落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

尾根の黄葉

2019年11月29日 | 散歩・山歩き
昨日の木枯らしも収まり、今日は穏やかな冬日、午後二時間ほど散策しました。
イヤガ谷東尾根、菊水山の西側斜面の黄葉がピークを迎えています。








山歩記より

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木枯らし

2019年11月28日 | 日常・身辺
未明から北風が窓を鳴らし、室温が14℃まで下がった。
24節気の小雪(22日)も過ぎ、暦の上では冬の到来だ。
神戸地方では11月4日に木枯らし一号の発表があったそうだが、その時は気がつかなかった。

今日の播磨灘


あらかた葉を落としたナンキンハゼ


25日(三日前)








21日(一週間前)黄金色の葉


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香港区議選・民主派が圧勝

2019年11月25日 | 政治・外交
24日、香港では区議会選挙が行われ、親中派の圧力にもめげず民主派議員が続々と当選を決めたという。
410万の有権者の71.2%が投票した。香港の人々の危機感がうかがわれる。
中国は、相変わらずウイグル民族弾圧を止めず、我が国の領土である尖閣諸島周辺には公船を遊弋させている。
折も折、日本政府は習近平を国賓として迎える事を決めている。
国賓として迎えても、日本政府の意向を忌憚なく議論していただきたいもの。
「宮崎正弘の国際情勢解題」令和元年(2019)11月26日(火曜日)第11号(通巻6286号)  <前日発行>
https://www.mag2.com/m/0001689840.html

親中派大物議員の何君堯が落選。「こんなことありか?」
  香港区議選、およそ85%が民主系。ランドスライドが起きた


 11月24日、一切の暴力的衝突がなく、催涙ガスもゴム弾も火焔瓶の嵐もなく、しかも香港は快晴。早朝から投票所には長い列が出来たが、投票率が71・2%と史上空前の記録を更新した。およそ294万人が投票所に足を運んだことになる。
 結果はどうだったか。香港のヤングパワーが山を動かしていた。中国をのぞく世界のメディアが祝福ムードの報道をした。

 親中派の大物、何君堯(現職立法委員)がよもやの落選。屯門地区は中国大陸系や、地元ヤクザの支配する地区であり、まさか。「こんなことありか」と選挙事務所。
 とくに何君堯が恨まれたのは7月21日の民主派襲撃(元朗駅)のヤクザの黒幕とされ、また民主の壁(レノンウォール)のビラを剥がし、街を綺麗にしようという「清掃運動「の先頭にも立ってきた。このため選挙開始直後に「お前はクズだ」と言われて反政府の男性からナイフで斬りつけられた。
屯門周辺は親中派が多い選挙区だが、現職の区議会議長も落選した。

 沙田地区では民陣の責任者、今子木が当選した。かれはLGBT支持者でもあり、二回、親中派ギャングに襲撃されて負傷していた。おなじく民陣女性闘士の黄文萱も当選した。
 日本でも知られる雨傘革命の指導者・黄之峰は立候補を拒否されたため、代理人を立てた。その代理人である林浩波は早々と当選した。

 香港時間午前七時時点で、民主派が獲得議席は288議席。対する親中派は42議席。無所属が24名。80以上の民主派の勝利というランドスライドが起きた。
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和元年(2019)11月25日(月曜日)第10号(通巻6285号)
https://www.mag2.com/m/0001689840.html

未曽有の投票率71・2%、香港の有権者は410万人
  雨傘革命リーダー、民主派人士が陸続と当選をきめている


(速報)
 香港の区議会議員選挙は24日に行われ、早朝から深夜まで、いずこの投票所にも長い長い列が出来た。有権者410万人の、じつに71・2%が投票に行った。未曽有のことである。
六ヶ月続いたデモ、抗議集会、激しかった警官との衝突、大学に於ける攻防戦のあげくに迎えた区会議員選挙だ。
各投票所が警官隊が守った。

 深夜から開票が始まったが、元朗地区で、立候補を断られた黄之峰(民主派のスポークスマン、雨傘革命の指導者)は、代理人を立てていた。はやばやと当選を決めた。元朗のような親中人士の多い地区で、圧勝に近い。

 ほかの区でも民主派の活動家らが、つぎつぎと当選を決めており、親中派陣営では顔を引きつらせている。
 接戦区が多いため、早暁になっても(この執筆時点は日本時間午前六時I)、まだ具体的な開票結果がでていない。しかし投票率の異様な高さから勘案して、民主派が過半数をこえたと推測される。


香港区議選、民主派が歴史的勝利 85%獲得、親中派は大敗 返還後の過半数は初 11/25(月) 5:34配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191125-00000002-jij-cn

写真:25日未明、香港区議選で民主派が圧勝する見通しとなったことを受け、喜ぶ民主派支持者たち(AFP時事)

 【香港時事】香港で24日投票が行われた区議会(地方議会)選挙は25日、開票作業が進み、民主派は452議席中、85%に達する388議席を獲得し、歴史的な勝利を収めた。

【写真】香港区議選の投票後、記者団の取材に応じる林鄭月娥行政長官

 香港メディアが伝えた。改選前に議席の約7割を占めていた親中派は大敗し、両派の立場は完全に逆転した。1997年の中国への返還後、民主派が過半数を取ったのは初めて。
 投票率は前回(2015年)の47%をはるかに上回る71%。中国返還後に実施された立法会(議会)選、区議選のいずれの記録も更新し、過去最高となった。

 今回の区議選は、逃亡犯条例改正案に端を発した6月の大規模デモ以降、初の全土的な選挙。民主派の躍進は、警察の「暴力」追及や普通選挙実施を掲げて抗議を続けてきた民主派やデモ隊の活動が、改めて市民の支持を得たことを示した。一方、林鄭月娥行政長官が率いる香港政府と背後にいる中国の習近平政権に「ノー」を突き付けた形だ。


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神童

2019年11月24日 | 世相
世界にはとんでもない天才がいる。
現在世界の人口は70億人いるといわれるが、突然変異か後天的な天才か、こんな子供が生まれている。
どこかの国の議会では、「桜を観る会」がどうのこうのと紛糾しているが、笑われるだろう。
ベルギーの天才児、9歳で大学卒業へ 夢は人工臓器作り
2019年11月23日 5:33 発信地:アムステルダム/オランダ [ オランダ ベルギー ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3256255

写真:オランダの首都アムステルダムの自宅で写真撮影に応じるローラン・シモンズ君(2019年11月21日撮影)。(c)Kenzo TRIBOUILLARD / AFP

【11月23日 AFP】オランダに住むベルギー人少年のローラン・シモンズ(Laurent Simons)君は、他の9歳児と同じく、テレビや家族の飼い犬が好きだ。だが一方で、人工臓器を作りたいとも思っており、間もなくその道に進むための学位を手にする見込みだ。

 ローラン君は来月、オランダのアイントホーフェン工科大学(Eindhoven University of Technology)から電気工学の学士号を授与され、世界で最も若くして大学を卒業した人物の一人となる予定。通常3年間かかる学士課程の修了にかかった期間はわずか9か月だ。

 オランダの首都アムステルダムでAFPの取材に応じたローラン君は、自分の偉業に浮かれた様子を見せず、「普通」のことだとする一方で「すごい」ことであるとも語った。また「ゴーカートが大好き。あとは僕の犬と遊んだり、ネットフリックス(Netflix)を見たりすることも好き」だとも語った。

 父親のアレクサンダー(Alexander Simons)さん(37)と母親のリディア(Lydia Simons)さん(29)はオランダでの仕事が忙しかったため、ローラン君は今年初めまでベルギーの港湾都市オステンド(Ostend)で祖父母に育てられていた。ローラン君は4歳で入学した小学校を1年半で卒業。小学校から大学の修了までにかかった年数はわずか5年となる。

 アレクサンダーさんは「最終的に大事なのは、息子が人生を楽しみ、子どもでいること、いたずら好きでいることができるようにバランスを取ること」だと述べた。リディアさんは「息子が他の子たちよりずっと頭がいいことは、息子を育てていた祖父母から既に聞いていた。(中略)学校に行く年齢になると、息子はより高いレベルのテストを与えられ続けた」と説明した。

 アレクサンダーさんはベルギー人の歯科医で、オランダの港湾都市ロッテルダム(Rotterdam)で歯科医院を経営。リディアさんはオランダ人で、夫の歯科助手として勤務している。2人はローラン君に「完全に専念する」ため、医院を売却する予定だ。ローラン君は一人で大学に通うには年齢が低すぎるため、毎日大学への送迎が必要となる。

 両親は、ローラン君にとっては簡単な科目でも自分たちには「まったく理解できない」と認めている。ローラン君が飼い犬以外でいつもそばに置いているものには、ノートパソコンと集積回路に関する本がある。

 12月の大学卒業後の目標は、「延命のための人工臓器を作る」こと。その理由は、自身の祖父母のような心臓病患者を助けたいからだという。「どうやるのかは、まだこれから考えてみないと。まだ始めたばかりだから」とローラン君は語った。
 両親は現在、ローラン君のさらなる進学を視野に、複数の米大学と連絡を取っている。(c)AFP/Charlotte VAN OUWERKERK


世界の神童・天才的な子どもたち10人 2016年10月25日
https://ailovei.com/?p=66450



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韓国「GSOMIA 終了→撤回」

2019年11月23日 | 政治・外交
日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、8月に韓国は破棄すると決定していたが、決定を停止すると発表したという。
レーダー照射事件、徴用工問題、慰安婦問題、日本の対韓半導体輸出規制 etcで日韓関係は険悪になった。「韓国経済ついに崩壊か!?」と噂されたが、同協定の破棄は撤回となった。
日韓GSOMIA終了せず、輸出管理の対話再開へ 米国は歓迎 2019年11月22日 / 17:37 / 3時間前更新 Reuters Staff
https://jp.reuters.com/article/japan-rok-gsomia-idJPKBN1XW0R7

[ソウル 22日 ロイター] - 韓国大統領府は22日夕、失効が目前に迫っていた日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、終了するとした8月の決定を停止すると発表した。一方、日本政府は輸出管理を巡る韓国との政策対話を再開する方針を明らかにした。
日韓双方が妥協の姿勢をみせたことで、両国の関係悪化に歯止めがかかる可能性が出てきた。

<日韓外相が会談へ>

韓国の金有根(キム・ユグン)国家安保室第1次長は会見で、「いつでも協定を破棄できるとの条件付きで、GSOMIAを終了するとした8月23日の(日本側への)通告を停止することを決めた」と語った。「日本側は理解を示した」という。

日本と韓国は、第2次世界大戦中の徴用工問題を巡って関係が悪化。日本が韓国向け半導体材料の輸出管理を強化したことを受け、韓国政府は今年8月、軍事上の機密情報を共有するための枠組みGSOMIAを終了することを決め、日本側に通告した。

GSOMIAを終了しないという韓国の決定について安倍晋三首相は、「韓国も戦略的に判断した」との見方を示し、「北朝鮮への対応で日韓の連携と協定は極めて重要だ」と記者団に語った。
北朝鮮が核・ミサイル開発を進める中、米国は日本と韓国に歩み寄るよう促してきた。

茂木敏充外相は、20カ国・地域(G20)外相会議のため来日する韓国の康京和外相との会談を調整していることを明らかにした。

<輸出管理の政策対話再開>

韓国側の発表とほほ同時刻、日本の経済産業省は輸出管理に関する日韓の政策対話を再開する方針を明らかにした。GSOMIAの問題とは無関係とした上で、韓国側が世界貿易機関(WTO)への提訴手続きを中断すると伝えてきたことから、現状改善に向けた努力と判断したとしている。

今後も韓国向けの輸出は個別に審査して許可する方針に変わりないという。
政策対話は課長レベルの協議を経て開催時期を調整する。

<米国は歓迎>

米政府は韓国の決定を歓迎。国務省の報道官は「今回の決定は志を共にする同盟国が二国間問題を克服できるという前向きなメッセージにつながった。韓国と日本が歴史問題の永続的解決に向け誠実な議論を続けるよう促す」と語った。防衛および安全保障問題は他の分野とは切り離して考えるべきとも強調した。



韓国がGSOMIAで失効回避を発表 2019.11.22 18:16国際朝鮮半島
https://www.sankei.com/world/news/191122/wor1911220025-n1.html

写真:安倍晋三首相、韓国の文在寅大統領(ロイター=共同)

 【ソウル=桜井紀雄】韓国大統領府の金有根(キム・ユグン)国家安保室第1次長は22日、記者会見を開き、23日午前0時に失効が迫っていた日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、韓国政府からの破棄通告の効力を停止すると発表した。
 日本と対韓輸出管理厳格化について協議を続けるとの条件の下、日本側も理解を示したとしている。
 協定の失効は当面回避される。


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安倍首相・在職日数歴代一位

2019年11月18日 | 政治・外交
安倍長期政権が12月に丸7年になるという。
通算在職日数では歴代一位だそうだ。
かつて「村山談話」「河野談話」を踏襲するとの発言にはがっかりした。
慰安婦問題では2015年12月、10億円拠出して最終合意にこぎ着けた。
最近の対韓外交では、徴用工問題に対抗し、半導体材料の輸出規制を示した。
安倍首相、20日で通算在職日数単独1位に 桂太郎抜く 2019.11.17 18:27政治政策
https://www.sankei.com/politics/news/191117/plt1911170014-n1.html

 安倍晋三首相の通算在職日数が20日、2887日となり、桂太郎を抜いて歴代単独1位となる。平成18〜19年の1次政権は相次ぐ閣僚の辞任と自身の体調不良が重なり、約1年の短命に終わったが、その反省と教訓を踏まえた第2次政権は12月で丸7年になる。再登板後は自民党総裁選3連勝、国政選挙6連勝の“勝負強さ”で求心力を保ち、超長期政権を築き上げた。

 政権復帰後の安倍首相は国際社会で日本の存在感を押し上げた。良好な日米関係は、トランプ大統領との信頼関係に加え、安全保障関連の機密漏洩(ろうえい)を防ぐ特定秘密保護法や、集団的自衛権の行使を限定容認した安全保障関連法の成立を背景に両国の防衛協力が進んだことが大きい。昨年12月には首相として7年ぶりに訪中し、来春には習近平国家主席が国賓として来日するなど日中関係も改善した。

 経済面でも大胆な金融緩和策をテコに円高株安を解消し、景気の回復基調は今も続く。少子高齢化による社会の停滞を回避するため「人生100年時代」を打ち出し、医療や子育てなど社会保障制度の抜本的な見直しを進める。

 政権基盤は盤石といえるが、「桜を見る会」をめぐっては「長期政権の緩み」が指摘された。順調ならば来年8月24日に連続在職でも佐藤栄作(2798日)を抜き歴代単独1位となる。今後は党総裁任期満了の令和3年9月末を見据え、憲法改正や拉致問題、北方領土問題の解決に道筋をつけ、政治的レガシー(遺産)を残せるかが焦点となる。(立花大輔)

 安倍晋三首相の通算在職日数歴代単独1位について有識者2人に聞いた。

■ジェームス・E・アワー氏(米ヴァンダービルト大名誉教授)
 安倍晋三首相は歴代首相に比べ、安定性、能力、持続性、穏健の4点で秀でていると思う。首相はいわゆる「タカ派」だが、中国、ロシア両国と良好な関係を維持する必要性について、中露に厳しい認識を持つ支持層にも理解を得ようと努めている。憲法改正や防衛予算の拡充も、国民の理解を得ようと時間をかけて進めている点も評価できる。

 首相は中曽根康弘元首相以来、米国で最も知られた日本の首相だ。トランプ大統領に批判的な米国人でさえも、首相が集団的自衛権の限定行使を容認する安全保障関連法や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を成立させたことを支持している。トランプ氏との関係が非常に良く、強固な日米関係があるからこそ、中国の習近平国家主席もロシアのプーチン大統領も首相に敬意を表している。

 今後も日米関係が安定して続けば、首相に弱点はない。日本が国内総生産(GDP)比1%程度の防衛予算を増やし、日米両国がサイバー分野で世界のリーダーになれば、インド太平洋地域の抑止力は大いに高まる。自由で開かれた南シナ海が守られ、香港や台湾の民主主義を後押しすることにもなる。

■中北浩爾氏(一橋大教授)
 安倍晋三首相が通算在職日数1位に至る最大の要因は、平成24年12月の野党時代も含めて国政選挙で6連勝し、求心力を持ち続けているためだ。連立を組む自民、公明両党ともそれぞれ固い基礎票を持つ上、野党がばらばらで国民の期待が集まらない現状にも助けられている。安倍首相への積極的な支持は多くないが、「悪夢のような民主党政権」(首相)よりはましだと考える国民は少なくない。

「自民党をぶっ壊す」と訴えた小泉純一郎元首相と違い、首相は党の理念や派閥を重んじ、自民党の結束を大切にしてきた。自民党らしさを「御旗(みはた)」とする首相には党内に首相を支える“同志”が多い。17年の郵政選挙の造反議員を復党させたのも大きい。旧民主党から政権奪還する形で復活したことにも、初当選以来、常に野党とどう戦うかを考えてきた首相の経験が生きている。

 前人未到の記録を達成した首相にも懸念材料はある。高齢化などの影響で、与野党問わず支持団体や後援会が弱体化し、無党派層は増えている。小池百合子東京都知事のように、無党派層の支持を集める政治家が現れれば、政権交代のリスクは高まる。

チャンネル桜
■【討論】表現者クライテリオン・スペシャル:安倍総理『器』論とは真実か?[桜R1/10/5]↓
https://youtu.be/2sGeW4TXpMg?t=40

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香港情勢・緊迫化

2019年11月15日 | 世相
香港デモ「天安門事件の再来」と専門家 米議員、香港人権法案の早期採決に働きかけ 2019年11月14日 17時58分
https://www.epochtimes.jp/p/2019/11/49030.html

写真:香港中文大学キャンパス内で「殺人政権」と書かれた壁。11月12日撮影(宋碧龍/大紀元)

香港情勢が緊迫化している。香港警察が11日、香港島東部の西湾河で若者に向けて実弾を発砲した。これを受けて、中国官製メディアは一斉に、若者を「暴徒」と称し、香港政府に「暴徒・暴力を制止するよう」にと強硬な論調を見せた。専門家は、中国当局が民主化を求める学生を武力鎮圧した1989年天安門事件を「香港で再現しようとしている」との見解を示した。米上院では「香港人権・民主主義法案」の早期可決に向けて、議員らが働きかけている。

武力鎮圧

国内ソーシャルメディア「微信(ウィーチャット)」では、中国共産党中央政法委員会が11日、評論記事を発表した。当局は、実弾を発砲した香港警察を「支持する」とし、「暴徒に対して絶対に手を緩めてはならない」「今、発砲しなければ、いつ発砲するのか?」と発砲を正当化した。

中国人の歴史学者、章立凡氏は米ラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して、「中国共産党政権は香港情勢において、一歩も譲らない姿勢だ」と述べた。

章氏は、中国当局が抗議者らの訴えに少しでも歩み寄れば、「政権の崩壊が始まる」と指摘した。「(武力鎮圧という)下策を使ってでも、当局は共産党政権を守っていく」

ロイター通信など各メディアは、中国軍の香港駐留部隊の人数が2倍に増えたと推計している。駐留部隊の駐屯地に、香港警察の制服を着用した治安部隊が目撃され、報道されている。

章氏は、「1989年天安門事件が香港で再現される可能性が高い」と指摘した一方で、「戦車を直接投入するよりも、武装警察や駐留部隊を動員して鎮圧する可能性が大きい」とした。

香港人の時事評論家、桑普氏は、国際社会の制裁を回避したい共産党は目に見える武力鎮圧より、秘密裏に抗議者の拘束・殺害を実行していくだろう」とした。

香港メディア「香港01」13日付は、林鄭月娥長官は警官の人員補てんのため、「公安条例」40条に基づき、志願した消防隊員や入国管理局職員などを「特別任務警察」に任命した。最初の「特別任務警察グループ」はすでに銃や警棒、催涙スプレーなどの装備を支給され、早くも今週内に出動するという。

「香港人権・民主主義法案」採決に大きな進歩

香港警察の実弾発砲、大学キャンパス内での催涙弾やゴム弾使用に、米の大物政治家が相次いで非難した。米上院外交委員会のジム・リッシュ委員長は12日、「国民を残酷に扱っている」と香港政府を批判し、香港政府の対応は「香港基本法と国際条約に違反している」とした。

リッシュ議員は、米政府に対して香港の自治権の状況を毎年検証することを義務付ける「香港人権・民主主義法案」の発案者の1人。

12日、シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)の討論会に出席したリッシュ議員は同法案の上院本会議での早期採決に意欲を見せ、「われわれは香港人の味方だ」と強調した。

リッシュ議員によると、上院の与野党100人の議員のうち、現在37人の議員が同法案を支持している。

また、マルコ・ルビオ上院議員は13日、ツイッターでリッシュ議員とともに、ミッチ・マコーネル上院院内総務と会談したことを明らかにし、「今日、法案採決に向けて大きく前進した」と法案の早期成立を示唆した。

ルビオ議員とジム・マガバーン議員が共同代表を務める中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)も14日に声明を発表。香港の自治を破壊すれば、中国政府は「国際金融システムへのアクセス制限、米国および国際社会による新たな制裁という代償を支払わなければならない可能性を考慮すべきだ」と警告した。

ニッキー・ヘイリー元国連大使は12日、FOXニュースの番組に出演した際、香港の抗議活動に言及した。ヘイリー氏は、香港の抗議者への支持を示し、「中国当局は、香港の人々の声を抹殺しようとしている」「香港が陥落すれば、台湾は次の標的になる。米国は香港の抗議デモと中国当局の対応にさらに注目しなければならない」と危機感をあらわにした。

台湾外務省は13日、ヘイリー氏の発言に感謝するとツイッターに投稿した。

蔡英文総統もツイッターで、「法執行は国民を保護するために存在し、政府は国民に奉仕するために存在する。私は国際社会に対し、これらの抑圧行為に対して行動を起こすよう求める」と呼び掛けた。
(翻訳編集・張哲)

香港優遇措置停止も、デモ抑圧に中国軍投入なら=米議会超党派報告 2019年11月15日 08時59分
https://www.epochtimes.jp/p/2019/11/49036.html

米議会の超党派の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は14日に公表した年次報告で、中国政府が香港の抗議デモ抑圧に軍を投入すれば、香港に対する経済優遇措置を停止する法律を制定するよう提言した。
写真は香港でデモ隊に対応する機動隊員ら(2019年 ロイター/ATHIT PERAWONGMETHA)

[ワシントン 14日 ロイター] - 米議会の超党派の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」は14日に公表した年次報告で、中国政府が香港の抗議デモ抑圧に軍を投入すれば、香港に対する経済優遇措置を停止する法律を制定するよう提言した。

報告書は、中国政府が人民解放軍を「世界的水準」に増強しようとしていることや自国の利益保護のために軍事行動も辞さないと警告していることを受け、米国は「最善を尽くしつつも、最悪のシナリオに備える必要がある」と指摘した。

米下院は先月、香港が高度な自治を維持しているかどうか米政府に毎年検証することを求める「香港人権・民主主義法案」など中国への圧力を強める4つの法案と決議案を可決。上院委員会も同様の決議案を9月にしたが、本会議では採決されておらず、トランプ大統領も署名の意向を明らかにしていない。

今回の報告書は一段の措置を求め、中国が「人民解放軍や武装警察部隊を香港の軍事介入のために展開させる」なら、香港に対する優遇措置を停止する法案を定めるべきだと主張。
また議会が国務省に対し、香港の「高度な自治」を見極める基準を定めるよう指示すべきだとした。

さらに、米政権に台湾との軍事的な交流や訓練を強化するよう求める法案を求めたほか、中国とロシアが連携を強化していることも指摘。これが米国や同盟に与える影響を情報機関が評価するよう求めるべきとも訴えた。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」令和元年(2019)11月15日(金曜日)通巻第6276号 

香港の大学は「軍事要塞」に化けた。海外からの留学生は帰国の途に
 キャンパス内は籠城戦に備え食料備蓄、武器製造、運動場では投擲訓練


 想像より多い。数千の学生がキャンパスを軍事要塞化して立て籠った。
セメントを調達し、道路のレンガを壊しバリケードを築き、火炎瓶を大量に用意している。籠城戦の部署を分担し合っている。
 古代の戦争に登場する投擲機をかれらは自分たちで作った。弓の練習も行われている。投石機の大型化も進んでいる。

 中文大学、香港大学、香港理工大学ほか、軍事要塞化は警官隊突入を防ぐためである。付近の道路は通行不能状態。九龍と香港島を結ぶ海底トンネルもバリケードで封鎖された。
キャンパスには「これは戦争だ!」という標語。

 ロビィや講堂などは夥しい食料と水、学生食堂は、職員に代わって料理を作れる学生たちが食事を作っている。
 戦闘服、グーグル、手袋、ヘルメットも積み上げられ、準備を整えた。

 火炎瓶が大量に用意され、投擲マシーンも自分たちで周辺の木材などを運び込み、あまつさえ防御用兵器も科技大学の学生らが工夫している。

 中国大陸からの留学生が大使館の手配で特別のフェリーが用意され、脱出した。
続いて14日からは日本、台湾などからの留学生も一斉に帰国の途に就いた。
いよいよ人民解放軍が入りそうだという情報が乱れ飛び、夜間外出禁止令施行は時間の問題とも言われるようになった。  何が起きるのか?

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香港デモ・至近距離で発砲

2019年11月12日 | 世相
香港の民主化デモに激しい暴力行為が伴ってきている。
警官が至近距離で発砲するという銃撃事件が起きた。
他にも暴徒が、引火性の液体を男性に火を付けるといった事件も起きている。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」令和元年(2019)11月12日(火曜日)弐  通巻第6272号 
http://melma.com/backnumber_45206/
香港警察、大学キャンパスに初突入。李嘉誠の本丸ビルも初襲撃
  警官のピストル、倒れる学生。この一枚の写真は世界に衝撃を与えた


 「香港最悪の日」とメディアが伝えたが、もっと最悪になる様相である。学生の死に抗議する集会とデモ、警官隊との衝突で、11月11日は早朝から荒れた。
西湾河では警官隊がデモ隊にピストルを発射し、ひとりが重体。早朝からストが呼びかけられたため、交通機関も麻痺状態になった。

 警官が学生にピストルを撃った現場の画像が世界に流れた。
 この一枚の衝撃写真は、今後の香港の運命を変えるかも知れない。あのベトナム戦争、泣き叫び逃げる少女の写真も衝撃的だったが、警察署長がゲリラ容疑の青年を、カメラの目の前にピストルで撃ち殺した。この写真がアメリカに於けるベトナム反戦運動に火をつけ、ベトコン支持が南ベトナムでも増えた。

 11月11日はアリババの「独身セール」が騒がれた(売り上げ史上最高の4兆円突破)が、香港では11の大学で授業ボイコットが呼びかけられた。
香港大学、中文大学、香港理工大学の三つのキャンパスへ催涙弾とゴム弾を打ち込みながら警官隊が突入した。大学キャン発に警官隊が進入したのは初めてである。

 抗議する市民にガソリンをかけて火をつける事件も起こり、被害者は重篤に陥った。警察側は、この映像をあちこちにながしているが、香港市民の警察への信頼はゼロに近い。

 この日、李嘉誠の本丸、長江実業ビルが初の襲撃を受け、入り口のガラスが壊された。李嘉誠は中立を保っていたが、もとより江沢民人脈に近いため、デモ隊は味方という認識でビル襲撃は避けられてきた。

 香港の繁華街は、いま死んだようになっている。
インド人、アラブ人が蝟集する重慶大楼も静かである。外国人らはまったくビジネスにならず、引き揚げも考えているとこぼす一方で、ブラダに続いて有名ブランドの香港撤退が本格化しそうな雲行きともいう。

 日系の航空会社は、香港便を半減あるいは中部航空便は停止している。香港に進出の日本企業の多くも出張を取りやめている。観光ツアー? 募集さえやめているところが蔽いようだ。

香港警察、黒服の青年2人に発砲 実弾3発 2019年11月11日 10時59分
https://www.epochtimes.jp/p/2019/11/48918.html

写真: 香港警察、民主派の青年を2M以内の近距離で銃撃(丘品新聞スクリーンショット)

香港の西湾河で11日午前7時15分頃、警察が黒服でマスク姿の青年を銃撃した。青年2人は、警官に拘束されている別の青年を助けるため警官に接近していた。

デモ初の死者が出たことに抗議するため、香港でゼネストが呼びかけられている。11月11日の朝、一部の抗議者は西湾河の道路で障害物を設置した。道路を横断中の男性警官が突如、後方を歩行中の白服の男性に拳銃を向け、拘束した。2人の青年が男性を助けようと近寄ったところ、警官は約1メートルの至近距離から1人の青年の腹部に1発銃撃した。さらに、別の青年に向かって2発実弾を発射した。

銃撃の様子を、現地メディア・丘品新聞が撮影していた。銃撃を受けて路上に倒れた青年は、目を開けたが腹部から血が流れ出ており、意識はもうろうとしている様子。警官が無理やり青年を起こすなど、粗暴に扱っている様子が映っている。

 動画

2人の青年は救急車で運ばれた。
(文・佐渡道世)


香港デモ隊が「口論の相手に火を付けた」と警察 動画も拡散
2019年11月11日 22:12 発信地:香港/中国
https://www.afpbb.com/articles/-/3254237?pid=21837604

写真:香港中心部で、手を上げて民主派の「五大要求」を強調するデモ隊(2019年11月11日撮影)。(c)Anthony WALLACE / AFP ↓
https://www.afpbb.com/articles/-/3254237?pid=21837588

【11月11日 AFP】警察と抗議デモ参加者らとの衝突が街中に拡大する香港で、民主派デモ隊と激しい口論になった男性が体に火を付けられたと、警察が11日、発表した。事件の様子を捉えた動画が、ソーシャルメディア上で広く共有されている。

 関連する動画は3つ投稿されている。いずれの動画でも、緑色のTシャツを着た男性が、歩道橋の上で人々と口論している。その後、黒い服を着た覆面の人物が緑のTシャツの男性に液体をかけて火を付け、周囲の人々が逃げる中、被害者が必死にTシャツを脱ごうとしている様子が映っている。

 警察によると、現場は香港中心部の商業地区から約20キロ離れた馬鞍山(Ma On Shan)の北部。

 警察は記者会見で、この動画をスクリーンに映しつつ「暴徒らが引火性液体を男性にかけ、火を付けるという非常に衝撃的な事件が起きた」と説明。被害男性は「重体で、病院に搬送された」としている。

 この口論が起きる少し前、民主派デモ隊が近くの馬鞍山駅を荒らしていたとされ、捜査員らは被害者男性が「暴徒らを追いかけた」とみているという。「男性はその後、殴打された上、火を付けられた」とされる。

 医療当局も、やけどを負った男性1人が馬鞍山に近いプリンス・オブ・ウェールズ病院(Prince of Wales Hospital)に搬送されたと認めている。

 同日には、警察が覆面の抗議デモ参加者を銃で撃つ瞬間がフェイスブック(Facebook)上で生配信されるという事件があったばかり。5か月前に始まった民主派デモの騒乱の中でも、最も激しい暴力行為が重なった。(c)AFP


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天皇陛下御即位「祝賀御列の儀」

2019年11月10日 | 歴史
新天皇のご即位を祝う「祝賀御列(おんれつ)の儀」が行われた。
皇居付近は雲一つない好天に恵まれたという。
皇居から赤坂御所まで、両陛下は新らしいオープンカーに乗られ、日の丸の小旗を手にした沿道の人々ににこやかに手を振られた。
雲一つない晴天でのパレード 沿道に響く歓声 国民、令和の平安祈る 2019.11.10 18:17ライフ皇室
https://www.sankei.com/life/news/191110/lif1911100036-n1.html

写真:即位パレードで皇居前を進む天皇、皇后両陛下の車列と沿道の大勢の人たち=10日午後3時5分(代表撮影)

 天皇陛下のご即位に伴うパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」は10日、皇居から赤坂御所までの約4・6キロで行われ、沿道を埋め尽くした国民は日の丸の小旗を振って祝福した。「安泰を祈りたい」「時代の変わり目に触れた」。両陛下のおだやかな笑顔に、国民は令和の新しい時代の平安を祈った。

 両陛下は、宮内庁や皇宮警察の職員ら約600人が整列して見守る中、午後3時ごろに皇居・宮殿の車寄せにお出ましになった。

 陛下はえんび服に勲章を着けられ、皇后さまは格式の高いロングドレスのお姿。皇后さまの頭上には、上皇后さまから受け継がれたというティアラがきらめいた。

 雲ひとつない晴天に恵まれ、両陛下は宮内庁楽部による君が代の演奏後、今回のパレードのために新調されたトヨタ・センチュリーのオープンカーに乗り込まれた。

 陛下のご即位を祝い新たに作られた奉祝行進曲「令和」の調べとともに、オープンカーはゆっくりと走り出した。時速は約10キロ。約400メートルの車列が、皇居前に現れると、スタート直後の皇居前広場に詰めかけた国民から歓声が上がった。

 京都市の自営業、杉本寿一さん(63)は午前8時から列に並んだ。「時代の変わり目に立ち会うのはもう最後だろうと思ってきた。陛下の安泰をお祈りしたい」と話した。

 多くの国民が両陛下の様子をみられるように、オープンカーは後部座席の座面を前席より4センチ高くし、背もたれは「一番美しく見える角度」(内閣府担当者)という25度に調整された。

 平成5年の両陛下ご成婚のパレードでも沿道で祝福したという埼玉県富士見市の会社員、栗原啓美さん(49)は「ドレスに身を包まれた皇后さまは美しかった。当時と同じように輝かれていた」と話した。横浜市の会社員、村田和子さん(52)は「皇后さまのティアラがとてもきれいだった。陛下も朗らかな笑顔で感動しました」と興奮した様子だった。

幾重にも連なる国民の列は途切れることはなく、日の丸の小旗を振る音や「万歳」が響いた。祝福に包まれた沿道…。パレードでは皇后さまが目頭を押さえるしぐさを見せられる場面もあった。

 2年のパレードから一部変更になり、ルートに加わった自民党本部前。本部には《天皇陛下のご即位をお祝い申し上げます》と書かれた幕も下ろされた。

 埼玉県入間市の会社員、沼田朋裕さん(43)は「どうしても息子に見せたい」と小学5年の健太郎君(11)を連れてきた。「すごくて、待ったかいがあった。連れてきてくれてありがとう」。健太郎君は笑顔をのぞかせた。

 沿道の各所では、5年のご成婚パレードでも披露された作曲家、團伊玖磨(だん・いくま)氏の「新・祝典行進曲」が流れた。車列は午後3時半ごろゴール地点の赤坂御所に到着した。

 滋賀県長浜市から訪れた無職の尚永(ひさえい)早苗さん(71)は「陛下の穏やかな笑顔が見られて感動した。これからの令和も平穏に暮らせる時代であってほしい」と願った。

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AI大国・中国

2019年11月09日 | 世相
中国のAI技術は、今や世界一ではないだろうか。
中国の製造業はインテリジェント(人工知能)化が進んでいる。
AI嫁さんロボットの開発。
ドローンや量子コンピュータを軍事にも応用。
AIボーナスで加速する中国製造業のインテリジェント化 2019年11月6日 4:25 発信地:中国 [ 中国 中国・台湾 ]新華社
https://www.afpbb.com/articles/-/3252981?cx_part=top_latest

AIボーナスで加速する中国製造業のインテリジェント化

・ 中国の医師国家試験に合格した科大訊飛のスマート医学アシスタントロボット「智医助手」(2017年8月撮影、資料写真)。(c)Xinhua News
・ 中国の医師国家試験に合格した科大訊飛のスマート医学アシスタントロボット「智医助手」(2017年8月撮影、資料写真)。(c)Xinhua News
・「X線安全検査・スマート画像識別システム」を搭載したセキュリティー検査機を体験する市民(2019年10月24日撮影)。(c)Xinhua News
・ AI技術を利用して購入者が18歳以上かどうかを自動で識別するスマート宝くじ販売ロボット(2019年10月24日撮影)。(c)Xinhua News
・ 基本的な身体検査、問診、人間と機械のチャットなど、さまざまな機能が一体化した「スマート救急箱」のデモンストレーションをするスタッフ(2019年10月24日撮影)。(c)Xinhua News
・ スマート音声認識技術によって改良されたゲーム機「音声コントロール型テトリス」を体験する市民(2019年10月24日撮影)。(c)Xinhua News
・ スマート教材を使って国語の授業を受ける小学生(2018年9月撮影、資料写真)。(c)Xinhua News

【11月6日 Xinhua News】中国安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)でこのほど、音声認識大手の科大訊飛(アイフライテック、iFLYTEK)が開発者向けイベント「グローバル1024デベロッパーズカンファレンス」を開催した。人工知能(AI)技術による画期的で先進的な「ブラックテクノロジー」を搭載した安全検査装置が華々しく登場し、多くの参加者が体験した。

 セキュリティー担当者は「従来のセキュリティーチェックと異なり、AIによって改良されたX線安全検査機は、人間の目視による画像チェックに頼る必要がない。この検査機が搭載しているスマート識別システムは、検査画像を構造化して特徴を抽出し、AIを使って迅速な画像チェックをサポートする」と説明した。

 この種の安全検査機の認識率は90%に達し、リアルタイムかつピンポイントで、各種の疑わしい液体や可燃物、爆発物、刃物、銃器など29種類50品目の持ち込み規制品を認識できる。  清華大学(Tsinghua University)中国科学技術政策研究センターが発表した「中国人工知能発展報告2018」によると、2018年6月時点で、中国のAI関連企業数は世界で2番目に多い1011社に上り、またAI関連の特許出願件数が最多の国でもあり、北京はAI関連企業が世界で最も集中した都市となっている。

 同報告書は、中国のAI市場規模が2017年に前年比67%増の237億元(1元=約15円)に達し、うちコンピュータービジョン市場が最大で、34.9%を占めていたことも明らかにした。

 科大訊飛の劉慶峰(Liu Qingfeng)董事長は、AIは従来の産業を「想像を超えた」ものにし、このプロセスが巨大な「ボーナス」を生み出すと指摘した。

 金融や家庭、自動車、医療、教育産業に代表されるような、中国ですでに産業のスマート化率が高い業界や場面において「AI+」の探求と試行が拡大を続けている。また、すでに成熟した応用を拡大させて市場への投入を加速し、人々の生活に融合させている。(c)Xinhua News/AFPBB News

中国、世界初「AI嫁」を開発 「結婚の心配もう不要」専門家が危惧 2019年02月21日 17時06分
https://www.epochtimes.jp/2019/02/40539.html

中国企業はこのたび、人工知能(AI)を持つ女性ロボット「AI嫁」を開発した(大紀元資料)

「ロボットのお嫁さんが誕生しました!つまり、あなたはもう結婚する必要はありません」中国企業はこのたび、人工知能(AI)を搭載したヒトの女性型ロボットを開発した。深刻な男女比の不均衡で、結婚できない男性のために企画され、「AI嫁」などと銘打たれている。

中国メディアは、AI技術の発展により世界初の嫁型ロボットの発表を報じた。顧客層のターゲットに定めらた未婚の男性たちは、2月の旧正月の帰省中に受けた親や親族からの結婚へのプレッシャーに辟易している。

報道によると、このAI嫁は一流の技術者により設計された。外見は見事に細工され、皮膚の質感や体温さえヒトと同じだという。雑談を交わすことができ、家事をこなす。

さらに、AI嫁はアップグレードを続けており、「将来的には生理学的な要求を満たすだけの道具ではなく、魂の宿る最高の伴侶となる」と宣伝されている。「わずか2万元(約36万円)で、あなたは妻帯者になれる。結婚の心配はもう不要」

中国共産党政権が1979年に導入した一人っ子政策により、人口の男女バランスに深刻な不均衡をもたらした。男性優位の価値観から、女の子が誕生すると殺害されたり、人身売買されたりするなど様々な問題が発生した。

現在、男女比は1.3対1と言われ、中国人女性と結婚できない中国人男性は3000万〜4000万人に上るとされる。このAI嫁について、官製メディアはある中国科学者の見方として「一つの解決策」と報じた。

首都師範大学教育科学院で助教授を務めていた李元華氏は、中国の男女の不均衡は一人っ子政策が原因だと大紀元の取材に述べた。また、その解決策としてAIロボットを導入するなら、社会の攪乱を起こすための措置だと非難する。

「かつての中国歴史にこのようなことがあっただろうか。道徳の欠如は現代社会に著しく表れている。科学技術が人間社会を制御するという考えは、本質的に人にとって有害だ」

「宗教的な観点から言えば、男女は人類の繁栄のために創られた。聖書でも中国伝統文化でも同様だ。神仏の定めた環境で人類社会がある。情と理性を持ち、精神のコミュニケーションを行う」

「たとえロボットがあらゆる知識を持ち、何千何万もの作業を行うことができたとしても、それは機械だ。生理的な欲求を満たすためにロボットを嫁にするというならば、神が定めた人間社会の破壊になる。すでに、危険な境地に達しているのではないか」

中国国務院は2017年7月、「新世代人工知能開発計画」を発表した。その戦略目標は、2030年までに人工知能産業は1兆元(約16兆円)を、関連産業は10兆元(約160兆円)を超えると打ち立てている。
(編集・佐渡道世)

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」令和元年(2019)11月9日(土曜日) 通巻第6267号 
http://melma.com/backnumber_45206/

「中国のAI技術の軍事転用は深刻、米国のレベルを蛙飛び」とエスパー国防長官
   ステルス・ドローンや無人潜水艦、量子コンピュータで瞠目すべき進展


「無人機=ドローンやAIを駆使した無人潜水艦の開発、量子コンピュータで中国の国を挙げての研究・開発には瞠目すべき進歩がある」
ワシントンで開催された「AIとインテリジェンス」をめぐるシンポジウムで、エスパー国防長官が発言した。

とくにエスパーはレーダーが補足できないステルス型ドローンの登場を警戒しているとし、「中国のAI技術の軍事転用は深刻、米国のレベルを蛙飛びだ」とした。

ペンタゴンの見立ては、EV(電気自動車)、自動運転、武器のAI化、そして無人潜水艦の開発に熱中している事実から判断して、「中国は2030年には世界のトップの座を得ることを目指している」としている。すでに中東ではドローンがタンカー攻撃に使用された。

問題は中国企業自体の努力による発明で、民生用、汎用技術から得たハイテクではなく、軍事開発の過程ででた先端技術を米国から盗み出したのだ。しかも中国はそれらを軍事方面でしか使用しないことである。

戦場に無人の戦車、装甲車が疾駆し、遠隔操作で戦場を支配しようとしているのが中国人民解放軍の秘かな方針であり、それらの技術を2030年までに確立し、米軍を実質的に超えようとしているとペンタゴンは見積もるのだ。

ステルス技術、電磁波妨害、ハッキングによる相手コンピュータ乗っ取り、量子通信など、あらゆる技術を中国は軍事利用目的で捉えており、自由世界の発想とは異なる。だから問題は深刻である、とエスパーはシンポジウムで発言を締めくくった。


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