「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

超簡単! ジャガイモ + キノコ + ベーコンの炒め物八ヶ岳山麓富士見高原風 @七里ガ浜自宅厨房

2010-01-21 00:00:35 | 食べ物・飲み物
新メニューに挑戦だ。最近はキノコ関係の探究心が旺盛。キノコはいいよ。

これが本日必要な材料。
●マッシュルーム、●ブナシメジ、●シイタケ、●ベーコン、●ジャガイモ、●ニンニク。

全部西友七里ガ浜店で買い集めたものである。しかしこうやって見ると、それぞれがビニール包装入りだ。ブナシメジやマッシュルームはプラスチックの箱に入ってその上からさらに包装されている。でもコレ以外に入手方法がない。



料理研究家の加藤光子さんが書いた「カントリースタイルの食卓」(1998年)。当時八ヶ岳山麓の富士見高原に加藤さんは大きなログハウスの自宅兼キッチン・スタジオをお持ちだった。すごくキレイなキッチン・スタジオだったと記憶している。



この本で撮影を担当した佐藤秀明さんはアウトドア写真家として有名な方だ。文章もお書きになるので著書も出ている。この方も山荘を富士見高原にお持ちである。



加藤さんの(元)ご主人は加藤則芳さん。アウトドアや自然保護に関わる話題でよく登場し、エッセイストとして有名な方だ。もともとは角川書店の雑誌編集者だったが、70年代終わりに清里にペンションを開き大成功、やがて同じ八ヶ岳山麓の信州側、富士見に拠点を移した。雑誌BE-PALに連載記事を今もお書きのはずだ。シャキッとした文章がちょっと強面な感じで著書は多数。

皆さん多才ですねぇ。



また前置きが長くなった。でもどうしても長くなるのである。私は30年ほど前からこの加藤則芳さんの本をよく読んでいて、大好きなのだ。またかつては加藤夫妻の富士見のログハウスが紹介されるたび、私はその美しさにため息をついていた。写真家の佐藤さんもユーモアたっぷりな人だ。さらに富士見は私もよく知る場所だ。今回は、こうした多くの記憶を牛のように反芻しながら、この「カントリースタイルの食卓」からメニューをパクって料理するのである。

で、今回作るのはコレ(↓)。八ヶ岳山麓のキッチン・スタジオあるいはその周囲の野外で撮影された料理の美しい写真が、この「カントリースタイルの食卓」には多数掲載されている。これもそのひとつである。以前一度挑戦したことはあるのだ。その時は失敗した。理由はあとで述べる。



調理をスタートする前に心を落ち着けるべく、まずはTeacher's。ブレンデッド・ウイスキーだが、モルトが多く結構個性的な香りだ。購入価格1080円。なんと安いのでしょう。



先に出来上がりの状態を見せちゃおう。結果から言うと大成功なのである。下の画像のとおりだ。



では、やっと調理開始! 前置きが長いっちゅうに。

ブナシメジをばらす。マッシュルームは縦に薄く4分割。シイタケは傘を4等分、三角形に切る。ジャガイモはご覧のとおりだ。一辺が1.5cmくらいのキューブ状に近い状態。



スライスされたベーコンを1.5cm幅で切る。



ニンニクはみじん切り。



加藤さんのレシピでは、「ジャガイモは切ったあと水にさらし、その後柔らかくなるまで炒め続ける」とある。一度これをやって私はジャガイモをグズグズにしてしまい、とても見られないような料理を作った。

で、今回は作戦を勝手に変更。私はジャガイモを切り、ラップしてレンジでチン(4分間)してから、多めのサラダ油で揚げるように焼いた。そして塩とコショウを少々。



ジャガイモの部終了! 上手でしょ。成功だ。一旦ジャガイモを取り出しておく。



Teacher'sがなくなりかけている。ジャガイモの味見をしたが、Teacher'sで舌がピリピリしてよくわからない。まあいいわ。調理続行。



あとはもう一気に。フライパンでニンニクの香りを油につけて、ベーコンを炒め、そこに刻んだキノコ類をぶち込み一緒に炒める。途中で塩コショウを少々。さらに取り出しておいたジャガイモを戻し、軽く混ぜて終わり。上から青ノリ・・・ウソ。パセリの乾燥したものをパラパラと散らす。



まぁーーーーおいしいこと。加藤さんのお料理の画像と寸分たがわず出来てしまったわ。あまりに簡単。短時間の調理。

これ以外に、トマトをざく切りにしてクレージーソルトとオリーブオイルをかけバジルを添えたものを一品用意し、しっかりしたパンと白ワインあるいはビール。そんな感じの食事でどうぞ。



「だんな、新メニューですかい。犬には何かないんですかい」

茶々之介はいつも空腹だ。
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なぜかマンション見学会@鎌倉山(2) 鎌倉山の今を見る

2010-01-20 01:58:37 | あちこち見て歩く
広くて立派なマンション(↓)の見学が終了した。大型犬の同居は不可であることがわかった。我々にお金がないという決定的な理由以外にも、我々がここに住み得ない立派な理由が出来たので、堂々と売り込みを断りモデルルームを出ることが可能になった。良かった。



眺望の良いところから下界に降りる。降りると言っても、まだ鎌倉山の上だ。標高100m近くはある。元別荘地の住宅街を散策。昭和初期に鎌倉山住宅地株式会社により、政財界人、芸能人に分譲されただけあって、風格がある。その風格はかなり崩れてしまっているが。

実はここへはしょっちゅう犬を連れて散歩に来ている。下の画像のあたりもそうだ。我が家からもスグなのである。この画像に写っている家は新しく建て替えられたものだ。しかしこのあたりはなんとも趣があって、私は好きだ。



広大な社員寮跡地を含む小さな山一つが開発され、緑がなくなりポカンと穴が開いたようになってしまった。細分化され真っ白なコンクリートで固められ、10区画程度で新規分譲中。すでに見晴らしの良い区画は売れてしまっている。道路から敷地までの階段が長くて足に支障が出たら住めない敷地が、道路からフラットで便利な区画よりも先に売れる。眺望が重視される鎌倉山。



マンションの見学でもらった資料。画像左は鎌倉山住宅地株式会社の往時の資料。販売当時の購入者分布がわかる。いろいろな著名人がこの分譲地を購入したが、代表的なのが近衛文麿(元首相、黄色のラインマーカーあり)。



近衛邸は立派で風情あるお宅で、立地も良かった。鎌倉山の南端に位置して、眺望が良かったのだ。今ではご覧のとおり私が住む七里ガ浜住宅地の家並みが目に煩いけれども、近衛元首相は太平洋が広がるこの景色を何度も眺めたはずだ。この画像は、近衛邸の敷地跡前の道路から撮影したもの。その頃の鎌倉山住宅地は美しかったのだろう。



では180度カメラを動かし、近衛邸敷地跡の現在はどんなものかとお見せすると・・・こんな感じ。うーーん。都市化し一般化する鎌倉山。



帰り道、有名パン店ボンジュールへ立ち寄る。店内(画像なし)はとても良い雰囲気だ。「ここのパンならおいしいだろな」と思わせる、オーラがある。



パンをリュックに入れて、テクテク家へと急ぐ。下りばかりで10分ほど。買ったパンのひとつ、キノコとナッツのピザ。自宅で軽いランチ。



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なぜかマンション見学会@鎌倉山(1) えっちらおっちら up from 七里ガ浜

2010-01-19 00:02:05 | あちこち見て歩く
鎌倉山は昭和初期に開発された元別荘地である。ご多分にもれず、風格のある屋敷やその古い石垣や生垣が壊されて細分化が進み、近年では普通の住宅地になりつつある。なんとか景観を保護出来ないものだろうか。



相当損なわれて来ているとは言え、今もなお歩いていて楽しいことは確かで、一流住宅地としての長い間の営み、蓄積と言ったものを強く感じ取ることが出来るのである。それは、戦後ブルドーザーが作った新興住宅街では決して感じることの出来ないものだ。「古い鎌倉山」について、いつかまたこのブログに書くことになろう。



今日はちょっと違って「新しい鎌倉山」について書く。先日我々夫婦は自宅のある七里ガ浜からえっちらおっちら急坂を登り、鎌倉山へ向かった。なぜか?・・・新築マンションを見に行ったのだ。「ええっ?家を建て替え続け、ついに今度はマンションに引っ越そうとしているのか?」と思われるかもしれない。そういうわけじゃない。ちょっと見たくなっただけだ。

ジャー―ン! 鎌倉山に大型マンションが久々に登場だ!である。だだっ広いエントランス。そこはまるで展望台のようだ。江の島も見える。富士山も見える。クルマのまま乗り付けられる。外来の顧客用駐車場もたくさんエントランス前の敷地に確保されてある。エントランスの周囲からして、なんともゆったりとしたつくりだ。



普段マンションに縁のない私達夫婦。なぜだかわからないが、今日は見学会。「ごめんなさいね。きっと買わないと思うけど。まだ何も考えてもいないし、でもちょっと見てもいいかしら。ホント悪いわね」的な押しかけ見学。セキュリティもばっちりなので偶然を装い紛れ込むことも出来ず、正門からロックを解除してもらい監視下で正規の入場。広いマンション内でモデルルームに向かう途中の廊下、共同スペースの応接セット、地下駐車場からの通路。皆立派でシックだった。

さあモデルルームへ。広ぉ~~~~~い! ピッカピカ☆ 眩しいくらい。バスルームも広い、トイレも広い、洗面所も広い。びっくりだ。

キッチンは「最新型モデル!」って感じの現代的で明るいもの。料理嫌いな方も好きになりそう。お片づけが苦手な方も、片づけずにはいられないほどの、モデルルームの美しさと、オープン過ぎるデザイン、丸見えなキッチンだ。ドラマのようだ。



ベランダからはすごい眺望。遮るものがないですなぁ。

肝心な質問。「あのぉ・・・これ、いくら?」と係の方に恐る恐る聞いてみた。ところが予想外な答えが返って来た。安いのである。そりゃ、2,000~3,000万円じゃ買えませんよ。でもこのだだっ広い室内の合計面積と豪華な設備仕様と環境からしたら、「えぇ~~~っ、なんで新築でそんな価格なの?」というような価格でした。世の中不動産不況なのね。



しかし鎌倉山には似合わない大きな建物であり、近所の戸建て豪邸街の皆さんは嫌がっただろうなぁ・・・。グルッと見渡しても、近隣は遥か彼方まで戸建て住宅しかないものね。

さらに最もハードルが高い質問を恐る恐るしてみた。「犬って飼えますか?」 係の方は「もちろんですとも! どれくらいの犬まで飼えるかは、間もなく管理規約で決めますが、まあ、両手でさっと持てるくらいまでかな・・・」と即座に答えた。

あーーーダメだ。こんな犬(↓)がいる限り、ここには我々は住めない。仮に我が家にカネがあっても。最初からないけど。

<冬枯れの芝生の庭で昼寝する体重30kg超の愛犬>


しかしヘンだ。動物を大きさ順に並べるとこうなる。
小型犬<大型犬<人間。
小型犬はこのマンションに住める。はるかに大きな人間も住める。で、真ん中の大型犬は住めないのはなぜ。犬・人間という種類の区別を止めて、皆同じ動物という広い心から考えてもこれはおかしい! 大型犬及びその飼い主は不当に扱われている・・・という議論が成り立つだろ! なんてことは絶対ないわなぁ。あきらめましょう。

親切な係の方に案内されて、2時間ほどの見学会が終了。資料をもらって帰る。あまり馴れないマンション見学会。楽しかったぁ~~! あなたも鎌倉山の豪華マンション暮らし、いかがですか?

帰り道の話は次回に。
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鎌倉山の住宅地・七里ガ浜の住宅地・その間の住宅群

2010-01-18 00:00:30 | 環境・土地
鎌倉山が別荘地として分譲されたのは昭和初期の話である。当時の政財界、映画スターが購入している。当時の豪邸は徐々に分割され風情もなくなりつつあるが、今もその名残は十分ある。地勢自体を大きく変えるような大掛かりな造成工事は技術的にも不可能な時代だったので、当時の建物は比較的平らなところを選んで建てるか、そうでなければ斜面の一部を切り土する形で建てられていて、大きな敷地になるとその中でかなりの高低差があるところも多い。

一方鎌倉山から眼下に太平洋を見下ろすと、その手前には西武七里ガ浜住宅地が広がっている。ここは戦後西武グループが大規模な開発をし、1960年代に分譲を開始したものである。その頃には造成技術は大幅にパワーアップしていて、大きく景色を変えてしまう開発が行われた。今なら許可されそうもない規模である。自治会員戸数1600戸。隣接の飯野不動産開発の分譲地も加えるとスゴイ広さだ。皆キレイに整地され、四角く切り取られた整形地である。



海岸線から急斜面を標高で数十メートル登ると、七里ガ浜住宅街がなだらかに広がっている。そこからさらに急斜面を数十メートル登ると、そこに鎌倉山の住宅街(旧別荘地)が広がるという「2段階方式」が長い間定着していたのだ。

ところが造成あるいは基礎工事のための技術や重機はその後さらに発達し、二つの住宅街の間の急斜面にも住宅が建つようになった。



斜面に一部独立基礎(基礎は地下ではつながっているが、地上はコンクリートの柱のような状態)を用いた家もみられる。



家が上下に重なるように、斜面に建っている。玄関に到達するための階段も長い。でも眺望が毎日楽しめる。



浄化センター前から撮った画像(下)。人気の傾斜地!



近寄ってみましょう・・・真ん中のお宅は下から階段で、上がる。後ろの高いところのお宅はそれは無理で、玄関は建物反対側の高い道路に面している。裏側にもう1本道があり、そこで家の2階に設けた玄関と通じているようだ。横浜根岸あたりで有名になった傾斜地マンションのような構図だ。



さらに奥へ行くと・・おおおっ!下の地面から考えると、コンクリートの量が半端じゃない。用へきの垂直面の面積が、その上に載る敷地の面積よりも大きいかもしれない。そういうのもアリなのか?!



造成技術の進歩はスゴイ。大昔、鎌倉山の別荘地が大人しく開発され、ちょっと昔、七里ガ浜住宅地が激しく開発され、近年はその間の急斜面がスーパーパワーと技術力で造成されてしまう。「そして全部が家で埋まった」の図だ。茶々之介もびっくり。



これらの上段のお宅の裏側はこんな感じ。ここから家に入れるようだ。一見平屋だが、実はこれが皆2階。



平らな世界でも、工事が。年度末だからか、我が住宅街でもあちこちで歩道の工事。



こちらにも工事用車両と資材が。



上ばかり見上げていたので、首が痛くなりました。さあさあ、細い平らな路地を歩いて帰りましょう。

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お腹の弱い犬の食べ物とお腹の強い人間の食べ物@七里ガ浜

2010-01-17 00:08:36 | 食べ物・飲み物
我が家では、犬(茶々之介という)はお腹が弱く、人間はお腹が強い。気を抜いていると、犬はすぐ下痢をするが、人間はパワフルな胃袋で多品種にわたる食料をいくらでも楽々こなす。昨日のランチでも人間は大量の和風スパゲティを食べた。最近はコレばかりである。



さて、お腹の弱い犬の話から始めよう。ウチの犬はもともと腸内の善玉菌が少なかったらしい。下痢になることが多く、1歳になるあたりから食べても食べても太らなくなった。一時期は30kgを超えた体重が、2歳を過ぎたあたりから急速に落ちて24kgを切るまでになった。これに至る過程ではいろいろと体重回復策をとったがダメで、最寄りの七里ガ浜ペットクリニックで相談した。

そして腸内善玉菌を増やす薬を恒常的に飲ませることになった。下の画像のような粉末である。人間の整腸剤と同じような役割を果たす。



並行してユカヌバ(現在は同じものがアイムスというブランド名にカテゴリー分けされている)の腸管アシストという、ドッグ・フード(療養食)を食べさせることになった。普通のドッグ・フードからこれに切り替えると、糞の量が減る。それだけ余計なものが混入していないのだろう。

整腸剤と専用ドッグ・フードの並行的な使用の効果は顕著なものだった。体重は徐々に増え、現在は平均すると31kgくらいである。腸内善玉菌を増やし、腸に負担の少ないドッグ・フードを与えることで、正常な腸の働きを確保出来るようになったのだ。これには2年半ほどかかっている。そしてついに本日で、この整腸剤の利用を止めることになった。ドッグ・フードは今後も継続である。腸内に善玉菌が過小で下痢がちな犬は多く、ヘタすると健康を大きく損ねて衰弱するから、注意が必要である。



価格は下落傾向にあるが、ドライ・ドッグ・フードのくせに13.6kgのこの袋が11,000円~15,000円するところが問題である。より小さな袋だともっと割高になってしまう。ウチの犬は運動量も多く、この13.6kgの袋を3週間半くらいで食べきってしまう。

しかしとにかく犬が体格を完全に取り戻し、整腸剤を止めることが出来たことは喜ばしい。七里ガ浜ペットクリニックさん、有難うございます。



お腹の弱い犬と暮らす人間は大変である。金もかかるし、世話もかかる。獣医にも通わねばならない。

さて次。今度はお腹の強い人間のフードの話である。犬とは対照的に我が家の人間は頑強な胃腸を持ち、毎日毎日「次は何を食べようか」と食料を漁っている。昨日藤沢の湘南モール内のスーパーで安いブラウン・マッシュルームを見つけた。ガバチョと入って169円である。マッシュルームは日本ではでたらめに高いので、これくらいでもすごくウレシクなってしまう。「これ使って和風スパゲティ作ろう!」ということになったのだ。最近は和風スパゲティばかり作っているなぁ。



次は大葉の森。和風味のキーポイント。大葉をたくさん使うのだ。これは洗って乾かしているところ。白いのはニンニク。



材料を用意したところ。大葉、万能ねぎ、ブラウン・マッシュルーム(先ほどのパックの半分)、エノキ茸(前日の残りの半分)、ニンニク1カケラ。



愛用の中華鍋の中でニンニクとオリーブオイルでブラウンマッシュルームとエノキ茸を炒めているところ。醤油で先に味つける。このまま食べてしまってもいい。しかし今日はスパゲティの具だ。



バターを用意・・・していると必ず出て来るヤツ。お腹の弱さでは定評のある犬。本名、茶々之介ではなく、こういう時はバタオと呼ばれている。乳製品の香りが大好きらしい。「オレにも舐めさせろよ」



和風味の最大のポイントがこれだ。ヤマサ、キッコーマン、ミツカン、にんべん。スーパーならどこにでもある俗称「めんつゆ」。たいてい突出して高いのはにんべんである。しかしいろいろ使って比べてみて、私はヤマサが一番良いと思う。「昆布」と銘打っているだけあり、昆布の丸み、甘みがより強く感じられるのだ。



淡水の質(硬・軟)について、また海流の違いからくる海運の難易度についての差異から、歴史的に東西比較をすると、関西人(=私のこと)は関東人より昆布に親しみ、昆布をより多く用いる料理作りを尊ぶのである。だからヤマサ! なんだけど、今日はまだにんべんが余っている。残念。にんべんで行こう。

ブラウンマッシュルームとエノキ茸を炒めた鍋に茹でたスパゲティを入れ、バターとにんべんのつゆと七味を入れて軽く混ぜ、上から大葉やネギを刻んだのをかけて調理終了。おいしい。妻は絶賛。私は得意。



塩加減が難しい。キノコ類は味がないので、先に醤油で濃く味つける。しかしスパゲティも当然ながら茹でる時に塩が入る。さらに最大の味のポイントはめんつゆであり、それも塩辛い。この3つを全部塩辛くしたら大変なことになる。でもそれぞれボケたものにするわけには行かない。

和風を強調したいなら、マッシュルームよりシイタケが良いだろう。香りの強さが違う。

大葉は大量に使っても、しつこくならないから大丈夫。よく乾いたものをたくさん入れよう。



オレは関係ない。寝よう。どうせ何ももらえない。バター欲しいなぁ。
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寒中に食糧を求め尾根を横断(2) 余裕の生還 / 聖福寺阯の謎編 

2010-01-16 00:03:34 | あちこち見て歩く
前回の話の続きだ。極楽寺の谷戸が我が家からすごく近いことはよくわかった。お腹もいっぱいになった。私は盛華園を出て、余裕で帰路についた。



ゆっくり家に帰ろう。心に余裕があると景色を楽しめるようになる。極楽寺周辺は楽しい。下の画像で左が導地蔵、右が五木田商店。これがまた渋い。



同じ谷戸を往路の逆方向に歩く。月影地蔵。なんと簡単な、かつシャレた名前。



極楽寺の谷戸の奥に英会話教室。これはロンドン・チューブのデザイン! 英国人の先生なんだ、きっと。



調べたらこんな人だった。やはり英国人。あなたも極楽寺の奥まった所でレッスンをいかがですか? How do you do?



この英会話教室は谷戸の奥にあって、そこから先は30分ほど前に降りて来たばかりの山道だ。それをまた登ることになる。短いけれど、かなりの急坂。ご覧のとおり(下画像)。



わずか2分くらいで尾根を登り切る。すると今度は下り。さきほど(前回の記事)通り過ぎた権現様が再び登場。



祠がある。行きとは違い、帰りは心に余裕があるのでゆっくり拝見する。



余裕は心に勇気をもたらす。こわごわ祠の中を覗く。きゃ! お狐様が。



どんどん下る。権現様から30秒で我が住宅街の東端が見えた。



もと来た小道を逆走。住宅街に出る。



よく知る自分の街を西進。



すると公園がある。その脇には鎌倉市内ならそこら中にある、巨大な硯のような石碑が。鎌倉青年団が昭和9年に建てたものだ。



「聖福寺阯」とある。今の家に引っ越して来てから3年が経った。当初からそして今も、この聖福寺阯について、私にはわからないことがあるのだ。



この石碑を読み、それを要約するとこうなる・・・

『・・・北條時頼の子の時輔(幼名聖寿丸)と・・・



・・・時宗(幼名福寿丸)の息災を願いここに聖福寺を建てた・・・



・・・そして2人の子の幼名の2文字「聖」と「福」をとり聖福寺とし、この谷を聖福寺谷を呼んだ。廃寺になった時期は不詳・・・』

だそうだ。



これが全文である。



寺の建っていた正確な場所も今ではハッキリしていないらしい。でも長々とした解説つきでこのような石碑がここにある。この石碑もおそらく最初(昭和9年)からここに建てられていたわけではないだろう。この住宅地開発時にこの公園脇に移されたように見受けられる。

住宅街開発の大事業では、住宅街の端っこの崖下に余っていた細長い土地を公園とし、そこを聖福寺阯にちなみ、「正福寺公園」とした・・・んん?「聖福寺」じゃないの? 公園としては「正福寺」? 敢えて字を変えたのか。「浄妙寺」のある地区が「鎌倉市浄明寺」であるみたいに、寺の名前を字もそのまま住所にするのは失礼みたいな感覚が働いたのか。あるいは江ノ電「七里ヶ浜駅」と住所の「鎌倉市七里ガ浜」みたいなものか。

まさか単なる「ウッカリして間違った」ってことはないですよねぇ。これが聖福寺阯の謎。我が住宅街にお住まいの方、経緯をご存じなら教えて下さい。



この公園なんですが。なんとも細長いんだなあ、これが。単なる住宅地の余りという感じがぬぐえない。



私は無事家に帰った。ということで、あまりにも簡単な極寒の尾根横断紀行が終了。七里ガ浜の住宅街周辺は山々に囲まれている。谷戸も多くて静かなのだ。平和で退屈だが、よく観察するといろいろと面白いことがある。
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寒中に食糧を求め尾根を横断(1) 決死の極楽寺谷戸攻め編 

2010-01-15 00:43:06 | あちこち見て歩く
この冬最低の気温だ。寒い。

私の住む住宅街は「西武七里ガ浜住宅地」と呼ばれる。住所で言うと「鎌倉市七里ガ浜東」全体と「同市稲村ガ崎5丁目」の一部がそこに含まれる。それら全体をまとめて特徴づけるのが、この大谷石の石積みだ。大昔ここを西武グループが開発した時にこの造成が行われていて、40年以上の間この住宅地をイメージづけて来たことになる。この大谷石のあるところは、住所が「稲村ガ崎5丁目」であっても「西武七里ガ浜住宅地」であり「七里ガ浜自治会」がカバーする領域となる。



ところが同じ稲村ガ崎5丁目でも、隣接して下の画像のようなよう壁工事をしている住宅街がある。これは西武グループではなく、飯野不動産が開発したところだ。こちらは自治会のエリアとしては「北稲村ガ崎自治会」となっているのでややこしい。



こんな張り紙が。同じ内容、同じデザインで下部に「七里ガ浜自治会」と書いたものが、私の家の近くにはたくさん張ってある。



この2つの住宅地は混然一体となっている。下の画像のとおりだ。手前がボコボコした石だから飯野、向こうが大谷石だから西武であることがわかる。



宅地拝見はいいかげんにして、道を急がないといけない。寒い上に、私はお腹が空いて死にそうなのだ。自宅であれこれつくるのは止めにして、ラーメンが外で食いたいと思ったのである。でもただラーメンというだけでなく、何かプラスアルファな楽しみを加えたいとも考えた。

地図では、尾根(海に突き出た稲村ケ崎を形成する尾根)を挟み、我が住宅街と極楽寺は対峙しているように見える。私は、家からすぐのその尾根を登りそれを越える形で、極楽寺の谷戸へと攻め下り、そこで「七里ガ浜から来たぞ!」と宣言し、食事したいと思ったのである。しかしラーメンを食べるのに尾根ひとつ越えるのもちょっと大変だ。



住宅街東端の家と家の間に小道が!左の電柱には「稲村ガ崎五丁目38」とあるから住所区分ではここが「稲村ガ崎」なのだが、そのうしろのお宅には大谷石の石積みがある。そのことはこのお宅が西武「七里ガ浜」住宅地に属し、七里ガ浜自治会のエリアであることを示している。ややこしい・・・そんなことはどうでもいいじゃないか。さあ、道を急ごう。お腹が減ったし、これからの寒中尾根越えがどれだけ大変ものになるかは予想がつかないのである。



道はどんどん狭く急坂になる。息がきれる。普段ろくに運動しないからである。放っておいてくれ。運動など嫌いだ。



山道の途中、権現様が現れる。しかし先を急ごう。日のあるうちに峠を越え、極楽寺の谷戸まで降りないといけないから。



しかし道は険しさを増すばかり。不安がよぎる。ラーメンは遠い。



峠だ!!(下の画像)これでも四つ辻の交差点である。手前からまっすぐ向こう(奥、画像では上)へと向かうのが尾根伝いのフラットな道で、左右はどちらも谷に降りる道だ。



右が私が自分の住む住宅街から私が登って来た道。まっすぐ向こうに伸びるのが、尾根伝いに歩きやや海寄りで稲村ガ崎の谷戸へ降りる道。手前、私が立っているのが、鎌倉山あるいは私の住む住宅街の北端(山側)へ続く道。そして左側が極楽寺の谷戸へ降りる道だ。私は右から登って来て、ここを通り過ぎ左へ降りるのである。

このあたりは景色が良い。稲村ケ崎最大の谷戸が見える。向こうが太平洋だ。



我が街の向こうに伊豆半島。太平洋。富士山と江の島。見えるかなぁ???



急がなくては! 景色など見ていられない。 寒さと飢えで死んでしまう。寒中行軍訓練みたいなものだ。降りろ、降りろ、極楽寺の谷戸へ。



急げ、急げ、でもこけそう。急坂だ。



おっ、道が開けて来た。ラーメンはまだか。



谷戸の静かな住宅街に到着。なんだ、簡単だ。決死の尾根越えも、登って降りて5分少々で終了した。いつか七里ガ浜Nさん(私のご近所の方)もおっしゃったとおり、極楽寺はウチからスグなのね・・・って、知ってたけど。

畑で採った大根をたくさん手押し車に載せて運ぶおじさんも。今ははやくラーメンのスープがすすりたい。



谷戸を歩く。住所は極楽寺3丁目。なのに「稲村ヶ崎小学校」とはこれいかに。この小学校の住所が「鎌倉市稲村ガ崎」でないことを 御存じでしたか?



これが江ノ電極楽寺駅。ここまで自宅から徒歩15分くらいかなぁ。ここは小さい駅なのになぜか有名で人気がある。誰もがここでポストを含め駅舎の写真を撮り、絵を描く。でも私は関心がない。それよりもラーメン。



これが御存じ極楽寺。門の佇まいが人気だ。枯れたような。土日は人がいっぱい。でも私は寺よりラーメン。



手前が肉屋さん。今回はこちらに用はない。



奥がラーメン盛華園。ここを目指して尾根を越えて来たのである。簡単なランチなのに、それに辿り着くのが大変なランチだ。2階から毛布と布団が垂れ下がり、「盛華園」の文字が隠れそうになりながらも、ギリギリのところで隠れていない。芸が細かい(?)。



真ん中にメニュー、左右に扉。シンメトリーなラーメン店。いや、ラーメンだけではない。いろいろある。渋い。



営業時間は11:00~19:25。なんとも中途半端。なんで25なんだ?



初めての入店。店内にはより多くの料理が表示されている。店に入るなり店主に「寒いねえ」と声をかけられる。私が「このお店、ここで何年営業されているの?」と尋ねると「兄貴が始めて以来40年だねえ」との店主の答え。



店主に「どこから来たの?」と聞いてもらえたので、「いやぁ~~、七里から山越えて来たんですよ。ラーメン食べに」と言ったが、特に店主の感動を誘うことはなかったようだ。無念。メニューは豊富だが、ビギナーとしての心得を守り、基本中の基本、「ラーメン」を注文。



ほら来た。おっ!典型的昔風醤油ラーメン。優しく温かいスープ。歩いて来て良かったぁ~~。500円ちょうど。なんだか懐かしい雰囲気の小さなお店だ。スープも全部飲んだ。麦茶が出たので、それも全部飲んだ。決死の寒中極楽寺谷戸攻めはこうして平和に温かく終了した。



盛華園:
鎌倉市極楽寺2丁目2−5
0467-23-2989

「七里ガ浜に住んでる」と人に言うと、東京の人は「海が近いですね」と反応するが、その表現は不十分なのだ。ご覧になったとおり山も近いのだ。いいでしょ?

海は住宅街の南側だけ。むしろ我が住宅街は山に囲まれている。大雑把に言うと、東側に稲村ガ崎の尾根、北側に鎌倉山、西側に広町の森があり、グルッと囲まれているのである。自然の要害の地なのだ! 今後は皆さん、「七里ガ浜と言えば海、ではなく山!」と認識して下さい。

盛華園の帰り道の話は次回・・・
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残ったカレー・ルーでスペイン産オレンジとスコットランドを感じるカレーうどん!@七里ガ浜自宅厨房

2010-01-14 08:52:10 | 食べ物・飲み物
これ、これ(下の画像)。これが今回作ったカレーうどん。湯気の立ちあがり具合も鮮やかな画像。

前日お昼に食べたカレー・ライスの残りのルーを使いカレーうどんを作る、ということを生まれて初めてやったら、わずかの試行錯誤ですこぶる美味しいものが食べられたのである。こういうのはずいぶんと得した気分になる。以下はその顛末。

【注】前もって申し上げておくが、まったくたいした話ではない。



七里ガ浜は快晴。住宅街のシンボル・ツリーが朝から風にそよいでいた。さあ、お昼に何を食べるか。朝ごはんを食べたらお昼ごはんのこと、お昼ごはんを食べたら夕ごはんのことを考える、犬のような生活。幸せだ。



中途半端に残った前日のランチのカレー・ルー(ポーク)をどうするか。そのルーはスパイスをあれこれ混ぜ合わせて独自に作ったものではないのだ。スパイスからがんばって作る気が出ない時の我が家御用達の市販ルー、ハウス・ディナー・カレーを利用している。ハウス・ディナー・カレーの箱には「5人分」とあるが、我が家の食べ方だとせいぜい3人前である。これを使って夫婦でカレー・ライスを食べるとルーが1人前ほど余るのである。冷凍してもいいが、中途半端な量だ。やはり早目に、今日これを利用して食べてしまいたい。せっかく私なりにあれこれ考えて、補い入れて作ったのだから。



殴り合いも含めて2時間の真剣な討議を夫婦が重ねた結果、今日のお昼に作るものは残りのルーを利用するカレー・うどんに決定した。ランチ係はいつものとおり私。しかしこういうカレーうどん作りの経験が私にはない。

いつもの西友七里ガ浜店。これほどこの店が登場するブログもめずらしかろう。



ここで、西友オリジナル・ブランド「Great Value」の讃岐うどんを買う。乾麺である。これもこのブログに何度も登場している。スーパーの乾麺だなんて、と馬鹿にしてはいけない。スーパーで売っている大手製麺メーカーの袋入り生うどんよりよほど美味しいぞ。



さて、問題がある。具に何を入れるか。普通、カレーうどんの具と言えば、タマネギと薄切り肉であろう。しかし上に掲載した画像にあるカレー・ルーの中には小さく刻まれた玉ネギと小サイコロ状に切ったポークがそれぞれ大量に入っている。だからさらに玉ネギを入れる気にならない。しかし一方でポークもたくさん沈んでいるのだが、小さくブイヨンのキューブみたいになっているので、うどんの具としては不十分なので他に何か欲しい。

そこで登場したのが、油揚げ! 冷凍庫の奥に潜んでいた1枚を使う。



さらに問題がある。どれくらいの倍率でカレー・ルーを薄めるか。今回はこのにんべんのつゆの素を使うが、水だけではなく、「カレー・ルーと水の合計量に対して」つゆの素をどういう割合で希釈すれば良いのか。難問だ。



カレー・ルー:水:にんべん。この3つの液体の比率。1時間にわたり東京大学所有のスーパー・コンピューターを回し計算した結果、鍋に残るカレー・ルー目分量で250ccに対し、水を550cc、にんべんは100cc。ついでに酒を50cc。合計950ccほどのスープとすることにした。ちょっと余るかもしれない。

長ネギも小口切りにしておこう。



どんぶりはこれだ。左は妻の。右が私の。私のが異様に大きいのは、大量にカレーの効いた出しを飲もうと言う欲張りな魂胆による。



世界地理で習ったあの景徳鎮? 中島先生に鑑定をお願いしたい。でもとにかくウチの丼は中国製である。四半世紀前のロンドンの中華街で格安で購入され、その後日本に到着した丼だ。



さあ、基本的な用意は整った。奥の鍋でうどんが茹でられ、手前の鍋で出しが温められている。静かなキッチン。茹であがりを待つ。



出来た! これがまたなんとも美味しい。前日のカレー・ルーにはハウス・ディナー・カレーのルー以外にも様々なものが入っている。具は玉ネギ2個と豚肉240g。豆板醤たっぷり。ニンニク大ひとかけら、酒100ccくらい、パルメザン・チーズ、マーマレード。

私は市販カレー・ルーを使う時も、野菜をあれこれ入れたの(ジャガイモ、ニンジンがゴロゴロした状態)は苦手で、玉ネギだけを細かく使って溶かし込んでしまう。後は肉かエビだ。マーマレードとあるのはマンゴ・チャツネの代用である。そうして作ったルーのおよそ3分の1が余っていて、それが有効活用された。

カレーうどんとしては、うどんのだしにカレー粉を加えたような街のうどん屋さんのものとはずいぶん違うものになった。かなりコクがあって複雑な味だ。こってりしたカレー・ルーがあり、それにうどんのだしで少し柔らかみを加えたような感じと言おうか。しかし美味しいなぁ。すごく得をした気分である。



カレー・ルーの段階でチャツネの代用品として大量にぶち込んだマーマレードはMACKAYS。英国産としてはTiptreeなどより遥かに安い。MACKAYSはその名が示すとおり、英国産というよりもスコットランド産である。スコットランドでは当然オレンジの生産は見られず、オレンジはたいていスペイン産が用いられる。でもマーマレードというと、スコットランド製の商品が有名である。

本当を言うと私は同じMACKAYSのVINTAGEというマーマレードが一番好きだ。オレンジの苦みや甘みが強く効いていて色も濃いが、これも高くはない(本日ある通販サイトで340gのビンが470円だった。アヲハタなんかの方が単価は高いのではないか)。画像はちょっと違う商品・・・話が長くなった。

とにかく色々なものが混じってカレー・ルーが出来て、そこにさらにいろいろ加わってカレーうどんのだしが誕生した。グローバルに周り回って、うどんのだしの中にスペイン産オレンジやスコットランドの香りをほのかに感じる不思議。実際、時々感じた。オレンジの皮がだしの中にわずかに残っている。いろいろ入れば勝手においしくなるのだよ。



おれも欲しい・・・。油揚げでいいから。とーちゃん、せめてそのだしを舐めさせてくれ。

シースケさん(C介。本名茶々之介)、それはダメだ。カレーは犬には禁物。



MACKAYSのマーマレード「VINTAGE」はこのブログの以前の記事で紹介している。ご関心ある方はどうぞ:
http://blog.goo.ne.jp/kama_8/e/de9a42867fcbf7fbcad58d41ecd898bf
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広島スタイルでお好み焼き!@うさぎ家 in 七里ガ浜

2010-01-13 12:34:51 | 
誰もが知ってる七里ガ浜商店会!・・・そうでもないかしら。じゃあ七里ガ浜の住民なら誰もが知ってる七里ガ浜商店会。当り前だな。とにかく、その商店会の中に名店あり。お好み焼き・鉄板焼のうさぎ家である。うさぎ家のメニューには数多くのお好み焼き、鉄板焼、焼きそば、まるで複合種目あるいはハイブリッドエンジンのような「そばめし」(スゴイ食べ物だ!)、飲みモノ他がある。しかし私がそこで食べるのはいつもこれだ(下の画像)。



広島スタイルのお好み焼き。関西人の私もお好み焼きは広島に軍配を上げる。ただし私のはソバ入りで、イカ天をダブル(2倍)でトッピングし、チーズも載せたハイ・カロリー元気食である。私には「いったい、コレ以外に何があるの?」と言いたくなるほど貴重でたまらなくおいしい食べ物である。

イカ天が好きだから、私はいつも自分で注文していた。しかしある時店主M氏が「チーズ載せもなかなかいいよ」と言うので、食べてみたらますますおいしかった。以来、私はソバ入り・イカ天ダブル・チーズ載せなのである。

1月9日から始まる3連休最終日の5:00pm。私達夫婦は七里ガ浜の住宅地内の「緑のプロムナード」をルンルン気分で南下していた。なぜなら、その先にうさぎ家があるからだ! お好み焼き店の佇まいはどこも楽しげだ。うさぎ家もどこかほのかに温かみを感じさせる店構えである。店の灯りがうれしい。



開店時間ちょうどに到着。こんばんはぁ~~。



早過ぎたか。静寂のひと時。いや早過ぎることはない。すでに鉄板はあたたまっている。今もし誰かが私に「何でもひとつだけ欲しいものをあげる」と言われたら、私は迷わず「お好み焼きが焼ける巨大な鉄板の設備!」と答えることだろう。でもそれを小さな我が家でどこに置くの?



取り敢えずこれを。KIRIN ICHIBAN! 麦から生まれた泡立つ黄金の液体。じゅわぁ~。うぅ~~、美味いっ。これほどお好み焼きのソースに合う飲みモノもない。お好み焼き自体が様々な具材の味や食感のコラボであるが、そこにこのビールが浸みこみ混じりあうと、ストレートにハッピーな気持ちになれるのである。複雑な欧風料理とある種のワインがピタリ☆とマッチした時のような。世界中にそれぞれ食の楽しみ方あり。七里ガ浜のそれはお好み焼きとビールである。



さて、鉄板は準備完了。店主M氏はまだ到着していない。あとで横浜から駆けつけるはずだ。

本日ヘラ(下の画像のど真ん中に2本ささっているのがヘラ)を握るのは若いT坊(仮名)。彼は若いけれども、鉄板とヘラについては実はかなりの研鑽を積んでいる。「匠のT坊」としてお好み焼き界では有名だ。

一方うさぎ家のご近所から彗星の如くに、しかしテクテク徒歩で現われたと昨年七里ガ浜の話題をさらった(?)王子(同じく仮名)は、今回は鉄板の横でお好み焼き作成アシスト役と全体の管理と飲みモノや材料を出すこととお会計に加え、私と会話するという大役をこなす。彼はテクテクと徒歩も得意だが、自転車はもっと得意なようでどこへ行くにも自転車を利用している。



さあ開始である。T坊の手が鉄板の上で軽やかに舞う。シュパーーッ!シャキーーン!



「しかしこれだけキャベツを食べる食べ物もないよね」と私。
「そうですね、サラダだってこれだけ食べられませんものね」とT坊。

おいしい食べ物は見た目も美しい。イカ天が割られ、キャベツの上に載り、さらにその上に豚バラ肉が載る。すべてが鉄板の熱で柔らかくなって行く。キャベツ・タワーの様相だ。



うさぎ家が選ぶそば麺は高品質である。お好み焼き用のそばとしては柔らか過ぎる麺を使う店が多く、そういう店では食感がなんだかポニョポニョしてつまらない。お好み焼きに入れるそば麺は、お好み焼きの体積に占める割合も高く、全体のイメージに与える影響は大きい。いい加減なそば麺を選んでいては良くないのである。その点、うさぎ家の麺はお好み焼きに適したものが選ばれている。店主M氏が厳選した自慢の麺である。



手前にある鍋のふたを丸くしたような物は、お好み焼きを早く蒸すための秘密兵器だ。普通これはステーキ店あたりでしか見かけない。お好み焼きは焼いている間にキャベツや他の材料が蒸され柔らかくかつ甘く変化して行くが、その過程を短時間で行うことを可能にするのが、この秘密兵器なのである。

下の画像はちょうど道半ばと言った状態だ。焼き始めてから初めてお好み焼きをひっくり返した直後の様子である。



T坊がタマゴを割った。鉄板にタマゴをぶちまけ、ヘラを持つT坊の手がスゥ~ッと弧を描く。

画像で右横に見えるお好み焼きの「できかけ」をこのタマゴの上に載せて焼き、もう一度ひっくり返して最終的にタマゴの面が上に来るようにする。そしてソースを塗って、チーズを載せて、さっきの秘密兵器をかぶせて蒸してチーズが溶けたら青ノリをかけて出来上がりである・・・と書いているだけで胃の内壁をヨダレがドバァ~ッと流れる。おそろしく食欲が刺激される香りと光景。



どうだぁ! そば入り・イカ天ダブル・チーズ載せの迫力。見た目の迫力、色彩の華やかさ、芳ばしく有無を言わせずおいしいに決まっているじゃないか!という香り。本当に誰が考えたのでしょう? 高度な食文化。お好み焼きはトータルにアートである!



イカ天はお好み焼き全体の味をまろやかにする。入れたことのない人は、是非試して欲しい。広島ならたいていこれがトッピングのひとつとして用意されている。私はこれが大好きだ。だからいつもダブルで注文するのである。しかし美しいねぇ。

小麦粉、タマゴ、ソバ、キャベツ、モヤシ、揚げ玉、豚バラ肉、青ノリ、おたふくソース、そしてイカ天。これがぐちゃぐちゃに口の中で混じり合う。噛んで噛んでそれを楽しみ、今度はソースの味も濃厚に残る舌や喉をビールで潤す。普通の生活の中の楽しいイベントだ。お子様からおじいちゃんおばあちゃんまで、皆が好きな味。



お好み焼きの良いところの一つが外食としては低料金なことである。食べ方にもよるが、腹いっぱいになってビールを飲んで2000円行かないで終われる。外食でこれはなかなかない。夜のうさぎ家の看板。なかなか良いデザインだ。ごちそうさまでした。いつもおいしいですよ、有難う。



向かいには我らの西友七里ガ浜店。こちらもKY推進中だ。Kは価格、Yは安い。「安いは愛だ。」キャンペーンも実施中! うさぎ家、西友、高山商店(酒店だ)、西武園芸・・・。ご近所のお店があって、住宅街の皆の生活も成り立つ。七里ガ浜の皆さん、ご近所に出向きましょう!

翌日予定するカレーライスの材料を西友で買う。寒い寒い。さあ帰ろう。



夫婦で食べまくればうさぎ家のスタンプカードにスタンプもたまる。1000円でスタンプ1個。20個たまれば1000円値引き。楽しいよ。今回で20個たまった。通った甲斐があるってものだ。次回は割引だ。へっへっへぇ~♪



うさぎ家へ行こう。
所在地:鎌倉市七里ガ浜東3-1-14
電話:0467-38-1511
URL: http://www.kamakura-shiki.com
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家づくりの本 - 阿保昭則著「大工が教えるほんとうの家づくり」(3) 開口部と屋根(軒)

2010-01-12 22:48:46 | 建築外観・構造
阿保さんはこの本で多くのことを語っているのに、彼も屋根のことを強調するものだから、私の話も屋根に関係あることに終始してしまっている。

日本の洋風玄関ドアは外開きが100%近くを占めているが、そんな日本の住宅で、玄関ドアの上の雨避け(庇)がわずかしかない家が多い。これでは家人が玄関から出入りするだけで雨が家の内部に吹き込む。また玄関先に来た客はドアを引くために雨の中で外側に下がり雨に打たれながら「どうも、どうも」と挨拶せねばならない。最近はアルミだけではなく本物の木を使った玄関ドアも多いが、日本のボトボトの雨に頻繁に打たれていれば痛みも早かろう。



上の画像は私の自宅の玄関ドア真上の庇を下から覗いたものだ。この庇は外壁面から外へ向かって204cmほど飛び出している。庇の取り付けられた位置の地面からの高さとの関連もあるので、この204cmという飛び出し方が雨避けとして十分な長さか否かの判断は簡単ではないが、これでも風が強い日なら雨で玄関ドア下部が濡れることがある。開口部や壁を雨から守るという機能を果たすためには、庇には「出し過ぎ」ということはないのである。

次は窓の話。下の画像は我が家のダイニング・ルーム上の吹き抜け部分の壁に取り付けられた窓である。普通の上げ下げサッシであるが、高い位置にあるので事実上はめ殺しの窓となっている。



この「高い窓」も含め、自宅の窓はすべてアンダーセンの木製サッシを採用した。信頼度は抜群である。他人の評価を盲信する必要は全くないけれど、仮に世界のサッシ・ユーザーのアンケートがあったとすると、現時点で最も高い評価を与えられるサッシではないだろうか。気密性、デザイン、豊富な品ぞろえ、取りはずしも簡単で家の中にいたまま外側も洗える便利さもさることながら、何年経っても製品や部品の交換が可能なよう、流通も整備されているところが素晴らしい。しかも、物にもよるが、国産のサッシよりも安く入手出来たりするから不思議だ。

ただ私にはこのアンダーセンと他のサッシ・メーカーの優劣を語る資格はない。アンダーセン以外にはマーヴィンのものしか自分で使った経験がないからだ。個人的な感想としては、この2社を比べて特に優劣を感じていない。特にマーヴィンについては個人的に20年の経験があるが、優秀なサッシだと思う。他にも良いサッシ・メーカーがあるだろうし、オーダーで木製サッシを作ってくれるところもあると言うから、その中には優秀な会社もあるのだろう。



木製サッシなのに気密性は高い。室内の結露もない。そして外気にさらされる所は樹脂で覆われている。木製サッシということだけで「雨に弱そうだ」と敬遠されたりする。しかし木製サッシのほとんどは、屋外に露出する部分には樹脂を貼り付けてあり、雨に対しても非常に抵抗力がある。心配するには及ばない。問題になるとすると、室内側のガラスにつく結露の水分が垂れることによる木部の腐りであるが、それはまた全く別の問題である。結露しないような施工をすればそのようなことは避けられる。



同じ木製サッシでも、屋外に露出したパーツも樹脂ではなく、敢えて木製にしているものがある。これを使う場合は、そのサッシ直上には大きな庇が突き出ていなければならない。そうでないとサッシ外部が雨に濡れ、瞬く間にカビが生え、やがて腐る。

ところが私の自宅の近所でも「湘南的な家」と称して、軒がまったくない家を建て、そこに外側も木部がむき出しとなったサッシを採用している家がある。設計者はそれがカッコいいと思ったのだろうが、軒がない壁や窓は雨に打たれ続け、竣工後わずかで木製サッシにカビが生え腐り始めている。あれでは何も知らずにその設計を受け入れた施主がかわいそうである。

サッシの耐久性の問題だけではない。通風の確保も必要だ。軒や庇のない家では、雨が降ったらスグに窓から雨が吹き込むので、窓を全部閉めて回らなければならない。すると例えば関東平野なら蒸し暑い時期は雨が降る都度、室内を適温に保つためにエアコンにお世話にならないといけないだろう。暑い時期に必要な通風機能を犠牲にしてまで、軒や庇なしの「カッコ」優先住宅を設計するのは本末転倒であると私は思う。



家は建てれば終わり、というものではない。施主と建築業者(設計士・工務店・大工)側双方に、その後もその家を持続させて行く責任が生じる。その家の「持続性」について関心を持たず、あまりに無責任な業者側の「売ってしまえば終わり」との短期的姿勢、態度がミエミエな家が並ぶ通りの景観は悲しい。そうした業者を選んだ施主にも責任があろう。日本の家の平均耐用年数が経済先進国の中でも妙に短いことは、日本の住宅街の景観から永続性とそこから来る豊かさを奪っている。
コメント (4)
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