角界のリーダーは誰?

日馬富士の暴行問題から続く角界のごたごた、それほど大きな問題とは思わなかった。こういった古い「伝統」の世界には古いしきたりに関連する「非常識」と思われることが根強く底流しているのではないかと想像する。そして一般社会の「常識」に照らして点検されると大きく問題視される。今回のこともそういう類いの問題だと思う。

しかしその後暴行問題がさっぱりすっきりしないでじめじめする感で推移しているのではないか。
今日なら、体調不良で欠勤した私はテレビチャンネルを回すたびにこのテーマがクルーズアップされる。「イイカゲンにせいよ」と言いたくなった。

私の考えとしては、こういうように異なる世界の「常識」が一般社会の「常識」と異なるものだと
いう理解ができたなら、そこでこの世界のリーダーはしっかり問題の「ズレ」を把握発表し、被害者にきちんと謝罪し、今後への教訓化をしっかり強調する、という形で処理したら長引かないのではないのでは、と思うのだがどうだろうか。

責任の所在がはっきりせず、責任者が対社会釈明をせず、誰がみてもうやむやに推移しているところに問題があるように思う。角界のリーダーは誰なのだろうか。その当たりが、できれば目立たないところで処理したい、しかしどうもそうもできないで困っていることを白状しているような今回の事態の推移ではないか。
貴乃花親方は、「改革」を叫んで理事に当選したのだとか。ところがこの親方が何を言おうとしているのか、あまりこの世界に明るくない私などからはさっぱり分からない。テレビ画面ではいつも「おれは独り違う世界にいるのだから一般人には語ることなどないのだ」といった顔をしている。だからことのきっかけがこの人の行動だったらしいのだが、あまり共感は得られていないように想像するのだが。

それにしても国技という相撲がどこか違う世界の「国技」に変わってきたという思いがする。誤解なのかな。本当の意味で角界のリーダーは誰なのだろう。
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