フリースクール生の授業料減免制度

今年度後期から、わがフリースクールに通う生徒の授業料の減免の制度をつくることにした。
先日、父母に送った連絡文書の概要である。

「当学園には毎日『不登校や引きこもり』に関する相談の電話が数多く寄せられます。その中で深刻な問題として『費用が払えなくて入学をあきらめる』という事例が数多く見られるようになりました。義務教育後に関しては、昨年度より公立高校の授業料無償化や私立学校に対しての高等学校等就学支援金制度が始まりました。
 私たちの願いは『もう一つの学校(フリースクール)で子どもの成長を保障する』ことです。非営利団体(NPO法人)としてより多くの人のために活動することが使命であると考えています。そこで現段階で可能な、授業料負担の軽減策を考え」授業料減免制度をつくることにした。

当面今年度末(来年3月))までを期限として、私立高校の就学支援金制度を参考にして父母の所得に関して基準をつくる。その上で授業料の30%を減免するケースと、15%減免のふたつを行うことにした。

この制度が事実上どの程度の父母にとっての「恩恵」になるか分からないが、同時に私たちの収入減になるのだから辛いところではある。しかし、今日の教育と学校への非常に重要な問題提起ではないか、と考える。必ずや「苦あれば楽あり」のことわざどおり新しい展望をつくり出すことができるだろう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 札幌市のFS... 日本臨床教育... »