進む人口減、お粗末な少子化対策

22日のニュース。まず過去最大の死者数と過去最少の出生数。昨年は134万人が死んだという。これは過去最大、また生まれた数は94万人で過去最少。11年連続で人口減少が進んでいる。

総務省統計局の数字でいえば、今年7月の確定値。日本の総人口は1億2678万6千人で前年同月比で20万9千人の減。日本人の数は1億2476万3千人で前年同月比で35万4千人減。

都市部への人口集中と過疎地の過疎化には拍車がかかるだろう。都市部の集中も当分の間であり、そこでの人口減もそう遠い先のことではないのではないか。この調子で人口減が進めば、どういうことが起こるか、想像に難くない。空恐ろしくなるのは被害妄想なのかな。

かつて日本の歴史でも人口の動きに停滞はあった。また自然現象とか戦乱が継続すれば人口の減少があったことも事実だろう。しかし今のように人口が減り続けることは予想を超えるのではないかと思う。いずれ日本は消えてしまうか、他国に吸収されるということになるかも知れない。

どうしたらいいのか、日本全体が深刻に考えなければならないことは喫緊の問題だ。
人口増、出生数の増加を促すために、いろいろ小細工といっていい策が発案されているが、端的に言えば、早く結婚して子どもをたくさん生んだらそれだけ暮らしが楽になるとか、経済的だけでなく全体が豊かな気持ちになれるような政策を立案し実行することだ。なんと言ってもカネだ。

一人の子どもを産んだら、夫婦が二人働いて手に入れる収入のほかに、子ども手当を月に20万円支給する、そして医療費や保育にかかる手間とカネなどの負担はなくなるような条件を公的に整備する。また教育制度の改革も必須だろう。進学に今のような神経をすり減らすことのないしくみが求められるのはいうまでもない。要するに本気で日本国を将来的にも維持発展できるような制度的な保障をつくることである。

少子化対策を声高に叫んでいる安倍内閣としては実にオソマツな方針でしかない。ただ北朝鮮の脅威を前面におしたててものすごい防衛費増を進める。戦争準備にカネをかけてばかりいては、ますます少子化が進むだろう。
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