしている。

 フランスの調査用スクーナー船「タラ(Tara)」号は太平洋のサンゴ礁を5万キロにわたって徹底調査。同船の科学調査を率いるフランス国立科学研究センター(CNRS)のセルジュ・プラヌ(Serge Planes)氏は、報告書を発表した仏パリ(Paris)でAFPの取材に応じ、「タラ号の太平洋上のルート全域で、サンゴの死滅や非常に深刻な白化が確認された」と語った。

 同船の研究者らによると、サモア諸島周辺の一部のサンゴ群体が最大90%白化していることが分かり、仏領ポリネシアのトゥアモトゥ(Tuamotu)諸島周辺ではサンゴ群体の最大半数に白化が見られた。また、ツバルやキリバスなどの島々周辺でも、研究チームが訪れたときにはすでにサンゴ礁の複数部分が死滅していた。北方の温帯海域のサンゴ礁にも白化は及び、沖縄周辺のサンゴの最大70%が被害を受けているという。

 サンゴが地球の海洋環境に占める割合は1%に満たないが、サンゴ礁には海洋生物の推計25%が生息している。

 研究チームが今回発表した報告書は、2000回に上る潜水によって収集した約1万5000のサンゴの標本の分析結果を基にしたもので、同報告書は白化の主要原因は地球温暖化と結論付けている。

 プラヌ氏は、今回のデータによって、白化現象が以前よりもさらに高頻度で発生し、サンゴの回復に必要な期間がより短くなっていることが明らかになったと述べている。(c)AFP/Laurence COUSTAL
クジラ135頭、浜辺に打ち上げられ死ぬ 豪南西部 2018年3月23日 16:53 発信地:パース/オーストラリア
http://www.afpbb.com/articles/-/3168525?cx_part=top_block&cx_position=2

写真:豪ウエスタンオーストラリア州ハメリン湾に大量に打ち上げられたコビレゴンドウ。同州当局提供(2018年3月23日撮影、公開)。(c)AFP PHOTO / WESTERN AUSTRALIA DEPARTMENT OF BIODIVERSITY CONESERVATION AND ATTRACTIONS↓
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/4/7/700x460/img_479a990a59fba8144d313ac8d4cd5dce171865.jpg

【3月23日 AFP】オーストラリア南西部で23日、クジラの一種であるコビレゴンドウ約150頭が浜辺に打ち上げられ、少なくとも135頭が死んだ。救助隊は現在、生き残ったコビレゴンドウを海に戻す作業に当たっている。

 大量のクジラが打ち上げられていたのはパース(Perth)の南315キロあまりに位置するハメリン湾(Hamelin Bay)で、明け方に漁師が発見したという。

 ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州の公園野生動物局によると、現場の職員が生き残った15頭の健康状態を調べている。

 対応に当たっているジェレミー・チック(Jeremy Chick)氏は、「ほとんどのクジラは夜のうちに乾いた陸地に打ち上げられ、生き抜くことができなかった」と語った。今は救助活動に必要な人員と装備の到着を待っているところだという。
 コビレゴンドウの死骸を狙ってサメが集まってくる恐れもあり、当局はサメに関する警報を発令し、ハメリン湾一帯を閉鎖した。(c)AFP
太平洋ゴミベルト(画像)

年金、ゆらぐ信頼性

2018年03月21日 | 政治・外交
年金は、現役世代にとっては将来の生活のため、受給世代にとっては命綱だ。
その年金の管理は最先端のコンピュータ処理で年金機構が日夜勤めているものとばかり思っていたが、事務処理の多くが国内の下請け企業から中国企業に再委託されていたのだった。
500万人の個人情報(マイナンバー、年間所得etc)が中国に渡っている。
日米対中国は安全保障で、日中は尖閣諸島をめぐる領土問題で、また過去の歴史問題で相反する間柄である。
中国製品や食品は日本の市場では一般的だが安全性に屡々問題を起こしている。
国民の重要な情報を安心して処理して貰う国とはとうてい思えない。実際に95万件も入力ミスが起きていたとは驚きだ。
年金機構から委託された日本企業は、中国に再委託することは契約違反に当たるとは思っていなかったらしい。
下請けに出す厚労省、外国に丸投げする下請け業者、・・・
年金過少支給の約6万7000人 15日に差額分還付へ 3月14日 4時06分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180314/k10011363991000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

公的年金をめぐる所得税の控除の手続きが遅れ、先月、本来よりも少ない額を受け取った人のうち、およそ6万7000人は、控除を正しく申告したにもかかわらず、データ入力を委託された業者が入力を怠ったため、額が少なくなったことがわかりました。

公的年金をめぐっては、所得税の控除に必要な申告書の記入漏れなどで手続きが間に合わず、先月、およそ130万人が、本来よりも少ない額を受け取ったことが明らかになりました。

さらに、その後の日本年金機構の調査で、このうちのおよそ6万7000人は控除を正しく申告したにもかかわらず、データ入力を委託された業者が入力を怠ったため、本来よりも高い額の所得税が課され、年金額が少なくなったことがわかりました。
日本年金機構は、15日、およそ6万7000人全員に差額分を還付することにしています。
一方、業者が入力したデータに誤りがあったために年金額が少なくなったケースも見つかっていて、日本年金機構は業者が入力作業を行ったおよそ500万人分のデータを詳しく調べています。

500万人分の個人情報が中国業者に 年金情報入力を再委託 3月19日 19時05分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180319/k10011371391000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

日本年金機構からデータ入力の業務を委託された東京の会社が、契約に違反しておよそ500万人分の個人情報を中国の業者に渡し、入力業務を任せていたことが厚生労働省などへの取材でわかりました。
日本年金機構は、去年8月、東京・豊島区にある情報処理会社におよそ500万人分のマイナンバーや配偶者の年間所得額などの個人情報の入力業務を委託していました。

ところが、厚生労働省などによりますと、この会社は、中国の業者にデータの一部を渡し、入力業務を任せていたということです。
これらの個人情報は、公的年金の受給者が所得税の控除を受けるために日本年金機構に提出したもので、年金機構とこの情報処理会社が交わした契約では、個人情報を保護するため、別の業者への再委託を禁止していました。
厚生労働省によりますと、中国の業者から個人情報が外部に流出した事実は今のところ確認されていないということです。

この情報処理会社については、データの入力が進まず、少なくとも6万7000人の受給者が所得税控除が受けられず、本来よりも少ない年金しか受け取れない事態となっていて、日本年金機構が、中国の業者への再委託との関連など詳しいいきさつを調べています。

情報処理会社は、NHKの取材に対し「コメントできない」としています。
一方、日本年金機構は「現在調査中でコメントを差し控えたい」としています。
「委託先の業者を厳格にチェックへ」
個人情報の保護に詳しい立命館大学情報理工学部の上原哲太郎教授は「国が集めた個人情報は本来、厳格に管理する必要があり、業者に委託する場合は入力が終わればデータを消去するなど細かい決まりが設けられているが、再委託をすると、こうした厳格なルールが及ばなくなるおそれがある。国や日本年金機構などは、委託先の業者が適正に個人情報を扱っているのか厳格にチェックしていくことが強く求められている」と指摘しています。

年金入力ミス95万件に、態勢不備把握後も委託 03月20日 23:34読売新聞
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20180320-567-OYT1T50080.html

写真:記者会見冒頭に謝罪する日本年金機構の水島藤一郎理事長(左)ら(20日午後、東京都千代田区で)=若杉和希撮影 【読売新聞社】

 日本年金機構からデータ入力を委託された東京都内の情報処理会社が、契約に違反して約500万人分の個人情報を中国の業者に渡して入力業務を再委託していた問題で、機構は20日、同社に委託したデータのうち、すでに判明していた6万7000人分の入力漏れを含め、計約95万2000人分で入力ミスがあったと発表した。
 機構は昨年10月の段階で、同社の人員態勢などに問題があることを把握しながら、業務委託を続けていた。

 機構によると、問題の情報処理会社は、東京都豊島区の「SAY企画」。機構は昨年8月、約500万人分のマイナンバーや配偶者の年間所得額などの個人情報の入力業務を委託した。
 同社は機構に、800人を雇用して入力業務を行うと説明。しかし、昨年10月の段階で、入力業務を行う人員が実際には百数十人しかいないことが判明した。機構は是正を指示したが改善されず、今年1月には、中国の業者に入力業務を再委託していることも把握したが、他に業者が見つからず、業務委託を継続した。

再委託で社長「甘い認識、契約違反とは思わず」 2018年3月20日 17時33分読売新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/14459868/

 日本年金機構からデータ入力業務を委託され、契約に反して中国の業者に個人情報の入力業務を再委託したとされる情報処理会社「SAY企画」(東京都豊島区)の切田精一社長は20日、読売新聞などの取材に応じ、再委託先について「自分が役員を務める中国・大連にある会社」と説明した。

 「入力量が多く、関連会社という甘い認識で作業を分担した。契約違反だとは思わなかった」と釈明した。

 厚生労働省によると、機構は昨年8月、同社に約500万人分のマイナンバーや配偶者の年間所得額などの入力業務を委託。同社は中国の業者に氏名と読み仮名などの個人情報を渡し、契約に違反して入力業務を再委託していた。渡した個人情報にマイナンバーなどは含まれていないという。 読売新聞



縄文人

2018年03月07日 | 歴史
日本人のルーツの一つである縄文人は、古代に他のアジア人集団から別れた特異な集団であるという。
「縄文人」は独自進化したアジアの特異集団だった! 読売新聞メディア局編集部 伊藤譲治 2017年12月15日 05時20分
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20171214-OYT8T50003.html?page_no=1

 日本人のルーツの一つ「縄文人」は、きわめて古い時代に他のアジア人集団から分かれ、独自に進化した特異な集団だったことが、国立遺伝学研究所(静岡県三島市)の斎藤 成也 教授らのグループによる縄文人の核DNA解析の結果、わかった。現代日本人(東京周辺)は、遺伝情報の約12%を縄文人から受け継いでいることも明らかになった。縄文人とは何者なのか。日本人の成り立ちをめぐる研究の現状はどうなっているのか。『核DNA解析でたどる日本人の源流』(河出書房新社)を出版した斎藤教授に聞いた。

 縄文人とは、約1万6000年前から約3000年前まで続いた縄文時代に、現在の北海道から沖縄本島にかけて住んでいた人たちを指す。平均身長は男性が160センチ弱、女性は150センチに満たない人が多かった。現代の日本人と比べると背は低いが、がっしりとしており、彫りの深い顔立ちが特徴だった。

 世界最古級の土器を作り、約5000年前の縄文中期には華麗な装飾をもつ火焔土器を創り出すなど、類を見ない独自の文化を築いたことで世界的にも注目されている。身体的な特徴などから、東南アジアに起源をもつ人びとではないかと考えられてきた。由来を探るため、これまで縄文人のミトコンドリアのDNA解析は行われていたが、核DNAの解析は技術的に難しかったことから試みられていなかった。

 斎藤教授が縄文人の核DNA解析を思い立ったのは、総合研究大学院大学教授を兼務する自身のもとに神澤秀明さん(現・国立科学博物館人類研究部研究員)が博士課程の学生として入ってきたことがきっかけだった。「2010年にはネアンデルタール人のゲノム(全遺伝情報)解読が成功するなど、世界では次から次に古代人のDNAが出ていたので、日本でもやりたいと思っていた。神澤さんが日本人の起源をテーマにしたいということだったので、縄文人の核DNA解析に挑戦することにした」と振り返る。

福島・三貫地貝塚人骨のDNA解読に成功

 問題は、縄文人骨をどこから手に入れるか、だった。ねらいをつけたのは、自身が東大理学部人類学教室の学生だったころから知っていた東大総合研究博物館所蔵の福島県・三貫地貝塚の人骨だった。同貝塚は60年以上前に発掘され、100体を超える人骨が出土した約3000年前の縄文時代後期の遺跡。同博物館館長の諏訪元教授に依頼すると、快諾。男女2体の頭骨から奥歯(大臼歯)1本ずつを取り出し、提供してくれた。

 解析を担当する神澤さんがドリルで歯に穴を開け、中から核DNAを抽出。コンピューターを駆使した「次世代シークエンサー」と呼ばれる解析装置を使い、核DNAの塩基32億個のうちの一部、1億1500万個の解読に成功した。東ユーラシア(東アジアと東南アジア)のさまざまな人類集団のDNAと比較したところ、驚くような結果が出た。中国・北京周辺の中国人や中国南部の先住民・ダイ族、ベトナム人などがお互い遺伝的に近い関係にあったのに対し、三貫地貝塚の縄文人はこれらの集団から大きくかけ離れていた。

 「縄文人は東南アジアの人たちに近いと思われていたので、驚きでした。核DNAの解析結果が意味するのは、縄文人が東ユーラシアの人びとの中で、遺伝的に大きく異なる集団だということです」と斎藤教授は解説する。

アジア集団の中で最初に分岐した縄文人

 20万年前にアフリカで誕生した現生人類(ホモ・サピエンス)は、7万〜8万年前に故郷・アフリカを離れ、世界各地へと広がっていった。旧約聖書に登場するモーセの「出エジプト」になぞらえ、「出アフリカ」と呼ばれる他大陸への進出と拡散で、西に向かったのがヨーロッパ人の祖先、東に向かったのがアジア人やオーストラリア先住民・アボリジニらの祖先となった。

 縄文人は、東に向かった人類集団の中でどういう位置づけにあるのか。「最初に分かれたのは、現在、オーストラリアに住むアボリジニとパプアニューギニアの人たちの祖先です。その次が、縄文人の祖先だと考えられます。しかし、縄文人の祖先がどこで生まれ、どうやって日本列島にたどり着いたのか、まったくわかりません。縄文人の祖先探しが、振り出しに戻ってしまいました」

 アフリカを出た人類集団が日本列島に到達するには内陸ルートと海沿いルートが考えられるが、縄文人の祖先はどのルートを通った可能性があるのだろうか。「海沿いのルートを考えています。大陸を海伝いに東へ進めば、必ずどこかにたどり着く。陸地に怖い獣がいれば、筏で海へ逃げればいい。海には魚がいるし、食料にも困らない。一つの集団の規模は、現在の採集狩猟民の例などを参考にすると、100人とか150人ぐらいではなかったかと思います」と斎藤教授は推測する。

分岐した時期は2万〜4万年前の間

 では、縄文人の祖先が分岐したのはいつごろか。「オーストラリアやパプアニューギニアに移動した集団が分岐したのが約5万年といわれるので、5万年より古くはないでしょう。2万〜4万年前の間ではないかと考えられます。日本列島に人類が現れるのが約3万8000年前の後期旧石器時代ですから、4万年前あたりの可能性は十分にある」と指摘。「旧石器時代人と縄文時代人のつながりは明確にあると思う。後期旧石器時代はもともと人口が少ないですから、日本列島にいた少数の後期旧石器時代人が列島内で進化し、縄文人になった可能性も考えられます」と語る。

 また、縄文人のDNAがアイヌ、沖縄の人たち、本土日本人(ヤマト人)の順に多く受け継がれ、アイヌと沖縄の人たちが遺伝的に近いことが確かめられた。ヤマト人が縄文人から受け継いだ遺伝情報は約12%だった。「その後、核DNAを解析した北海道・礼文島の船泊遺跡の縄文人骨(後期)でも同じような値が出ているので、東日本の縄文人に関してはそんなにずれることはないと思う」。アイヌと沖縄の人たちの遺伝情報の割合についてはヤマト人ほどくわしく調べていないとしたうえで、「アイヌは縄文人のDNAの50%以上を受け継いでいるのではないかと思う。沖縄の人たちは、それより低い20%前後ではないでしょうか」と推測する。

 以前から、アイヌと沖縄の人たちとの遺伝的な類似性が指摘されていたが、なぜ北のアイヌと南の沖縄の人たちに縄文人のDNAが、より濃く受け継がれているのだろうか。

 日本人の成り立ちに関する有力な仮説として、東大教授や国際日本文化研究センター教授を歴任した自然人類学者・埴原和郎(1927〜2004)が1980年代に提唱した「二重構造モデル」がある。弥生時代に大陸からやってきた渡来人が日本列島に移住し、縄文人と混血したが、列島の両端に住むアイヌと沖縄の人たちは渡来人との混血が少なかったために縄文人の遺伝的要素を強く残した、という学説だ。斎藤教授は「今回のDNA解析で、この『二重構造モデル』がほぼ裏付けられたと言っていい」という。

遺伝的に近かった出雲人と東北人
 日本人のDNAをめぐって、もう一つ、意外性のある分析結果がある。

 数年前、島根県の出雲地方出身者でつくる「東京いずもふるさと会」から国立遺伝学研究所にDNAの調査依頼があり、斎藤教授の研究室が担当した。21人から血液を採取してDNAを抽出、データ解析した。その結果、関東地方の人たちのほうが出雲地方の人たちよりも大陸の人びとに遺伝的に近く、出雲地方の人たちは東北地方の人たちと似ていることがわかった。

 「衝撃的な結果でした。出雲の人たちと東北の人たちが、遺伝的に少し似ていたのです。すぐに、東北弁とよく似た出雲方言が事件解明のカギを握る松本清張の小説『砂の器』を思い出しました。DNAでも、出雲と東北の類似がある可能性が出てきた。昔から中央軸(九州北部から山陽、近畿、東海、関東を結ぶ地域)に人が集まり、それに沿って人が動いている。日本列島人の中にも周辺と中央があるのは否定できない」と指摘。出雲も東北地方も同じ周辺部であり、斎藤教授は「うちなる二重構造」と呼んで、注目している。その後、新たに45人の出雲地方人のDNAを調べたが、ほぼ同じ結果が得られたという。

日本列島への渡来の波、2回ではなく3回?

 斎藤教授は、この「うちなる二重構造」をふまえた日本列島への「三段階渡来モデル」を提唱している。日本列島への渡来の波は、これまで考えられてきた2回ではなく3回あった、というシナリオだ。

 第1段階(第1波)が後期旧石器時代から縄文時代の中期まで、第2段階(第2波)が縄文時代の後晩期、第3段階(第3波)は前半が弥生時代、後半が古墳時代以降というものだ。「第1波は縄文人の祖先か、縄文人。第2波の渡来民は『海の民』だった可能性があり、日本語の祖語をもたらした人たちではないか。第3波は弥生時代以降と考えているが、7世紀後半に白村江の戦いで百済が滅亡し、大勢の人たちが日本に移ってきた。そうした人たちが第3波かもしれない」と語る。

 このモデルが新しいのは、「二重構造モデル」では弥生時代以降に一つと考えていた新しい渡来人の波を、第2波と第3波の二つに分けたことだという。この二つの渡来の波があったために「うちなる二重構造」が存在している、と斎藤教授は説く。

弥生・古墳人も解析、沖縄では旧石器人骨19体出土

 日本人の成り立ちをめぐり、現在、さまざまなDNA解析が行われ、新たな研究成果も出始めている。「神澤さんや篠田謙一さんら国立科学博物館のグループは、東日本の縄文人骨や弥生人骨、北九州の弥生人骨、関東地方の古墳時代人骨など、数多くの古代人のゲノムを調べています。北里大学医学部准教授の太田博樹さんらの研究グループは愛知県・伊川津貝塚の縄文人骨のDNAを解析していますし、東大理学部教授の植田信太郎さんの研究グループは、弥生時代の山口県・土井ヶ浜遺跡から出土した人骨から核ゲノムDNAの抽出に成功しています」

 古代人と現代人はDNAでつながっているため、現代人を調べることも重要になってくる。「いま『島プロジェクト』を考えています。島のほうが、より古いものが残っているのではないかと昔から言われている。五島列島や奄美大島、佐渡島、八丈島などに住む人たちを調べたい。東北では、宮城県の人たちを東北大学メディカル・メガバンクが調べているので、共同研究をする予定です。日本以外では、中国・上海の中国人研究者に依頼して、多様性のある中国の漢民族の中で、どこの人たちが日本列島人に近いのかを調べようとしています」と語る。

 縄文時代以前の化石人骨も続々と見つかっている。日本本土で発見された後期旧石器時代人骨は静岡県の浜北人だけだが、近年、沖縄・石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡から約2万7000年前の人骨が19体も出土し、学際的な研究が進められている。

 分子(ゲノム)人類学の進展と技術革新で、謎に満ちた縄文人の由来や日本人の起源が解き明かされる日が、近い将来、きっと訪れるだろう。

プロフィル
伊藤 譲治(いとう・じょうじ)
 読売新聞編集局配信部兼メディア局記者。文化部次長、紙面審査委員(文化面担当)を経て、昨年6月から現職。文化部時代は教育、読書・出版、放送などを担当。





霧の一日

2018年03月05日 | 日常・身辺
日中は霧。気温は15℃以上になった。




気分転換に午後銭湯に行く。
県道の視界は50mぐらいか、車はスモールランプを点けノロノロ運転だ。
帰りもまだ霧は立ち込めていた。
夕方5時頃風が出てきて、霧が流れ雨が降ってきた。
これからは一雨毎に温かくなるだろう。