落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

「日本を取り戻す」作戦開始

2014年01月31日 | 政治・外交
いよいよ反撃開始。
まずは「竹島」国際裁判だ。
安倍首相、竹島問題で単独提訴を準備 代表質問で 2014/1/30 12:49
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS30014_Q4A130C1EB1000/

 安倍晋三首相は30日午前の参院本会議での各党代表質問で、島根県・竹島を巡る韓国との領有権問題について「国際司法裁判所(ICJ)への単独提訴も含め、検討・準備している。種々の情勢を総合的に判断して適切に対応する」と表明した。みんなの党の松田公太氏への答弁。ICJへの単独提訴は、民主党の野田政権が2012年8月に当時の李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領による竹島上陸への対抗措置として検討していた。

外務省「中共の世論戦に受けて立つ」
中国の世論戦激化 「事なかれでは済まない」受けて立った外務省  2014.1.31 08:32
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140131/plc14013108330005-n1.htm

 正月休み明けの1月初旬、東京・霞が関の外務省の一室に集まった同省幹部らは、一様に厳しい表情を浮かべていた。机上には、世界各国に駐在する中国大使らが、赴任国のメディアに投稿した安倍晋三首相の靖国参拝を批判する記事のファイルがあった。
 「日本は第二次世界大戦後の国際秩序をいまだに受け入れない」
 「中英両国は一緒に戦争に勝った」
 中国の大使による投稿記事を分析していくと、共通した特徴が見つかった。
 まず、首相の個人攻撃を行った上で「日本は軍国主義に戻りつつある」などと論理を飛躍させる。そして最後に「第二次大戦をともに戦ったわれわれに挑戦しようとしている」と相手国に中国は「戦友」であると呼び掛け、日本が「戦後秩序への挑戦」をしているのだと印象付ける論法だ。
 これまでの日本の対外広報戦略は、感情的な反応は避けて、関係国への水面下の根回しで問題の沈静化を図るというものだった。それは「相手の土俵に乗る必要はない。下手に事を荒立て、かえって問題が大きくなるのはまずい」(幹部)との考えからだった。
 とはいえ、今回は過去の事例とは事情が違う。中国は外務省が音頭を取り、組織的に「世論戦」を仕掛けてきた。日本の戦後の平和の歩みを意図的に歪(わい)曲(きょく)しつつ、「戦勝国」と「敗戦国」という枠組みを使って対日包囲網を敷こうとしている。

 「これほど下品な行為は見過ごせない。今回は売られたケンカは間髪入れず買わなければならない」
 会議では幹部の一人がこう発言し、中国大使の投稿先の各国メディアに対しては、日本も例外なく反論の投稿を行う方針を決めた。
 反論文では、中国が急速に軍備拡張を行っていることや、南シナ海で力による領土・領海の現状変更を迫っていることなど、具体例を挙げて「国際社会にとって危険なのはどちらか」と訴えることも決定した。
 また、靖国参拝はあくまで戦没者追悼のためであり、日本は戦後、他国に向けて一発の銃弾も撃ったことはなく、軍国主義に戻ることはない-などと淡々と説明することにした。
 外務省はただちに各国の在外公館に対し、こうした指針を「マニュアル」形式にまとめ、通達を出した。

 中国外務省のホームページなどによると、30日時点で、中国の在外大使が現地メディアを通じて首相の靖国参拝批判を行った国は74カ国・地域(インタビューも含む)にのぼる。日本側は46カ国・地域で反論投稿を行ったほか、インタビューに際しても中国側と同分量での出演を求めている。
 こうした日本の努力によって「アジアの国々は安倍首相の防衛予算拡大を静かに歓迎しており、むしろ中国の軍拡と海洋上の強固な主張をより懸念している」(英エコノミスト誌)という評価も目立ち始めた。

 ある外務省幹部はいう。
 「以前は事を荒立てる不利益の方が注目されたが、現在は国際的に力を付けた中国が、日本に真正面の戦いを挑んでいる。もう『事なかれ』では済まない」



田母神応援団(3)

2014年01月30日 | 政治・外交
マスコミの都知事選状況は、田母神氏にはなぜか触れず、細川氏、桝添氏が二強のように報道しているが、果たして本当か。

西村眞悟の時事通信 No.937 平成26年 1月29日(水) より
「田母神の風」報告、田母神は三十五㌔地点でトップに立つ 
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=937

 東京都知事選挙に立候補している元航空幕僚長の田母神俊雄の状況について、報告する。
 この選挙は、一月二十三日から二月九日までの長丁場である。
 つまり、この選挙はマラソンなのだ。
 そして、二十八日現在は、競技場を出て十㌔地点を越えたところであると思う。
 次に、田母神を含む四名の候補者はこの十㌔地点を過ぎたところの何処に位置しているのか。

 私は、田母神の前に二人の走者がいると感じている。
 産経新聞においても、この先行する走者を「二強」と報道したように、今までマスコミが一番露出させてきているのが、この「二強」である。
 従って、今この「二強」は、田母神の前を走っている。

 しかし、この「二強」は、先に「二弱」だと書いたように、「老衰したオポチュニスト」と「ずるいオポチュニスト」に過ぎない。もう一人は「化石左翼」である。
 そして、この三人は、「日本はよい国だ」と言った田母神航空幕僚長を更迭するのは当たり前で、従って靖国神社に参拝しないのは当たり前で、外国人に参政権を与えるのは当たり前で、原子力発電所はゼロにするのがよいと考えている点で見事に共通している。

田母神俊雄は、ご承知の通り、
 日本はよい国だと考えており、
 靖国神社に参拝するのは当然で、
 外国人に参政権を与えてはならない、
 原発は安全を点検し確認して稼働させなければならない

と考えている。

 さて、田母神俊雄は、一月七日に出馬表明の記者会見をして私も石原慎太郎先生とともに賛同者として同席した。
 記者会見を終えてから私は、東京の抱える課題と田母神を理解してもらう集会をもたねばならないと思い、秘書に指示して会場を確保させた。
 それは、一月二十八日の帝国陸軍参謀本部跡地に建ってられた国会近くの憲政記念館であった。
 とはいえ、この集会への参加を呼びかける準備期間が短く、どれほどの人が参集してくれるか、当日まで不安だった。
 しかし、一月二十八日当日、開会の一時間前から人々が続々と憲政記念館に集まりはじめ、定員四九六名の会場が六〇〇名以上の人々で満杯になったのだ。

 六〇〇名以上の人々は熱心に時に拍手して弁士の話を聞きながら田母神俊雄候補の到着を待った。
 そして、到着した田母神を熱烈に迎えて話に聞き入った。
時に大拍手が起こった。例えば、田母神が、東京に日本人が歩けないところがあるのはおかしい、東京の不逞外国人を徹底的に取り締まると言ったときだ。
 聴衆は熱心で、憲政記念館の八時閉館の時間になっても、なお集会続行を訴えた。

 最後に私は訴えた。
 この選挙はマラソンだ。マラソンは三十五㌔を過ぎて勝負が決まる。今、十㌔地点だ。
 これから上昇要因を持っているのは田母神しかいない。
 あとのオポチュニストの化けの皮は一日一日剥がれはじめた。
 よって、三十五㌔を越えてトップに躍り出ているのは田母神だ。
 みんなで力を合わせて頑張ろう!
 そして、最後に全員で怒濤のような頑張ろう三唱をした。

 再び私の直感を言う。
 田母神は三十五キロでトップに立ちそのまま独走してゴールする。
 田母神俊雄東京都知事が誕生する。
東京から「外国人参政権」実施などということが起こらないよう期待している。

■西尾幹二氏ブログ「インターネット日録」
田母神都知事の実現を祈念する


籾井NHK会長「慰安婦」発言、早くも謝罪

2014年01月29日 | 政治・外交
25日新しくNHK会長に就任した籾井氏が記者会見で個人的見解と断って「今のモラルでは悪いことだが、戦争地域ではどこにでもあった。逆に、ほかの国に(従軍慰安婦が)なかった証拠はあるのか」と発言していた。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140125-567-OYT1T00762.html

正論であるにもか関わらず、周囲の圧力で早くも謝罪に至った。
都知事選候補者田母神氏が航空幕僚長時代「日本は侵略国ではない、いい国です」と云って更迭された事件を彷彿とさせる。
もっとも、籾井氏の場合は、菅長官は籾井発言について「政府見解と合致」と理解を示しているので少しはマシか。

現在、韓国朴政権は反日外交まっしぐらだ。
このニュースは即アノ国にも伝わるだろう、してやったりと思っているのではないか。

「朴槿恵の告げ口外交」のほか、民間団体を通じて米国各地に慰安婦像を建てている。
不適切だった…「慰安婦」発言でNHK会長謝罪 読売新聞2014年1月28日(火)20:26
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20140128-567-OYT1T01043.html

 いわゆる従軍慰安婦問題などをめぐるNHKの籾井勝人会長発言について、経営委員会(委員長=浜田健一郎・ANA総合研究所会長)は28日、籾井会長から事情を聞いた。
 籾井会長は「記者会見で個人的見解を述べたことは不適切だったと反省している」と謝罪。浜田委員長は「公共放送のトップとしての立場を軽んじたものと言わざるを得ない」などと厳重に注意した。
 この日の委員会では、就任会見という公の場で籾井会長が「個人的見解」を述べた点が問題視された。籾井会長は「慣れない会見で度重なる質問を受け、発言してしまった」と説明。委員からは「公人である認識を持つべき」などと厳しい意見が出たが、進退を問う声はなかったという。

古森義久氏 ブログより
慰安婦問題 黙っていても嵐は去らない
http://www.iza.ne.jp/izablog/komoriy2/3239506/

慰安婦問題がなお日本を傷つける形で広がっています。
とくにアメリカ各地での慰安婦の像や碑を建てるという運動は勢い増しています。
韓国系の勢力に加え、これまで陰の主役だった中国系勢力が表面に出ています。
私自身は「だから警告したのに」という心境です。

昨年6月ごろ、「維新の会」の橋下徹代表が積極果敢な発言をして袋だだきにあうと、
もう政界も言論界も、みな黙りこくって、うつむいてしまったのです。
とにかくこの問題は黙っているのがベストだという態度でした。
それから半年後、結果をみてください。日本側は黙っていても、いや、黙っているからこそ、嵐はおさまるどころか、広がる一方です。
私の当時の警告をいま改めて紹介します。

【あめりかノート】ワシントン駐在客員特派員・古森義久 2013年06月23日 産経新聞 東京朝刊 1面

 ■黙っていても、嵐は去らぬ
慰安婦問題が日本にとってのタブーとなりつつあるようだ。
外部からどんな理不尽な虚構の罪を押しつけられ ても一切、反論してはならないという空気が濃くなった感じである。その背後にはとにかく外部からの攻撃には黙っていれば、いつしか嵐は過ぎ去るという認識 があるようだ。
ところがその認識は誤りなのである。

米国でのこの問題をめぐる日本非難の動きを20年近く報道してきた体験では、日本が事実のミスにも反論せず、黙って頭を下げれば下げるほど、不当な糾弾が続くという現実を目撃してきたからだ。
証拠のない日本軍の大量強制連行説を自虐的に受けいれて謝る「河野談話」が1993年に出てすぐ、米国では「慰安婦問題ワシントン連合」という組織が登場し、連邦議会や各大学で宣伝活動を始めた。
「日本軍による20万人の性的奴隷」という非難である。
この組織が主体となり、慰安婦だったと主張する中国、韓国の女性15人が2000年にワシントンの連邦地裁に訴えを起こしたことは日本側ではあまり知られていない。日本政府に損害賠償と公式謝罪を求める訴訟だった。

米国では誰でも国際法違反への訴えを起こせるが、相手が主権国家の場合、その案件に「商業性」が含まれることが条件となる。日本の慰安婦問題も商業性が認められたのだから、皮肉だった。
この訴訟は地裁から高裁、そして最高裁にまで持ち込まれ、いずれも完全に却下された。
日本政府の「この種の案件はサンフランシスコ講和条約で補償も謝罪も すんだ」という主張が06年2月の最終判決でも認められた。米国政府も裁判の過程で「講和条約で解決ずみ」とする見解を公式に表明した。

米国側の司法と行政の両方から排された日本攻撃活動は、残る立法府をその舞台に選んだ。
連邦議会の下院にマイク・ホンダ議員が慰安婦問題での日本非難の決 議案を出したのだ。この決議案も安倍晋三氏が最初に首相になって、慰安婦問題への発言をした結果、出されたような解説が日本側ではなお多いが、事実は異なる。
議会での慰安婦問題提起の陰の主役の「世界抗日戦争史実維護連合会」という在米中国系団体は、ホンダ氏がカリフォルニア州議会議員 だった当時から同氏に政治献金を続けて、日本非難の決議案を1999年に同州議会で採択させた。
ホンダ氏は連邦議員となった2001年からも毎年のように まったく同じ内容の決議案を提出してきた。07年に可決された決議案は4回目の試みだった。

中国政府との絆も強い同連合会も河野談話が 出た翌年に結成された。対日講和条約も沖縄の領有権も認めず、明らかに日本をたたき続けることが目的の反日組織である。
現在でもニュージャージー州や ニューヨーク州での昨年来の慰安婦記念碑建設をも同会自身の活動の「前進」として宣伝している。
米国での慰安婦問題での日本たたきはこうして日本側が「ぬれぎぬ」を甘受し、最も従順な時期に着実に勢いを増してきたわけだ。黙っていても、嵐は去らないのである。(ワシントン駐在客員特派員)

鈴木傾城氏 ブログ「Darkness」より 
中国・韓国の反日に対する対処で私たちのできる簡単なこと
http://www.bllackz.com/2014/01/blog-post_27.html

中国・韓国が日本の敵になったことを、鈍感な日本人も悟るようになっている。日本に対する憎悪が非常に激しい勢いで蔓延してしまっている。
「日本を滅ぼせ」「日本を貶せ」「日本からむしり取れ」
中国・韓国では国家主席や大統領自らが激しい反日感情を持っており、国民の日本人憎悪をたしなめるどころか、逆に自ら増長させるような動きを見せている。
こういった動きは止むこともなく、これからもずっと続く。

(中略)

「中韓に関わらない」というのは、具体的には、4つのものに関わらないということを徹底することだ。
(1)中国・韓国という国そのものに関わらない。
(2)中国・韓国に関わっている企業に関わらない。
(3)中国・韓国に関わっている人に関わらない。
(4)中国・韓国の物に関わらない。


(後略)



兵庫県西脇市 角尾山(343m)、加東市 五峰山(258m)

2014年01月25日 | 散歩・山歩き
1月23日(木) 曇のち晴れ

播磨中央公園の北にある角尾山(つのおさん343m)を歩いた。
一週間前の16日、泉源→高倉越え→角尾山→峠→泉源のコースを採ったが、峠から泉源へ下りる道がわからず、ヤムを得ず、北の岡崎町へ出て山麓を右回りで周回(14km)するはめになった。

地形図では泉源から岡崎町にぬける峠道(点線)がある。
今日は雪辱を期して、泉源から峠を目指し、この道がどうなっているのか見極めに行った。



 山歩記へ


ヘンリー・ストークス氏『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』

2014年01月22日 | 歴史
第二次大戦後、GHQによって戦勝国史観を押しつけられてきた。
現在もなお一部の歴史教科書に「日本は侵略国」と書かれている由。
あろうことか日本国内の左巻き新聞が火を付けた結果、中共・朝鮮半島は「南京大虐殺」「従軍慰安婦」などを捏造し、未来永劫謝罪せよという。
しかし、欧米の著述家にこの「戦勝国史観の虚妄」を正す人がいる。

■「加瀬英明のコラム」メールマガジン 2014/01/22 より
題 名 : 新年の願い

 いつも年頭に当たって、願うことが多過ぎるが、1つだけあげたい。

 昨年12月に、イギリス人ジャーナリストのヘンリー・ストークス氏による『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(祥伝社新書)が出版された。

 著者はニューヨーク・タイムズ、ロンドン・タイムズ、ファイナンシャル・タイムズ各紙の東京支局長を歴任した大記者であるが、「戦勝国史観」は歴史をあざむいており、日本は侵略国家ではない、日本は「アジアの光」であって、先の大戦によって人種平等の世界をもたらしたと、説いている。
 そして、東京裁判では「連合国こそ裁かれるべきだった」と論じて、「南京大虐殺」や「慰安婦」問題についても、日本がいわれのない非難を蒙っていることを、証している。

きっと読者の多くが、本書によって戦勝国によって強いられた、歪んだ歴史観を正されることになろう。

 畏友の宮崎正弘氏が、はじめて欧米の大記者が戦後の歴史観を正した「刮目すべき本」だと、激賞している。  このまさに救世の書が1人でも多くの日本国民によって、読まれることを願った。  私はこの本の末尾に、解説を寄稿している。
 「著者のストークス氏は、私の多年の親しい友人である。
1964年に、イギリスの最も権威ある経済紙『ファイナンシャル・タイムズ』の初代東京支局長を、26歳の若さでつとめた。
 敏腕な記者として知られたために、67年に『ロンドン・タイムズ』東京支局長として引き抜かれ、さらに78年から『ニューヨーク・タイムズ』に移籍して、東京支局長としてだけでなく、アジア各地をひろく取材して活躍した。
 三島由紀夫との親交によって、国際的に知られている。三島は1970年に割腹自殺した直前に、ストークス氏に宛てて自筆の手紙を送っている。

 東京に、外国特派員協会(プレスクラブ)がある。200人近い外国記者が、在籍している。ストークス氏は私より2歳年下だが、いまではクラブの最古参である。
 読者は、ストークス氏の本書のなかの記述によって、目を大きく開かれる思いがしよう。私も多くを学んだ。  ストークス氏の母国であるイギリスは、アメリカと世界でもっとも親しい関係を結んでいるものの、読者は日本国民の一般的なアメリカ観と、イギリス人のアメリカ観のあいだに、大きな隔たりがあることに、きっと驚かれよう。

 著者は幼い時に、アメリカの戦車隊がヨーロッパ戦線に出動する途上で、郷里の町をはじめて通り抜けたのを、道端(みちばた)に立って、見た時に受けた衝撃を、つぎのように回想している。
 『アイダホか、ユタか、アーカンソーか、どこから来たか知らないが、アメリカの若造が戦車でやって来て、まるで王であるかのように振舞っていた。私はあの若造たちが浮かべていた笑みを、今でも鮮明に憶えている。彼らは意気高揚としていた』

 『私は子どもとしてアメリカの戦車を見て、本能的にアメリカ軍が我々の国を支配するようになるのだと感じた。私たちが戦っていたドイツについてそう思ったのではなく、アメリカに対してそう直感した。そして今、アメリカは巨大な勢力となって、わが国イギリスをコントロールしている。実に不愉快なことだ』

 著者も、私と同じように、親米であることに、変わりがない。しかし、日本の親米派は、アメリカの軍事力に日本の安全を委ねているために、アメリカの基地があっても、イギリス人のように、本能的な不快感を覚えることがない。
 いつの間にか、日本人であることの誇りを忘れてしまっているからだ。
私はあらためて、独立国としての意識が希薄になったのは、戦後の日本国民を支配してきた、“平和憲法幻想”がもたらしたものだと思って、愕然(がくぜん)とした。日本は、いまだに多分に心理的に、アメリカの占領下にある。薬物中毒から立ち直れないような状況だ。

 昨年の3月10日に、東京大空襲67周年が巡ってきた。
東京スカイツリーがこの日に当たって、犠牲者を悼むために、1晩だけ、照明によって白1色にライトアップした。その日、地元民の有志が区内で『東京大空襲』の悲劇を訴える、手造りの創作劇を上演した。
 著者は意気に感じて、これらの有志を応援するために、英文で紹介する資料を書いて、在京の外国記者に配布した。
幼年時代に、ドイツ空軍が郷里の町から遠いブリストルの市街を空襲して、夜空の底が無気味に紅に染まるのを、望見した。
 本書に『東京ではあの暗く赤い雲が、何百倍となって空を染めた。その圧倒的な力は、私が見た焔の比ではなかったろう。アメリカは、そういうことをするのだ。圧倒的な戦力で、制圧するのだ』と、述べている。

 著者は東京裁判を、裁いている。東京裁判が不正きわまるものだったと、憤っている。
 そして、『公正という、西洋が高らかに掲げてきた美徳を、規範を、原則を葬り去って、裁判という名に値しない茶番劇』『フェア・プレーの精神を地に貶(おとし)めて、欺瞞を貫いた』『裁かれるべきは、戦勝国側だった』と、断じている。

 今日、靖国神社の境内に、インドのパル判事を顕彰して、銅板の胸像が設置されている。
 パル判事は東京裁判において、ひとりだけ『日本無罪論』の判決書を提出したことで、日本において有名だ。ところが、海外ではパル判事とその判決書について、ほとんど知られていない。
 だが、もし、パル判事が存在しなかったとすれば、日本において東京裁判が不法きわまるものだったという見方が、ひろまることがなかったはずである。

 著者は東京裁判を論じるなかで、パル判事について、まったく言及していない。どうして、日本で東京裁判を批判する時に、かならずパル判事が取り上げられるのだろうか、訝(いぶか)らなければならない。
 パル判事がいなかったとしても、東京裁判が邪まな報復劇でしかなかったことは、明白であるはずだ。
 この“裁判”で、日本は侵略国として裁かれたが、裁判が進行しているあいだに、イギリス、フランス、オランダの諸国軍が、日本が解放した旧植民地を、再び植民地として領有しようと企てて、侵略戦争を戦っていた。
 アジア人は日本によって覚醒(かくせい)されていたから、独立を守るために、立ち上って勇敢に戦った。この事実1つだけとっても、東京裁判が不正きわまるものだったことが、分かる。

 著者は、先の大戦の戦勝国史観は、歴史をあざむいており、日本は侵略国家ではなかったと、反論している。 日本は数百年にわたった西洋による支配から、アジアを解放した『アジアの光だった』と、主張している。
 いわゆる『南京大虐殺」や『慰安婦』問題についても、著者は日本がいわれのない非難を蒙っていることを、証している。

 私は海外で講演することが多いが、南京事件、慰安婦問題について、日本から正しい情報が発信されることが、ほとんどないのに加えて、今日でも日本の一部の学校教科書に載っているために、外国人を説得することが難しい。

 著者によると戦勝国史観は、有色人種を蔑視した白人優位主義から、発している。
 それなのに、日本国民の多くの者が、なぜ、そのような史観を信じているのか、説明に苦しんでいる。
 白人は日本が先の大戦で、西洋の覇権を覆(くつがえ)すことによって、アジア・アフリカが解放されるまで、有色人種を人間以下の下等な存在として見下し、さげすんでいた。

 それは、酷いものだった。トルーマン大統領は、広島、長崎に原爆を投下した直後に、笑みを浮かべながら、ホワイトハウスで閣僚に対して、『獣を相手にする時には、獣として扱わなければならない(ホエン・ユー・ハブ・ツウ・ディール・ウィズ・ア・ビースト、ユー・ハブ・ツウ・トリート・ヒム・アズ・ア・ビースト)』と発言したことが、記録されている。このような態度は、トルーマン大統領だけに限らず、欧米諸国民の圧倒的多数によって、共有されていたものだった。

 著者は、日本がアジアを解放し、その高波がアフリカ大陸も洗って、今日の人種平等の世界が招き寄せられたが、日本が大戦をたたかった結果として、人類史にまったく新しい時代がひらかれたと、指摘している。
 ストークス氏は、全国の各地からしばしば講師として招かれているが、聴衆から『目から鱗(うろこ)が落ちた』『日本人として、自分を見直した』という声が、あがっている。
 読者の多くが、本書によって戦勝国によって強いられた、歪んだ歴史観を正されることとなろう。この良書が、ひろく読まれることを、願いたい。
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加瀬英明事務所
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ホームページURL: http://www.kase-hideaki.co.jp/
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積雪

2014年01月19日 | 日常・身辺
今年初めての積雪、3cm程度、メモとする。

チェーンを巻いてゆくほどの買い出しも無し、一日中ストーブの守。
厳しい冷え込みで夕方になっても融けず。



小野田寛郎さん逝く

2014年01月19日 | 政治・外交
小野田寛郎さん死去、終戦知らずルバング島30年間任務続行 91歳 自然塾で育成に尽力 2014.1.17 09:38
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140117/trd14011709400006-n1.htm

 戦争が続いていると信じフィリピン・ルバング島に30年間任務を続けた元陸軍少尉で、ボランティアなどを養成する「小野田自然塾」理事長の小野田寛郎(おのだ・ひろお)さんが16日午後4時29分、肺炎のため都内の病院で死去したことが17日、分かった。91歳だった。葬儀・告別式は親族のみで行う。後日、お別れの会を開く予定。
 遺族らによると、体調を崩して6日から入院していたという。

 大正11年、和歌山県亀川村(現海南市)で生まれ、昭和19年に諜報員などを養成する陸軍中野学校を卒業後、情報将校としてフィリピンへ派遣。20年の終戦後も任務解除の命令が届かず、ルバング島の密林にこもって戦闘を続け、49年3月に任務解除命令を受けて帰国した。
 50年にはブラジルへ移住し、牧場を開業。平成元年には小野田自然塾を開設し、ルバング島での経験を基にキャンプ生活を通した野外活動などでボランティアの育成などに尽力した。近年は都内で生活し、国内各地で講演を行っていた。

ルバング島の密林から出てきたシーンは、真の「日本軍人」を見た思いで衝撃的だった。

大日本帝国陸軍 小野田寛郎少尉 命令下達
http://www.youtube.com/watch?v=DM5n7zsbLxs

小野田寛郎氏、靖國神社で小泉首相を痛烈に批判!
http://www.youtube.com/watch?v=4R9JavyavG8

私が見た従軍慰安婦の正体
http://www4.airnet.ne.jp/kawamura/enigma/2005/2005-01-16-onoda_ianhunoshoutai.html

中共・朝鮮半島は「従軍」慰安婦を捏造し、政治家の靖国参拝に相も変わらずなにかと注文をつけ、日本の歴史教科書にまで干渉している。
小野田寛郎さんの熱烈な演説を参考にすべきだろう。


『阪神大震災』から19年

2014年01月17日 | 世相
19年前の今日(1995.1.17)、阪神大震災があった。
毎年記念・慰霊行事が行われているが、自分はだんだんと印象が薄らいでいる。
当時の日記を開いてみた。

 平成7年1月17日 火曜日 晴れ

 未明の午前5時46分地震がきた。私は朝食を終わりトイレに入っていたときだ。突き上げるような激しさで座っていたが壁に手をついて倒れないようにしていた。このまま建物が倒壊するのではと恐ろしい光景が頭にうかぶ。長く感じたが10秒ぐらいであったろうか。揺れはじめてすぐ停電になり真っ暗になった。便意もなくなってしまい、揺れが収まるまでそのまま座っていた。

Kがロウソクを捜し当て灯した。石油ストーブは耐震装置が働いて消えた。目を覚ました次男(7)がべそをかいているがKがそれをなだめている。壁に取り付けてある扇風機が落下したが次男に当たらなかったのが幸であった。長男(14)の部屋では机の上に本棚から落ちた本が散乱している。長男も目を覚まし次男の部屋に移った。私の部屋も棚の上のものが落ちている。幸にも起床していた後であったのでけがもなかった。押入も荷崩れして襖が開かなくなってしまった。箪笥の上の花瓶や台所の棚から土鍋が落ちて割れたりした。

トランジスタラジオをつける。ニュースが地震の発生や状況を伝えている。震源は淡路島の北東部地下20kmという。鈴蘭台盆地は停電のため真っ暗である。東の空がわずかに白んできた。6時半出勤の用意をして鈴蘭台駅に向かう。停電であるので電車は動いていないと思われるが復旧状態を見たいとも思い家を出る。途中引き返してきた人に出合い尋ねてみると、復旧の見込は無いというので家に帰る。石油ストーブの回りで暖をとりながらラジオを聞く。刻々と被害の状況が報じられる。神戸地方は震度6であった。高台の公団アパート5階の我が家から付近を見下ろすと、屋根瓦がずり落ちている家がかなり見受けられる。

10時頃、電気がついた。テレビをつける。映し出される光景は想像を超えるものであった。神戸市内の被害はものすごく、8回建ての市役所のビルの上部2階がずれ、渡り廊下が落ちている。横倒しになったビルもある。阪急三宮北側付近の商店街は崩れ落ち瓦礫の山になっている。さらに、阪神高速の高架道路が長さ1kにわたって横倒しになったり桁が折れて落下しているのが映し出される。また阪急電鉄、阪神電鉄は脱線している。新幹線も桁が落下して線路がぶら下がっている。

当分鉄道の復旧は見込まれないのでバイクでの出勤も考えなければとおもうが、この寒さでバッテリーが弱ってしまいエンジンがかからない。バッテリ充電器を買いに五葉町まで歩いて行ったが店は閉まっていた。途中自動車販売店のガラスが割れていたり、傾いた民家もあった。神戸市内のことを思えば穏やかである。
実家や会社の事が気にかかるが、電話は通じない。午後5時頃、岡山の妹から電話がかかってきた。すでに皆に電話したらしく無事であるらしい。 時間が経つにつれ被害の状況が判明し神戸市内、芦屋、西宮、淡路島での家屋の倒壊がひどく生き埋めになった人も多い。死者は1300人を超えた(午後10時現在)。

我が家の南の山の向こうは長田区になっており煙があがって上空に広がっている。火災は夜10時になっても収まらずなお拡大しているようだ。
余震が夜になっても時々感じられる。
午後10時過ぎ、実家に電話が通じた。母の話では、台所の食器棚から食器が落ちその片付けが大変だったという。父の寝ていた部屋ではまわりの本棚やステレオのスピーカが落ちてきたが幸にも父に当たらずけがもなかったという。屋根の瓦は一部ずれ落ちたが、弟がとりあえずシートをかぶせたという。 
現在午後11時であるが、今なお神戸市内では火災が収まっていないという。避難所には多くの人が毛布をかかえて不安な夜を過ごしている。近畿の死者は1456人になった。出勤のための阪急神戸線、JR京都三石間、神戸電鉄は普通で復旧のめどはたっていない。
 気象庁はこの地震を「平成7年兵庫県南部地震」と命名した。

 1月18日 水曜日 晴れ

 地震から1夜明けた。テレビはしだいに明らかになる被害状況を報じている。死者は2000人を超えた。
 朝8時過ぎ、会社に電話をする。F氏がでたが、被害はさほどでなく棚のものが落ちた程度らしい。鉄道の復旧のめどがたたないのでバイクでの出勤を考えるが、バッテリーがあがってしまい使えない。充電をするためGSにもっていくが定休日、バイク店も休みでどうしようもない。

 神戸市内はほぼ鎮火し被災者に対する救護がはじめられている。自衛隊の出動も始まった。
 断水のためペットボトルや焼け残った鍋を持って給水を受ける市民の列が映し出されている。
 午後2時過ぎ、ラーメンで腹をすこし満たし、元気がでたところでもう一度充電器を探しにでかけることにした。北五葉のキッコリーにあった。11800円。会社OBのMさんに出会う。被害はたいしたことはなく、断水している他はいまのところ問題はないという。鈴蘭台公園の水道に市民が水を汲みに来ている。我が家では断水していないので不思議に思いながら帰宅した。家の前でKの友達のHさんに出会う。Nさんのところに水をもらいにいくところだという。家に帰りKにそのことを言い水道を出してみるともう出ない。つまり、今までは給水タンクの備蓄の水をいつまでもあると信じて使っていたのだ。そうと解っていれば、昨夜風呂に入らず貯めておいたのにと悔やまれたがもう遅い。

夜7時頃になって水道局の給水車が小学校の近くにきているという広報車がやってきた。ペットボトル、やかん、水筒を持って列に加わる。冷え込みは厳しく、途中Kが家に長男のジャンパーや私のウィンドブレーカを取りに帰ってくれた。順番がまわってきて我々が入れてもらったあと給水車の水が空になった。3300リットル入のタンクであるからそんなに大勢に配給出来るわけではない。
後の車は30分後になるという。帰宅すると10時半であった。明日は、バッテリーが回復すればバイクで汲みにいくことにする。
 テレビの被害情報は更に拡大し死者は2594人になった。

 1月19日 木曜日 晴れ

 地震から3日目を迎えた。まだ時折余震がきてドキッとする。朝は冷え込みが厳しい。Kは近所の主婦仲間と買いだしにいった。充電したバッテリーをバイクに取り付ける。エンジンがかかるかどうか危ぶんでいたが何とか回った。ガソリンとタイヤのエアーを入れたいがスタンドは乗用車の列がすでに延々と伸びており待っていられない。もう1軒まわってみようと思い「しあわせの村」あたりまで行く。ここのスタンドにも延々と列が出来、最後尾はどこかと走っても行き着かない。おそらく1km以上はあるだろう。あきらめ引き返す。

先ほどの先頭には3時から販売と貼紙がしてある。取り敢えずバイク店によって空気を入れる。飲料水用のポリタンクを買いにホームセンターにゆくが今日は半分閉め列が出来ている。済んだ人は大きなポリバケツを抱えて出てくる。ここもだめと鈴蘭台に向かう。バイクを置いて駅付近を歩く。駅には不通のお知らせが貼ってあり、鈴蘭台以遠は開通したことを知らせている。ダイエーは一部だけ開けており、多くの人の列が出来、買い物を済ませた人は野菜やトイレットペーパーを抱えている。米穀店にいってみたが米はなく午後3時以降に来てくれという。
八百屋にも人の列が出来、自由に並ばなくても買えるのは菓子、化粧品ぐらいのものである。結局何も買わずに家に帰る。

小学校横の公園の水道が出るという広報車のアナウンスがあった。石油用のポリタンクを一部切取りビニール袋を敷き入れ物を作る。長男と二人でバケツ、ペットボトル、ポリタンクを持って入れに行った。20リットル入ともなると重たく休み休み持って帰った。
Kが帰ってきた。水を使わなくてもよいようにポリエチレン製のおかず入れや割箸、パン、バナナ、米、ジュース、コーヒー、竹輪、かまぼこ、ぎょうざ、キャベツなどを買ってきた。Nさんの自動車に便乗させてもらったらしい。

 子供たちは21日まで休校や休園である。もっぱらTVゲームで過ごしている。
 テレビは被災地の復旧状況を伝えている。阪急は大阪から西宮北口まで通じた。大阪方面から大きなリュックを背負った人々が被災地の知り合いに救援物資を届けるため電車内は輸送列車のようであると報じている。焼け野原のようになった神戸付近の鉄道が完全に復旧するのは数カ月から1、2年かかるという。会社(尼崎)までの通勤手段がない。福知山線が開通しているというので明日、三田まわりで会社に行ってみることにする。

 兵庫県南部地震の死者は3600人近くになった。体育館や、小学校の校庭など420箇所で避難生活を余儀なくされている人は27万人という。国道2号線や43号線は渋滞で思うように救援物資を運ぶ自動車が通れないという。大阪では2号線に入る一般車両は止められているが、兵庫県内では監視する警察の人員が足りないため止められず交通渋滞が起こっているという。

 電気やガスはあるものの水道が止まり、調理や風呂に入れず洗面もできない。当分、水を運びあげたり、買い物に並んだりする慎ましい不便な生活を強いられるが子供たちにもよい経験になったであろう。激しい直下型地震で一瞬にして便利で現代的な生活が破壊され、天が下した警告のようにも感じられる。
 夜のニュースでは、世界各国の地震についての反応を紹介している。韓国の新聞は、こんな状態でも暴動や略奪が起きないのは驚異だといっている。日本に対する見方がうかがえ興味深い。

 午後10時過ぎ、Kが「水が出た」と叫んだ。最初は赤い水であったがありがたい。懸命にこの時間も復旧作業に従事されている方に素直に感謝の気持ちが出る。普段当たり前のように思っていたことが今さらのように、大切にしなければと感じられた。

 1月20日 金曜日 晴れ

 地震から4日目。神戸電鉄の北部方面 行が開通しているので地震以来初めて出勤する。
 8時49分発 鈴蘭台
 10時8分発 JR三田
 10時40分発 阪急宝塚発
 会社には12時5分到着した。3時間以上かかった。三田から阪急塚口まではラッシュアワーなみで、特に十三からは西宮北口へ救援物資を持った乗客がおおく1台やりすごさなければならないほどだった。神戸から大阪方面へ向かうにはこれしかない。列車を使った通勤はまず無理だとわかった。料金も、神戸電鉄が500円、JR三田から宝塚までが310円、阪急宝塚から塚口までが200円、計1010円かかる。
 会社の社員関係で気の毒にも数名の死者がでていた。長田区在住者と西宮在住者であった。また長田区のM君の父上が死亡され、葬儀が23日の朝8時30分から三木市志染の自由が丘で行われるので参列を依頼された。
 会社の被害はたいしたことはなかったが、工場内の土間にヒビが入り、液状化現象で水が上がってきているところがあった。神戸以遠の社員はまだ出勤してきていない。
 退社後、実家に寄った。今後、会社への交通手段が正常に戻るまで下宿させてもらう相談のつもりでいったが、弟家族の家がかなり痛んでおり、いずれ今の家を出て実家へ帰るだろうこともあり、無理であることがわかった。会社の手当てしてくれる宿泊施設を利用するかバイクで通勤するしかない。
 夕食をご馳走になり、来たルートで帰宅した。家には午前0時まえに着いた。


もうすっかり忘れていたことが、細々と書かれていた。
関東大震災(1923年)から91年、南海地震(1946年)から68年経過した。
大地震がいつ起きてもおかしくない周期に入っており、大阪、和歌山では防災訓練が行われているようだ。
自分の対策としては限られており、せいぜい寝るところには本棚や箪笥がなく、落ちてくるものを置かないことぐらいだ。

時あたかも都知事選が始まっている。争点は「脱原発」だそうな。唯一、田母神氏が「防災」を謳っているが、マスコミは前の二者のみ、田母神氏を蚊帳の外に扱っている。なんとも変な世の中だ。

怖いバンドル(おまけ)ソフト

2014年01月14日 | 世相
パソコンを買うとおまけにどっさりとソフトがついてくる。
周辺機器や購入したソフト、フリーソフトをダウンロードした場合などもそうだ。

中国「百度(バイドゥ)」が日本語入力ソフト「バイドゥIME」を開発し、いろんなソフトに抱き合わせで潜り込ませていた。
想像するだに気分が悪くなるが、パソコンオンチの公務員が手もなくやられて住民情報を盗まれた。

パソコンにインストールされるソフトには、自動的に使用状況をソフト開発元に送信するものがある。
ソフトウェアは常に改良されバージョンアップするので不具合のため顧客が不利益を被らないようにという善意のものだ。OSやドライバー類はユーザーが意識しないバックグラウンドで行われる。
これらも仕組みはバイドゥIMEと同じと思われる。

不要なソフトは削除する。自動更新はせずに手動にする。
ログイン情報(パスワード、クレジットカード番号など)は「記憶」させずにその都度入力にしたほうがよい。
周辺機器も使わなくなったら、ドライバーソフトも忘れずに削除する。

と、えらそうに書いたが、先日ワイヤレスマウスが調子悪くなり外した。しかし、そのドライバソフトをそのままにしていたので、インターネットを接続中背後の画面にアンケート画面が開いていた。
これなどもソフトが自動でやっている例であろう。
悪意のもの善意のものにかかわらず、自分のパソコンは常にネット経由で監視を受けていることを忘れがちだ。
無断送信ソフト、「入れた覚えない」と職員当惑 2014年1月13日(月)17:30(読売新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/trend/20140113-567-OYT1T00384.html

 情報を外部に無断送信してしまうソフトが、1000台以上の自治体のパソコンで使われていた。中国検索大手「 百度バイドゥ」製の日本語入力ソフト「バイドゥIME」。
 その多くは、バンドル商法と呼ばれる無料ソフトとの「抱き合わせ」で配布され、職員らは気づかないままインストールしていたという。専門家からは「大切な住民情報を扱う以上、情報漏えいを防ぐ仕組みが必要ではないか」との声が出ている。

 ◆バンドル
 調査対象の67自治体中、最多の272台からバイドゥIMEが見つかった横浜市。市の全672課のうち167課、市立学校512校のうち48校にのぼる。「職員の誰もが『入れた覚えはない』と言うのだが……」とIT活用推進課の担当者は首をひねる。
 ネット上の無料ソフト配布では、最初のダウンロード画面では一つのソフト名しか書かれていないのに、実際には複数のソフトがセットになっていることが多い。このため、「目的とは違うソフトが知らないうちに入ってしまったのでは」と担当者はみる。
 「『バンドル商法』とも呼ばれる、こうした抱き合わせ配布は無料ソフト業界では一種の慣行」とソフト開発業者は説明。「ダウンロード数が増えれば広告収益も増やせる。多くの業者は手数料を払ってセット配布してもらっている」と明かす。1インストール当たり10~50円が相場という。
 だが、ある無料ソフトの配布サイト運営者は最近の過度なバンドルを懸念する。「一つのソフトを入れようとすると、5、6種類のソフトがついてくる例も目立つ」。さらに、「告知せずに取り込ませる『ブラインドインストール』という手口もある」と打ち明ける。

 ◆有名ソフトも
 有名ソフトもバイドゥIMEをバンドルしていた。
 岩手県の場合、動画再生の無償ソフト「リアルプレーヤー」をインストールした際にバイドゥIMEを入れてしまったという。配布元のリアルネットワークス(東京)は今月8日からバイドゥIMEとのバンドルを中止。ワープロソフトなどを手がけるキングソフト(東京)も2011年6月から約1年半、バイドゥIMEを抱き合わせで配布し、岡山県のパソコンで一緒にインストールされた。
 インストールの際にはバイドゥIMEが入ることは画面で説明されるが、職員は漫然とクリックを続けてしまったとみられる。

 ◆ルール未整備
 無料ソフトのインストールについて、地方自治体向けの総務省の指針では「業務上必要な場合は、管理者の許可を得て導入できる」とされている。だが許可するのは各部署の所属長で、セキュリティーの知識が乏しいことも想定される。
 また指針は、パソコンに最初から入っているソフトについては触れていない。新潟県が購入した中国のレノボ社製のパソコンには、最初からバイドゥIMEが組み込まれていたが、チェックする仕組みはなかった。
 レノボ・ジャパン(東京)によると、一部のパソコンにバイドゥIMEを標準装備したのは11年秋の出荷分以降。法人向けのパソコンには入れていないが、安価なユーザー向け製品を購入する企業や公的機関は増えているとみられる。
 NPO法人・情報セキュリティ研究所の臼井義美代表理事の話「何がパソコンに取り込まれるのか分かりにくいまま配布するのは消費者を欺く行為ともいえ、表示に一定のルールが必要ではないか。難しいかもしれないが、安全に無料ソフトをダウンロードできるサイトに公的機関がお墨付きを与えるなどの仕組みも、検討する必要がある」

 ◆バンドル商法=ある製品に別の製品を付属させて販売・配布する方法。人気商品に不人気商品を付けて有償で提供する行為などは独占禁止法で禁じる「抱き合わせ販売」にあたり、マイクロソフトが表計算ソフトにワープロソフトを付けて販売したとして、1998年に公正取引委員会が排除勧告した。バンドルは英語で「包む」「束ねる」の意味。

中国の百度・Baidu、日本語変換をネット送信(2013年12月27日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/net/security/goshinjyutsu/20131227-OYT8T00598.htm

中国の検索大手・百度(Baidu・バイドゥ)が無料で提供している日本語変換ソフト「Baidu IME」
Baidu IMEのインストール画面。利用ガイドラインのリンクがあるが、プライバシーポリシーは一つ先のリンクに置かれている。わかりにくい構造な上に、変換文字列を送信する表記がない
 日本語変換ソフト「Baidu IME」とAndroid向けの「Simeji」が、変換した文字・文章やパソコン固有のIDを、利用者に無断で送信していたことが問題になっている。私たちユーザーは、ネットサービス利用にあたって「事業者が信頼できるかどうか」を自分で判断する必要がある。

変換文字列、ユーザー名などをBaiduサーバーに送信
 検索サービス大手・百度(Baidu・バイドゥ)の日本語変換ソフトが、変換した文字や文章、パソコンの固有IDなどをサーバーに送信していたことがわかった。百度が出している日本語変換ソフト「Baidu IME」と、Android向けの「Simeji」での問題だ。百度は中国語圏で最大の検索サービスで、無料の日本語変換ソフト「Baidu IME」は、日本国内で約200万人が利用している。
 この問題を解析したセキュリティー会社のネットエージェントによれば、以下の情報が百度のサーバーに送られていた(詳しくはネットエージェントのブログ記事「入力情報を送信するIME」にまとめられている)。

・変換した文字列(変換しない半角文字は送信されない)
・Windowsのセキュリティ識別子(パソコン固有のID)
・アプリケーション名(利用するソフトによってはWindowsのユーザー名が含まれる)

 つまり、入力した文字列・文章がそのまま送られ、さらにユーザーを固定できる情報も送られていたことになる。例えば、あなたが送ったメール、ワードで書いた文章も、再現できる情報である。
 同様にスマートフォンのAndroid向け日本語変換ソフト「Simeji」でも、変換した文字列、スマートフォンの識別IDなどが送信されていた。Simejiは日本のユーザーが開発した日本語変換ソフトだが、2011年に百度に買収されている。
 これについて百度は、26日にプレスリリースを出し、「無断送信ではなくユーザーに事前許諾をとっている」「クラウド入力(後述)オフ・ログセッションオフであればデータは送信されない」「Simejiについてはバグで無断送信していたので早急にバージョンアップする」と発表した。
 問題は「ユーザーに事前許諾を取っていたかどうか」、そして「オフの設定でも送信していたかどうか」の2点だろう。

初期設定がオン、利用ガイドラインがわかりにくかった
Baidu IMEの利用ガイドライン。プライバシーポリシーは検索サイトと同じものを使っており、変換文字列を送信する表記は見当たらない
 Baidu IMEでは「クラウド入力」という機能があり、入力した文字列をネットで送り、変換例を百度から返すしくみがあった。この機能は、問題が大きくなる前日の24日までのバージョンでは、初期設定でオンとなっていた(25日のバージョンから初期設定がオフに変更されている)。何も考えずに利用しているユーザーは、自動的に変換文字列が送られていたことになる。
 では導入時にユーザーへの注意喚起はあったのだろうか? 導入時の利用ガイドライン・プライバシーポリシーを見てみたが、非常にわかりにくい表記である。プライバシーポリシーには以下の記述がある。

●百度の利用ガイドライン、プライバシーポリシーからの引用
http://www.baidu.jp/terms/#privacy

 ユーザーがBaiduのサービスを利用した際、サーバーが自動的にURL、IPアドレス、ウェブブラウザのタイプ、使用言語、アクセス日時、携帯端末の個体識別情報等のログ情報を記録します。
 この記述はあるものの、変換文字列を送信するという記載は見当たらない。「クラウド入力」という名前だから変換文字列は送ることは当然、と思っているのかもしれないが、そのことをユーザーにハッキリ明示する必要があっただろう。
 分析をしたネットエージェント代表取締役社長・杉浦隆幸氏によれば「24日までのバージョンでは、初期設定でクラウド入力がオンになっており、変換文字列やアプリケーション名などを送っていた。アプリケーション名にはWindowsのユーザー名が含まれる場合があることも問題だ」と分析している。

「クラウド入力オフ」でも、データを送信するのかどうか
 各社の報道では「クラウド入力をオフにしていても、文字列を送信していた」とされているが、筆者の調べによれば「意図的には行っていなかった」と思われる。
 百度のIMEなどの問題を追いかけているブログ「黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition」の黒翼猫氏によれば、「1年前のバージョンを入手しテストしてみたところ、クラウド入力をオフにすれば、データを送信していなかった」とのこと。オンにすると送信するプロセスが起動するのを確認しているので、オフであれば意図的には送信していなかった模様だ。
 ただし、送信するプロセス、プログラム自体が不安定なもののようだ。解析した黒翼猫氏によれば「Baidu IMEはプログラムの作りが悪く、オフにしてもプロセスが閉じないことがある。これによって『オフにしても変換文字列を送信する』という報道がされているのかもしれない」と推測している。クラウド入力をオフにしても、再起動するまでは有効にならないため、変換文字列が送信されてしまう。
 つまり意図的には送信していなかったものの、プログラムの問題により、変換文字列などを送っていた可能性がある。Baidu IMEのプログラムの作りは信用できないと言えるだろう。

以前は平文で変換文字列を送信していた
 Baidu IMEについては、以前から問題がいくつか指摘されていた。たとえばリリース当初は、変換文字列を暗号化せず、URLエンコードのみでサーバーに送っていた。ネット上の経路のどこかでパケットを見れば、誰でも変換文字列が見えてしまうひどい状態だったのだ(参考:Baidu IME のクラウド入力の仕様がひどすぎる件:黒翼猫氏)。
 またBaidu IMEは、日本製と称しているが、実際は内部のライブラリに中国製のものを使っていることがわかっている(参考:黒翼猫氏による記事)
 このように動作が不安定で、かつ以前にトラブルがあったBaidu IMEは、事情を知るユーザーにとっては「使うべきではないもの」との認識があった。しかしながら初めて使うユーザーにとっては、その知識はなく、利用ガイドラインもあやふやなものだったため、安易に使ってしまう人が多かったと思われる。

ネット上のサービスは、事業者の信頼度を判断する必要あり
 ここ数年、クラウド系のサービスが増え、データの保存やソフトの利用をインターネット上で行うことが多くなってきた。今回のような日本語変換だけでなく、データを保存するオンラインストレージなど、重要なデータをネット経由で扱う機会が多くなっている。
 ここで問題なのは、事業者の信頼度だ。クラウド系のサービスは、極論すれば、どれでも情報が漏れる可能性がある。パスワードなどのログイン情報を取られる可能性に加え、内部の人間による犯行も考えられるからだ。
 しかしながらクラウド系のサービスがすべてダメで利用するな、とするのも極論だ。それではインターネット利用がほぼ不可能になり、パソコン自体も使う意味がなくなる。

 つまり「ネットの便利さ」と「情報漏洩の危険性」は両天秤であり、バランスを取ることがキーポイントになる。バランスを取る方法は、サービスを提供している事業者の信頼度を見極めることに尽きる。
 たとえば日本語変換ソフトの例で言えば、Googleが提供するGoogle IMEでは、変換文字列自体は送信せずに文字数などの情報のみを送っている、と発表されている。これならば、ある程度は信用して使うこともOKだろう。しかしながら、今回問題になったBaidu IMEは、以前にもトラブルがあった上に、報道を受けてから初期設定を変更するなどの対応にも疑問が残る。筆者個人の意見ではあるが、正直に言って信用できる事業者とは言いがたい。
 Baidu IMEについては、26日に内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)や文部科学省が、中央省庁や大学、研究機関など約140機関に使用停止を呼びかけている。すでにインストールしている人は、いったん削除することを勧めたい。(ITジャーナリスト・三上洋)
(2013年12月27日 読売新聞)
日本語変換ソフトは、もともとマイクロソフトIME(win)やことえり(mac)が付いている。
日本語入力を多用するユーザーは変換効率の良いものが欲しい。一寸試してよければ使いたいと思わぬでもないが、「まぁタダならいいか」と油断したかも知れない。
中国製ではパソコンに工作員を導入するようなもの、落とし穴だった。

参考
支那製にはご用心を (博士の独り言)
http://torakagenotes.blog91.fc2.com/blog-entry-2436.html