「平成の終わり」、次の年への準備は?

やはり一つの時代の終わりと次への希望をどう見るか、がポイントなのだろうとは思う。
「平成30年」については私的な感想として大晦日のこの欄で少々記した。
大所高所のコメントはなかなか難しい。冷戦の終わり、日本経済の長期低迷と「借金漬け」の国家財政、などがすぐに頭に浮かぶ。

この期間、日本経済を中心として考えたときにグッドな評価はほとんど浮かばない。世界トップの経済力をもっていた日本の地位はどんどん下がってきた。そして、人口減にともなうこれから予想される深刻な影響。

今日の毎日新聞、「『借金漬け』財政 常態化」という解説記事を載せている。「国の借金に当たる国債残高が2019年度末には897兆円に達する」という。19年度予算案は一般会計総額が101.5兆円で、税収が68兆円、不足分32.7兆円は国債依存だとのこと。

月給63万円、臨時収入6万円だが、102万円の支出をしなければならない、不足分33万円を借金する、というシカケだ。

この種の解説は何年も前から言われてきた。政府・政権与党・財務官僚などは100も承知のことだろう。しかし必ず出てくる言葉は少子高齢化にともなう社会保障費(来年度は消費税アップによる景気落ち込みに備えての2兆円の対策費を想定)、などが言われる。軍事費、これはアメリカのいいなりの予算アップ、北朝鮮と中国を見据えて軍備拡張路線を強化することがプラスされ続ける。

われわれ高齢者は「次の時代はオレは知らんよ」という気持ちもないではないが、子や孫の時代に思いをいたさなければ少々無責任なのだろう。

安倍首相は改憲を言う。これもまた真剣に考えるテーマだが…?
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