京都の旅のラストは、泉湧寺。
元々は、弘法大師様が、ここに庵を築いたことから始まるという。その地に、鎌倉時代、月輪大師様が、宋で仏法を学び帰国し、泉湧寺を創建した。その後、歴代天皇の菩提所となり、厚い信仰を集めることとなった。そのため、御寺とも呼ばれる。
参道は、珍しく下っているので、門をくぐると、仏殿を見下ろすことになる。
仏殿は、江戸時代の再建だが、天井には、狩野探幽による龍の絵が描かれている。また過去・現在・未来(阿弥陀、釈迦、弥勒)を表す三尊仏(運慶作と言われる)の裏側では、同じく狩野探幽による白衣観音像を拝むことができる。その奥に歴代天皇が祀られている霊明殿があり、さらに奥にある御座所からは、立派な庭園を眺めることができる。
参道を下ったところの右側に泉があるが、このお寺の名前は、この泉に由来する。
このお寺を有名にしているのは、この楊貴妃の姿をした聖観音像だ。鎌倉時代に中国より請来されたという。美しい像だが、よく見ると髭を生やしており、観音様であることがわかる。
ということで、急ぎ足だったけど、3日間で、16も寺社巡りができた。
最後、京都タワーの只券があったので、上ってみた。生憎の天気だったが、京都駅の向こうに、朝行った東寺が見えた。京都は、意外と広いので、最初に京都タワーに上って(駅ビルの上は只とバスガイドさんは勧めていたが)、全体のイメージをつかんでから動いてもいいかもしれない。
今回の京都巡りで、結構京都の様子もわかってきた。
めでたし、めでたし。