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金閣寺から、南下。”きぬかけの路”と名づけられていた。片側一車線の道で、歩道は整備されているものの、車の通行量が多く、あまり風流ではない。でも、立命館大や、堂本印象美術館など、文化の香がする通りである。道沿いの雑木林は、風致地区になっていた。
そして、たどり着いたのが、龍安寺(りょうあんじ)。1450年に、細川家が、徳大寺家の別荘を譲り受けて寺地としたが、応仁の乱で焼け、再建されてはまた焼けということで、悲しい歴史を有する。
龍安寺を有名にしているのは、何といっても、枯山水の石庭だが、その他にも見所は多い。
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これは、鐘容池で、寺院になる前の徳大寺家の別荘時代からの、古池だ。京都を囲む山々を借景としている。その風景は、古来から変わっていない。
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枯山水で有名な石庭をゆっくり見るのは、このシーズンがベスト。うまく行けば、一人で、このお庭を独り占めできる。パノラマ撮影も試みた。
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4枚の写真がワンタッチで、一枚になったのには感動したが、巨大な魚眼レンズで覗いたような感じでちょっと違う。パノラマは、やっぱりもっと遠景向きかな。
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石庭は、方丈から眺めることになるが、庭の反対側には、銭型の”つくばい(手水鉢)”がある。四文字だけ読むと意味がわからないが、中の口の文字をくっつけると、”吾唯足知”となり、”ワレタダ、タルヲシル”ということで、禅の格言になる。平成教育委員会のノリだ。これも、水戸黄門さまの寄進と言われる。京都には、黄門さまの寄進が多い。
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奥に、ビルマ風のパゴタがあった。ビルマで、戦死された方々の慰霊塔だった。
枯山水の石庭といえば、龍安寺。不思議な落ち着きを感じさせる庭園だった。ここから何かを感じたい方は、数日ここで瞑想してみよう。
是非、静けさの中で、じっくり味わいたい庭だ。