さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

マダイの放流 <県下一斉>

2018-08-03 09:32:35 | 放流、イベント
7月31日(火)、マダイの一斉放流がありました。


3時半に集合し、筏の準備を終えて、船を待ちます。


沖から活魚運搬船がやってきました。
遠くだと小さく見えますが、


かなりの大きさです。
後ろのマンションが小さく見えます。


そして積み込み開始。
生簀網を寄せて魚を集めているところに、
船のタモを入れます。


水タモと呼ばれるこのタモは、海水ごと稚魚をすくうことができます。


タモを持ち上げるのはクレーンです。
筏の生簀から、船の生簀へとスムーズに稚魚たちが移されていきます。

ここでは、クレーン操作する人とタモの操作をする人の連携プレーが大事。
お互いに声を掛け合いながら作業していました。
タモの操作とは、下の絞りを開閉するためのロープの操作です。


筏から稚魚をすくう様子です。
稚魚を寄せるために網を狭めつつ、
タモに網が絡まらないように注意します。


マダイは酸欠に弱いので、スピード勝負です。
一気になるべく多くの稚魚をすくっていきます。


全景はこんな感じ。


魚を積み終えると、出航です。

はじめは相模湾側から。


小田和湾~福浦まで順次放流していきました。
わりと岸沿いを走っていたので、見かけた人も多かったのでは?


放流地点に付くと、積み込みとは逆の作業です。


船の生簀から、今度は海中へ!


タモを使う方法ともう一つ、
生簀の上部に暗幕を被せて船の横の扉を開け、
稚魚が自分から出ていくように促す方法もあります。
船上からマダイが泳ぐ姿を確認していますね。

相模湾の最終地点、福浦での放流が終わると一気に東京湾金沢沖まで移動して、そこから松輪まで東京湾側の放流を行いました。

当協会の放流分は36.6万尾、
(公財)相模湾水産振興事業団より8.5万尾、
(一財)相模湾西部水産振興事業団より8千尾、
江の島片瀬漁協から1.7万尾、
(一社)日本釣用品工業会より10万尾 (東京湾へ)

合わせて58.4万尾のマダイ稚魚を県内の各地先に放流しました。

台風12号の影響で予定より1日遅くはなりましたが、
無事に終えることが出来ました。

関係者の皆様、ありがとうございました。
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