落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

シナも米も・・・

2011年10月31日 | 政治・外交
シナはいよいよバブル崩壊を迎えていると。
米は雇用悪化、仕事がなければ経済回復は難しい。
ますます円高が進みそう。
日本はTPPで持ちきりだが、円高対策はないのか
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成23(2011)年11月1日(火曜日)通巻第3468号<10月31日発行>
http://www.melma.com/backnumber_45206/

米国経済はTPPでも助からない。輸出倍増、雇用改善はオバマの選挙対策
  教育ローンは一兆ドル規模、すでに9%弱が焦げ付いたのも新卒に職がないからだ


 TPPは土壇場、来週あたりドジョウ首相はAPECで参加を表明する段取り。国内の反対が異様に多いのに米国の顔色を窺って、売国行為に走る。
「中国を牽制するための安全保障上の理由からTPP加盟が得策だ」という人がいるが、条文には安全保障は除外すると書かれている。

日本のメリットはゼロ、農業は壊滅するが、表面的な損得勘定ではすまない。農業とくに農地、林業がもつ保水力が失われると関東平野は、今日のバンコックのように洪水になるぞ!
米国の国益に沿うということは、日本の国益にはならないということである。

 さて雇用の問題は米国で極めつきに深刻かつ、絶望的だ。
統計方法の違いは、むろん日本方式とも異なるが、事実上の米国の失業率は17%から19%だとする計算がある。だから「ウォール街を占拠せよ」という若者等の反乱がおこる。
以前、これは共和党の「ティーパーティ」(茶会)に酷似した民主党のそれ、と比喩したが、おなじ分析を最近あちこちに見かけるようになった。

 教育ローンにも暗雲が目立つようになった。
 大学進学者の多くが教育ローンの恩恵をうけている。これは奨学金ではなく、低利で学生に貸し出される学費ローン、返済は割賦で就労後、義務つけられている。
 日本には両親が加入する教育ローンがあるが、米国は学生本人が加入する。

 「偉大な社会」を謳ったジョンソン政権のときから本格化し、公的資金が投ぜられた。その規模は天文学的金額となった。
 そして黄金の経済繁栄がおわり、リーマン・ショック以後の米国経済は衰退の一途。
 教育ローンを借りたものの、すでに返済不能に陥った比率が9%弱となった。大学を卒業しても満足な雇用が得られず、ウォール街は首切り旋風の最中、公務員は定数削減でつついっぱい。

あまつさえ軍隊は国防予算の大幅削減にともない、新卒の入る余地がない。地方政府財政もパンク寸前だから警官になっても仕方がない。
 昨日まで銀行で高給をはんでいた人が、今日はビルの駐車場の係員とか、スーパーのレジうち。それでも雇用があれば良い方という。
惨状である。

 ▲世界平和も福祉も、同時にという「偉大な社会」建設の一環だった

 ジョンソン政権下、ひとり千ドルを二万五千人に。将来、教育ローンで育った学生等が実業界や国際交易の場で活躍し、米国経済の発展に貢献するだろうといわれて発足した。「金の卵」を育てるのが目的だった。
それが過去半世紀に巨大化し、米国では「教育ローン産業」とまで言われる。
 三人にひとりの学生がローンを借りており、中退組の69%がローンに世話になっていた。累積のローン貸出額は5500億ドルに達した公式統計が示しているが、実際は一兆ドルを超えている(英紙エコノミスト、10月29日号)。
もし9%のレシオで焦げ付けば、将来どうなるかって?

 こうした米国の状況下、「え?」。唯一上昇しているのが農地だ。
 農地売買は、価格面で上昇を描き、くっきりと差異を表した。穀物相場が高騰し、他方、農地の供給がふえることはない。したがってヘッジする投資家は農地への投資にものりだし、1967年以来、米国では年率平均で34%農地の価格が上昇した。

 はやくから目をつけていた一群の投資家がいた。
2004年から2011年までの七年間で米国の農地価格は40%あがり、レンタル代金は17%あがったが、どうやら中国からの投資資金が流入しているようだ、と関係者は言う。

そういえば一千万元(一億二千万円)以上の富裕階級のうち、およそ三分の一の中国人が海外資産を保有していることが明らかになった(京華時報、10月31日)。

~誰よりも中国を知る男が、日本人のために伝える中国人考~
石平(せきへい)のチャイナウォッチ
http://www.seki-hei.com

■ 広がる不動産価格の暴落、市場最大の「崩壊劇」の幕開け

本メルマガの9月15日号は「不動産バブルの崩壊はついに始まった」と題して 中国における不動産価格の暴落が既に始まった様子を伝えていたが、 それ以来一月半が経った10月末の今、状況がどうなっているのかといえば、 「暴落と崩壊」は確実に進み、しかも全国的に広がっているのである。

たとえば、北京近郊の衛星都市である通州の場合は典型的である。
今年の8月には通州市内の分譲住宅物件の平均価格が 「1.7万元/平米」であったが、9月になるとそれが「1.6万元/平米」となり、 10月に入ってからはさらに「1.5万元/平米」に下がった。
そして10月27日付の「北京青年報」が報じたところによると、 10月26日、通州市内で発売された「東亜逸品閣」と名付けられた 新規分譲マンションはその販売価格を思い切って「1.2万元/平米」以下の 「11929元/平米」に値下げして売り出した。
通州市内の住宅の平均価格が一気に「1.2万元/平米」以下のレベルに 落ちてしまうことはそれで確実となっているようだから、 近日中には「不動産価格の3割暴落」がもはや避けられないと 市場関係者が見ているという。

「衛星都市」の通州における価格暴落の動向は当然、 中心都市の首都北京にも波及していく。今年の9月4日までの一週間、 北京市内の分譲住宅の平均価格が突如にして12.4%も下落したことは 前回のメルマガでは報告したが、10月28日付の「第一財経報」という 経済専門紙の記事によると、10月に入ってから、以前から販売中の不動産物件には それ以上の価格下落がまたないものの、新しく発売され始めた新規分譲物件は ほとんど、周辺の古い物件よりも2割程度値下げして売り出しているという。
古い物件の方はどうせ売れはしないから、それで北京の住宅価格が 事実上20%程度下落したことになっている模様である。

10月26日付の著名紙である「南方日報」は10月に入ってからの 全国の各大都会での不動産価格変動の最新動向を取材した大記事を掲載したが、 それが記した各大都市での住宅価格の急落は北京とは同様の驚くべきものである。

たとえば浙江省杭州市の場合、10月から発売される新規分譲住宅の平均価格が 以前より10%以上下がったことが確認されており、一部の新規分譲物件は 20%程度も値下げしたと報告されている。

いわば「江南地域」のもう一つの経済大都会である南京市の場合、 新規分譲物件の平均的値下げ幅は10%であるという。
華北地方の経済大都会である天津では、新規分譲住宅の販売価格は 5%から15%まで落ちている。そして中国の西南地域の大都会で 「西南の経済センター」と呼ばれている成都市でも、10月に入ってからの 新規分譲住宅の販売価格の下落幅は5%から15%不等である。

北京や天津以上に、それこそ中国随一の「経済大都会」である 上海の状況も深刻である。

実は今年の9月の段階から、上海市内の一部の分譲物件はすでに 15%前後の価格下落が見られた。たとえば上海市内の「三花現代城」 という物件の平均成約価格は8月の1平米2万3789元から9月の2万528元に下がって 13.71%の値下がりとなった。長寧区の「兆豊嘉園」の平均成約価格は、 4月が1平米6万440元、8月は同5万2112元と13.8%値下がりしたものの、 4月以降わずか3戸しか成約がない状況であった。

そして10月に入っても、大幅な値下げを断行する分譲物件が続出している。 たとえば上海市浦東地区にある「中海御景煕岸」という名の分譲物件が販売価格を 当初の2.2万元/平米からいきなり1.6万元/平米に値下げたのが話題を 呼んだことは一例であるが、その以外にも、上海市嘉定区の「龍湖麗城」、 閔行区の「星河湾」、「長泰別荘」、あるいは大手開発業者の緑地集団が発売の 「秋霞坊」などの分譲物件はそれぞれ、20%から40%不等の 値下げを実施したと報じられている。

その中では「龍湖麗城」という物件は販売の途中で価格を当初の三分の二に一 気に下げたことで、値下げの前で購入した人々が販売センターに押し寄せて 打ち壊しの大騒ぎを起こしたことが中国国内の新聞各紙によって大きく報じられている。

一部の物件での動きであったとはいえ、中国最大の経済大都会の上海で 分譲住宅の価格が40%も暴落した実例が出たことの意味は実に重い。
それは、今後における中国の不動産バブルの行方を示唆したものであるかもしれない。
10月3日に、国営の新華通信社は関連の記事を配信して、 「全国の不動産価格の折り返し点は目前、今年の第4四半期(10-12月)には 大暴落の可能性もある」と、不動産の「大暴落」にかんする 不気味な予言を行ったのに続いて、済南大学経済学院副院長の張偉教授も 不動産価格の暴落にかする予測を公表したが、彼が予測した中国全体の不動産価格の 「暴落幅」はまさに「40%」である。

そして10月18日、中国銀行監査委員会の劉明康主席が 「全国の不動産価格が40%落ちたとしても、わが国の銀行はそれに耐えるここができる」 との重大発言を行った後、中国政府が既に「不動産価格の40%暴落」 を覚悟していることはもはや周知の事実となっているのである。

どうやら中国の不動産バブル崩壊という名の「狼」は今度こそ本当にやってくるのだ。
そして史上最大のバブルの崩壊に伴って中国の経済全体も 地獄の底へまで一度落ちていくしかない。世界経済史上もっとも「壮大なる」 崩壊劇の第一幕がすでにわれわれの目の前で展開されているのである。
( 石 平 )


宍粟市 植松山(1191m)、日名倉山(1047m)

2011年10月28日 | 散歩・山歩き
HPのスライドはこちらです↓
植松山
日名倉山

10月27日(木) 快晴

山歩きには絶好のお天気。
千種川をはさんで相対する植松山と日名倉山に連登した。
早朝自宅を出て、高速道路を利用して向かった。
植松山登山口には8:20に到着。次の日名倉山に登るには14:00までに帰って来る予定で登りはじめた。
谷コース==山頂==尾根コースの周回コースをとった。
山容は大きく、私にはなかなか厳しかったがなんとか、素晴らしい眺望を楽しみ予定取り帰ってきた。
登山口に「有害獣処理に注意」とあったが、鉄砲の音もなく、林業者、登山者にもまったく会うことはなかった。

日名倉山は、自動車道があるので自動車で上がる誘惑に駆られたが、麓から登山道を歩くことにした。
幸い山道の途中までは、ブルドーザーで広げた林道が上がっており、植松山の事を思えばはるかに歩きやすい。
山腹には色んなレジャー施設があるらしいが、山道からは自動車道すら全く見えず、出会う人もこれまた全くなく、静かな山歩きだった。

それぞれの山頂から二山の姿を写真に納め、中国山地の一端をを徘徊し大満足。
帰りに中間点の「エーガイヤ千種」の温泉で草臥れた足の疲れを癒した。
「よう歩いたのぉ」と自分の足を褒めてやり、まことに「ええぐあいや」であった。

日名倉山(植松山から)


植松山(日名倉山から)


夕日を浴びる植松山(志引峠から)日名倉山の影が植松山に落ちている


日名倉山頂にて(背景は霊峰後山)

共産主義・中華思想とその愛国心

2011年10月27日 | 政治・外交
いろんなイデオロギーもそれが生まれたときは、素晴らしいものだったのだろう。
だが、権力者がそれを道具に使い出すと悲惨なことになる。
民主主義もよさそうだが、教育で愚衆国民に仕立て上げられていれば意味がない。
Andyの国際ニュース解説  2011年10月26日
[AC論説] No.371 共産思想と中華思想
http://www.melma.com/backnumber_53999/

20世紀は共産思想の蔓延と撲滅に忙殺された世紀だった。
21世紀は中華思想の蔓延と撲滅に忙殺される世紀になるだろう。
中国人はわれわれと同じではない。「友愛の海」と言いながら尖閣 諸島や南シナ海の諸群島を自分の領地と主張するような覇権強奪を 働く民族である。この事を肝に銘じて覚えておく必要がある。

●共産主義と社会主義

共産主義が世界各国に蔓延した理由は「富の再配分」という考えだ った。貧富の差が拡大する社会では貧乏になった民衆の不満が蓄積 されて金持ちが悪いと思うようになった。この考えは今でも多く人 から支持されている。

社会の不満は不景気から来た失業者の増加と金融バブルの救済に間 違った政策を取ったオバマ政権にある。オバマは金融バブルの救済 のときに銀行救済に資金を提供したが、救済された銀行の主要役員 が目玉が飛び出るほどの退職金を取って引退したため、民衆の不満 が高まった。

オバマは「富の再配分」を主張して、金持ちから税金を徴収する政策 を提案している。これは基本的に不公平でしかも効果がない。政府 が金持ちから余計に税金を徴収しても貧乏人に配分するのではなく 政府の無駄遣いが増えるだけ、貧乏人に渡す金ではない。

共産主義と社会主義は似たようなものだ。働いて金を儲けるならと もかく、金持ちから掠奪しても貧乏人は金持ちになれない事はロシ ア革命や中国の共産革命で明らか、金持ちから掠奪すればみんな貧 乏になるだけだ。

誰だって楽な生活がしたい。働いて金を儲け、家族が楽な生活を享 受できるような社会にするなら企業を助け、雇用を増やし、失業者 を減らすのが正道である。失業者に補助金を与えても一時の救済に は役立つが長期的にみて解決にならない。

●共産思想と中華思想

共産主義が世界的に拡散した理由の一つは、他人の金を取ること、 つまり衆を恃んで金持ちの資産を分取る事は正当だと思わせたこと である。もう一つの理由は共産主義分子がコミンテルンを作って組 織的に世界各国に侵入し人民に共産思想を植え付けたことである。

ニューヨークで始まったウオールストリートを占領しろ(Occupy Wall Street, OWS)の動きはたちまちアメリカ全土に広がり、世界各 国でも同じような社会不満に対する抗議運動が起きている。彼らの スローガンはわれわれは99%である、残りの1%から金を取れとい う、1%の金持ちから資金を分捕ることを正当化する考えは共産思想 と似たようなものである。株市場が悪いのではなくオバマ政権の責 任である。

共産国家が成立した後、ロシアも中国も金持ちや黒五類と呼ばれた 1パーセントの資産階級が粛清され、国は100パーセント貧乏にな っただけだった。おまけに中国が共産主義を捨てて数年の間に特権 階級がものすごい金持ちとなり、99%の貧乏人は相変わらず貧乏な ままである。つまり4000年来の汚職国家が復活したのである。

●中華思想と世界道徳

共産思想と同じように、中華思想とは数を恃んで自分勝手な主張や 世界の道徳標準と違った主張や背徳思想を世界各地に持ち込むこと である。

中国人は間違っていると知っていても自分が相手より金がある、数 が多いなどの理由で強引に押し通す。忠孝仁義などは他人事である。 こういう中国人が世界に流出すれば世界各地で悪が蔓延る。

中国が強大になったあと世界で中国人に対する警戒感が高まってき た。強くなり金持ちになった中国人は世界に乗り出し、世間の人々 が呆れ、憤慨するような事を平気でやっている。

中華思想が蔓延るのは13億以上の世界共通の道徳観と違った人民 が世界に流出するからだ。世界の4分の1の人口を持つ中国人、25% の人間が世界各地で背徳行為を働けば恐ろしい結果を齎す。共産主 義の蔓延と同じである。

●中華思想の蔓延

中国が強くなるにつれて世界各地でいろいろな中国人関連の紛争が 起きている。これらの紛争は中国が強大になってから起きたもので ある。中国が開放されて多くの中国人が各地に進出した後、いろい ろな人的災害が起きている。幾つか例を簡単に述べる。

(1)、武力侵略:チベット、新疆の占領。台湾の領有権主張、尖 閣諸島や南沙群島、西沙群島などの勝手な領土権と石油利権の主張。 協議を一方的に破棄する覇権主義。

(2)、資源の買占め:各地で石油や鉱物資源の採掘権取得。大量 の人員を送り込み、資源を独占すると同時に中国人の居住地区を作 る。資源開発と同時に汚染の垂れ流し。土壌、海洋汚染。

(3)、悪徳商品、有害物質を含んだ食物、毒ミルクや髪の毛で醸 造した醤油など。有害物質を含んだ建築資材などの輸出。

(4)、モラルハザードの輸出:世界各国で中国人のゲットーを 作る。旅行団のゴミ、タバコの吸殻ポイ捨てや痰唾の吐き放題。

(5)、官僚の買収や汚職など賄賂文化の輸出。
(6)、偽造品、模造品の氾濫、パテント侵害。
(7)、窃盗強盗、詐欺の氾濫。

まだまだあるが、数えるだけで嫌気がさす。中国人は世界各国に進 出して、数千年来培われた中国人特有の利己主義、汚職や賄賂を輸 出し、世界のモラル水準を引き下げているのである。

●中国人の哲学とは「和而不同」

中国人は外国に住んでもチャイナタウンを作り、地方の文化と違う 中国式建築やレストランなどを作る。つまり中華思想の輸出であり、 中国人は「和して同ぜず」、一緒に仲良くやると口先で言いながら勝 手な主張を押し通すのである。これが中華思想の真髄で、中国人は 他の人種と違う、自分勝手にやってもかまわないと思っているので ある。

世界人口の4分の1を持つ中国人が世界各国に住居を構え、中華思 想を持ち込み、各国固有の文化や道徳が汚染される。中国人は中国 から逃げ出して自由な国に住みたがる。中国人が大量に中国大陸か ら世界各地に出て行けば中華思想の侵略が起こる。これは20世紀の 共産思想の蔓延とおなじく厳重な問題で、今のうちに警告を発して 各国の注意を促すべきである。

世界各国の人たちは一般的な人間の考えは社会的に共通なもので、 他人も同じであると思っているが、中国人は決して同じではなく、 「和して同ぜす」、他人に同調するふりをして自分に有利な解釈、ま たは自由で安全な社会道徳を逆利用して利を貪る。中国人はわれわ れと同じではない。「友愛の海」と言いながら尖閣諸島や南シナ海の 諸群島を自分の領地と主張するような覇権強奪を働く民族である。 この事を肝に銘じて覚えておく必要がある。

次期首席と目される習近平の愛国心?
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成23(2011)年10月26日(水)弐 通巻第3460号
http://www.melma.com/backnumber_45206/

 習近平のアキレス腱は家族親族の殆どが事実上の海外亡命という事実
 姉夫婦はカナダ国籍、弟は豪、そして愛娘はハーバード大留学、米国籍取得へ布石


 次期主席に最右翼の位置にいる習近平(国家副主席)に最大のアキレス腱がある。
 姉の斎橋橋(習橋橋)は北京の中民信房地産開発理事長で夫は同社のCEOだが、両人の国籍はカナダである。
 弟は豪州に住んでいる。
 前妻の何玲玲は外交官の娘で、現在英国に居住している。

  いまの習近平夫人の膨麗媛は人民解放軍政治部歌舞団長。海外公演がおおい。日本にも公演にやってきた。
 ふたりが知り合ったのは密輸事件の主犯=頼昌星の友人の紹介といわれ、87年に結婚した。
習夫妻の愛娘は習明沢。浙江省外語大学からハーバード大学へ留学し、いま24時間の警備に囲まれながら通学、いずれ米国籍を取得する布石ではないかと噂されている。

 このほか習近平の親戚縁者の多くが海外で暮らし、事実上の亡命を成し遂げている。
なぜこうなったのか。
理由は習の父親=習仲勲が文革で悲惨な目に遭い、一家、親族は下放され、惨めな境遇を十数年。
したがって改革開放と同時に多くが海外に自由を求めて飛び出したからである。

 他方、このような家族背景は、これまでの共産党であれば、絶対に許されない条件であり、つるし上げを食らうだろうに、なぜ習近平への攻撃材料に使われないのかと言えば、江沢民も曽慶紅も、息子娘らは海外で生活したことがあり、げんに曽の息子は豪州に永住している。
政敵もまた同じ被攻撃材料をかかえるためお互いが不問にふしているのである。

   だから彼らが「愛国」などと獅子吼すると民衆は誰も信じないことになる。


TPPの正体

2011年10月26日 | 政治・外交
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加するとかしないとか。
我が国に益をもたらすのか否か。
「平成の開国」とか高らかに仰った方もいた。しかし、本当にそうだろうか。
協議国をGDP比で見ると、環太平洋といいながら9割方、日米が占めるのだそうだ。
つまりは日米FTA(自由貿易協定)、先頃結ばれた米韓FTAと同じともいえるらしい。
これについて功罪半ば、論議は分裂している。こういうときは熟考した方がいいのではないか。
一旦結んだ国際協定に「やっぱり、やめときますわ」はないわなぁ。
米国丸儲けの米韓FTAからなぜ日本は学ばないのか 「TPP亡国論」著者が最後の警告!
http://diamond.jp/articles/-/14540

TPP交渉に参加するのか否か、11月上旬に開催されるAPECまでに結論が出される。国民には協定に関する充分な情報ももたらされないまま、政府は交渉のテーブルにつこうとしている模様だ。しかし、先に合意した米韓FTAをよく分析すべきである。TPPと米韓FTAは前提や条件が似通っており、韓国が飲んだ不利益をみればTPPで被るであろう日本のデメリットは明らかだ。
 TPP(環太平洋経済連携協定)の交渉参加についての結論が、11月上旬までに出される。大詰めの状況にありながら、TPPに関する情報は不足している。政府はこの点を認めつつも、本音では議論も説明もするつもりなどなさそうだ。 
 しかし、TPPの正体を知る上で格好の分析対象がある。TPP推進論者が羨望する米韓FTA(自由貿易協定)である。

米韓FTAが参考になるのはTPPが実質的には日米FTAだから

続き・・・・



憲法審査会

2011年10月25日 | 政治・外交
改憲か護憲かを議論する憲法審査会の委員などがようやく決まったという。
日本国憲法の改正手続について規定している日本国憲法 第96条は改正へのハードルが高いので、より低くする改正要件の緩和をしようとする動きが出てきている。
敗戦とともにGHQ指導の下につくられた憲法は、いわゆる「平和憲法」で、戦力の不保持、交戦権の否定をうたい、自衛隊は戦力にあたらないという大きな矛盾を抱えている。
それが近隣国に領土を侵され、外交上舐められる事にもなっている。

今年はやむなく行った真珠湾攻撃70周年を迎える。その頃生まれたものでさえ古希を迎えつつある。
平和念仏では戦争は抑止できない。目の黒いうちに、日本が普通の国(他国と同様に軍隊をもち、自衛権を行使できる国)になってもらいたいと思う。
【主張】憲法審査会 改正要件緩和を最優先に 2011.10.23 03:06 [主張]
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111023/plc11102303070002-n1.htm

 衆参両院の憲法審査会の会長、委員などの構成が決まった。平成19年以降、設置されているのに民主党などの妨害により開催できないという違法状態が、4年余を経てようやく解消された。

 始動の環境が整った意味は大きいが、あまりに遅きに失した。改憲、護憲論で党内が二分され、とりまとめができない民主党の内部事情によるものだ。

 今回も、民主党が野党への配慮から、臨時国会に合わせて委員の人選に応じたためだが、真に憲法論議を行う姿勢に転じたのかどうかは疑わしい。そうした国民の疑念を払拭してもらいたい。

 審査会は憲法改正原案や改正の発議を議論する国会の正式な機関だ。東日本大震災で憲法に非常事態条項などが欠落していることが問題となった。こうした日本の根幹をどう是正するか、徹底した論議を期待する。

 参院の審査会長人事では、民主党が江田五月前法相を会長候補に提示したことに自民党などが反発し、投票の結果、自民党の小坂憲次前参院幹事長が選出された。

 護憲派と目される江田氏を会長候補として提示すること自体、憲法改正をめぐる議論を活性化させる気がないことを示していよう。輿石東幹事長は「憲法は明日あさって結論を出す問題とは違う」と述べ、議論を急がない姿勢を示している。

 民主党とともに運営ルールとなる審査会規程の制定などを遅らせてきた社民党は、今回の人選でも抵抗を示した。無責任な連携を民主党が断ち切れるかである。

 審査会がまず取り組むべきは、「衆参両院の各3分の2以上の賛成」となっている憲法改正の発議要件を「両院の過半数」とするなどの改正要件の緩和だ。

 民主、自民両党などの有志議員が結成した「憲法96条改正を目指す議員連盟」の賛同者は既に200人を超えている。

 憲法改正の各論についてはさまざまな意見があっても、時代の変化にふさわしい憲法が必要だと考える議員が多数に上っていることを示している。

 民主党憲法調査会は、党としての改正案を来年3月までにまとめる方針を決めている。「私は新憲法制定論者」と自任する野田佳彦首相は、党に対して憲法改正案や審査会への積極的な取り組みを促し、実現させる責務がある。


カダフィ大佐の死 2

2011年10月23日 | 政治・外交
内戦など内憂を抱えると、外国のイッチョカミに付け入る隙を与える。
「民主化」という錦の御旗は関係なく、真相は別らしい。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成23(2011)年10月23日(日曜日)通巻第3452号
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http://www.melma.com/backnumber_45206/

カダフィの末路: 予測したように天目山の武田勝頼になった
リビアは民主化が実現されず、血を血で洗う内戦、内ゲバになるだろう

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 カダフィが殺害されて、これからリビアはどうなるか?
 もっとも地政学的考察に近い予測は東西弐分裂である。

 カダフィ死亡のニュースを中国で聞いたが、淡々として客観的に中国メデイアは報道していた。
中東の「民主化ドミノ」が、つぎに中国を襲うという恐怖シナリオは、中国の論調からはすっかり消えていた。
 本質的なことを考えてみると、あのカダフィ転覆劇は「民主化」ジャスミン革命の延長ではなく、完全な内戦だった。
トリポリとベンガジの対立構造に部族の主導権争いが加わり、ベンガジ派の勢いを観て欧米が次の石油利権を確保するために便乗したのである。

 実際の戦争はNATOが主導した。
 つまりベンガジ政権(国民評議会)は、NATOの後ろ盾がなければ成立せず、セルビアを瓦解させた空爆、サダムを葬った米軍。パターンは同じである。
 制空権を外国軍隊が握っていたのである。

 空爆の威力がどれほどのものかは蒋介石を支援したフライングタイガーの例をもちだすまでもなく、あのとき日本軍は勝っていた戦争に負けた。
 その米欧買弁派だった蒋介石が、内戦でロシア買弁の共産党にまけ、国境内戦は数千万が内ゲバで犠牲となった。

 ▲ベンガジの陸軍戦闘力の中核はアルカィーダ

 ユーゴがばらばらになったのも、チトー独裁が崩壊すれば、背後の外国勢力との代理戦争に発展したのは火を見るよりも明らかである。
ユーゴスラビアという幻想の共同体が解体され、六つの共和国の誕生という背後には、NATO、ロシア、イスラムの三つどもえの目視しにくい戦争があった。
 ミロセビッチ、カラジッチ、サダムといった民族主義者を裁くのは欧米の論理であり、今度のカダフィ敵視も、ひたすら欧米的価値観をおしつけて、それが「民主」という形骸を当該国家に押し売りする。
 欧米のテレビ報道は「民主化」の驚喜、狂喜にわく民衆の笑顔のみを伝えているが、エジプトでチュニジアで、政権打倒後がそうであったように、実際の現場で展開されている実態は、民主政治とはえらく遠い。

いずれ民主路線は破綻し、内戦に発展するだろう。当面は暫定的に民主化の過程へすすむ裡に欧米の政治指導者は選挙でかわるだろう。
 カダフィに代わる強権政治家は、いま、リビア国民評議会の軍事力をおさえているアルカィーダにある。

 嘗て三月の時点で小誌が予測したが、カダフィの末路は「天目山の武田勝頼」になった。
今後、リビアは向かう二年間はともかくとして、いずれ民主化のかわりに血を血で洗う内戦、内ゲバになる可能性が高いだろう
   ○○


カダフィ大佐の死

2011年10月23日 | 政治・外交
リビア最高指導者カダフィ大佐が内戦の結果、反体制派リビア国民評議会の手によって殺害された。
マスコミはリビアの独裁体制が解放されると歓迎一色の論調。
エジプトに端を発したジャスミン革命とは少し違うのではないかという論評もある。
リビア 市民の解放の喜び続く 10月21日 17時59分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111021/k10013426401000.html

リビアでは、カダフィ大佐の死亡が明らかにされてから一夜が明けた21日も市民が独裁的な体制から解放された喜びの声を上げています。リビアでは今後、新しい政権を早期に発足させ、民主的な体制への転換を進めることが課題となります。
リビアの国民評議会は、20日、カダフィ大佐の支持派による抵抗が続いてきた中部のシルトを制圧したうえで、カダフィ大佐が死亡したと発表し、遺体のDNA鑑定を行って大佐本人であることの最終的な確認を進めています。

大佐の死亡から一夜が明けた21日、首都トリポリや西部のミスラータなどでは、イスラム教の金曜日の集団礼拝に多くの市民が参列し、40年以上続いた独裁体制が終わったことを祝っています。こうしたなか、新たな国づくりを担う国民評議会のアブドルジャリル議長は、22日に「リビア全土の解放」を宣言し、暫定政権の発足を急ぐ方針を表明するものとみられます。

しかし、国民評議会の内部ではイスラム教色の強い勢力と、より世俗的な勢力との間で、閣僚ポストなどを巡ってすでに対立が表面化しており、暫定政権の発足に向けた協議は早くも難航しています。憲法も議会もなかったカダフィ大佐の独裁的な体制から、民主的な体制への転換をいかに進めるかが今後のリビアの課題となります。

カダフィ大佐とみられる男が国民評議会の兵士に捕らわれる際の映像は、各国のメディアが放送しています。このうちアメリカのAP通信は、排水管の中に隠れていたカダフィ大佐とみられる人物が、発見され捕らえられた直後の様子を撮影した映像を配信しています。映像ではこの人物が銃を持った国民評議会の兵士に取り囲まれ、髪や腕を引っ張られながら連行されていく様子が映されています。
この人物の表情も一瞬捉えられており、顔や服に血がついていて衰弱した様子が伺えます。また兵士たちが「殺害するな、生けどりにしろ」と叫んでいるように聞こえる音声も含まれています。国民評議会によりますと、カダフィ大佐は捕らえられたあと、救急車に乗せられましたが、病院に到着する数分前に死亡したということです。

■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2011年10月22日 NO.1054号)
☆☆甦れ美しい日本☆☆
http://www.melma.com/backnumber_133212/

~カダフィが倒れて歓喜するテレビ放送を鵜呑みしている能天気ども~

まずこの民衆の反乱を「民主主義の勝利」なる単細胞で捉える思考能力の欠如には、今の衆愚<羊の群れ>の日本ならさもありなんだが、<中東の春>といってもまるで同じ部類で片つける緻密さの皆無のマスコミどもよ。民衆の反乱などまさに踊らされた<働かざる>人間の反省なき権利主張はどこかの国とそっくりだ!

大体リビアには二つの民族の根源的な憎悪の対立の図式があるのをご存じか?
カダフィ大佐はその独裁制で見事に、イラクのサダム・フセインと同様民族融和を図って来た事実を忘れるな?
文盲率は中東で最も低い最高の教育レベルだったリビアについてマスコミは報道しない。
この馬鹿騒ぎはリビアがイラクと同様単にさらなる国内の混乱と欧米の利権屋の餌食になるだけだ!

欧米の圧力の下に、あれだけ核開発や化学兵器を全部止め(カダフィは核廃絶 原子力発電撤廃に資金提供していた)、過去のテロ・パンナム機爆破事件にきっちりと決着をつけ、アメリカも表面満足していた癖に突然カダフィ苛めを開始した理由は何か?
それはカダフィの汎アフリカ連邦構想以上に欧米に石油ガス資源決済をドルやEUROではなく金(GOLD)にて決済を求めたからである。

あの贋札つくりとも言える輪転機で刷った米ドル紙くずで貴重なリビア民族の財産である地下資源を奪われれては叶わない。まさに戦後ドゴール大統領が金兌換をアメリカに要求して金塊を連邦銀行からフランスに輸送した快挙を思い出すがよい。

日本がアジア圏日本円決済構想をかって打ち出した際アメリカの逆鱗に触れてとりやめた歴史を思い出すがよい。

外交とは国益であり、日本のように襤褸ドルの米国債を買わされて、それを売って震災復興資金にすればよいのにそれもおくびにもださず、さらに宦官ドジョウのように野田は、アメリカに国益に反する5つの公約を与え、奴隷国に甘んじる情けない姿と比べればカダフィの外交は実に見事だった。
こんな馬鹿騒ぎも仕掛け人はCIAやモサドが裏にいることは間違いない。かわいそうにカダフィは即刻虐殺されたが、これは<死人に口なし>のあのチャウシェスク処刑と同じ手口。散々カダフィに胡麻をすっていた新政権の無能政治家どもが、カダフィに喋られては困る欧米の政権中枢が示し合せて暗殺しただけのことである。

勿論サダムにしろカダフィにしろ独裁政権であるだけに抑圧もあっただろう。しかしこの社会は西欧とは異なるイスラム価値観であることを忘れてはならないのだ。

間違いなく無能な新政権は混迷を極め、中東動乱の始まりの予感である。
何が自由主義の勝利か!オバマの下らない演説は偽善と欺瞞の極致である。アメリカのご都合主義の民主主義とはこのことだ!一番悪い奴はほくそ笑んでいるのだ!

最後にカダフィの思い出として下記エピソードを付記する。カダフィのブラック・ユーモアさらに欧米キリスト・ユダヤ社会への徹底批判は偽善と欺瞞の国際社会でいつも世界を笑わせたことが懐かしい。
2009年9月23日に初めて出席した国連総会では、ニューヨーク郊外のニュージャージー州に遊牧民族の伝統に則りテントを張り、そこを宿にした面白さはまさに欧米唯物主義快楽主義への痛烈な批判であった。

また一般演説の席上、国連安保理を「テロ理事会」と批判。国連安保理常任理事国にのみ与えられている拒否権を、国連憲章の前文で謳われている加盟国の平等に反するものと批判し、演壇から国連憲章を投げ捨ててみせ大国による体制を批判したほか、「タリバンが作りたかったのは宗教国家だったのだ。だったらバチカンのように作らせてやればいい。バチカンもわれわれ(ムスリム)にとっては危険な存在だ」と発言した。
さらに「オバマがずっと執権していればいい。オバマはアフリカの息子であり私の息子でもある」、「ケネディ元大統領の暗殺はイスラエルの陰謀。捜査した方がいい」「新型インフルエンザは細菌兵器として軍事目的で作り出されたもの」などと発言した。

その演説は規定の時間である15分を上回る、1時間36分の長時間にわたった。
この演説にたいしてオバマ大統領、クリントン国務長官などは、はじめから退席。
イラン大統領のマフムード・アフマディーネジャードも途中で退席。
機関銃のように言葉が飛び出す長時間の演説に、国連のアラビア語の同時通訳士が疲れきり、途中で交代する場面も見られた。


韓国重視外交

2011年10月22日 | 政治・外交
ウォン安で苦境に立つ韓国に対し、従来の資金枠援助を9,900億円から5倍の5兆3600億円に増やしたと。
竹島を不法占拠、自民党議員の入国拒否、TV界は韓流に染まり、日本文化は朝鮮起源だと宣伝する、そのような反日国家にこれ程優遇する理由はなんなのか、そこまで媚びる民主党政権とは・・・
そのカネはIMFを通っていないから、リスクもあるという。
ウォン安回避で支援拡大 日韓首脳会談で合意 2011.10.20 01:13
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111020/plc11102001150000-n1.htm

 【ソウル=阿比留瑠比】韓国訪問中の野田佳彦首相は19日、ソウルの青瓦台(大統領府)で、韓国の李明博大統領と会談した。両首脳は欧州金融不安を受けたウォン安回避に向け、韓国への資金支援枠を現行の130億ドル(約9900億円)から700億ドル(約5兆3600億円)に拡大することで合意した。平成16年から中断している経済連携協定(EPA)交渉の早期再開に向けて実務者レベルでの協議を加速化させることで一致した。

 両首脳の会談は、9月の米ニューヨークでの国連総会以来2回目。両首脳は、元慰安婦や竹島の問題は触れず、未来志向の日韓関係を築いていくことで一致。「日韓新時代共同研究プロジェクト」第2期を始めることも合意した。

浮き立つ首相の片思い 日韓首脳会談、大統領「訪日」明言なし 2011.10.19 23:19
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111019/plc11101923230015-n1.htm

 19日の野田佳彦首相と韓国の李明博大統領との会談では、「韓国重視」を切々と訴える首相のどこか片思いにも似た姿勢ばかりが浮き立った。対する李大統領は冷静に距離を置こうとする姿勢がありあり。自らの来日さえも明確な言質は与えなかった。この悲しい温度差をどう埋めるつもりなのか。(ソウル 阿比留瑠比)

 「日韓は共存共栄なんです。共存共栄をしなければならない最も重要な隣国だと十分認識している」

 首相は会談後の共同記者会見でこう強調した。6、7日に訪韓した玄葉光一郎外相も「日韓は死活的な利益を共有している」と繰り返しラブコール。元外相の前原誠司民主党政調会長も9~11日に訪韓し、韓国重視姿勢をアピールした。

 だが、韓国側はそれに感謝しているようにはみえない。日韓外交筋は「朝貢外交のようでちょっと異様だ。韓国も当惑しているのではないか」と漏らす。

 首相は訪韓にあたり、17日の韓国紙・中央日報のインタビューで「妻(仁実夫人)は韓国のイケメン俳優が大好き」と愛(あい)嬌(きょう)を振りまき、18日夜には自らが「ドジョウ宰相」と呼ばれることに乗じて、ソウル市内の焼き肉店でドジョウスープを食した。

 こうした徹底的な「持ち上げ」の効果なのか、大統領は会談で韓国で再燃している慰安婦問題に触れなかった。首相は記者会見で「議論は出なかった」と胸を張ったが、それほど評価すべき話ではない。むしろ首相は、ソウル市が在韓日本大使館前に慰安婦の記念碑建立を認めた事案に対して遺憾の意を表明するチャンスを失ったといえる。
 しかも大統領は記者会見で「歴史問題で日本側に積極的な努力が必要だと申し上げた」と明言した。韓国側の言い分を拝聴するだけでは、両首脳が口をそろえた「ウィンウィン」の関係とはほど遠い。

 朝鮮王室儀軌の引き渡しでも首相は一部を自らが持参しながら、韓国が保管する日本の古文書の引き渡しは求めず「アクセスへの便宜」を図るよう要請しただけだった。


 日本側が要請中の大統領の国賓としての来日についても、大統領は歴史問題など両国間の「懸案」を理由に言葉を濁した。

 そもそも李大統領は残り1年余りで任期満了となる。今月26日に与野党の事実上の一騎打ちとなるソウル市長選を控えており、来年は総選挙(4月)、大統領選(12月)などが続く「選挙イヤー」となる。 つまり韓国は日本に歩み寄る余地のないシーズンに突入したといえる。

 にもかかわらず、韓国に熱心に求愛し続ける首相に何か戦略的な意図はあるのか。どうも野田外交は見えにくい。

参考ブログ
中韓を知りすぎた男
日本経済の逆襲 10月21日(金)
外貨準備高に嘘をつく韓国
http://kkmyo.blog70.fc2.com/blog-entry-799.html

加瀬英明のコラム
小人の駄々に似る韓国の反日感情 2011/10/19(水)
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi


最期の言葉

2011年10月15日 | 世相
60代後半の自分はまだまだ身体も元気だし先の話と思っているが、訃報欄に目をやると同年輩が結構登場する。 少し早いなぁと云われるかも知れないが、自分も逝ってもおかしくない歳になってきているのだと思う。

9月21日に俳優の杉浦直樹さんが肺癌で亡くなっていた。79歳。
最期の言葉は「私の人生、メデタシ、メデタシ」「皆さんにありがとうと言ってください」だった。
いい仕事をなさった方は最期の言葉も素晴らしい。

いろんなドラマに出演されていたが、私にはこのドラマが印象に残っている。
仕事熱心のあまり離婚寸前になった男が癌に罹り、老いた両親(笠智衆、杉村春子)より先に逝くという内容だった。

NHKドラマ「今朝の秋」の一場面。(録画ビデオより)

杉浦直樹さん死去…別れの言葉は「私の人生、メデタシ、メデタシ」 2011.9.23 07:22 [有名人の訃報]
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110923/ent11092307240001-n1.htm

 日本のドラマ史上に残る名作「岸辺のアルバム」や「父の詫び状」などで活躍した俳優、杉浦直樹さん(本名同じ)が21日午後7時23分、肺がんのため都内の自宅で死去したことが22日、分かった。79歳だった。男の哀愁漂う演技には定評があり、育毛剤のCMでコミカルな味も出した。最期は周囲に「私の人生、メデタシ、メデタシ」と別れを告げたという。(サンケイスポーツ)
 関係者によると、杉浦さんは2006年9月、脳こうそくのため出演舞台の降板を発表。以来、リハビリに努めてきた。酒豪で知られ日本酒なら一升は軽く、両切りピースを愛飲。最近はどちらも控えめだったが、体調を崩して先月、都内の病院に入院した。
 精密検査の結果、肺がんで余命2カ月の診断。放射線治療を受けてきたが、今月1日に希望して退院し、東京・目黒区の自宅へ。しかし、21日に容体が急変し、帰らぬ人となった。生涯独身としてきたが、看取ったのは同居する50代とみられる女性。最期の言葉は「私の人生、メデタシ、メデタシ」「皆さんにありがとうと言ってください」だったという。

 1950年の初舞台を皮切りに、故石原裕次郎さん主演の映画「錆びたナイフ」(58年)で印象的な敵役を演じ、一躍脚光を浴びた。テレビドラマでは、山田太一原作のTBS系「岸辺のアルバム」(77年)では妻に不倫される夫、向田邦子原作のNHK「父の詫び状」(86年)では意外な素顔を持つ厳格な父親を演じた。
 86年からは薄い頭髪が幸いしてか、カネボウ化粧品の育毛剤「薬用紫電改」のCMに出演。育毛剤を頭髪に振りかけた後、みずからブラシで頭皮を刺激するシーンで「たたかれて、たたかれて、ここまで来たもんなあ」のセリフもリアルで、もの悲しい笑みとコミカルな味が男性の共感を呼んだ。

 演技に生活臭が出るのを嫌い、5年前に脳こうそくで倒れる以前は都内の一流ホテル暮らし。趣味のニシキゴイの飼育と品評はプロ級で、一時暮らしたホテルの部屋番号は庭の池の自分のコイを見下ろせる11階の1151(イイコイ)号室というこだわりぶりだった。

 芝居に妥協を許さず、酒とたばこを楽しみ、日本の俳優史に確かな軌跡を残した79年の人生だった。