朝日の元記者の植村隆さんの話

植村さんといってもすぐわかる人は少ないだろう。「従軍慰安婦問題を最初に扱い、これがきっかけになって女性たちが兵士たちの性的相手とさせられたこと」、そして「このような状況を日本軍が強制的に女性を連行してつくりだしたこと」という国際的な偏見をうみだす要因をつくった記者だ、とされていた。日本の名誉と威信が傷つけられるきっかけをつくった記者であり、この記事を発信した朝日新聞は国家的な裏切り行為を行ったと言われている。

この張本人の植村さんが23日エルプラザで講演をした。主催は「日本の戦後責任を清算するため行動する北海道の会」という初めて知る団体。「12・23『天皇誕生日』講演会」である。

朝日への抗議、植村さんへの抗議とバッシング、などはいうまでもない。のみならず植村さんを「非常勤講師」にしている北星大学への抗議・いやがらせなども目視できない状況である。

このバッシングのきっかけをつくったのは今年2月6日の「週刊文春」だった。「慰安婦捏造」と報じた。

植村さんは詳細に問題になった記事と社会的な事情を掘り起こして説明した。
このきっかけの記事は1991年8月11日の朝日新聞大阪本社版の記事だった。
「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」という見出しで次ぎのような記事(見出し)がある。
「日中戦争や第二次大戦の際『女子挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』のうち、一人がソウル市内に生存していることがわかり、『韓国挺身隊問題対策協議会』(代表 略 16団体約30万人)が聞き取り作業を始めた…」

記事は続けて、「17歳の時、だまされて慰安婦にされた。…毎日3,4人の相手をさせられた」、その後彼女は結婚したが夫も子どもも亡くなり、現在(1991年当時)生活保護を受けながら暮らしているという。

そもそも植村さんの記事に「強制連行された」という表現はない。なんとかして「強制連行された女性が慰安婦という売春行為をさせられていた」というウソを朝日が書きこれをネタにして同紙を攻撃しようというマスコミや日本の一部勢力の意図である。

植村さんは、1991年当時、いろいろな新聞がこのテーマで記事を書いていたことを紹介している。

今や国際的にさえなっている従軍慰安婦問題は、本来なかったことであり、朝日の売国的な営業によって問題視されていった、という論調を、日本の右翼的勢力が広げている。
事実をしっかし認識し、この率直な態度がなければ結局は日本への国際的友好の輪は自ら狭めていくことになる。

 

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