落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

面白かった「ひらがな革命」

2006年11月30日 | 日常・身辺
 29日放送のNHK「その時歴史が動いた」より

「ひらがな革命」~国風文化を生んだ古今和歌集~
その時: 延喜5 (905) 年4月18日
出来事: 日本最初のひらがなで書かれた公文書・古今和歌集完成
私たちが学校で最初に学ぶ文字「ひらがな」。しかし、「ひらがな」が公式に使われるようになったのは漢字よりずっと後のことだった。そして、その背景にはある政治的意図があった。
平安時代中期、日本では中国に学んだ律令制度が崩壊の危機を迎え、抜本的な政治改革が求められた。この時、朝廷で政治を担ったのが、中国文化の教養で出世の階段を登った菅原道真と、エリート貴族で和歌の名手だった藤原時平の二人のライバル。
道真は衰退しつつあった唐に解決策を求めることをあきらめ、遣唐使を廃止。律令制度から脱皮した政治体制を作ろうと改革に乗り出す。しかし貴族たちの反発にあい志半ばで失脚。後を継いだ時平は、改革を進めるには律令制度導入以来、中国の思想や制度を絶対視してきた官僚達の意識変革が重要と考える。そして、新時代を告げるシンボルとして、和歌に使われ漢字より低く見られていた日本独自の文字「ひらがな」に注目、「ひらがな」で書かれた勅撰和歌集の編纂を命じる。
この完成を契機に改革は軌道にのり、『源氏物語』などの「ひらがな文学」が誕生、「国風文化」が花開く。
「ひらがな」が正式な日本語として認められるまでの知られざるドラマを描く。


 歴史が大の苦手だったが、この番組は時々拝見して勉強させていただいてる。
 道真が遣唐使の廃止を建議し、その後興福寺の僧達から「日本 (ひのもと) の倭 (やまと) の国は言玉 (ことだま) の幸 (さきわ) う国ぞ。此の国の本 (もと) つ詞 (ことば) に逐 (お) い依 (よ) りて、唐 (から) の詞 (ことば) を仮らず」と日本独自の言語表現を持つ機運が生まれたのも素晴らしい。
 古今和歌集を編纂し、その道を開いた時平が歌舞伎の世界では悪役に描かれているというのはちょっとお気の毒。

 一文字で意味が判る漢字とひらがなの融合は、考えてみれば素晴らしく有り難いことだ。20数年前までは、英数字カナしか扱えなかったコンピュータも今ではパソコンで自由に日本語入力ができ、こうして落書きを愉しむことが出来るようになった。この仕組みを考えた人も偉い。これも後世の人から見れば歴史的革命だろう。

ひどい市職員の滞納

2006年11月29日 | 世相
 市民の税金で働く職員が家賃や保育料を滞納しているのが次々に発覚している。氷山の一角ではないかと心配する。
 以前、電化製品や車を買い込んで給食費を払えないという親がいたが、なにか経済観念が狂っている。
 市職員だから本当の生活苦とは思えない。これも社会規範の崩れだろうか。

神戸市職員も保育料滞納、14世帯5年間で800万円 (2006年11月28日 読売新聞)
 神戸市内の市立と民間の認可保育所に子どもを預けている市職員14世帯が、保育料を2001年度以降の5年間で計800万円滞納していることがわかった。市は給与の差し押さえなど強制徴収を検討。市は今年4月、市職員が公的な債務などを滞納し、差し押さえを受けた場合、減給などの懲戒処分にする指針を出しており、処分も検討する。

 市によると、この5年間の認可保育の滞納額は4億900万円あり、市は各世帯に文書で督促し、嘱託員が戸別訪問している。しかし、市職員は借金や住宅ローンなどを滞納の理由に挙げているという。市では昨年2月、震災の被災者に貸し付けた災害援護資金で、市職員2人が返済を滞納していることがわかり、強制徴収に踏み切っている。保育料を巡っては、京都市職員の計3620万円の滞納が明らかになっている。


最高452万円、京都市職員37世帯が保育料滞納 (2006年11月25日 読売新聞)
 ◆計3620万円、給与差し押さえも
 職員の不祥事が相次いでいる京都市役所で、市立や民間の認可保育所に子どもを預けている職員37世帯が保育料計3620万円を滞納していることが、わかった。最高で、9年間にわたって子ども3人分の保育料計452万円を滞納している職員もいた。同市では、今年8月、市営住宅の家賃総額約1630万円を滞納している職員35人が発覚したばかり。同市は来年度、保育料を滞納している市民から強制徴収を検討しており、「まず身内から襟を正す」と、滞納職員に対して12月8日までに全額納付を請求。期限までに完納されなければ、給与を差し押さえる。
 同市は、保育料の未収率が2・96%で、大阪市(4・47%)に次いで政令市ワースト2(2004年度)。保育所計255か所の滞納総額は10月末現在で、計5億8200万円に上る。
 このため、同市は強制徴収に向けて滞納者リストを洗い出したところ、職員の滞納者が続々と判明、滞納額も全体の6%を占めた。
 同市は、一般市民と同じように、滞納職員に督促状や催告書を送付してきたが、多くの滞納職員が借金や住宅ローンを抱えていることを理由に、保育料を工面できなかったという。
 しかし、市保健福祉局は「職員に滞納者がいては、強制徴収への住民の理解が得られない」と危機感を抱き、個別に滞納職員に全額納付を求めており、従わない場合は異例の給与差し押さえも視野に入れている。
 同局は「福祉事務所の職員が徴収に取り組んでいるなかで、職員が滞納を続けるのは許せない。早急に滞納ゼロにするため厳しく対応していく」としている。
 同市では、今年度、覚せい剤使用や詐欺などで逮捕された職員がすでに13人。
 市営住宅の家賃を滞納していた職員35人のうち、最も悪質なケースは、滞納額125か月分で約150万円に上った。
 今年8月に市政再生に向けて「信頼回復と再生のための抜本改革大綱」をまとめた後も、逮捕や懲戒処分が続いている。
 オンブズマン・グループ「市民ウォッチャー・京都」の寺園敦史幹事は、「滞納額がこんなに高額になるまでほったらかしになっていたのは驚きだ。市民の理解は到底得られない。市民の税金で働いているのだから、すぐにでも徴収すべきだ」と話している。

また出てきた「南京事件」映画

2006年11月28日 | 政治・外交
 今年1月ハリウッドで南京大虐殺を扱った映画が制作されるという噂が流れたが、結局はデマであることがわかった。しかし、今度は本当らしい。国営中国中央テレビ(CCTV)が作品放映権を獲得しているという。アイリス・チャン著の「レイプ・オブ・南京」が下敷きという。この著書は数十箇所の史実の誤りが指摘されているにもかかわらず、米ではベストセラーらしい。
 著者は中国系アメリカ人女性で、2004年鬱病にかかりピストル自殺した。自署の誤りを指摘され自責の念に駆られたか、中国本土で起きているチベット虐殺や臓器売買に見るような人権蹂躙事件で幻滅をしたのかそれはわからないが、とんでもない本を残したものだ。
 映画製作者がAOL副社長という。洗脳されたのか、中共のプロパガンダにのって一儲けしようというのだろうか。ドキュメンタリータッチであたかも史実を語るような作りというから始末が悪い。
 中共の反日工作は世界規模で脈々と続いている。

「レイプ・オブ・南京」下敷き 米で反日史観映画 年明け発表 (11/26 10:30)産経
 ■AOL副会長制作
 【ワシントン=山本秀也】米国の大手インターネット企業「アメリカ・オンライン」(AOL)のテッド・レオンシス副会長(50)が、南京事件(1937年)に取材した映画「南京」(仮題)を制作し、年明け以降、発表する。ドキュメンタリー作品の体裁だが、史実の認定は反日的な歴史観で知られる中国系米国人作家、故アイリス・チャン氏の「レイプ・オブ・南京」を踏まえているとされる。公開されれば来年70周年を迎える同事件や歴史問題をめぐり、日本の国際的立場に深刻な影響を与える可能性もある。

 AOLの米国広報では、レオンシス氏による「南京」の制作を確認する一方、同社は制作に関与していないとしている。レオンシス氏は「アガペ」という映像プロダクションを設立し、映画参入の第1作として制作に取り組んでいる。

 制作情報をまとめると、「南京」は事件に関連した記録や事件関係者への取材映像に俳優のナレーションを織り交ぜる構成で、「欧米人が語る南京事件」に重点が置かれる。音楽はグラミー賞を受賞したロック界の大御所ルー・リードが担当するという。

 作品は来年、米国内で開かれる映画祭で発表の予定だ。米紙ワシントン・ポストによれば、中国市場に向けてDVDの販売が計画されるほか、国営中国中央テレビ(CCTV)が作品放映権を獲得しているという。南京事件に関心を抱いた理由について、レオンシス氏は、保養中に読んだアイリス・チャン氏の自殺(2004年)をめぐる古新聞の記事がきっかけだったと同紙に説明。これまでの報道では、作品がチャン氏の「レイプ・オブ・南京」をベースにした内容となることが強く示唆されていた。

 華僑消息筋によると、レオンシス氏は10月末、東部メリーランド州で開催されたアイリス・チャン氏を記念する論文コンテストに来賓として出席し、「南京」の制作状況を報告した。論文コンテストは、米国を舞台に反日宣伝を繰り返してきた中国系組織「世界抗日戦争史実維護連合会」が主催し、論文約430点が寄せられた。

 南京事件を扱った映画は、中国、香港でこれまで多数制作された。今年初めに上海紙「文匯報」が、米国のクリント・イーストウッド監督が「南京・クリスマス・1937」を制作すると伝えた話は事実無根だったが、事件70周年を控え、中国内外で新たな作品の制作が伝えられている。

 レオンシス氏は、AOLの事業モデルを有料インターネット接続事業から広告収入主体に転換した米国の有力企業人。北米プロアイスホッケー(NHL)の人気チーム「ワシントン・キャピトルズ」のオーナーを務めるなど、娯楽スポーツ分野でも知られる。

【用語解説】レイプ・オブ・南京
 中国系米国人の女性著述家、アイリス・チャン(中国名・張純如)氏が1997年に発表した南京事件に関する著作。同事件で旧日本軍が市民約30万人を虐殺、女性2万人から8万人を乱暴したなどと論じたが事実誤認や写真の誤りなどが多数指摘された。日本語版の出版は見送られたものの、米国内では現在もロングセラーとなっている。

 自分のことだが、パソコンネットの頃からAOLを利用させてもらった。ADSLで先行するYahooに乗り換えたが、そのYahooも北朝鮮に献金したというので、せめてもの抵抗でAOLに復帰した。その矢先にこの話題、困るなぁ。

自民党復党問題

2006年11月27日 | 政治・外交
平沼氏除く11人 復党へ   NHK11月27日19時28分
 郵政民営化に反対して自民党を離れた無所属議員12人全員が27日、自民党に復党願いを提出しましたが、郵政民営化に反対し続けた平沼元経済産業大臣だけは誓約書の提出には応じませんでした。これを受けて、安倍総理大臣は自民党の役員会で平沼氏を除く11人の復党を認めると明言しました。

 中川幹事長の復党条件を呑んで11人が復党した。残り平沼氏だけが政治信条を貫いて復党しなかった。氏の支持者も理解を示したという。
 中川氏の厳しい復党条件を批判した人々もいたが、野放図に受け入れればあの郵政選挙は何だったのかということになる。復党した11人はそれぞれに苦渋の判断をしたことだろうが、国民はどうみるだろうか。踏み絵を踏まされ、刺客だった党員からも冷たい目で見られ、あたたかく迎えられるということはないのではないか。
 それにしても自民党は何でもありでもっとたちの悪い親中韓派議員がいる。中国のガス田開発には無為、靖国参拝は反対、皇室典範改悪等々、彼らにこそ別の誓約書が必要のように思うが。

核心は何処に

2006年11月26日 | 世相
いじめ
 学校で起きる虐め、先生までもが荷担するという。虐められる子は弱い自分を認めたくないので親にも先生にも相談できず自殺にまで追い込まれるのではないか。子供ながら切々としたためられた遺書が痛々しい。陰湿な言葉による集団暴力事件であるのに加害者が糾弾され、罰せられたという話を聞いたことがない。虐めは子供同士の喧嘩とは訳が違う、れっきとした犯罪だろう。

日教組
 教育基本法改正を阻止すべく「非常事態宣言」を出し、組合費3億円を投入したという。(11/25産経)
 法には「教育は、不当な支配に服することなく」と定めてあるが、国旗掲揚時の起立や国歌斉唱を求める国の教育方針を「不当な支配」として反対している。組合は本来待遇改善などを求めて活動するものと思っていたが、「不当な支配」阻止を御旗にして偏向教育で無国籍人間を作り出し共産主義化を目論んでいるのではないかと疑う。
 日教組の組織率が30%前後らしいので、大多数は穏健でまじめに職務に励む先生だと思うが、職場を放棄し国会前のデモに参加するというのは確かに「非常事態」だ。

虐待
 犬のように首輪を付けられ食事も与えられず死んでいく。親に虐め殺される子供の何と多いことか。

 自分たちが受けた戦後教育が間違っていたのではないかという意見が多い。かつてなかったような事件が後を絶たないのは、道徳観念が薄れ社会規範が崩れていっているのが原因ではないかと無学な自分でも思う。

 今週配信されたメルマガに「救国の唯一の方法」という一文があった。

姫路市夢前町 明神山(668m)

2006年11月22日 | 散歩・山歩き
 雪彦山の南側の眺望でひときわ高く見えていた山。前回訪れた七種山とコースが似ている。七種山の岩尾根はゴツゴツした感じであったが、明神山のそれは少し優しい感じだった。頂上から尾根が何筋か下っているが、所々岩が露出しているのが遠望できる。
 低気圧が近づいており生憎の曇り空だった。山肌の紅葉は大分進んでいるようだったが、鮮やかに撮ることはできなかった。

 東側尾根からの明神山







 鯨のような岩

 「マンモスの背」と呼ばれている

責任野党とは呼べない民主党

2006年11月16日 | 政治・外交
 教育基本法が60年ぶりに改正されるというとき、民主党など野党は採決に反対し欠席した。
 与党案は宗教団体創価学会をバックにした公明党の案を受け入れたためか、「宗教的感性の涵養」はなく、「我が国と郷土を愛する態度を養う」として愛国心をぼかしてしまった。
 民主党案は「日本を愛する心を涵養(かんよう)する」とし、与党案にない「宗教的感性の涵養」も盛り込んでいた。この与党案を修正してくれるものと期待していたが残念な結果となった。
 この時期、社会規範が崩れ教育現場が荒んでいると云われる。将来を見通した国家百年の計を図るべくとき関係のないタウンミーティングでのヤラセ質問問題を持ち出し、何でも反対党に堕落してしまった。

■【主張】教育基本法改正 やむをえぬ与党単独可決 平成18(2006)年11月16日[木] 産経新聞

 自民、公明両党は今国会の焦点である教育基本法改正案を野党欠席のまま、衆院教育基本法特別委員会で可決した。16日に衆院を通過させ、参院に送付する予定だ。
 民主党など野党は「採決が前提にある限り、委員会の質疑には応じられない」と欠席した。与党の採決を受け、野党はすべての審議を拒否することにした。
 この改正案は戦後教育の歪(ゆが)みを正し、教育の主導権を国民の手に取り戻す意味合いがある。与党単独の採決になったが、やむを得ない。

 民主党は政府の改正案に対抗して独自の「日本国教育基本法案」を提出していた。愛国心について政府案は「我が国と郷土を愛する態度を養う」とし、民主党案は「日本を愛する心を涵養(かんよう)する」としていた。民主党案はまた、政府案にない「宗教的感性の涵養」を盛り込んでいた。
 与党と民主党が協議し、より良き案にすべきだったが、民主党の小沢一郎代表は来夏の参院選に向け、社民党などとの共闘を優先した。教育基本法改正そのものに反対してきた社民党などと違い、対案を示していただけに民主党の対応はきわめて残念である。

 現行の教育基本法は昭和22年3月、GHQ(連合国軍総司令部)の圧力や干渉を受けながら成立した。とくに現行法の「教育は、不当な支配に服することなく」の規定は、文部科学省や教育委員会の教育内容への関与を排除する根拠とされ、問題となっていた。
 これに対し、政府案は「不当な支配に服することなく」との文言を残しているが、「この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもの」とするくだりが加わった。このため、国旗国歌法や学習指導要領などを無視した一部の過激な教師らによる“不当な支配”は許されなくなる。

 また、政府案は家庭教育について「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有する」と規定している。いじめや学級崩壊、不登校などの問題で、家庭の責任を問う内容になっている。

 伊吹文明文科相は「ある程度の変更」に言及している。参院での与野党共同修正を模索する動きも出ている。民主党は抵抗政党ではなく、責任野党としての存在感を示すべきだ。

姫路市福崎町 七種山(683m)

2006年11月13日 | 散歩・山歩き

 13日姫路市福崎町七種山に登った。明日からまたしばらく雨や曇りが続くらしい。
 インターネットの天気長期予報はなかなか便利だ。動画の天気図も付いているので好天が続く日を大体予測できるので、つぎの山行きを計画し地図や行程を準備することが出来る。

 朝6:30バイクで出発した。社町から北条町にかけて濃い朝霧が発生していた。昨夜の放射冷却のためだろうか。加古川を渡るところは特にひどかった。灌漑用のため池も多くそこからも湯気がたっていた。ヘルメットの外側が曇り、ジャンバーの袖にも水滴が流れるようになった。北条町を抜ける頃から上空に青空が見えるようになった。福崎町に入るとすっかり晴れてきた。福崎も同じように川が流れているが霧はなく、代わりに風があるように思う。

 神崎橋を渡り、406号線を七種川に沿って北上する。青少年野外活動センターに9時頃到着した。さらに舗装林道が奧に続いていたのでそのまま通過し山門脇の駐車場に駐めた。コースの最終は野外活動センターの池の畔に下山してくるので一瞬ここに駐めた方がいいかと迷ったが、林道は暗くなっても歩ける、なるべく早く取り付いた方がいいだろうと思った。

 山門(9:20) ー 七種神社(10:00) ー 展望岩 ー 七種山、つなぎ岩(11:00) ー 小滝林道分岐(12:20) ー 七種槍(577m) ー 小槍 ー 金取り岩(393m)(15:00) ー 最後のピーク(353m)(15:30) ー 野外活動センター田口池(16:00) ー 林道歩き ー 山門(16:20)

 七種山については予めインターネットの情報を参考にして、通過点の風景やや所要時間ばかりを気にしていた。しかし実際歩いてみると、自分の読み方がいかに浅いかを思い知った。
 前回の雪彦山(大天井岳884)もそうだったが、七種山(683)も岩山で急峻なところが多い。

 七種槍から最後のピークに至る岩尾根(約3km)は痩せていて岩が露出しているところが多く、道の両側はすぐに崖という箇所が多かった。ストックを付きながら眺望をゆっくり楽しみながら歩けると勝手に思っていたがあては大いに外れた。小さなピークがいくつも続き、カメラはブラブラしないようにリュックにしまい込み両手はフリーにしてよじ登ったり、斜面にうつむいてロープを頼りに降りなければならないとこともあり、緊張の連続だった。「おいおい、これを登れってか」「えーっ、ここを降りるのか」と自分自身にカツを入れながらの山歩き。自分の浅い山行き経験では初めての体験だった。

 最後のピークから野外活動センター田口池は、高度差200mの岩と小石混じりの急斜面で、足裏をフラットに地面に付けスリップしないよう気を使いながら降りた。池の畔に降り立ったのは16時だった。

 ここから山門まで林道を歩いて帰る。日がかげっているが東側には歩いてきた尾根筋が夕日の中にあった。所々岩壁が見える。下から見れば大した高さには見えないがなぁと感慨にふけりながら歩いた。

 帰宅 18:45 バイク走行距離:135km
(ホームページにスライド掲載しております)

菊水山、今日の眺望

2006年11月12日 | 散歩・山歩き
 朝の最低気温も10度を割るようになってきた。午前中は時雨れたりしたが、午後から雲が吹き払われた。
 先日雪彦山で足の衰えを感じ、鍛える意味で午後菊水山に登った。頂上の気温は10度で温もった身体は直ぐに冷えてくる。見晴らしは思った通りよく、東側には生駒連山、北西には9月に登った多可郡の笠形山を望むことが出来た。

笠形山(939)、手前は西鈴蘭台、丹生山系


西宮ヨットハーバー、大阪市内、生駒連山


石井ダム、大阪湾、葛城山系


鍋蓋山(手前)、摩耶山

 暖かい日が多かったこの秋、山肌の紅葉はそれほど進んでいなかった。今日から今年最後の大相撲九州場所が始まった。これが終わる頃には紅葉も本格化するだろう。