FSネットの「教育フォーラム」

昨日の1日(金)「かでる27」の研修室を会場とした北海道フリースクール等ネットワークの「教育フォーラム」が行われた。
今回は「不登校の先」をテーマとした内容で、かつて不登校を体験した当事者2人と、また不登校の子どもの親2人に発題してもらった。
ややもすると「自分(子ども)の将来はこの先どうなるのだろうか」という不安がつきまとう。このあたりを実際の体験にそくしてはなしあうという趣旨であった。

元不登校生の2人(男女各1)は、いじめや友だちとの関係がきっかけで不登校を体験する。しかし高校進学以後は、自分の進みたい道を見いだし、その目標をめざして進むことになった。
「1年ぐらいおくれても問題はない」と語る。
父母の2人も、子どもの不登校に直面して不安になり動揺する。「将来どうするの?」「友だちづきあいもできなければ生きていけないのでは」「勉強は?」、しかし親以上に子どもが不安をもち悩んでいるはずだ。
「テレビのお笑い番組をネタにしてでもとにかく明るく楽しい家庭生活」を心がけたし、また情報を集めることも心がけたという。「充電期間」として受けとめる。
それぞれ2人の子どもたちは今大学生であり、また公務員としての仕事をしている。

フロアからの発言もあった。学校の先生から「クラスの子どもが不登校になったとき、学校復帰を働きかけるが、これについてどう思いますか」といった意見もあった。「そういう働きかけは全く無意味」と、元当事者のひとりはいっていたが、事はそう簡単でもない。
不登校をめぐって学校の対応をどう評価するか、またどういう対応が子どものこれからにとって有効なのか、は意見が分かれるところだ。いずれこういう論点でフォーラムをしてみたい。

終わってからの懇親会も、20人以上が参加して大いに盛り上がった。

※ このフォーラムの記録を希望者には進呈すると事務局は言っているので、希望する方はメールして下さい。fs_net@voice.ocn.ne.jp

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