落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

シナの核兵器商売

2011年03月31日 | 政治・外交
中共政府が隠密裏に行う国際核兵器取引。こんな国にまだODAを行うバカな国もある。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成23年(2011)3月31日(木曜日)通巻第3290号
http://melma.com/backnumber_45206_5144809/
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 イランのナタンズ原子炉は明らかに核兵器を製造中
 国際的制裁の網をかいくぐって機材や材料を密輸する中国

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 パキスタンの「核の父」といわれたカーン博士は、リビア、イラン、そして北朝鮮の核武装を手助けしていた。
パキスタンはカーンの「罪」を許し、海外渡航は禁じられているが、国内をカーンは自由に動き回っている(アジアタイムズ、3月30日)。
 しかもカーン・コネクションは残存している。

 イランは核武装のための秘密のコネクションを世界各地に広げているが、欧米ならびに国連はイランに経済制裁を科しており、とりわけ核開発にかかわる設備機材、材料などの輸出に目を光らせている。
 だが、イランの核開発は進捗し、ナタンズの原子炉ではウラン濃縮が進んでいる。
 だとすれば、誰がイランの核武装を手助けしているのか?
 それは言うまでもない、かの国である。

 国連制裁に従う振りをしながら、中国がイランとともに発明した手法とは、第三国を経由して第三者が介在するという方式、舞台はドバイである。

 中国政府の関与はきれいさっぱり痕跡がない。そればかりか中国系企業が関与した形跡さえ巧妙に消されている。捜査しても表にでてくるのは香港、台湾、あるいはスイスや米国にある貿易会社などだ。
 抜け穴はドバイだった。
 ドバイにはイラン人が45万人住んでいる。大半は原理主義宗教過激派が支配するイランから逃れてきた事実上の亡命者だが、なかにはエージェント、スパイ、秘密工作要員が混じっている。
 ドバイには4650社のイラン系企業が存在し、工業開発区への投資も巨額にのぼる。このドバイのイラン系企業には香港、台湾などから物資が運ばれ、核物質原料や、ウラン濃縮に必要なバルブ、機材一式、なかには「カーボン・ファイバーが含まれ、追跡した結果、これらは中国から輸出されていたことが分かった」(ワシントンポスト、2010年10月18日)。
 懲りない面々の暗躍、きょうもドバイで。
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 読者の声 どくしゃのこえ DOKUSHANOKOE ドクシャノコエ
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  ♪ (読者の声1)メルマガ「戦う保守」に以下の文章がありました。転載して拡散をお願いします。

(引用開始)「どう考えてみても偽善的なACのCMにうんざりしていたが、今度はテレビで節電を訴えている。もはや犯罪的な偽善である。メールや通話を控えろと偉そうに御託を並べる前に、テレビを消せと訴えるべきだろうし、そもそも、こういう非常時にくだらないバラエティー番組など一掃してしまえばよいだけの話だろう。何が悲しくて芸能人の下品な顔を眺めなくてはならないのか。我が国の偽善も病膏肓に入る観がある。
 ところで、 ナチス政権下のゲッペルスを思わせる枝野の詐言には注意しなくてはなるまい。
革マル派から資金提供を受けていることで有名なこの男に誠意を期待する方が間違いである。国民の一部には「何があっても動じない」と枝野評価する向きもあるようだが、とんでもない誤解である。そもそも日本や日本人に興味がない、無関心なだけだろう。こうした男が官房長官を務め、何の危機感も抱かずに辺りを怒鳴り散らす男が総理を務め、アリーナに着くやいなや「ここには何でもアリーナ」などと面白くもない冗談をいう男が幹事長を務めているところに日本の悲劇がある。
いまさら民主党の批判をしても仕方がないと思われるかもしれないが、枝野の犯罪的な詐言にだけは注意を喚起しておきたい。

彼は何があっても「直ちに影響はない」という。しかし、その当日に病が発症せずに3年後に病が発症したらどうなるのだ?枝野は嘘は言っていないと強弁するだろう。確かに「直ちに」病に冒されたわけではない。しかしながら、肝心なのはそうした病に冒されるか否かであって、今日明日の話を聞きたいわけではない。
「人体に直ちに影響を及ぼさない、(が、そのうち人体に及ぼす)」というのであれば、これは大問題だろう。 もう一つ気にかかるのが、「冷静な対応を求める」という言葉である。「人体に直ちに影響を及ぼさない」という言葉を、「人体に直ちに影響を及ぼさない、(が、そのうち人体に及ぼす)」という意味で使用したうえで、「冷静な対応」を求めているとするならば、枝野は「直ちに避難することこそが『冷静な対応』だ」と主張していることになる。
いずれにせよこうしたプロパガンディストたちには全く信用が置けない。彼らの発言は全て嘘であるとの信念を大切にしていきたいものだ。  (ACえだの)

(宮崎正弘のコメント)次の選挙で閣僚全員が落選という津波もおこるのでは?
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◎毎日一行● 冗談かと思いきや、「大連立構想」は水面下で本格化している様相。
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放射能汚染 海

2011年03月31日 | 原発
武田教授のHPより
http://takedanet.com/2011/03/42_20e0.html
原発 緊急の緊急(42)  海の汚染

ほとんどの日本人が、もう政府の発表を信じていないでしょうから、大丈夫と思いますが、老婆心まで。

昨日、福島原発の取水口の沖合でとった海水から基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素が検出されたと発表されました。まさか、この値自体ははウソではないと思います.
その後、保安院も国の放射線医療の専門家も「健康に影響のない値」と言いました。
でも、基準値の3000倍を超える放射性ヨウ素のある海で、スキューバダイビングをしたり、波打ち際で子供が遊んでいたら、すぐ逃げるように言ってください。
おそらく日本人全員が国を信じていないので、「健康に影響がない」と思っている人はいないと思いますが、万が一.
繰り返しますが「健康に影響がない値」という政府の発表や専門家の説明は全くの間違いです. 哀しいことですが、政府や専門家を信じないでください。
福島原発の横の海岸で遊ぶ人はいないと思いますが、「健康に影響が無い」なら、水泳やお子さんの水遊びはOKということになります。
保安院の人は自分のお子さんかお孫さんをお連れになって、福島原発の横の海で遊ばせてください。(やめてください。絶対に危険です私が保安院に注意するのもなんですが・・・).
どこで何があったか知りませんが、メディアも「健康に影響がありません」という人だけを出すのではなく、「規制値の3000倍ですから危険です」という人も登場させて欲しかったと思います. メディアは何のためにあるのでしょうか?

・・・・・・・・・類似の話・・・・・・
福島原発が事故を起こした後、テレビでは東大教授が「このぐらいの放射線なら安全だ」と繰り返していました。 当時の福島市と東京では放射線の強さは、約200倍でした。
ところが、事故直後、東大の中では文書が回り、「換気を止めること、ドラフト(化学実験などで使う空気が漏れない装置で、これを使うと外気が研究室に入る)」を停止するよう命令があったことを昨日、確認しました。
テレビでは「レントゲンが600マイクロシーベルトだから、福島市の20マイクロシーベルト(毎時)は30分の1だから心配ない」と発言した、当の東大教授が、その200分の1のところで生活をしている自分の大学では「換気扇を止めろ」と指示したのです.

私は教育者ですが、教育しても人間の品性が高まらないことにがっかりしていますが、またそれを感じる今日この頃です.
(平成23年3月31日 午後2時 執筆)武田邦彦


放射能汚染 千葉県、水道が既に(2)

2011年03月31日 | 原発
武田教授のサイトより
http://takedanet.com/2011/03/41_8b29.html
原発 緊急情報(41改) 千葉の水道汚染と発表

3月30日、千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から幼児の暫定基準(1キログラム当たり放射性ヨウ素100ベクレル)を越える370ベクレルが検出されていたという報道があり、ことが「水道」なのでできるだけ早く情報を伝える必要があり、昨日、ブログに書いた.
北千葉浄水場でも336ベクレルだった。

・・・・・・・・・
その後の調査で、この事実の発表は30日ではなく、すでに23日か24日に水道局のホームページで市民に知らされている(通知の日付を確認できなかった)ことが判った。
その後、放射性ヨウ素は減少している. 従って、幼児の場合、22日に暫定基準の4倍の放射性ヨウ素を摂取したことになるので、その後、最低でも3日は放射性ヨウ素を含まない水を飲まなければならない。
なお、十分なデータがないので、次の点が不明である。

1) 22日の370ベクレルの水道水が現実に八千代市の住宅に供給されたのか?
2) 23日以後の放射性ヨウ素の濃度はどのぐらいだったのか?
3) 現実に、この水道を使っている幼児のいる家庭では、何日になると「平均して」幼児の暫定基準を下回るのか?

を計算して、何らかの情報を提供したいのだが、いずれも公表されているデータが少なく、正確な計算ができないので、八千代市の幼児は当面、ペットボトルを飲ませることをお勧めする.

(説明)
放射性物質の基準は、「平均して」だから、一日だけ370ベクレルの水道水を幼児が飲んだ場合で、その次の日が100,次が60、次が40と少しずつ減っていった場合、
(370+100+60+40)/4=143
だから、4日後でも、まだ幼児の暫定基準を下回らない。
つまり幼児の立場から言えば、22日に基準を超える放射性ヨウ素が体に入り、その後も、薄まっているものの放射性ヨウ素がゼロにはならないので、1週間ぐらいは注意が必要である.
(千葉県の発表が「誠意があったか?」を考えてみたい)

・・・・・・・・・
この事件は「名古屋市民を原発事故からどのように守るか」ということをこれから取り組もうとしている私に採ってはよい参考になった.

1) 浄水場で「放射性物質」を測るためにサンプルを採り、その結果が出るまで1日とすると、浄水場は「民家に水道水を供給してしまってから、「供給するべきではなかった」ことが判るのか?」。そうすると「市民に安全な水を供給する」ということが原理的にできないことになる。
2) 浄水場の上流水源を監視しているのか、もしくは監視できるのか? 上流水源を監視できれば、「供給してしまってから、供給するべきではないことが判る」という奇妙なことは防ぐことができるが可能なのか。
3) 汚染された水道水を飲んだ家庭を特定できるのか?
4) ネットやテレビなどを通じて、個別の地域に対して、いつまで経ったら幼児の基準を下回るのかの情報を提供できるのか?

この1)から4)まで、今回の千葉県の事故からは判らなかった。また

5) 水道局は「いついつの時点で、何ベクレルだった」という結果を発表するだけで行政サービスは完結するのか(しないように思う)、それとも、どのぐらいの汚染水を供給したか地域ごとに示し、各家庭が自分で計算できるようにして初めてサービスといえるのか?

も考えてみたい。
いずれにしても、汚染水道水を飲んでしまった幼児がおられたとしたら、今回はおそらく大丈夫と思うが、今後のことも考えて、対策を練っておいた方が良いだろう.
私も情報が入り次第、また水道水のことを書きたい。
また「地震で倒れない」と言っていた原発は実は「震度6で倒れる」という事だったと同じように、「安全な水道水を供給する」というのは実は「供給してから安全かどうか判る」ということなのかも調べて見たい.
(平成23年3月31日 午前8時 執筆) 武田邦彦


放射能汚染 国民の命を守るのは誰

2011年03月31日 | 原発
東電会長はようやく福島第1原発の廃炉を決めたようだ。
これによって、放射能飛散が終息に向かえば云うことないが、それはそれで「なぜ早く決心しなかった」かと非難されるだろう。
今や電力の1/3を原子力で賄っているそうだ。これを今すぐやめるわけにもゆかず、騙し騙し縮小し、代替エネルギー政策を進めていかなければならない事態になった。

武田教授のサイトより
http://takedanet.com/2011/03/post_b6d1.html

なぜ、今日も原発が運転されているのか?

今日も日本の原発が運転されている. すでに地震で柏崎刈葉、それに福島が破壊したのに。
地震はいつでも来る. そして柏崎刈葉も、福島も「震度6」で破壊したのだ。福島は津波というけれど、地震に津波はつきものだし、最初の地震で配管系は破壊している.

・・・・・・・・・
福島付近で被曝した人には申し訳ないが、それでも「西風」だったから日本は九死に一生を得た。もしこれが日本海側だったらとゾッとする.
原発は地震で壊れる。今回の破壊は、設計が悪ければ保安院、施工が悪ければ建設会社や電気会社、運転が悪ければ東電に責任がある。
おそらく設計だ。それでも保安院院長は謝らない.
国民にかわって原発の安全を守ると言ってきたのに、それでも反省の色はない.
今、自治体が全国の原発の安全性を見直すという。でもそれは官房長官(政府)の役割・・・むしろ原子力安全委員会の役割だ。
自治体は「原発は爆発するものとして、住民の安全を守る」方法を早急に検討しなければならない。
福島原発付近で避難対象地域になっていた人が次のように言っていた。

「・・・町の防災放送で『原発から放射線が来るから自動車で逃げろ』と指示があったが、自分は車は持っていないので、家にいた。食糧が尽きたので徒歩できた」

いったい、この国には住民を守る役所はないのだろうか? 考えられないが、町役場の人は防災無線を流して、自分は自動車で逃げたのではないか?
原発が爆発すれば放射線が漏れるだけではない.水道が汚染されるのは当然だ。それなのに自治体は「水が使えなくなったらどうするか」も検討していない.
何もしていないのだ。
それなら、日本の原発は運転を続けてもよいのか。電力会社は自治体から要求されてからではなく、原発が爆発する心配があるのだから、行動をとってもらいたい。
「もんじゅ」に異常があるという。国は積極的に自らトラブルを発表して、国民側(奇妙な表現だが)に立って欲しい.私たちが政府を「雇用」しているのは、私たちの命を守ってくれるからなのだ。
また2度と「想定外」とか「地震に津波があるとはしらなかった」 等と言って欲しくない。今の日本は、「電力会社やお役所の失敗を、庶民の被曝という形で贖う」という奇妙な国なのだ。
名古屋は検討を開始する.浜岡、敦賀の発電所が破壊しても名古屋市民を守るため、水道の取水口、市民の避難、全てを準備する計画をスタートする。できれば緊急時の計画ができるまで原発は止めて欲しいものだ。

・・・・・・・・・
東京には今、アメリカ人もヨーロッパ人もいない。ホテルはがらがらで外人専用のホテルは一部、閉鎖になっている。
外資系の会社は大阪に仕事を移している. 外国人の命が高く、日本人は安いという現状は到底、我慢できない。
そして、日本人だから日本の国土を愛している.だから国も自治体も、電力会社もそれが判って欲しい。電力会社が自ら原発を止めて、市民の安全を守って欲しい。あなたも私たちの同胞なのだ。
(平成23年3月30日 午後4時 執筆)武田邦彦

関連参考記事
【正論】評論家・西尾幹二 最悪の中の最悪を考えなかった 2011.3.30 03:15
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033003150005-n1.htm
≪許されぬ「想定外」の言い訳≫
 原発事故下にあえぐ福島県の地域住民の方々、ならびに、原発の現場で日夜を問わず国の破綻を防いでくれている多くの勇敢な方々に、まず、心からの同情と感謝を申し述べたい。これから後は、いよいよ指導者たちが政治的勇気を見せる番ではないかと考える。・・・・・


放射能汚染 千葉県、水道が既に

2011年03月31日 | 原発
かつては「生活第一、安全安心」を標榜した現政権、自治体も国民を忘れたのだろうか。

武田教授のサイトより
http://takedanet.com/2011/03/41_19d9.html

原発 緊急情報(41) 驚くべき千葉県

3月30日、驚くべきニュースが流れた。

「千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から、大人の飲用基準(1キログラム当たり300ベクレル)を超える放射性ヨウ素131、370ベクレルが検出されていたことが30日、分かった。北千葉浄水場でも336ベクレル。
 28日に採取した水から放射性ヨウ素は検出されておらず、県は現在、飲用を控える呼び掛けはしていない。」

えっ!と驚くニュースである.28日の水が大丈夫なのが30日に発表されている.つまり、1日後に汚染が判るのだから、22日の汚染が判ったのは23日なのだ。
その発表を抑えていた。そして28日に汚染がなくなったのを見て、30日に発表している.
発表を遅らせたのは、東電でも政府でもない。私たちの味方、自治体なのだ。私たちの最後の頼りは自治体が命を守ってくれることだ。
でも、現実はその間に、水道水を飲んだ市民は被曝した。千葉県民は県税は払わなくても良いだろう。 千葉県!!しっかりしてください。 自治体が住民を守らなければ誰が守るのですか! 千葉県の人は、発表された時にはすでに飲んでいる.

おそらくは東京の浄水所のことで、政府から圧力がかかったのだろう.その場合は、千葉県は「政府からの圧力の内容」を公表すべきであり、県民に汚染水道を隠す方向に行ってはいけない。何のための自治体なのだ。
このことで各地の水道の発表はまったく信用できなくなった。自治体は福島原発の責任を持っているわけではない。せめて、正しい情報を早めに報道して欲しい。

「水道は大丈夫だ」と言っているが、大丈夫ならなぜすぐ発表しないのか.私たち住民は飲んだものをはき出すことはできない。大丈夫なら隠す必要がない。大丈夫でないから隠す.

私たちは自分たちで警戒しよう. それは将来のある子供ための親の責任だ。負けるか!
(平成23年3月30日 午後5時 執筆) 武田邦彦


民主党・どさくさに反日国会決議

2011年03月30日 | 政治・外交
息も絶える寸前だった民主党政権は、東北大震災で延命した。
この国難に、政権批判も遠慮しなければと思っていたが、その反日ぶりは収まっておらず、どさくさに紛れてコソ泥のように反日国会決議を画策している。
今日只今、チベット、ウイグル、南シナ海、ひいては尖閣にまで侵略行為が及ぶシナには迎合屈従する病的民主党だ。

【日本政策研究センター】3月30日 メールマガジンより
http://www.seisaku-center.net/modules/wordpress/index.php?p=745
【日本政策研究センター】3月30日 メルマガ
☆☆民主党、震災のなかで「侵略行為」国会決議を画策☆☆

 大震災の戦いが続いているなか、民主党は日独交流150年(今年)にあたっ ての友好増進を国会で決議し、そのなかに「侵略行為」という文言を盛り込むよ う画策していることが分かりました。問題となっているのは決議案のなかの次の 一節です。

 「(日独)両国は第一次世界大戦で敵対したものの、先の大戦においては、一 九四○年に日独伊三国同盟を結び、同盟国となった。しかし両国は、その侵略行 為により、近隣諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えることとなった」。

 先の大戦を巡って、日本が「侵略行為」を行ったとの歴史認識は、平成17年 の戦後60年国会決議でも採用されていません。それが何故、日独交流150年 で「侵略行為」が決議されねばならないのか、まったく理解できません。
 また、日本だけでなくドイツの行為をも「侵略行為」と勝手に断罪する権限が 日本の国会にあるとも思えません。大震災のどさくさのなかで、こんな決議を画 策する民主党に怒りを覚えます。


 早ければ明日3月31日(金)にも、衆議院で採択されるとのことです。民主 党には断固反対の声を、また自民党には「侵略行為」への反対を表明するよう要 請をお願いします。

【民主党】には「『侵略行為』歴史認識を含んだ日独友好150年決議に断固反対す る」
  TEL03-3595-9988  FAX03-3595-9961
【自民党】へは「日独友好150年決議の『侵略行為』歴史認識への反対を要請する」
 TEL03-3581-6211 FAX 03-5511-8855
○メールは、各党HPのご意見フォームからお願いします。


放射能汚染 福島原発これからの見通し

2011年03月30日 | 原発
たまり水除去遅れ 復旧進まず 3月29日 19時3分  NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110329/k10014976371000.html
深刻な事態が続いている福島第一原子力発電所では、1号機から3号機で見つかった高い濃度の放射性物質を含む水の除去が遅れており、冷却機能の本格的な回復に向けた作業は思うように進んでいません。・・・

大震災と津波で壊滅した原発。
原子力は一度コントロールを失うと、復帰が非常に難しいエネルギーであることが我々一般人にも知らされた。
放射能汚染物質の飛散も話しに聞いてはいたが、目には見えるものでもなく、空気、雨、土、家畜、海洋、と区別なく広がっていく。
これからどうなっていくのだろうか。政府や電力会社のこれからの確たる見通しはまだない。
なんといっても未曾有のことだから・・・
以下は武田先生の見解。

武田教授のサイトより
http://takedanet.com/2011/03/41_70dc.html

原発 緊急情報(41) これからの福島原発と被曝

政府発表やマスメディアの報道は「すでに起こったこと」に限定されているので、それでは不安です。
そこで、このブログでは「多くの人が生活の中で判断しなければならないことをお父さんの代わりに言う」というスタンスで来ました。お父さんとは「家族を守る、やや慎重、将来も見る、生活もある、絶対に間違ってはいけないということではなく、大胆に」という意味です。
今も「将来」に心配されている方が多いので、少しまとめもかねて整理をしておきます。
またこのブログでは常に「近い将来」を考えて書いていましたから、その点は大丈夫です。

・・・・・・
福島原発事故直後は、大変に危険な状態でした。というのは、東電は「放射線を外に出したら大変だ」ということで、原子炉の圧力が上がっていたからです。
この時期、私は、「今の状態の25倍まである」と書いていました。これはNHKが「大量の放射線が漏れる可能性がある」と報道していたので、その「大量の」というのがどのぐらいか、私の判断で25倍としました。
でも、13日の週の中盤になると、放射線が一気に漏れたので、東電はある意味で気楽になったので、事故処理が正常にできるようになったのです。
そこで、私は危険度を「今の2倍まである、またプルトニウムが関係すると2.5倍」と絞り込んだのです。
それから後は、原発の状態より「いかにして被曝をさけるか」とか「どの地域が危ないか」に中心を移していきました。すでに、風の方向では危険な状態に入りつつあったのです。いわば「第2段階」でした。

・・・・・・
このときに、政府やメディアは「地域の放射線量」を発表していましたが、すでに汚染されているところは「放射線をもった粒子」が飛んでいるのですから、川や地面にも落下しているので、水道や野菜の汚染は予想されていました。
また、ウシも人間も呼吸しますから体内被曝があり、牛乳やお乳が汚染されてきます(母乳の危険性は福島東部に限定されると思いますが、データがまったく提供されません)。
これが第3段階でした。

・・・・・・
そして、少し前から第4段階・・・つまり、原発を見直すことができるようになると、原発の中の異常な放射線や、プルトニウムの問題が浮上します。それが現在です。
この時期は、やがて放射線が落ち着くまで、「頑張る」という時期です。つまり、最初の時期に放射線が高いので、その時期に、いやがる子供にマスクをさせたり、できるだけ外国か3月11日以前の食材を買い求めるなどの工夫をする時期で、お母さんのがんばり時なのです。
放射線の汚染は「最初からの合計」ですから、最初の時期に何とか凌いでおけば、健康にも良いし、後で行動が自由になるからです。
政府やメディアは「もっとも汚染をあびない方が良い時期」に「安全だ」を繰り返したので、「直ちに健康に」という呼びかけはまったく、まずいと思います。

・・・・・・
そしてやがて第5段階に入ります(これから)。
普通に「お父さん」として考えると、万が一には原発が爆発することもありますが、その可能性が低いので、そうなったら必死になって風上に逃げるしかありません。今、それを考える時期ではないと思いますが、風の向きなどを見ておいて、どちらに行けばよいかを考えておく必要があります。
今のところ、福島原発の汚染は「福島市方向」と「いわき市方向」に限定されています。
ただ、原発の中は作業するには放射線が強いので、遅々として進まないでしょう。ですから、まずは事故から1ヶ月(4月中旬)までを目処として、「いざと言うときの対策」、「これからの事」を考える小康状態であると思っています。
もし、経済的に、もしくは親戚などの関係で福島とその近県にお住まいの方で、特にお子さんはなんとか遠くにいて欲しいし、もしどうしても離れられない場合は、できるだけ被曝しないように注意してもらうということです。
東京は小康状態ですから、今、色々な準備をするチャンスと思います。

・・・・・・
4月中旬になると、原発の作業は難航しても、徐々におさまり、土壌や海などの汚染が注目されるようになると思います。今のところ心配のないプルトニウム漏れの測定も進むでしょう。また継続してヨウ素がでなければ、半減期の関係で甲状腺の疾病の可能性が減ってきます。
しかし、原発からの放射性物質は半減期30年のものが多いので、なかなか線量が下がらなくなります。今、メディアで「徐々に下がっている」というのは当然で、初期の低下ですから、これは計算済みです。
福島の人の被曝は長期間になります。また土壌が汚れるので、作物は作れないと思います(残念ですが、仕方がありません)。海からの魚から放射線が検出されるようになり、生活は広い注意がいるようになります。
つまり、一部分の汚染が、次第に薄くなり、拡がるという時期に入ります。
このときに、それまで注意をしていた人は「被曝した総量」が少ないので、やや行動に自由がでるでしょう。

・・・・・・・・・
福島原発がどうなるかはあまり今のところ関係がありません。むしろ、近々、取り上げますが、他の原発の方が危険です。 そちらの方にも関心が向くと思います。
できれば早い段階で専門家が、これまでの理性を取り戻して「規制で危険となっている数値は危険」という時期が来ればと願っています。
(平成23年3月29日 午前11時 執筆)武田邦彦


放射能汚染 一般人の被爆防止対策

2011年03月30日 | 原発
放射能汚染物質は目に見えないが、そのふるまいは花粉や黄砂ににている。

武田教授サイトより
http://takedanet.com/2011/03/41_1463.html
原発 緊急情報(39) 有用なデータが提供されました

「できれば待避した方が良い」と言われても、生活もあり、学校もあり、なかなか思うようにならない人が多いと思います.
そこで、私の大学(中部大学)の卒業生がとても有用なデータをメールで提供してくれました。

・・・結論・・・
1) 被曝を防ぐには「花粉」、「黄砂」を防ぐのと同じ、
2) 「蔭」を作り「表」を避ける事、
3) 「家の中」はあまり防護にならない、
4) マスク、衣服を丁寧に拭くなど「花粉を飛ばさない」のと同じ、
です。放射性物質は目に見えませんが、「花粉と黄砂」の経験を活かしましょう。


・・・・・・データ・・・・・・
私にデータを提供してくれた中部大学の卒業生は車で茨城県北部の友人のところに3月26日に行き、手元の測定器で放射線(ガンマ線)を測定してくれました。そのデータです.
彼は工学部出身なので、現実にメールでいただいた記録は、測定器のメーカーなど詳細に渡っていますが、要部をご紹介します.
(すべて1時間あたりのマイクロシーベルト)

埼玉茨城県北部(高速)    0.2
茨城県北部いわき市(高速)  1~2
いわき市一般国道        2~3
いわき市友人宅         3~4
常磐道トンネル内        0.2

・・・・・・解釈・・・・・・・・
1) 埼玉からいわき市まで福島原発に近づくと確実に値が上がってくる(特に福島原発の南には風が吹いているから。(教訓)近づかない)
2) トンネルの中は「蔭」になるので放射性物質の粒子も入りにくい(教訓:蔭を作る)
3) 家の中は防護にならない(換気をするから)

と言うことになります。
また、一般国道より高速道路の方がわずかに少なく、これが意味があるかどうかは判りませんが、「低いところに放射性物質がたまりがち」であり「埃が舞い上がるところは放射性物質が多い」のも、花粉や黄砂と同じですので、有意差があるかも知れません。
放射性物質は目に見えませんが、花粉や黄砂は私たちが経験があるので、それを思い出して少しでも放射線をあびないようにできます。
子供の屋外での体操、野球やサッカーの練習はしばらく控えた方が良いでしょう。
「直ちに健康に影響はない」という政府の発表は「子供が屋外でスポーツをして良い」と言っている訳ではないからです.

(平成23年3月29日 午後9時 執筆)武田邦彦


放射能汚染 原発敷地土壌からプルトニウム

2011年03月29日 | 原発
【放射能漏れ】土壌からプルトニウム検出 「人体に問題はない」福島原発 2011.3.28 23:58
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110328/biz11032823580029-n1.htm

 東日本大震災による福島第1原発事故で東京電力は28日深夜、原発敷地内の土壌5カ所からプルトニウムを検出したと発表した。今回の事故で核燃料から放出された可能性があるとしている。
 濃度は過去に行われた核実験の際に、日本で検出されたのと同レベル。「通常の環境土壌中の濃度レベルで、人体に問題になるものではない」としている。
 今後、敷地内と周辺の環境モニタリングを強化する。

 プルトニウム 水より約20倍重い金属で、体内に取り込まれると、がんの原因になる。本来、天然にはほとんど存在しなかったが、原子炉でウラン238が中性子を吸収してプルトニウム239に変化することで人工的に作られる。239の半減期は約2万4000年と極めて長い。酸化物の粉塵は吸入すると肺に沈着しやすく極めて有害。原子爆弾の材料にも用いられる。

武田教授のサイトから
http://takedanet.com/2011/03/38_38a5.html
原発 緊急の緊急(38) プルトニウム・・規制値を守れるか?

プルトニウムが福島原発の付近で検出された。
すでにプルトニウムの毒性についてはブログで2回、書いているのが、それに加えて、自衛するのは、

1) 国がプルトニウムの規制値(キログラムあたり1ベクレル)を守れるか(ヨウ素は200ベクレルなので、その200分の1)。
規制値を変えると危険度が判らなくなる。すでに東電は規制値を言わずに「原水爆実験の時に日本を汚染したプルトニウムと比較すると」などと言っているが、まだ「規制値無視」が続いている.
また、農作物でも規制値をゆるめる検討が進んでいる.事故が起こったからといって規制値をゆるめると、何が何だか判らなくなる.
私たちは、「プルトニウムはヨウ素の200倍。ヨウ素は200ベクレル(換算方法は下記)」と覚えておきたい、

2) すぐには拡散しないが、測定方法が少なく、情報が遅くなる(簡単な方法では測定できないので、もし測定側に誠意があっても1週間程度かかる)、

3) 汚染が拡がったときのためにインフルエンザのマスク(N95)を用意しておく、

4) プルトニウムが原発から離れたところで測定されたら、その方面の人はすぐマスクをつける(プルトニウムは直ちに風に乗って移動しない(酸化プルトニウムは飛びにくい)ので、少し様子を見る)、

5) 原子炉からプルトニウムがでるのは当たり前(3号炉以外でもプラン235が核分裂するとでる。3号炉はさらに多い(約6,7倍))だから、特別な事が起こっている訳ではない、 ということである。


・・・・・・・・・
ちなみに、ヨウ素、セシウムなどは、
「ベクレルを1000分の1にして2をかける」
とマイクロシーベルトになる。ヨウ素では、200ベクレルというのをシーベルトに直す場合には、1000でわるから0.2になり、それを2倍するから0.4マイクロシーベルトになる。
ただ、普通は、シーベルトは時間あたり、ベクレルはキログラムあたりになるので、それも含めた換算方法はまた時間がとれるときにできるだけ早く書きたい。
(平成23年3月29日 朝 執筆) 武田邦彦

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■【放射能漏れ】東電、仏に緊急SOS…支援要請は初めて 2011.3.29 06:18
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110329/dst11032906200005-n1.htm
 東京電力が福島第1原発の事故で、フランス電力(EDF)や核燃料会社アレバ、原子力庁などフランスの原子力関連企業・機関に支援を要請したことが分かった。ベッソン産業・エネルギー・デジタル経済担当相が28日、ラジオ番組で明らかにした。・・・


自衛隊員の献身

2011年03月29日 | 原発
仙谷元官房長は「自衛隊は暴力装置」と宣ったが、災害が起きると大活躍するのは自衛隊だ。
日本では、事実上軍隊でありながら、ともすれば日陰の身になるが、28日の産経朝刊は自衛隊員の活躍を一面で報じていた。
【東日本大震災】写真とメールが物語る、黙して語らぬ自衛隊員の姿 2011.3.27 20:43
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110327/plc11032720480012-n1.htm

 東日本大震災での自衛隊による被災者支援活動は「最後の砦(とりで)」である。隊員はその重みを感じながら黙々と働くが、肉体的、精神的疲労は日ごとに増す。身内に犠牲が出てもわが身を顧みず、被災地にとどまる隊員も多い。実績を声高に誇ることもなく、黙して語らぬ隊員の思いと労苦を隊員同士のメールや写真から検証した。(半沢尚久、《》はメールの文面、写真は陸上自衛隊提供)

 ■車座で痛みを共有
 《海には数メートルおきにご遺体が浮いている》《幼い亡骸(なきがら)を目にすると、わが子とダブってたまらない》
 地震に津波の被害が重なった大震災。遺体収容も自衛隊の重要な任務のひとつで27日までに4150体を収容した。写真は宮城県山元町で冷たい水に膝までつかりながら遺体を囲み手を合わせる隊員を写し出す。
 日常的に遺体を扱う警察官と違い、慣れているわけではない。とりわけ、海に流された遺体と対面するのはつらい作業だという。
 《流木にはさまれ、両手をあげていた。最後まで救助を信じていたように…》
 凄惨(せいさん)な現場は、隊員の心を消耗させ、無力感さえ抱かせかねない。そのために陸上自衛隊はメンタルヘルスを重視し、夜ごと隊員を10人ほどの班に分け、車座になって一日を振り返る時間をつくった。陸自隊員は「仲間と苦しみ、痛みを共有できれば気力がわいてくる」と打ち明ける。

 ■被災者支援が第一
 《自宅が全壊、家族も行方不明という隊員が普通に働いている。かけてあげる言葉がみつからない》
 身内に被害が出た隊員も被災者支援を続ける。
 《被災地に来て12日目。風呂はまだ1回しか入れていない》《毎日、乾パンや缶メシと水だけ》
 炊き出しで温かい汁ものの食事を被災者に提供しても隊員が口にするのは冷たいものばかりだ。写真は岩手県山田町でわずかな休憩時間に狭いトラックの中で膝詰めになり、冷えたままの缶詰の食料を口に運ぶ隊員を写す。
 22カ所で入浴支援も行っているが、汗と泥にまみれた隊員は入浴もままならない。「わが身は顧みず、何ごとも被災者第一」の方針を貫く。
 兵たんや偵察といった自衛隊ならではのノウハウを生かし、役割も増している。集積所によっては滞りがちだった物資輸送の効率化に向け、自治体や運送会社を束ねるシステムを立ち上げた。孤立地域のニーズをきめ細かく把握する「御用聞き任務」も始めた。
 《被災者の心細さを考えたら…。がんばる》

 ■米軍支援も引き出す
 宮城県多賀城市の多賀城駐屯地では整然と並んだ陸自車両のタイヤが水に埋まった。車体には「災害派遣」の垂れ幕。地震発生を受け、出動しようと矢先を津波にのまれたのだ。いかに迅速に出動態勢をとるか。そんな訓練が徹底されている証しでもある。
 大規模支援を買って出た米軍を鼓舞させたのも、そんな自衛隊員の姿だった。
 《米軍は初めは様子見だったが、自衛隊が命をかけて任務を遂行するさまを見て本気になった》
 東京電力福島第1原子力発電所では被曝(ひばく)の恐怖に臆することもない。17日からの放水活動の口火を切ったのも自衛隊だった。直後に米軍が放射能被害管理などを専門とする部隊約450人の派遣準備に入ったと表明したのは、米側が自衛隊の「本気度」を確信したからだといわれる。
 ある隊員からこんなメールが届いた。
 《自衛隊にしかできないなら、危険を冒してでも黙々とやる》《国民を守る最後の砦。それが、われわれの思いだ》
 きょうも自衛隊員は被災者のそばにいる。

■「加瀬英明のコラム」メールマガジンより
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi
送信日 : 2011/03/28 (Mon)
題 名 : あらためて、日本を誇りたい

 巨大地震による犠牲者を悼むとともに、被災者を救援するために、できるだけ努めたい。
 今回の天災は国家的な試練であるが、日本国民の精神性がきわめて高いことを、世界へ向って示した。
 未曽有の天災であったのにもかかわらず、日本国民がいささかも規律や礼節を失なうことなく、沈着に行動していることに、中国や、韓国も含めて驚嘆し、称賛している。
 他国であれば、人々が平常心を失って、商店を襲って略奪が頻発するなど、治安が大きく乱れるものである。
 私は今回の巨大地震によって、日本人が古来から受け継いできた、和の精神を失うことなく、保ち続けていることに、そのような精神文化をつくってくれた先祖に、あらためて感謝した。
 この和の心は、独特なものだ。そこから規律が発し、自制心、克己心、利他心、同胞愛が生まれる。和の心は世界のなかで、日本人だけが持っている。
 日本人の高貴な精神は、先人たちの贈物である。日本国民は六十六年前に敗戦による廃墟から雄々しく立ち上がって、短期間で復興を成し遂げて、世界第二位の大国の地位を獲得した。私は今回も天災を乗り越えて、この国を見事に再建することを、確信している。

 私は今回の巨大な震災が、日本に対する天の鞭ではないかと思った。
 あのような巨大な地震に遭遇した時には、人は自分しか頼れない。日本国民の大多数が公共のサービスや、福祉や、公的なさまざまな援助に依存してきた。国民が国に対して過剰な依頼心を、もつようになっていた。
 そのなかで、日本国民の依存症がもっとも目に余るのは、国防をアメリカに委ねていることだ。一国の運命を、外国人に預けてはならない。日本は自立心を欠いた擬似国家だ。
 菅首相ははじめ五万人の自衛隊員を投入することを決めたが、十万人に増した。自民党政権時代から防衛予算と自衛隊の定員を削減してきたから、今日では陸海空自衛隊を合わせて、実質二十四万人しかいない。自衛隊の本来の任務は、国防に任じることにある。十万人も災害派遣に投じたら、国防が成り立たない。
 巨大地震によって目を奪われているが、中国の脅威が減じることはない。羅災地の復興に必要な資金を投じるのとともに、防衛予算を大幅に増額するべきだ。

自衛隊の支援実績(27日午前9時現在)産経新聞
派遣部隊数:10万6400人(陸自7万人 海自1万5100人 空自2万1300人)
人命救助:1万9200人
遺体収容:4150体 遺体搬送:486体
物資輸送:3150トン 炊き出し:98万食(約32万人分)
給水:1万1000トン 燃料:400キロリットル
入浴支援:22個所 6万1000人
医官診療:8870人
道路復旧建設:166キロ
原発派遣:約500人 放水、除染、温度測定、撮影、患者輸送