落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

台湾総統選

2024年01月14日 | 政治・外交

13日台湾総統選が行われ、民進党が勝利した。
親中の最大野党・国民党は敗北した。
日本の石油は中東から台湾海峡を通って運ばれる。
安全保障上も親米の民進党が勝利したことは日本にとってはひとまず安心。

台湾総統選、与党・民進党が勝利 親中の最大野党・国民党は敗北認める 2024年1月13日 更新 6時間前
https://www.bbc.com/japanese/67967010

画像提供, Reuters
台湾総統選に勝利した与党・民主進歩党(民進党)の副総統、頼清徳氏(左)と、副総統になることが決まった蕭美琴・前駐米代表(右)(13日、台北)

台湾で13日、台湾・蔡英文総統の後継を決める総統選挙の投開票が行われ、与党・民主進歩党(民進党)の副総統、頼清徳氏が勝利した。台湾の自治権を主張する民進党が政権を維持したことで、中国との関係や、米中関係への影響が注目されている。

中央選挙委員会の開票速報によると、現地時間午後10時(開票率100%)の時点で、頼氏は得票率40.05%を獲得。中国国民党の侯友宜氏は33.49%、民衆党の柯文哲氏は26.46%。

立冬

2023年11月08日 | 政治・外交

暦では立冬だが、快晴、しかも暖かい。
腰が痛いの、目が霞むのとぼやいているうちに、あっという間に11月になった。

岸田政権の支持率が凋落の一途を辿っている。自民党には人材がないらしい。
野党には絶好のチャンスだが静観。
この先、日本は大丈夫かと不安になるが・・・

岸田首相が「国民の資産1100兆円」を「海外流出」させようとしている…その「黒幕」の正体 11/8(水) 7:13配信現代ビジネス
https://news.yahoo.co.jp/articles/528caede9daa09280f1f8464a60e241a2a38777d

 ついにメガネが曇って何も見えなくなったのか。国民の財産を守るのが政治家の仕事のはずが、岸田首相はまったく逆の手を打とうとしている。タチの悪いことに、本人はそのことに無自覚のようだ。

【写真】植田日銀総裁に「経済学の大天才」が噛みついた!その発言の中身 1100兆円の博打

 ついに政権維持の危険水域である「支持率20%台」に突入した岸田内閣。外交では存在感を発揮できず、物価の上昇に反比例するように人気は急降下。このままでは、早期の退陣は免れない。

 追い込まれた岸田文雄首相は、政権浮揚の最後の「賭け」に出ようとしている。恐るべきことにその賭け金は、日本国民の現預金1100兆円。しかも、どうやらこのギャンブル、負ける可能性が濃厚なのだ―。

 10月20日から召集された臨時国会。その所信表明演説で岸田首相は「経済! 経済! 経済! 何よりも経済に重点を置く!」と、「経済」という言葉を連呼した。この演説の直前、岸田首相は側近らに、まるで何かに取りつかれたようにボソボソとつぶやいたという。

 「知ってるだろ? 俺は元銀行員だよ。最近の総理の中では一番経済に精通してるんだ。国民だってそれをわかってるだろ。だから、俺が説明すれば、みんな理解してくれるはずだ……」

 これまでは「外交の岸田」を自負してきたはずなのに、突然「俺の強みは経済」と転向した岸田首相。ひょっとすると、岸田さんの頭の中は「彼ら」に乗っ取られてしまったのではないか―首相周辺からはこんな声が聞こえてくる。

「彼ら」とはだれか

 所信表明演説から遡ること1ヵ月。国連総会に出席するため9月19・21日にかけて訪米していた岸田首相。タイトな日程を縫うようにして最終日に向かっ たのは、ニューヨークにある5つ星ホテル「ザ・ピエール・ア・タージ」だ。この日、同ホテルでは米財界の大物が集うニューヨーク経済クラブ主催のパー ティーが開かれていた。

 ここに、岸田首相はゲストスピーカーとして招かれたのだ。それも、同クラブの長い歴史の中で、日本人としてはじめて、だ。

 「かつてはチャーチルやゴルバチョフら主要国のトップが演説をした名門クラブですが、日本の宰相は、吉田茂さんでも安倍晋三さんでも立つ機会がなかっ た。そこに岸田さんが呼ばれた。岸田さんは金融界の大御所たちを前に、お得意の英語で、今後の岸田政権の金融政策について披露したのです」(官邸関係者)

 安倍さんでさえ立てなかった国際金融の中心の舞台に、自分が立っている―岸田首相の高揚感は筆舌に尽くしがたいものがあったのだろう。帰国後も「金融の世界では俺の名前が轟いているってことだな」と自信満々だったという。

 実はこの場所に、岸田首相が心酔する「金融集団」がいたことは、日本人にはあまり知られていない。

 「ブラックロック」。運用資産総額約1400兆円と世界最高を誇る米資産運用会社の幹部だ。この金融集団こそ、首相周辺が懸念を示した「彼ら」だ。

 「ブラックロックは世界約30ヵ国に展開する巨大金融企業です。米バイデン政権の国家経済会議委員長と財務副長官が同社の元幹部であることからもわかるように、世界の経済・金融政策にも多大な影響力を持っています」(経済ジャーナリストの磯山友幸氏)

 「ブラックロック」CEOであるラリー・フィンク氏は、いったい何者なのか。なぜ日本を食い物にしようとしているのかについては、『週刊現代』『「日本 国民の現預金」が外資の食い物に…「迷走メガネ」岸田首相が打った「ヒドい博打」)』が詳述している。岸田首相の支持率と「見栄」のために、われわれの大 切な資産が海外に流出する危機に瀕しているのだ。
 「週刊現代」2023年11月11・18日合併号より

「日本国民の現預金」が外資の食い物に」と禍々しいフレーズ、
暖かい立冬とは裏腹に、とんでもない危機、
ほんまかいな、悲しいね・・・


内閣改造も支持率横ばい

2023年09月16日 | 政治・外交

午後2時、室温は30.2℃、真夏に逆戻りした。

15日岸田内閣改造が発表された。
統一教会との接点を持つ議員がまだ4割を占める。
ハニトラ外務大臣は更迭された。
女性大臣が増えた。

岸田内閣支持率は横ばいの35%、内閣改造が政権浮揚につながらず…読売緊急世論調査 9/14(木) 22:01配信 読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/f89a4de5c2e82df748f47652d8dd5796620a8061

 読売新聞社は13〜14日、緊急全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は改造前の前回調査(8月25〜27日)と同じ35%で、前々回調査(7月 21〜23日)から3か月連続で、岸田内閣発足以来最低の支持率となった。不支持率は前回調査と同じ50%だった。今回の内閣改造・自民党役員人事は政権 浮揚につながらなかった。

【図】一目でわかる…若い世代の「岸田内閣支持率」

 政党支持率は、自民党が31%(前回30%)、日本維新の会が6%(同6%)、立憲民主党が4%(同3%)など。無党派層は41%(同44%)だった。

麻生氏台湾訪問

2023年08月09日 | 政治・外交

自民党の麻生氏が台湾を訪問した。目的は台湾海峡を含む当地域の平和だ。
台湾メディアは大歓迎と報じた。

自民党の麻生副総裁が台湾訪問 蔡英文総統と会談
自民党のNO.2である副総裁が訪問するのは1972年以降初 中国は訪問に反発

8/8(火) 17:15配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN
https://news.yahoo.co.jp/articles/e702e90faedd15ea6ddf9187c4c6bef1596abb19

きのうから台湾を訪問している自民党の麻生副総裁。軍事的圧力を強める中国を念頭に「戦う覚悟」という強い言葉を使って危機感をあらわにしました。

蔡英文総統と会談を行っている自民党の麻生副総裁。今回の訪問は台湾政府からの招待を受けたもので、自民党によると、党のNO.2である副総裁が訪問するのは、日本が台湾と断交した1972年以降初めてです。

きょう午前、台湾の国際フォーラムで講演した麻生氏。訴えたのは、軍事的圧力を強める中国を念頭に置いた発言でした。

自民党 麻生太郎 副総裁
「我々にとって最も大事なことは、『台湾海峡を含むこの地域で、戦争を起こさせないこと』です。今ほど日本、台湾、アメリカをはじめとした有志国に、強い抑止力を機能させる覚悟が求められているというように思っております。こんな時代はないのではないか。戦う覚悟です」

以前から台湾海峡での戦争、いわゆる「台湾有事」が始まった場合、「日本でも戦争が起きる可能性は十分に考えられる」との見解を示していた麻生氏。

防衛力を持つだけでなく、それを使うという明確な意思を相手に伝えることが抑止力になると強調しました。

自民党内では、去年12月に萩生田政調会長や世耕参院幹事長など幹部が相次いで台湾を訪問しています。そうしたなか、今回、党ではこれまでで最も高い立場の麻生氏が訪れたことについて自民党関係者は。

自民党関係者
「麻生氏が台湾に行くこと自体が、抑止力として中国に対するメッセージとなる」

しかし、こうした動きに中国側は反発しています。麻生氏の台湾訪問について、中国外務省の報道官は書面で次のように回答しました。

中国報道官
「断固反対し、強く非難する。厳正な申し入れをした」
そのうえで、「日本側が歴史を深く反省し、『一つの中国』の原則と台湾問題の約束を厳守するよう厳粛に促す」と強調しています。

ある与党関係者も「台湾に肩入れし過ぎたら、間違いなく中国を刺激する」と懸念しています。
自民党幹部の異例の訪問に中国は反発を強めていて、今後、日本を取り巻く安全保障環境が一層緊迫する恐れもあります。



「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023)8月9日(水曜日)  通巻第7854号
http://miyazaki.xii.jp/

 麻生太郎訪台を台湾メディアは大歓迎 総統、副総統等総出の晩餐会   (台湾と日本は価値観を共有している)

 8月7日に台北入りしてフォーラムに出席した麻生太郎・自民党副総裁を団長とする訪問団。翌8日に麻生副総裁は台湾で講演し、台湾有事を念頭に、「日本、台湾、米国をはじめとした有志国には戦う覚悟が求められている」と訴えた。

「有事には台湾防衛のために(日本の)防衛力を使う。その明確な意思を相手に伝えることが抑止力になる」と踏み込んだ発言をしている。

麻生副総裁は続けて、中国が軍事的圧力を強めているが、最も大事なことは台湾海峡を含むこの地域で戦争を起こさせないことだ」とし、その「抑止力とは(1)能力(2)能力を使う意思と国民的合意(3)能力と意思があることを相手に知らせる」。
これら三つがそろって、抑止力が真に機能するとした。

 2022年8月にナンシー・ペロシ米下院議長(当時)が、これみよがしの派手な演出で訪台した際、中国軍は大規模軍事演習を強行した。また日本のEEZを含む周辺海域に弾道ミサイルを撃った。

 麻生副総裁は同日、蔡英文総統のほか、次期台湾総統選に与党・民主進歩党から出馬する頼清徳副総統とも意見交換した。
麻生は「台湾の自主、防衛のために持っている力をきっちり使う決意、覚悟があるのかが最大の関心だ」と伝えた。台湾のメディアはいずれも麻生訪台を大きく伝え、テレビニュースもトップだった。

麻生氏は平成20年、内閣総理大臣に就任した。
その2年前外務大臣当時(平成18年)、「自由と繁栄の弧」を提唱してから、はや5年経った。 鳴かず飛ばずの岸田内閣は沈滞ムード、もう一度総裁をなさっては。


広島G7サミット

2023年05月22日 | 政治・外交
19日から3日間、広島でG7サミットが開催された。
ロシアのウクライナ侵攻から1年余りを経過したが、そのウクライナのゼレンスキー大統領が招かれている。
ついでにプーチンも招いたらと思うが、それはなかった。
ネットで調べてみると、2020年トランプ米大統領がプーチン露大統領と電話会談しG7サミットに招待の意向を伝えたが、カナダと英国が反対を表明したらしい。

今回の各国の思惑は・・・
各国首脳はG7広島サミットをどう見た?首脳の発言まとめ
2023年5月21日 21時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230521/k10014074161000.html

3日間にわたって行われたG7広島サミットは21日午後、議長をつとめた岸田総理大臣が記者会見をして閉幕しました。

閉幕後、各国首脳はそれぞれ記者会見などを行って、サミットの成果や感想などについて発言しました。

広島サミットについて参加した各国首脳はどう見ているのか。
まとめました。
イギリス スナク首相「平和公園で心を動かされた」
G7広島サミットに参加していたイギリスのスナク首相は21日、広島市内で記者会見しました。

【力強いメッセージを発信】
この中で、ウクライナのゼレンスキー大統領がサミットを訪問したことについて「G7と同盟国の連帯と決意について、力強いメッセージを発信するものだった。ウクライナは戦争に勝つだけでなく、永く続く平和を勝ち取らなければならない」と述べました。

その上で、イギリスからウクライナへのさらなる軍事支援を約束するとともに、アメリカが同盟国によるF16戦闘機の供与を容認したことを「大きな前進だ」と評価しました。

【広島ほど平和を話し合うのにふさわしい場所はない】
また「広島ほど、平和の重要性を話し合うのにふさわしい場所はない。平和公園では心を深く動かされた。ひしゃげた三輪車や破れた血まみれの学生服などを心に刻み、この地で起きたことを決して忘れない」と強調し「G7のリーダーたちが平和、自由、そして民主主義への思いを新たにした、歴史的なサミットだった」と総括しました。

そして「岸田総理大臣と日本の人々は、今回のサミットが、G7によるウクライナ支援の連帯を示す場となっただけでなく、いわゆる『グローバル・サウス』の国々も招待するなど、大きな成功に終わったことを誇りに思うべきだ」とたたえました。

【お好み焼きを作るのは楽しかった】
最後にスナク首相は「個人的には、東京とも大阪とも異なる広島のお好み焼きを作るのは楽しかったし、おいしかった。とても温かいおもてなしをありがとう」と、日本への感謝を口にしました。

フランス マクロン大統領 「結束の会議」
フランスのマクロン大統領は21日午前、広島で「今回のG7はウクライナ支援における結束の会議であり、われわれは強く一致した。日本はこの戦争が、ヨーロッパだけでなく世界の安全保障を守るための戦争であることを示す、鍵となる役割を示した」と述べ、議長国・日本の役割を評価しました。

そして「ウクライナは、インドやインドネシア、ブラジルなど、これまで交流が少なかった国に直接状況を話すことで、国際社会全体に、国連憲章や国の主権、それに領土保全への支持が不可欠だと思い出させるだろう」と指摘しました。

【フランス政府の航空機提供「フランスの名誉」】
その上でゼレンスキー大統領の移動にフランス政府の航空機を提供したことについて「フランスは和平を構築し、解決策を模索する。ゼレンスキー大統領のG7での演説を可能にし、演説を聞く機会の少ない国々の前で演説する機会を作ったことは、フランスの名誉であり、外交大国としての役割だ」と述べました。

ドイツ ショルツ首相 「広島で議論することは正しい」
ドイツのショルツ首相は21日記者団に対して「ロシアによるウクライナへのひどい攻撃が今も続くなか、広島のような象徴的な場所で平和と安全について具体的に議論していることは正しい」と述べました。

そして「ウクライナの大統領がここにいることは非常に重要だ。G7諸国と集中的に協議しているだけでなく、招待されたグローバルサウスの国々ともまったく新しい集中的な協議が行われている」と述べました。

カナダ トルドー首相「核の脅威を真剣に受け止め」
カナダのトルドー首相はG7広島サミットの閉幕後、記者会見を行いました。

【ウクライナ さらに多くのことできないか検討】
この中でトルドー首相はウクライナのゼレンスキー大統領との会談で最新の情勢について説明があったとした上で「ウクライナの主権を保障するため、各国に対して引き続き働きかけを行っていくことがいかに重要であるか意見を交わした」と述べました。

さらに、アメリカが同盟国によるF16戦闘機の供与を容認したことについては「カナダはすでにウクライナ軍と幅広い訓練を行っていて、さらに多くのことができないか常に検討している」と述べました。

【核の脅威は真剣に受け止めなければ】
また、原爆資料館を訪れたことに関連して「ロシアによるウクライナ侵攻や日常的な北朝鮮による核の脅威などは真剣に受け止めなければならない。各国にとって『核兵器のない世界』の実現だけでなく、争いなどをなくすことを改めて約束する機会になった」と述べました。

アメリカ バイデン大統領「核戦争の悲惨な現実を認識」
アメリカのバイデン大統領はG7広島サミットの閉幕後、記者会見しました。

【ウクライナ 我々の決意を再確認した】
この中でバイデン大統領は「ここ広島でゼレンスキー大統領とともにG7はロシアの残忍な侵略戦争と戦争犯罪から身を守るウクライナの勇敢な人々とともにいるというわれわれの揺るぎない決意を再確認した」と述べました。その上でウクライナの自衛の能力を強化するため、同盟国などとともにウクライナ兵へのF16戦闘機の訓練を開始すると強調しました。

【中国 関係改善に期待感】
またG7としての中国への対応についてバイデン大統領は「われわれは中国との関係を断ち切ろうとは考えていない。リスクの回避と多様化を目指している」と述べ、サプライチェーンの多様化を目指し、経済的威圧行為に対抗していく考えを示しました。一方で、中国との外交関係については「雪どけは近く起きるだろう」と述べて関係改善に向けて期待感を示しました。

【原爆資料館を訪れ核戦争の現実を認識】
また、広島市の原爆資料館を訪れたことについては「核戦争の悲惨な現実と平和を築くための努力を決してやめないという私たちの共通の責任を強く認識させるものだった。G7のリーダーたちとともに、核兵器の脅威のない世界を目指して努力を続けるという決意を改めて確認した」と述べました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領「バフムトも必ず再建」
ウクライナのゼレンスキー大統領は21日午後7時半前から会見を行いました。

【広島を見てバフムトも必ず再建と決意】
このなかでゼレンスキー大統領は「侵略者たちは、人々を支配下におくだけでなく、ウクライナ人を存在させないようにしている」と述べ軍事侵攻を続けているロシアを改めて非難しました。

そして「ウクライナのバフムトで起きている破壊とかつての広島の写真の風景が似ている。
バフムトはすべての建物や道路が壊された状態だ。広島を見て、生きている街だと感じた。バフムトも将来、必ず再建できると思う」と述べ東部の激戦地バフムトも含めて将来的にウクライナの復興を成し遂げる決意を示しました。

【街なかにウクライナの国旗が見えた】
またゼレンスキー大統領は「日本の街なかにウクライナの国旗が見えるが、これはウクライナの国民に対する信頼や支持の表れだ」と述べ謝意を示しました。

そのうえで「ウクライナが提案する和平に向けた10項目は将来の侵略国を止める手段となる」と述べロシア軍の撤退や領土の保全などを盛り込んだウクライナ側の和平提案が有効だと訴えました。

イタリア メローニ首相「慰霊碑に献花 重要だった」
国内で発生した洪水による被害に対応するため、G7広島サミットの最終日に、当初の予定を切り上げて帰国したイタリアのメローニ首相は21日、SNSに「広島で開催されたサミットは、非常に密度が濃いものだった」と投稿し、評価しました。

そのうえで「広島の平和公園で原爆慰霊碑に献花し、原爆の犠牲者に敬意を払うことができたことが重要だった」と振り返っています。

そしてサミットの議長を務めた岸田総理大臣に感謝の意を示したうえで「来年はイタリアが議長国だ。イタリアにとって大きな責任が伴うが、その任を全うするつもりだ」と来年のサミットの開催国としての意気込みを記しています。

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G7サミット(主要国会議)とは、仏、米、英、独、日、伊、加(議長国順)の7か国及び欧州連合(EU)の首脳が参加して毎年開催される国際会議


ロシア・4月の国連安保理議長国に

2023年04月02日 | 政治・外交

ロシアが国連安保理の議長国をこの四月から1ヶ月間勤めるらしい。
プーチンにはウクライナ侵攻で国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪容疑で逮捕状がでている。
ウクライナが「エイプリルフールか・・・」と怒るのも無理ないと思われる。
常任理事国は80年前の第2次大戦の連合国(英・米・仏・露・中)。

ロシア、4月の国連安保理議長国に 「最悪のジョーク」とウクライナ怒り 2023/04/02
https://www.bbc.com/japanese/65146142

画像:昨年3月にロシア軍に支配されたウクライナ・マリウポリで撮影されたロシア軍の戦車

ロシアは4月1日から1カ月間、国連安全保障理事会の議長国を務める。ロシアの侵攻を受けるウクライナは加盟国に対し、ロシアの議長国就任を阻止するよう求めていた。ロシアの安保理議長就任にウクライナのドミトロ・クレバ外相は、「エイプリルフール史上最悪のジョーク」だと強い怒りを示した。

安保理の議長は輪番制で、ロシアを含む15理事国が毎月交代で務める。
ロシアが前回、議長国を務めたのは、ウクライナへの全面的侵攻を開始した昨年2月。

ウクライナ侵攻をめぐっては、国際刑事裁判所(ICC)が先月、戦争犯罪容疑でウラジーミル・プーチン大統領らに逮捕状を出している。
逮捕状が出ている人物が率いる国が今後1カ月間、安保理を主導することとなる。

国連安保理の常任理事国5カ国はイギリス、アメリカ、フランス、中国、ロシア。
アメリカは、常任理事国ロシアの議長国就任を阻止することはできないとしていた。

議長国の役割はほとんど手続き的なものだが、ロシアのヴァシリー・ネベンジア国連大使はロシア国営タス通信に対し、軍備管理などいくつかの討論を差配する予定だと語った。
同大使は「一極支配に取って代わる」、「新しい世界秩序」について議論するつもりだとした。

ウクライナは反発

ウクライナのクレバ外相は、「エイプリルフール史上最悪のジョーク」で、「国際安全保障構造の機能が、どこかおかしいとあらためて痛感させるもの」だとツイッターで批判した。
ロシアが議長国に就任した1日に外相はさらに、「国際社会への平手打ち」で、ロシアは「国連安保理の無法者」だと書いた。
ウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領顧問は、この動きは「国際法に対する新たな破壊行為だ。(中略)侵略戦争を行い、人道及び刑法の規範に反し、国連 憲章を破壊し、原子力安全性を軽視する存在が、世界の主要な安全保障機関のトップを務めることなどできない」とツイートした。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は昨年、安保理がロシアの侵攻を防ぐために十分な行動を取らなかったと非難し、改革するか「完全に解体」するよう迫っていた。
ゼレンスキー氏はさらに、ロシアを安保理から除名するよう求めている。

しかしアメリカは、国連憲章では常任理事国の除名に関する規定がなく、なすすべがないとしている。
「残念ながら、ロシアは安全保障理事会の常任理事国で、この現実を変えるための実行可能な国際的な法的手段は存在しない」と、ホワイトハウスのカリーン・ジャン=ピエール報道官はこのほど定例会見で述べた。

さらに、ロシア政府が「偽情報を広めて」ウクライナでの行動を正当化するため、安保理の議席を利用し続けると、アメリカ政府としては予想していると付け加えた。


■国連安保理とは
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000101720.pdf


江沢民・死去

2022年12月01日 | 政治・外交
江沢民元国家主席が死去、享年96。
日中関係後退させた歴史観 愛国教育で反日デモ拡大 江沢民氏
12/1(木) 7:08配信  時事通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/cda1f6e721cf07fc740de7067d88716ff1b633ac

写真:宮中晩さん会で江沢民中国国家主席(当時、左)と乾杯される天皇陛下(現在の上皇さま)=1998年11月、皇居・宮殿「豊明殿」

 【北京時事】愛国主義教育を推進した中国の江沢民元国家主席は、日本の歴代首相に歴史認識問題をただすなど、対日強硬姿勢が目立った。

【写真】来日した江沢民中国国家主席と握手する小渕恵三首相

 江氏の歴史観はその後の最高指導者の対日姿勢に影響を与えるとともに、中国国民の反日感情を高め、2005年や12年に各地で吹き荒れた大規模な反日デモの下地になった。江氏が未来志向の日中関係を後退させた責任は大きいと言える。

 江氏が生まれ育った江蘇省揚州市は旧日本軍の影響が強かった地域。共産党の地下活動家として抗日戦争を戦い、1939年に戦死した「革命烈士」の叔父・江上青の養子になったことがその後の江氏の経歴に箔(はく)を付けた。また、この経歴が江氏の「歴史観」に影響を与えたとの見方が強い。

 党総書記だった92年に実現した天皇陛下(現上皇さま)の訪中を、89年の天安門事件後の国際的孤立から脱却するため政治的に利用した。天皇訪中は「制裁を打ち破る最良の突破口だった」(銭其※〈王ヘンに深のツクリ〉元副首相の回顧録「外交十記」)。

 一方、東欧の民主化やソ連崩壊の影響が自国に及ばないよう、共産党統治の正統性を国民に再認識させるために打ち出したのが愛国主義教育だった。旧日本軍の残虐行為が強調された抗日戦争記念館が各地で新設・拡大された。

 日本政府は天皇訪中と共に、戦後50年を迎えて日本の侵略などを謝罪した95年の村山富市首相(当時)談話によって、歴史認識問題に区切りを付け、新しい日中関係を構築しようと考えた。江氏は歴史認識にこだわり続け、「日本軍国主義復活」に警戒を緩めなかった。

 江氏は98年8月、外交当局者を集めた会議で「日本に対しては歴史問題を永遠に言い続けなければならない」と指示。同年11月には国家主席として初の公式訪日で、「日本軍国主義は対外侵略拡張の誤った道を歩み、中国国民などに大きな災難をもたらした」と強い口調で歴史認識問題に言及した。

 01、02年の小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝にも強く反発。最後の外交舞台となった02年10月、メキシコで小泉氏と会談し、「13億中国人民の感情に触れる問題だ」と批判した。
江沢民死去 数千万人を対象にした未曾有の法輪功迫害を指示
佐渡道世 2022/12/01 更新: 2022/12/01
https://www.epochtimes.jp/2022/12/126507.html

中国新華社通信は30日、中国共産党の江沢民・元総書記が30日、白血病による多臓器不全で死亡したと伝えた。96歳だった。15年間に渡り総書記を務めた江沢民は1999年7月20日、法輪功に対する迫害政策を決定した。中国全土規模の迫害は今もなお続いている。

中国共産党政治局常務委員だった尉健行氏のスピーチライターを務めていた王友群氏は、江沢民は、数千万人が学んだ伝統気功法・法輪功を迫害し、臓器収奪を命じるといった大罪を犯したと論じている。・・・・・



安倍元首相・国葬

2022年09月27日 | 政治・外交
安倍元首相の国葬が東京武道館で営まれた。
世界各国の政府要人の参列も多かった。

7月8日奈良で選挙応援演説中に狙撃された。
犯人は元海上自衛官だった。
犯人の動機は政治的な物ではなく、母親が統一教会に献金をして生活に支障が出ていた。安倍氏が統一教会から支援を受けており、教会関係者と勘違いしたフシがある。
後に自民党には他にも大勢同教会から支援を受けていた議員がゾロゾロ出てきており、自民党の裏面がさらけ出された。
また政治的要人の警護にも問題があったと指摘されてもいる。
国葬の今日も国葬反対のデモが行われ、安倍氏追悼を妨害する勢力がいるのにはウンザリした。
国葬はTV中継された。盟友菅義偉氏の弔辞に心打たれた。
「あらゆる苦楽を共にした七年八か月。私は本当に幸せでした」菅前首相 安倍氏「国葬」友人代表弔辞 2022/09/27
https://nordot.app/947373472135626752?c=724086615123804160

安倍元首相の「国葬」では、安倍政権当時に、官房長官を務めた菅前首相が友人代表として、弔辞を読んだ。以下、全文。

友人代表弔辞

七月の、八日でした。
信じられない一報を耳にし、とにかく一命をとりとめてほしい。あなたにお目にかかりたい、同じ空間で、同じ空気を共にしたい。
その一心で、現地に向かい、そして、あなたならではの、あたたかな、ほほえみに、最後の一瞬、接することができました。

あの、運命の日から、八十日が経ってしまいました。
あれからも、朝は来て、日は、暮れていきます。やかましかったセミは、いつのまにか鳴りをひそめ、高い空には、秋の雲がたなびくようになりました。

季節は、歩みを進めます。あなたという人がいないのに、時は過ぎる。無情にも過ぎていくことに、私は、いまだに、許せないものを覚えます。

天はなぜ、よりにもよって、このような悲劇を現実にし、いのちを失ってはならない人から、生命を、召し上げてしまったのか。
口惜しくてなりません。哀しみと、怒りを、交互に感じながら、今日の、この日を、迎えました。

しかし、安倍総理・・・と、お呼びしますが、ご覧になれますか。
ここ、武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。
二十代、三十代の人たちが、少なくないようです。明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています。

総理、あなたは、今日よりも、明日の方が良くなる日本を創りたい。若い人たちに希望を持たせたいという、強い信念を持ち、每日、毎日、国民に語りかけておられた。
そして、日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲きほこれ。――これが、あなたの口癖でした。
次の時代を担う人々が、未来を明るく思い描いて、初めて、経済も成長するのだと。

いま、あなたを惜しむ若い人たちがこんなにもたくさんいるということは、歩みをともにした者として、これ以上に嬉しいことはありません。報われた思いであります。

平成十二年、日本政府は、北朝鮮にコメを送ろうとしておりました。
私は、当選まだ二回の議員でしたが、「草の根の国民に届くのならよいが、その保証がない限り、軍部を肥やすようなことはすべきでない」と言って、自民党総務会で、大反対の意見をぶちましたところ、これが、新聞に載りました。

すると、記事を見たあなたは、「会いたい」と、電話をかけてくれました。
「菅さんの言っていることは正しい。北朝鮮が拉致した日本人を取り戻すため、一緒に行動してくれれば嬉しい」と、そういうお話でした。

信念と迫力に満ちた、あの時のあなたの言葉は、その後の私自身の、政治活動の糧となりました。
その、まっすぐな目、信念を貫こうとする姿勢に打たれ、私は、直感しました。この人こそは、いつか総理になる人、ならねばならない人なのだと、確信をしたのであります。

私が、生涯誇りとするのは、この確信において、一度として、揺らがなかったことであります。
総理、あなたは一度、持病が悪くなって、総理の座をしりぞきました。そのことを負い目に思って、二度目の自民党総裁選 出馬を、ずいぶんと迷っておられました。
最後には、二人で、銀座の焼鳥屋に行き、私は、一生懸命、あなたを口説きました。それが、使命だと思ったからです。

三時間後には、ようやく、首をタテに振ってくれた。私はこのことを、菅義偉 生涯最大の達成として、いつまでも、誇らしく思い出すであろうと思います。
総理が官邸にいるときは、欠かさず、一日に一度、気兼ねのない話をしました。いまでも、ふと、ひとりになると、そうした日々の様子が、まざまざと、よみがえってまいります。

TPP交渉に入るのを、私は、できれば時間をかけたほうがいいという立場でした。総理は、「タイミングを失してはならない。やるなら早いほうがいい」という意見で、どちらが正しかったかは、もはや歴史が証明済みです。
一歩後退すると、勢いを失う。前進してこそ、活路が開けると思っていたのでしよう。総理、あなたの判断はいつも正しかつた。

安倍総理。日本国は、あなたという歴史上かけがえのないリーダーをいただいたからこそ、特定秘密保護法、一連の平和安全法制、改正組織犯罪処罰法など、難しかった法案を、すべて成立させることができました。
どのひとつを欠いても、我が国の安全は、確固たるものにはならない。あなたの信念、そして決意に、私たちは、とこしえの感謝をささげるものであります。

国難を突破し、強い日本を創る。そして、真の平和国家 日本を希求し、日本を、あらゆる分野で世界に貢献できる国にする。
そんな、覚悟と、決断の毎日が続く中にあっても、総理、あなたは、常に笑顏を絶やさなかった。いつも、まわりの人たちに心を配り、優しさを降り注いだ。

総理大臣官邸で共に過ごし、あらゆる苦楽を共にした七年八か月。私は本当に幸せでした。
私だけではなく、すべてのスタッフたちが、あの厳しい日々の中で、明るく、生き生きと働いていたことを思い起こします。何度でも申し上げます。安倍総理、あなたは、我が国、日本にとっての、真のリーダーでした。

衆議院第一議員会館、千二百十二号室の、あなたの机には、読みかけの本が一冊、ありました。岡 義武 著『山県有朋』です。
ここまで読んだ、という、最後のページは、端を折ってありました。そしてそのページには、マーカーペンで、線を引いたところがありました。

しるしをつけた箇所にあったのは、いみじくも、山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人を偲んで詠んだ歌でありました。
総理、いま、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。

かたりあひて尽しヽ人は先立ちぬ 今より後の世を いかにせむ

深い哀しみと、寂しさを覚えます。総理、本当に、ありがとうございました。
どうか安らかに、お休みください。

令和四年九月二十七日 前内閣総理大臣、友人代表 菅義偉
© FNNプライムオンライン

安倍内閣総辞職時の産経新聞記事
「応援してくださった皆様に感謝」内閣総辞職談話全文 2020.9.16 11:33 ↓
https://www.sankei.com/politics/news/200916/plt2009160014-n1.html


「岸田内閣の致命的失敗」

2022年09月02日 | 政治・外交
どうも親中派・岸田内閣の評判がよろしくないようだ。
内閣支持率の低下、自民党支持層も減るだろう。
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル (2022年8月29日号)
岸田内閣の致命的失敗

 前号「岸田内閣の致命的失敗」をテーマにしたトーク番組がUPされた。下記をクリック
https://youtu.be/kB5mGP3vjqQ

 番組でも触れたが、岸田総理は中国の習近平主席との首脳会談を11月に行うように調整している。これもまた岸田内閣の致命的失敗だと言える。今月4日に中国軍は日本の排他的経済水域に弾道ミサイルを撃ち込んだ。おかげで周辺の漁民は出漁を取りやめた。
 日本国民に被害をもたらした中国軍の最高指揮官の習近平主席と、習主席の謝罪もない状況で首脳会談はあり得ない。本来であれば、駐中日本大使を召還して中国に謝罪を求め、首脳会談をキャンセルするのが筋である。

 そして9月の故・安倍元総理の国葬に台湾の蔡英文総統を招待するべきだった。今般、フランスのマクロン大統領は来日を見送ったが、蔡総統が招待されていないのが、本当の理由だろう。
 もし蔡総統が来日するとなれば、マクロンはもちろん米国のバイデン大統領も来日を表明したであろう。彼らが来日しないのは、岸田内閣の対中姿勢に疑問を感じているからに他ならない。

 岸田総理は昨年、親中派の林芳正氏を外相に任じて米国の不信を買った。
8月の内閣改造で林外相を留任させたことで欧米の不信を更に買った。もはや欧米は日本が対中腰砕けになったと見ていよう。岸田内閣の致命的失敗である。

 軍事ジャーナリスト鍛冶俊樹(かじとしき)
プロフィール・バックナンバー等は公式ブログを参照。下記をクリック
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岸田内閣 "支持率急落"

2022年08月27日 | 政治・外交
右も左も停滞気味、当オジンだけの感覚かも知れないが・・・
安倍首相の暗殺事件で、政界が統一教会汚染していたことが露呈したことが大きい。
事件が選挙前だったら、とんでもないことになっていたのではないか。
高度経済成長期には「日本列島改造論(田中内閣)」「所得倍増論(池田内閣)」などあったが、今は目玉がない。
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル (2022年8月25日号)
https://www.mag2.com/m/0001690052.html

岸田内閣の致命的失敗
 岸田内閣の支持率が急落した。安倍政権は岩盤保守層に支えられて長期政権を実現したのだが、岸田内閣の対中姿勢に失望した岩盤保守層はとうに岸田内閣を見限っている。岸田内閣の今までの高支持率はリベラル層によるものだが、そのリベラル層に見放されては、岸田内閣に未来はない。

 もちろん、2025年までは国政選挙はないだろうから、それまでは政権を維持できる。しかし、「モリ・カケ・桜」で3年以上、安倍政権を叩き続けた野党は、今後、「旧統一教会」で岸田内閣を3年叩き続けるだろう。岩盤保守層の支持なき岸田内閣が支持率を回復できる見込みはない。
 この状況は1990年代前半の宮沢内閣を彷彿させる。当時の宮沢喜一首相は宏池会であり、岸田総理の先輩に当たる。宮沢政権は対韓姿勢で岩盤保守層の支持を失い、政治改革の失敗でリベラル層の支持を失い崩壊した。
30年以上続いた自民党単独政権はここで終わった。
代わって成立したのは野党であった8党が連立した細川政権である。だが1994年、第1次北朝鮮危機に対応できず8ヶ月で政権は崩壊した。当時の米クリントン政権は核開発を開始した北朝鮮を空爆しようとして日本に協力を求めたのだが、細川首相つづく羽田首相は怖気づいて二人とも敵前逃亡したのである。

 おかげで米国は空爆を諦め、事実上、北朝鮮の核開発を容認せざるを得なくなった。これが第1次米朝合意だが、もし、このとき日本が米国に協力して空爆が実現していれば、東アジアの情勢は現在とは、まったく違っていただろう。
 岸田内閣は2025年の参議院選挙つづく衆議院選挙で大敗する公算が高く、そうなれば野党が連立して政権を担うことになろう。だが2026年に中国は台湾に武力侵攻するだろうと私を含めて軍事専門家は分析している。

 1994年当時と同様に米国は日本に協力を求めるだろうが、やはり当時と同様に連立政権は崩壊してしまう公算が極めて高い。そうなれば米国は中国の武力侵攻を容認せざるを得なくなり、最終的には在日・在韓米軍の撤退に追い込まれるだろう。東アジアは日本を含めて動乱の巷(ちまた)となろう。

 27日土曜日21時から、「鍛冶俊樹の軍事トークライヴ」を伽藍みーTUBEでライヴ配信する。本号のテーマを含めて昨今の国際・国内情勢について気楽な形で質問にお答えする。下記をクリック
https://www.youtube.com/channel/UCtYCuV7GOkNqxmeLYxdX5UA

軍事ジャーナリスト鍛冶俊樹(かじとしき)
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