落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

加瀬英明氏「亡父の薫陶」

2019年08月31日 | 政治・外交
加瀬英明氏のメルマガより「亡父の薫陶」。
お父上は第二次大戦前後に活躍された外交官加瀬俊一氏。
TVに出演されていたのを見た記憶がある。
亡父の薫陶
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi

 私は幼いころから、父から「女と動物を苛めてはならない」と教えられて、育った。
 もう一つ、小学校に進むようになってから、正座して『論語』の素読をさせられた。父が同じ歳のころに、祖父から強いられたことだった。
 私が漢籍から引用できるようになったのと、女性と動物を大切にするようになったのは、この2つの躾によるもので、感謝している。

 父は私が高校生のころから、馴染みの座敷に連れていってくれて、芸妓の伽羅の香りや、絃歌の世界を知った。私は父の秘密を共有するようになったから、父をいっそう好きになったし、母を大切にするようになった。
 父は人が羨むほど夫婦仲がよかったし、犬と猫を可愛がった。母が逝ってからは、純白の雌のペルシア猫を溺愛した。

 それでも、生物のなかで、ペットが存在するのは人間だけだが、なぜなのだろうか。
 動物はいつも本心だけで、嘘をつかない。そこで私たちの心が和み、癒されるからだろう。
 父がある時、愛犬の頭を撫でながら、「もし、人間に尻尾があったら、この世から騙し合いがなくなることだろう」といった。私は人間は進化が遅れているから、まだ尻尾がはえていないにちがいないと、思った。
 植物も、嘘をつかない。だから森のなかを散歩すると、爽快になる。人は自分を偽って生きなければならないから、疲れる。

 女性に出会うとおだてるのは、父譲りである。女性のほうが男性よりも強いから、諍わないほうがよい。
 科学的にいって、女性と言い争ったら、男に勝ち目はない。女性の声の高さは200から300ヘルツであるのに対して、男性は100から150ヘルツしかない。100ヘルツは声帯が1秒間に、100回震動しているのをいう。

 女性は男性よりエネルギーに溢れているから、際限なく喋ることができるが、男性はすぐに畏縮してしまう。「君子危キニ近カヨラズ」と、中国の聖賢が宣うているではないか。
 男が女性に甘えるのは、弱いからだ。女性は男性より強いから、耐える。男性は合理的だから、女性に負ける。女性はその証拠に占いを信じるが、占いの語源は「うらづけがない」というものだ。

 明治の日本を創った賢人の福沢諭吉先生が、「無力な道理は、有力な無道理に勝てず」と諭しておられる。
■占いの語源は「うらづけがない」という。
 これは知らなかった。
■無理が通れば道理が引っ込む。
 隣国の某大統領は、こう思っているのではないか・・・

GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)

2019年08月24日 | 政治・外交
レーダー照射事件、徴用工問題、慰安婦問題 etcで日韓関係は険悪になった。
そこに日本から輸出する半導体材料が第三国に流れているというので安全保障上、輸出規制が加わった。
韓国では不買運動や一旦購入した日本製の食品を破棄するシーンが見られた。それを報道する日本製カメラなどは、さすがにそのままのようだ。
もったいない事をするなぁ・・と思うが、一時的なパフォーマンスに終わるだけでなく、韓国自ら断交に進めば結構なこと。
韓日軍事協定の終了 日本大使に伝達=韓国外交部 2019.08.23 15:40
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190823002900882

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は23日午後、長嶺安政・駐韓日本大使を同部に呼び、韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了を決定したとの内容の公式文書を渡したもようだ。

 同部に入った長嶺氏は「日本の立場」を尋ねる報道陣の質問に返答しなかった。

 北朝鮮の核・ミサイル関連情報などを共有するGSOMIAの延長期限は今月24日で、韓国政府は前日の22日に延長しない方針を発表している。これによって2016年11月に発効したGSOMIAは11月下旬に失効する。

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 第387号(8月23日号)
http://melma.com/backnumber_190875/

対韓工作2019

 日韓GSOMIA(軍事情報協定)の破棄か継続か、昨日の朝のニュースは「午後に韓国政府が決定する」と伝えていた。韓国系のメディアの多くは「継続」と予想していたが、ともかく決定の発表を待つ他なかった。
 待つ間、「何か映画でも」と探したところ、格好の映画があった。「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」韓国映画で1990年代、対北工作にかかわった韓国情報部員の実話に基づいている。

 韓国の保守政権が左翼政権の出現を阻止するために北朝鮮の金正日政権に金を渡して、朝鮮半島危機を演出させるというストーリーは、実際に起きた事件を明確になぞっており、迫真性に富んでいる。
 現在に置き換えれば、米国のトランプ政権が北朝鮮の金正恩政権と手を結んで韓国の文在寅政権の転覆を企てるというような物語になろうか。北朝鮮が韓国に親北政権の出現を阻止する為に保守派と結んだのである。

 さて日韓GSOMIAだが、日米は表面的には失望、遺憾を表明しているが、本音では歓迎しているだろう。韓国は破棄に追い込まれたと言ってもいいかも知れない。実はGSOMIAはとっくの昔に死んでいるのだ。
 昨年12月に、韓国海軍が能登半島沖で北朝鮮の工作船を保護し、日本の哨戒機に射撃用レーダーを照射して、威嚇した。この瞬間にGSOMIAは崩壊した。韓国は日本に情報を伝えず北朝鮮と通じていたのである。

 米国は3月に予定されていた米韓大規模軍事演習を中止し、実動を伴わない米韓図上演習に切り替えた。米軍の実動部隊の情報が韓国を通じて北朝鮮に漏れることを懸念したのだ。
 ところが第2回目の米韓図上演習を夏に挙行するのを北朝鮮は非難して短距離弾の発射を繰り返したが、そのとき、北朝鮮が公開した一部の写真に写っていたのは何と米国製の戦術ミサイル・システムATACMSだ。

 これは、韓国にも配備されており、流出経路は韓国からの公算が極めて高い。米国が韓国に事実関係の究明を求めたのは間違いない。説明に窮した韓国の答えが日韓GSOMIAの破棄だった訳だ。
 ここで興味深いのは、北朝鮮が米国製兵器を入手している事実を積極的に公表し、米国は、その北朝鮮を一向に非難しない点であろう。トランプと金正恩が手を結んで文在寅政権を転覆させる?そんなストーリーの映画も、いずれ公開されるだろう。

軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)
1957年広島県生まれ、1983年埼玉大学教養学部卒業後、航空自衛隊に幹部候補生として入隊、主に情報通信関係の将校として11年間勤務。1994年文筆活動に転換、翌年、第1回読売論壇新人賞受賞。2011年、メルマ!ガ オブ ザイヤー受賞。2012年、著書「国防の常識」第7章を抜粋した論文「文化防衛と文明の衝突」が第5回「真の近現代史観」懸賞論文に入賞。
動画配信中:「戦争の常識」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1494517092
上記動画のテキスト本
「戦争の常識」(文春新書)
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166604265

動画配信中:「地政学入門」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1475838508
上記動画のテキスト本
「領土の常識」(角川新書)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=321212000089

動画配信中:「地図で見る第二次世界大戦」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1441391428
上記動画のテキスト本
文庫「図解大づかみ第二次世界大戦」
http://www.kadokawa.co.jp/product/321502000376/

動画配信中:「現代戦闘機ファイル」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1411697197 上記動画のテキスト本「イラスト図解 戦闘機」
http://www.tg-net.co.jp/item/4528019388.html

動画配信中「よくわかる!ミサイル白書」第1回無料
http://www.nicovideo.jp/watch/1383640409
上記動画のテキスト本「超図解でよくわかる!現代のミサイル」
http://www.tg-net.co.jp/item/486298102X.html?isAZ=true
2017年12月、韓国で韓国語訳が出版。
その他の著書:
「国防の常識」(角川新書)
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=201203000167
「エシュロンと情報戦争」(文春新書、絶版)


■韓国・8月15日、文在寅大統領の退陣要求集会には、安倍政権批判集会以上が参加か
2019年8月20日(火)18時00分 佐々木和義
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/08/815_1.php

■韓国経済ついに“崩壊”か!? 頼みの「日韓通貨スワップ」は“反日暴挙”で絶望的… 識者「ウォン暴落なら外資は一気に引き揚げ」 2019.8.16
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/190816/for1908160001-n1.html

■文在寅が急失速…! 韓国経済「底割れ」で次に起きるヤバいシナリオ
8/20(火) 7:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190820-00066616-gendaibiz-kr&p=1


米「グリーンランド売ってくれ」

2019年08月22日 | 世相
トランプ米大統領はグリーランド買収をデンマークに提案した。
フレデリクソン・デ首相は「馬鹿げている」と一蹴した。
米大統領の狙いは・・・
「グリーンランド買いたい」「売らない」 トランプ氏、デンマーク訪問を中止
2019年08月21日
https://www.bbc.com/japanese/49416875

写真: グリーンランドは北大西洋および北極海に位置する世界最大の島。デンマーク王国の一部だが自治政府を持ち、独自の議会もある

ドナルド・トランプ米大統領は20日、9月に予定されていたデンマーク訪問を取りやめた。メテ・フレデリクセン首相が、グリーンランドをアメリカに売るつもりはないと発言したことを受けて、ツイッターで発表した。
トランプ大統領は先週、グリーンランド買収に関心があると話した。しかし、フレデリクセン首相はこの提案は「馬鹿げている」と一蹴し、トランプ氏の冗談だといいのだがと話していた。
トランプ氏は、デンマーク女王マルグレーテ2世の招待で、9月2日からデンマークを訪問する予定だった。

トランプ大統領はツイッターで、「デンマークは素晴らしい国民のいるとても特別な国だが、メテ・フレデリクセン首相はグリーンランド購入について話し合う気はないようなので、2週間後の会談を別の機会に延期することにした」と説明した。

ホワイトハウスの報道官も、大統領の訪問が中止になったと認めている。

トランプ氏はこれに先駆けて、グリーンランド買収に関心があるという報道を認めた。アメリカの領土との交換も視野に入れているかとの質問には、「色んなことが可能だろう」と答えていた。
「これは大きな不動産取引だ」
しかし、この提案はグリーンランドとデンマークの政府関係者によって却下された。

グリーンランドのキム・キールセン自治政府首相は、「グリーンランドは売りに出していない。しかし、グリーランドはアメリカを含む他国との貿易や協力には、門戸を開いている」と話した。
ラース・リュケ・ラスムセン前首相はツイッターで、「これはエイプリルフールの冗談に違いない」とツイートしていた。

グリーンランドはどこ?

グリーンランドは北大西洋および北極海に位置する、世界最大の島。デンマーク王国の一部だが自治政府を持ち、独自の議会もある。
人口は約5万6000人で、沿岸地域に集中している。人口の9割はグリーンランド先住のカラーリット(イヌイット)が占める。
島の8割は氷で覆われているが、地球温暖化で溶ける危険性がある。一方で、氷が溶けることで、島の鉱物資源が採掘しやすくなっている。
一方で、島内の米軍基地に米軍が冷戦中に埋めた有害な核廃棄物も、氷の溶解で露出するのではとみられている。
米軍は第2次世界大戦中にグリーンランドに基地を設置。戦後も戦略上の重要拠点と位置づけ、北大西洋条約機構(NATO)の一環として、現在に至るまで空軍基地やレーダー基地を置いている。

なぜグリーンランドに興味を?

トランプ大統領は、石炭や亜鉛、銅、鉄鋼といったグリーンランドの天然資源に興味を持っていると報じられている。
しかしグリーンランドは現在、予算の3分の2をデンマーク政府に頼っている。自殺率やアルコール依存症、失業率も高い。

写真:トランプ大統領は、石炭や亜鉛、銅、鉄鋼といったグリーンランドの天然資源に興味を持っていると報じられている

米紙ニューヨーク・タイムズは、トランプ大統領はグリーンランドの「国家安全保障上の価値」に注目していると伝えた。
共和党のマイク・ギャラガー下院議員は、トランプ氏のアイデアを「賢い地政学的な動きだ」と評している。

過去にもグリーンランド購入を模索

アメリカは1860年代、アンドリュー・ジョンソン大統領の時代にも、グリーンランドの買収を画策したことがある。
1867年の国務省報告書によると、グリーンランドはその戦略的位置や豊富な資源から、理想的な購入対象だと示唆されている。
しかし1946年にハリー・トルーマン大統領がデンマークに1億ドルでグリーンランドの購入を提案するまで、公に動きはなかった。
AP通信によると、トルーマン大統領はこの時、アラスカとグリーンランドの戦略的地域の交換も視野に入れていたという。
(英語記事 Trump cancels Denmark visit over Greenland sale spat)

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 令和元年(2019)8月22日(木曜日)弐 通算第6179号  
http://melma.com/backnumber_45206/

トランプは本気で打診したのだ。「グリーンランドを購入したい」
  デンマークは本気で怒ったのか、それとも別の思惑があるのか?


 他国の領地を購入することも、戦争以外に領土を拡げる手段であり、過去の歴史は幾多の例を残している。
 1603年 ジェファーソン大統領は、1500万ドルでルイジアナを購入した
 1667年、ジャクソン大統領は700万ドルでアラバマを購入した。
 1803年 ナポレオンはカナダ南東部を購入し、フランス領に編入した。
 1848年 米国はメキシコからカリフォルニア州、そしてネバダまで購入した。
 1861年、米国はアラスカをロシアから購入した。
 1917年、米国はデンマークから2500万ドルでヴァージン諸島を購入した(現在の米領ヴァージン諸島のこと)
 そして1945年、ハリー・トルーマン大統領はグリーンランド購入をデンマークに打診した。だから、米国の購入打診は74年ぶりのこととなる。

 トランプ大統領は「グリーンランドを購入したい」と訪問前に発言した。たちまちデンマーク側は反発し、フレデリクソン首相(女性)は、「驚くと同時に失望した。『侮辱的提案』だわ。売り気はありません」と突っぱねた。

 ビリー元外相は「トランプは外交の基本をわきまえず、娯楽のつもりなのか。彼はナルシストか」と激しく反発した。九月初旬にマルグレータ女王二世の招待でコペンハーゲンを訪問する予定だったトランプは『延期』を発表した。

「思いつき」で発言したのか、それとも不動産リゾート開発でグリーンランドにもトランプタワーを建てる目的か? 欧米のメディアは驚きと同時に「これは娯楽番組か」とおちゃらけぶりの分析だった。

 じつは米国は本気なのである。
提示した金額は1兆ドル強だと英紙『ガーディアン』(電子版、8月22日)が伝えた。ホワイトハウスでは、NATOの安全保障をめぐっての戦略討議が行われ、NATOの軍事的要衝としてロシアと中国の軍事的脅威から安全をいかに維持できるか。デンマーク一国では物足りないのではないかと懸念が拡がっていた。

 そもそもグリーンランドがデンマークに編入されたのはそれほど古くなく、1953年までは植民地だった。国土の85%が氷河である。住民はイヌイット(エスキモー)、かれらはデンマークへの帰属意識は殆どない。
同じく「同君連合」の一員だったアイスランドは、十四世紀以来デンマークの支配を受けてきたが、1944年にデンマークから独立している。

 デンマークはグリーンランドに対して年間7億ドルを補助しているが、この税制負担もきついと言われ、またグリーンランド住民からすれば資源の収入の半分はグリーンランド自治領の歳入だとして、別途デンマーク政府に支払いを求めていた。デンマークは原油とガスに恵まれ、100%自給。余剰石油をドイツなどへ輸出している。

 デンマークとグリーランドでは所得格差ばかりか、住民の民族も言葉も異なり、ひとりあたりのGDPはデンマークが5・3万ドルにたいして、グリーランドは犬ぞりの狩猟生活と漁労だから所得も低く、そのうえ厳寒の自然環境からアルコール依存度が高く、麻薬も蔓延り、自殺率が高い。NATOの一員としてのデンマークはGDPの1・35%しか防衛負担がないため、日頃から米国は不満をぶつけてきた。

 ▲トランプの狙い、じつは地下埋蔵のレアアース、そして中国牽制にある

 もうひとつ重大な戦略的目標があった。
地球温暖化でグリーンランドの氷河が溶け始めているが、地下に眠る大油田と、レアアース鉱脈である。
グリーランドは氷土だが、面積は日本の五倍以上。住民はイヌイット系のエスキモーを中心に五万七千人しかおらず、いまはエビの漁労が盛んで、日本の水産企業駐在員も五名いる。
 レアアースは中国が90%を産出するため、近未来のスマホ、電気自動車の部品材料としての需要は天文学的であり、資源確保が急がれている。
すでに豪の資源会社はグリーンランドの一部鉱区を契約して2007年から操業している。

 以前から中国がリゾート建設を打診してきた経緯もあり、そのうえ、グリーンランドの住民投票は、じつに71%強が、デンマークからの独立を望んでいることがわかっている。したがってナショナリズムを刺戟され、カネを餌に狙われたら、危ないのである。もちろん、中国の得意技「借金の罠」である。

 米国はグリーンランドのクラタークに、レーダー基地を設置しており、NATOの安全保障の向上を前面に出している。



蒸し暑い台風一過

2019年08月16日 | 日常・身辺
お盆週間も後半になった。台風10号は中国地方を縦断し日本海に抜けた。
台風一過、爽やかな天気を期待したが、我が部屋の気温28℃、湿度は82%もある。(14時)
======
ベランダの鉢植えにも充分雨がかかったようで、水遣りが省けた。
毎年寒の頃、赤い実を付けるマンリョウ
 2018/01/20
ヒョロヒョロと背ばかり高くなって葉が落ち始めた。
一月ほど前、思い切って根元から10cmのところを剪ってみた。
すると、根元から若い芽が伸びてきた。


 もう一つのマンリョウ

八重桜も葉に虫がついて汚くなり、両方に伸びた枝を剪った。
すると中央から若葉が伸びはじめた。


園芸の知識は無いのだが、手荒な剪定にもかかわらず若い芽が出てきた。
植物にも知恵があるのか、反応が面白い。冬までどこまで伸びてくれるだろうか楽しみ。


ボルネオ慰霊祭

2019年08月11日 | 日常・身辺
 山の日
暦の上では立秋を過ぎたが、毎日暑い日が続いている。
手元のカレンダーに印を付けているが8月1日から連日室温が30℃を超え、雨も降っていない。
10日京都では38.5℃を記録したという。

慰霊祭は白鷺ボルネオ会として生還した戦友や遺族によって営まれてきた。
その頃(1980年代)は200名を超え、荒井神社境内もいっぱいになるほどだったという。(現宮司談)
当方の亡父(1912-1999)もその頃は元気で参加していた。
今は2世ですら70代80代になり、今回参列者は私を含め7名であった。

1978年(昭和53年)に建立された忠烈碑


戦没者を祀る美雄弥神社(荒井神社旧本殿)


■独歩三六七大隊の足跡「あゝボルネオ」「続・あゝボルネオ」
http://kansai.me/tdym/ww2nd/WWII_brn_shuki.htm
■父母の戦争体験
http://kansai.me/tdym/ww2nd/WWII.htm


Appleも自国生産へ

2019年08月05日 | 世相
インターネットはいまや人類の必需品となった。世界のネットユーザーは40億人を超えるといわれる。
そのインターネット端末は7割がスマホで、サムスン、ファーウェイ、アップルが上位3位を占めている。
韓国の反日行動をきっかけに、日韓関係はすっかり冷え込んだ。
サムスンは日本の対韓国輸出優遇除外で営業に陰りがでたという。
輸出優遇除外:営業利益56%減のサムスン電子を襲う「ジャパンショック」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/06/2019070680013.html

7-9月期以降はさらに心配との声も

 サムスン電子の収益性に警告ランプがともっている。サムスン電子は5日、今年4-6月期の売上高が56兆ウォン(約5兆1700億円)で前年同期間比4%減、営業利益は6兆5000億ウォン(約6000億円)で56%の急減という連結決算(速報値)を発表した。売上はほぼ同じだが、手元に残った利益が半分以下に減ったという意味だ。今年に入ってからはこのような傾向が続いている。昨年は1-3月期の営業利益が15兆6000億ウォン(約1兆4400億円)、同年4-6月期が14兆9000億ウォン(約1兆3750億円)だったが、今年は1-3月期の営業利益が6兆2000億ウォン(約5720億円)、同年4-6月期が6兆5000億ウォン(約6000億円)と大幅に減少した。売上高に対する営業利益を意味する営業利益率は前年4-6月期が25.4%だったが、今年4-6月期は11.6%になった。つまり、1000ウォン(約92円)分を売ると、昨年は254ウォン(約23円)もうかったが、今年は116ウォン(約11円)しかもうからないということだ。

日本の経済報復など、不確実性が加わる…今年下半期も「五里霧中」

 スマートフォンの収益性は中国との競争のせいで後退している。上半期に発売した同社の主力製品「Galaxy(ギャラクシー)S10」が世界のスマートフォン市場低迷で期待されたほど売れていないのが大きい。また、中国・ファーウェイ(華為技術、Huawei)社に対抗して「世界販売台数1位の座を守るため、Galaxy A・Galaxy Mなどの中低価格スマホのモデル数を大幅に増やしたことも、収益性悪化につながった。4月に発売予定だった折り畳みスマホ「Galaxy Fold(ギャラクシー・フォールド)」は製品の欠陥問題で発売が2カ月以上先送りされている状態だ。8月に発売予定の下半期主力製品「Galaxy Note(ギャラクシー・ノート)10」と再発売を控えるGalaxy Foldの発売時期がほぼ同じであることも、どのような影響を与えるか未知数だ。
朴淳燦(パク・スンチャン)記者

米中貿易戦争も、IT分野に及び、米は5年以内にIT機器生産を自国に戻す方針という。
1980年代のあの賑やかなシリコンバレイが復活するのだろうか。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」令和元年(2019) 8月4日(月曜日)通巻第6162号
http://melma.com/backnumber_45206/

 米国は五年以内にスマホ、パソコンすべてを自国生産に戻す
  ファーウェイから5G覇権を奪回できなければ、次の6G開発へ集中


 アップルの創業者ジョブスは、スマホをすべて米国内で生産する基本方針を打ち出していた。技術を守り、権益を独占する目的が含まれていた。
 二代目CEOのティム・クックはインド系アメリカ人でもあるため、もっと世界的普及を狙って、中国に生産拠点を移行し、世界的なサプライチェーンを構築して世界市場を比較優位に導くというグローバル戦略に切り替えた。

これは戦略的な誤りだった。
予期せぬ事態、ファーウェイの迅速な台頭を許したからだ。
いま、世界各地、モスクワでもワルシャワでもオークランドでも、いやラオスやミャンマーの片田舎へ行っても「HUAWEI」の看板が輝いている。

 トランプ政権の基本方針の転換によって、米中貿易戦争という表面的な現象のもと、地下水脈では、自国に生産拠点を恢復させるという基本の考え方に切り替わった。これはアップルだけではない。インテルもグーグルもクアルコムも、そうである。ホワイトハウスには技術評価のスペシャリストが揃い、ときにトランプ大統領自らが出席した業界大手の幹部と連続的な打ち合わせが行われている。
 グーグル、インテル、マイクロンテクノロジー、ウエスタンデジタル、シスコ、ブロードコムのCEOたちが、トランプ政権と具体的協議を重ねているのである。

 米国はおそらく五年以内に全てのスマホ、パソコンを米国で生産するか、あるいは一部の部品は日本など同盟国へ移管し直し、ファーウェイを徹底的に排撃することになる。
 研究開発センターも米国へ戻し、世界の優秀なエンジニアは米国に集中させることになる。

   IT大手もインテルにせよ、主力工場は米国とイスラエルに移管し、同様に他のメーカーも外国拠点を、早いうちに戻す計画がある。

 第一にファーウェイに蚕食された世界市場のシェア奪回に動く。
 しかし既に10万基のアンテナ基地はノキア、エリクソンなどを押しのけてファーウェイが世界に浸透しており、ロシア、中東ばかりか、米国の同盟諸国であるNATO諸国ですら、ファーウェイの地上局を設営している。アフリカ諸国に至っては、米国勢の捲土重来の余地さえない。
 英国が宗主国だったパプア・ニューギニアやフィジーですら、英国系ボーダフォンをファーウェイが猛追している。

 第二に基本特許の制約を強化し、法廷闘争などを通じて、次期テクノロジーの先行を阻止することに米国の戦略は置かれるだろう。
その前に。アメリカは国内勢の内紛を早急に解決しておく必要がある。
 たとえばグーグルとオラクルの「アンドロイド」の言語(JAVA)をめぐる著作権の訴訟合戦。すでに十年にわたって係争が続いているが、アメリカに独創的なアンチトラスト法の壁があり、国益よりも法律解釈が優先するという弁護士、法律家エスタブリシュメントの世界が拡がる。
「敵を前に戦力を集中しなければならない」ときに、いつまで身内の醜い裁判闘争を繰り返しているのか、というわけだ。
 具体的にはOSと基本特許、派生する周辺特許の確保と中国勢に特許使用を認めない方向で次の方針が明確化してくるであろう。

 第三に現況サプライチェーンの再構築という大問題が横たわっている。
 国際的に分業体制に変貌させきた多角的複合的グローバリズムは、根底的な見直しに直面することになる。
 具体的に言えば、韓国サムソン、SKハイニックス、台湾TSMC、UMCの位置づけ、今後のファンドリー企業との関係がどうなるのか。
 半導体ファンドリーで世界の49%のシェアを誇る台湾のTSMCは、アップルとファーウェイに供給しており、今後も中国への供給は続けるという姿勢を示している。
米国のソフトなどが価格の25%以内であれば制限を受けないという米国の規制から、対象外だと判断しているTSMCを如何に扱うか。トランプ政権は苦慮している。
世界第二位のサムソンはクアルコムへ供給し続けている。ただしサムソンは日本の輸出規制に直撃され、今後の展望に暗雲が拡がる。

第四に情報漏洩、スパイ防止、ハイテク防衛のために西側は団結しての防御態勢を敷けるのか、どうか。中国を標的とする新ココムが、現時点での状況だが、西側全体が、この米国の中国封じ込めに賛同し、協力しているとは考えられない。
例えば米国はファーウェイが北朝鮮に通信網を構築したという報道を受けて、調査を命じた。
これはワシントンポスト(7月22日)が報じたもので、ファーウェイは、中国企業を通じて通信機器や保守サービルを提供していたという。だが、北朝鮮という伏魔殿のなかをどうやって調査するのだろう? 中国の調査機関が協力してくれるだろうか。
チェコでもファーウェイが個人情報を収集していたとAFPが報じた。告発した元マネージャーによれば、個人データを別のコンピュータシステムに入力するシステムを本社から要求されていたという。
 ◇◎□◇み◎◇◎▽や◇◎▽◇ざ◇◎▽◇き○□◎▽



2019年08月01日 | 日常・身辺
夕方、室温は31.5℃、湿度69%になった。風もなく蒸し暑い。
市街地は35℃を超えただろう。
日中、蝉がベランダに舞い込む季節になった。
「やぁ、コンチワ、おじゃまします」


「そんな、サッシに止まっても美味しくないぞ」


ひとしきり鳴いては、すぐ傍の木立に帰って行く。
地中で6,7年、地上に出て半月〜1ヶ月の寿命と云われる。
やがて、クマゼミやツクツクボウシに役者が変わり、夏が終わる。