民主党の党首ははっきりした理念と態度を

さきの総選挙で10人も議員を増やしているのに「党の再生」の必要性を競い合っている党がある。いうまでもなく民主党だ。この党のトップが誰になるか、が今話題になっている。
「自分が党首になりましょう」といいつつある人に、岡田さん、細野さん、蓮舫さんがいる。この決定は1月になる。だからまだ時間があるからかも知れないが、この3人それぞれ何をどうしたいと呼びかけていこうと思っているかわからない。

「党の再生を」とか「議論を活発に」とか言っているのだが、なぜ「再生」なのか、素人の私などにはわからない。それほど国民から見放されているのだろうか。さきの総選挙の結果からいえばそれなりに支持があるようだが、多くの人は、民主党を支持していたというよりも、とりあえずこの党ぐらいしか投票する所がない、ぐらいだったかも知れない。

先日会った民主党の議員さんは非常にはっきりと自民党への批判とTPP反対、集団的自衛権反対を言っていた。議員さんによってこのニュアンスが別みたいだ。

この党はもう一度それぞれの議員の理念を確かめ合って分別しあうとことが必要なのではないか。党の旗をはっきりさせることだ。かつて「社会党」という党があった。共産党と地方選などではいっしょにがんばった党だったが、これもあるとき政権党になって崩れて今は見る影がない。
民主党も同じだ。政権党になったことがきっかけでおかしくなる。権力をとっても首尾一貫していてほしい。そういう原則をもった理念を、かつての社会党的な立ち位置を確立することがありえないだろうか。そうでなければ、投票の時多くの有権者が迷うだけだ。

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