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珍客“慎之介クン”は、今日は爺を素通りして、孫娘に近づいていった。この家にも、2回目で、どんどん家の中を駆け巡っている。
前回、大好きだった“マリ“のおもちゃにもすぐに飽きてしまった。曾孫の女の子(5歳)は、慣れて平気で抱っこするようになった。男の子(3歳)は、犬に追いかけられて、泣きべそをかく。母親(孫)の膝の上に、“慎之介クン”が抱っこしていると、焼きもちをやいて、母の膝の上にのっている“慎之介クン”を退けようとする。その様子は滑稽で、皆が笑いこけた。
“慎之介クン”は、躾が良いせいか、食卓に向っても、食べたいしぐさをするが、決して食べない。爺からみると、可哀そうに思える。
倅夫婦は、外国赴任が多く、20年ぶりで内地勤務になった。そのため、孫たちも暫らく、親たちに会っていない。その間、孫達は爺たちが親代わりになり、爺宅に来ていた。
今回は、久しぶりに、倅夫婦、孫、曾孫の7人の臨時家族でだった。
賑やかで楽しく笑いの絶えない3日であった。賑やかな心癒された。
今月蓮休開始の28日には、倅夫婦が外国に出かけるので、“慎之介クン”(もう、珍客でない)を、爺宅に置いていくそうだ。犬の毎日の散歩が、楽しみのようで、また、心配でもある。
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