落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

チベット哀れ

2006年10月31日 | 政治・外交
 中国の人権蹂躙映像が世界へ 亡命少年僧ら射殺 (10/22 02:18)産経
 【北京=福島香織】9月末に中国チベット自治区とネパールの国境近くで亡命を試みたチベット尼僧(25)や少年僧(15)らが、中国の国境警備隊の銃撃を受け少なくとも2人が死亡した事件の映像が世界中で放映され、国際社会を騒然とさせている。
 北京五輪を控え、「和諧(わかい)(調和のとれた)社会」構築という胡錦濤政権が提唱する“理想”の陰で行われている中国の人権蹂躙(じゅうりん)に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も調査を開始、米国などが非難の声を上げ始めている。
 映像はルーマニアの登山家、セルゲイ氏が偶然撮影したものをルーマニア民放局が14日に放映。その後、日本を含む各国でも放映され、米国の動画投稿サイト「ユーチューブ」などインターネットの映像配信で世界中を駆け巡っている。
 現場はエベレストに近いチョオーユー峰のベースキャンプから見渡せる氷河。映像は9月30日早朝、氷河の上を1列に並んでネパール国境のナンパラ峠に向かって歩いている約30人の行列を見下ろすように撮影されている。警告発砲音が響いた後、次の発砲音で先頭の尼僧が倒れた。カメラは銃を構える中国兵士の姿、続く発砲で行列の最後尾の少年僧が倒れる様子、倒れた人を抱き上げる兵士の姿をとらえ、目撃した登山家の「犬のように撃ち殺された」というコメントが流れる。  セルゲイ氏がテレビのインタビューに答えたところによると、一行はチベット仏教徒でダライ・ラマ14世に会うために亡命を敢行した。セルゲイ氏は兵士の襲撃を逃れた亡命者を助け、食料や衣類を分け与えたという。
 この事件について12日に中国当局は、兵士が違法越境者に対し引き返すように説得したものの、「(抵抗したため)発砲した。正当防衛だ」との公式見解を発表。1人が死亡、2人が負傷したとしている。
 しかし、映像が公開されたことで、亡命者の約半分が6~10歳の子供で、無防備な状態を背後から銃撃されたことが判明。チベットの難民組織など複数の人権団体の情報を総合すると、亡命者は全部で73人で、ネパールにたどりついたのは43人。そのほかは子供を中心に相当数が当局に拘束されているという。

 こんな悲惨な状況をよそに、NHKは以下のように北京五輪が楽しみというニュース。
 北京五輪 外国人を笑顔で歓迎 NHK 10月31日 6時59分
 北京オリンピックの開催を2年後に控え、世界各国から訪れる外国人を笑顔で迎えようと、オリンピックで活動する中国の大学生のボランティアが、万里の長城に集まって、大規模なイベントが行われました。
 北京郊外の万里の長城で行われたイベントには、北京オリンピックで、会場の案内や中国語の通訳などの活動をする中国の大学生のボランティアおよそ5000人が参加しました。参加者たちは、オリンピックの5つの輪の色に合わせ、赤い扇子や緑色の旗を持った5つのグループに分かれて、万里の長城を埋め尽くし、扇子や旗を順番に上げたり下げたりして、波のようにうねらせるパフォーマンスを、笑顔いっぱいに行っていました。イベントに参加した女子大生は、「笑顔は世界共通のことばなので、中国語がわからない外国人にも、笑顔だけで通じ合えると思います」と話していました。
 オリンピックの組織委員会では、ボランティア以外の多くの市民にも、北京を訪れる外国人を、笑顔で迎えてもらうよう呼びかけていくことにしています。

 北朝鮮核実験に対する各国の制裁で、中共の制裁は早くもザル法になっているらしい。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 平成18年(2006年)10月27日(金曜日)通巻第1600号より
北朝鮮制裁は中国の裏切りで早くも「ザル法」
鉄鉱石を運ぶトラックが45台、毎日、吉林省南坪と茂山鉱山を行き来している
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 ヘラルド・トリビューンが現場の写真をすっぱ抜いている(10月25日付け、16面)。
 北朝鮮北部の茂山鉱山は鉄鉱石の宝庫、日本時代から開発は進んでいた。
 鉄鋼需要が著しい中国は鉄鉱石の輸入を豪州やブラジルの他に、この北朝鮮鉱区にも依存し、大量の鉄鉱石を輸入している。
 40噸トラックが毎日45台、吉林省南坪(図面江に添って延吉の南南西およそ50キロ、和龍市南坪鎮に位置する)から向かい側10キロの茂山鉱山との間を往復している。日量にして1800噸!
 国連の北朝鮮制裁決議に同調した「そぶり」を見せて、中国は巧妙な二枚舌外交を展開し、実質的制裁をしていない。 「荷物検査を強化している」と中国は言う。
 ところが『タイム』(10月30日付け)は鴨緑江に面した丹東市へ飛んで検査現場を取材した結果、「検査は体裁だけ強化されたかにみえ、事実上は(西側への)ショーにすぎない」とのルポを掲げている。
(以下略)

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成18年(2006年)10月28日(土曜日)通巻第1603号より
北朝鮮への制裁の一環として「送金停止」に踏み切った中国
でも本当の狙いは「制裁」ではなく、「人民元経済圏」に組み込むのが狙い
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 日本の新聞を読んでいると、まるで中国が北朝鮮を制裁しているかのごとき、である。
 弊紙1600号で伝えたように、中国の対北朝鮮制裁はジェスチャー、現場では制裁前となんら変わりない交易、貿易、交流風景が展開されている。
 吉林省南坪ではトラックが対岸の茂山鉱山とのあいだを、いつものようにコンボイを組んで往復し、丹東の荷物検査は好い加減であり、長白山、図門の国境も人の出入りは変わらず、そもそも石油輸送のパイプラインは停止されていない。
 「送金停止」? ドル送金だけで、人民元は自在である。
 要するに中国の狙いは、この機に乗じて、北朝鮮を「人民元経済圏」に組み込むことであり、制裁は口実にすぎない。以前にも紹介したと思うが、中国人は(公然と文章化してはいないが)、最近、「東北四省」という呼び方をする。
 つまり黒龍江省、吉林省、遼寧省が「東北三省」(旧満州)。これに北朝鮮を勝手にくわえて、「東北四省」。貿易港、鉱山、石炭鉱区を買い取った中国にとっては、すでに北朝鮮は「中国の」“経済植民地”という潜在意識であり、どうして、この地域の発展をさまたげるような制裁に手を貸すであろうか?
 (やっぱり日本の国際情勢の舞台裏を読む力は弱いですねぇ。ま、周辺は平和を希求する国ばかりであると教唆した、連合国原作の“ヘイワ憲法”をまだ墨守しようとしている国ですから、謀略は存在しない、という基本認識なのでしょうか)。

 これが中共、そのうち五輪ボイコットもでるのではないか。

底なし! 教育の荒廃

2006年10月30日 | 世相
 高校学習指導要領違反の高校がぞろぞろ出てきて、必要とする履修科目の漏れが発覚している。
 「赤信号みんなで渡れば怖くない」というギャグを思い出す。先生とか学校というのは一番信用できるところと思っていたが、もう昔話なのだろう。一週間ほど前、電話で倅(高3)と話したが「僕の高校は大丈夫らしい」といっていた。まぁ、倅の単位の取得進捗は別にしてホッとしている。
 率先して違反をし受験勉強に専念させ、大学入試の調査票を粉飾していた高校と、正規の指導を行っていた高校とが同じように扱われたのではもちろん不公平で、いったいどう決着を付けるのか。
 インタビューに答える責任者も大それた事をして申し訳ないという悲壮感が全く感じられない。いじめで自殺者が出た学校や教育委員会の責任者や、虐待の通報を受けながら行動しなかった児童相談所の責任者もしかり。

 それと、「日本史」が必修科目でなかったことにも驚いた。40年余り前、日本史を習ったがあれは必修科目でなかったのだろうか、それとも当時は必修だったのかあやしくなってきた。

高校日本史を必修科目に 伊吹文科相 (10/20 19:34)産経

伊吹文明文部科学相は20日の衆院文部科学委員会で、現在は選択科目である高校の日本史を必修科目とすべきだとの考えを示した。早急に文科相の諮問機関である中央教育審議会に検討を指示する。
伊吹氏は委員会で、野田佳彦氏(民主)が日本史必修化するべきだと指摘したのに対し、「(野田氏と)立場を共有している」と同意した。その上で「小、中、高校(の教育課程)も含めて再編を考えなければならない。中央教育審議会に尋ねさせていただきたい」と述べた。また、「倫理観や社会規範、秩序を守る力を学ぶ根本に歴史教育がある」とも述べ、日本史教育の重要性を強調した。
現在、高校では世界史は必修科目だが、日本史は選択科目。野田氏の委員会提出資料によれば、神奈川県の全日制県立高校で、日本史を履修せずに来年3月に卒業する高校生は28.2%に上る。
 伊吹氏は小中学校での日本史教育、特に近現代史教育についても「十分なことが教えられているのか。日本の伝統や社会が建設された過程をマスターすべきだ」と主張した上で、学校教育法の改正と学習指導要領の見直しを進める考えを示唆した。

 今教育改革が行われても効果が出るのは数十年先の話、それでもやらなくてはならない。日の丸は厭、国歌は歌わない、愛国心は不要などと言っている場合ではない。

「慰安婦問題」真実を追究して何が悪い

2006年10月28日 | 政治・外交
 安倍内閣になってから中共の態度は一変し、韓国の反日ムードもこのところ鎮静化しているように思われる。
 朝日新聞の捏造記事によって起きた「従軍慰安婦」問題を再調査し、正しい歴史認識を持とうという動きがあった。

河野談話は再調査必要 下村副長官が言及 (10/25 20:46)産経
 下村博文官房副長官は25日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、慰安婦への日本軍関与の強制性を認めた平成5年の「河野談話」について、「もう少し事実関係をよく研究し、時間をかけて、客観的に科学的な知識を収集し考えるべきだ」と述べ、将来的には見直すことも必要だとの認識を示した。

 下村氏は、歴史認識に関する安倍晋三首相の国会答弁について「首相は村山談話、河野談話について百パーセントそのまま、というわけでない」と指摘。その上で、河野談話について「個人的には検討課題としてあっていいと思う」と述べた。


「麻生、下村発言まったく問題ない」首相 (10/26 20:44)産経
 安倍晋三首相は26日夕、日本の核保有をめぐる論議を排除すべきではないとの麻生太郎外相発言や、慰安婦問題で旧日本軍の強制を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話の前提となる事実関係の再調査に言及した下村博文官房副長官について「まったく問題ない」と問題視しない考えを示した。
 外相発言について、首相は「私が言っているのが、内閣として言っていることだ」と重ねて強調。下村氏に関しても「議員の資格として言っていると思う」と述べた。
 首相は「私も官房副長官時代には、議員の資格でいろいろな意見を言ったことがある。(下村氏も)個人の責任で言ってるのだろうから、まったく問題はない」と指摘。記者団が「議員としてならどのような発言でも構わないのか」などとただしたのに対しても、「私が申し上げた通りだ」と繰り返した。

 毅然とした安倍総理の発言は頼もしく、戦後体制からの脱却の一歩になるよう期待したい。

 米議会では慰安婦問題に関する対日非難決議案がこれまで何度も浮上しているそうだ。決議案の採択を訴える韓国系移民グループが下院議長らに請願の手紙を送る運動を全米規模で展開しているという。

 無用な摩擦が起きないよう真実を調査することは必要ではないか。

砥峰高原、峰山高原、夜鷹山、暁晴山

2006年10月26日 | 散歩・山歩き
HPにスライド掲載しています)

 兵庫県神河町にある。標高900m前後の高原地帯で、砥峰(とのみね)高原はススキの群生が美しい。峰山高原は砥峰高原の南側に隣接して広がる。峰山高原の東側に夜鷹山(1056m)、西側に暁晴山(1077m)があり峰山高原を見下ろしている。
 今秋は但馬街道の両側にある山をポツリポツリと訪れてきたが、先週歩いた段ヶ峰の南東方向にあたる。

 神戸6:30に出発し砥峰高原駐車場に9:30頃到着した。雲の多い天気だったが、時折午前の日が射すと光を受けてススキの穂が輝いた。コースが南に向いて歩くのでほどよい逆光になる。2,3人のアマチュアカメラマンがすでに見られた。ススキの原は木道が敷かれ、保全が図られている。


 散策のあと駐車場に戻り峰山高原に向かった。途中に夜鷹山登山口がある。林道脇にバイクを駐め登った。頂上まで800mとあった。獣害防止ネットが途中何カ所もあり、木戸開けるようにして歩く。頂上には展望櫓があった。眺望はよく、南側遠くに瀬戸内海も見えた。北東方向には段ヶ峰も望めた。西側は眼下に峰山高原を一望し、相対するように暁晴山が見える。
 夜鷹山は人気があり、下山するとき何組も登山者に会った。

 峰山高原は昔来たことがあり、その時は簡保の保養施設があった。今はなくなり、代わりだろうかホテル・リラクシアというのができていた。ホテルの横に大きな液晶パネルを使った自家発電装置を備えていた。少しでも環境に配慮しようということだろう。
 来る途中弁当を買いそびれたので、ここで昼食をした。ラフな山歩きの格好で気が引けたが受付で訪ねると構わないとのことだった。下から車道が通じているのでドライブのお客さんも多い。ちょうど団体さんが来ていて大分待った。
 食堂の窓からの眺めはなかなかいい。芝生の庭から垣根もなくそのまま山の雑木林になり、まもなく紅葉が本格化すれば見事な景色になるだろう。

 食事の後、暁晴山に登った。ホテル前から車道歩きになる。登山道はないものかと地図を見たが載っていない。暁晴山の西側に林道があるので、ひょっとしたら登山口でもあるかと思い、いったん中の辻峠まで降り、林道を探ってみたが途中からゴロゴロ石の地道になってしまった。当方のバイクでは無理なので這々の体で引き返す。結局ホテルまで戻り、車道を歩く。
 暁晴山は頂上に国土交通省やNTTなどのアンテナが林立しており、それらを管理するための車両だけが通るらしく自動車には会わなかった。距離は2km程度で30分余りで頂上に着いた。初めから素直に歩けばよかったと後悔する。
 眺望は素晴らしかった。案内板では氷ノ山や大山も描かれていた。それを参考に目をこらしてみるとくっきりとはいかないが、雲の陰にかろうじて望まれた。
 南側の眺望

 16:00峰山高原を後にする。そこから播但線寺前に至る8号線は、小田原川沿いの快適な道路だ。村々の生活道路とは別の車道で広い。両側に山塊が迫り、川沿いに田園が広がる。公園では夕日を浴びてゲートボールに興じる人たちがいた。ここにも先祖代々暮らしを営んできた人々がいるのだなぁといった当たり前のことが心に染みる。

 帰宅18:10 走行距離210km

残照

2006年10月24日 | 日常・身辺
久しぶりに仕事の依頼があった。以前納入した業務ソフトのメンテナンスだ。
win98の時代から使われていて、パソコンもプリンタも古くなり限界になってきたという。普通は2,3年毎に基本ソフトの更新と共に業務ソフトも更新するのだが、中小企業はなかなかそうはいかず、思いあまって連絡してこられた。もうお断りしようと思ったが、永年使っていただいたプログラムを一からよそに頼んでくださいというのもお気の毒のような気がして作業見積をした。
パソコンの選定とドットプリンタ印刷帳票を今のレーザープリンタかインクジェットプリンタの単票方式に変更するのが主な内容になる。半日がかりで最近のパソコン機種を調べ、作業見積をして郵送した。
最近のソフトウェア業界のことはよくわからないが、ソフトウェア開発に興味を持つ若者は減っているのではないだろうか。倅もケイタイやパソコンを持っているがその中身には興味薄で全然別の世界に行った。

夕方外を見ると変わった雲が流れていた。近くのビルが赤く染まったので外に出てみたが、日が落ちるのが早くみるみる色あせてしまった。




兵庫県朝来市 段ヶ峰(1103m)

2006年10月17日 | 散歩・山歩き
 段ヶ峰:1103.4m 兵庫県朝来市生野町
 コース:
  9:30生野荘跡~達磨ケ岳(912.7)~ピーク(915)~最低のコル~フトウガ峰(1082)昼食~ピーク(1076)~段ヶ峰(1103.4)~千町峠~林道歩き~生野荘跡16:10

 日本全国秋晴れのよい天気が続いている。
 兵庫県朝来市生野町の段ヶ峰(1103m)を歩いた。国民宿舎生野荘があったという登山口から急な山道を登ると達磨ヶ岳(913m)がある。そこから段ヶ峰にいたるまではほとんどが見晴らし抜群の壮大な尾根歩きになる。上空は真っ青、しかし風が弱いため遠方の眺望は霞んでいた。


 登山口にはクマ注意の標識があった。登山道は熊笹でよく刈り込まれ、幅も広いので周囲の山々を見下ろしながら歩ける。途中のフトウガ峰の頂上付近で一頭の大きなイノシシが迎えてくれた。クマよりはましだがそれでもギョッとなった。50m位先だが、カメラのシャッターを押した。大変耳がいいらしくファインダーの中でキッとこちらに顔を向けた。
 ステッキを大きく回して「ほうほう」と声をあげると何とか道をよけてくれて熊笹の中に消えていった。

 頂上で弁当を食べている二人組(あとでわかったが森林組合の職員で登山道の整備をしておられた)に「そこでイノシシに会いました」というと、「びっくりしますよね」とニコニコしていて、大したことではないといったふうだった。
 尾根の北側に新しく植林中の領域があったが周囲は獣害防止のネットが延々と張ってあった。

 千町峠で休んでいると、職員さん達は追いついてこられたが、「測量中ですか」とたずねると「いや、登山道の整備で、広くして見通しがよくなるようにしています」とのこと。山仕事をする人々と生き物との共存も大変だ。細い道でいきなり出くわすのはびっくりする。ハイカーにとってもありがたいことである。

 千町峠から元の生野荘跡までは、2時間あまりの林道歩きになる。歩いた山々の中腹を縫うように続くが、樹間から今日歩いた峰々を見ることが出来た。

 神戸から登山口まではバイクで往復(片道2時間あまり)、走行距離180km
 (投稿日18日)

兵庫県養父市 氷ノ山(1510m)

2006年10月12日 | 散歩・山歩き
 天気予報は2,3日晴れといっている。バイクも新しくなったので再度氷ノ山日帰り登山を試みた。
 朝5:30出発。星が見えないので曇っているらしい。丹生山系の岩谷峠をさしかかると辺りが明るくなってきた。山裾に雲がまつわり、上空も雲が多い。天気図は高気圧に覆われていたので雨の心配はないはず、そのまま行くことにする。
 西脇、朝来に入っても状態は同じ。加古川や円山川など平野を流れているので川霧かも知れない。峠に上がると上空に青空が覗くが、水平方向の見通しは悪く遠くの山々も霞んでいる。

 昨夜ツーリングマップを見ていて気がついた。朝来から養父に至る70号線の森から山を挟んで西側に6号線と宮本をつなぐ細い279号線がある。大屋町加保に至る近道で2,30分の節約になりそうだ。カカナベ峠という名前もなにかいわれがあるのだろう。峠の向こう側はまだ未完成の法面の補修工事を朝早くからやっていた。一車線の完全舗装でカーブの連続、たまに林業家の軽トラックと出くわすのでカーブミラーをよく見なければならない。

 とにかく、走りに走って9:10に登山口親水公園駐車場に着いた。
 他に乗用車が2,3台駐めてあり、登山者があるらしい。一角に立派なトイレがあり登山届けのポストが設置されている。住所氏名、同行者の有無、非常時の連絡先、コースなどを記入しポストする。用紙の下部は切り離して帰着時間を記入し下山時にポストするようになっている。

 山頂

 ブナの原生林

 麓から見る氷ノ山山頂はガスがかかりスッキリしない。山頂では上空は晴れていたが周囲の山々は霞んでいた。山肌の紅葉も薄いベールを通してみるようだった。念願の日本海の眺望は見ることが出来ず残念。
 先生に引率されて40人ぐらい小学生が来ていて賑やかだった。冬には厳しい姿になるのだろう。山道には転落注意の標識が目立った。
 帰路は神大ヒュッテ、東尾根コースを降りた。親水公園に戻ったのは16:30だった。

 氷ノ山(須賀の山):
  1509.8m 兵庫県下の最高峰、中国山地では2番目。氷ノ山後山那岐山国定公園。
 コース:
 福定親水公園ー布滝ー地蔵堂ー氷ノ山越えー氷ノ山(1509.8m)ー神大ヒュッテー東尾根避難所ー氷ノ山国際スキー場ー福定親水公園
 所要時間(休憩、散策時間含む):7時間

 帰宅20:00、走行距離290km