前回の投稿でご紹介した原村のインド料理店EMPOは、いいお店だったな。
カレーもお店もセンスが良かった。
皆さまも行ってみてね。
こんな素敵なところですよ(↓)。
で、私もEMPOに対抗して(←頭おかしいんじゃないの?)、ポーク・ビンダルー(もどき(笑))をつくる。
ワイン・ビネガーなんてもちろんのこと、ただの酢ですら標高1,600mの地にある山荘には存在しない。
しかしまあCHOYAの梅酒くらいならあるよ。
これに信州産ポークを漬けるのだ。
梅酒にポークを漬けて作ったカレーを「ポーク・ビンダルー」と呼んでいいのか?という深刻な問題というか、大きな勘違いはあるが、それは置いておこう。
とりあえずそのポーク・ビンダルーもどきを作る。大きすぎるところはちょっと切る。
ジップロックは便利。
ジップロックにポークと梅酒を入れる。
そして冷蔵庫へ。
「おとーさん、豚肉ちょうだい」とドガティ君が言う。
だめだねぇ。
あなたにはあなた専用のフードがあるでしょ。
肉を浸けるには、梅酒はちょっとあればいい。だから梅酒が余ってしまう。
余っちゃった。困るなあ。
・・・でも本当は困ってない。自分で飲めばいいのだ。
日本酒並みのアルコール度だから、効くねぇ。
これを撮影している時点で、まだ夜明け直後だ。
その日のランチに食べる豚肉を、早朝から梅酒に漬けておく必要があったのだ。
夜中に雨が降っていたみたいだね。
いつも静かな我が山荘の周り。
滞在中に三連休があったが、大型台風の日本への来襲が予想されたため、別荘地の滞在者は少な目。
なんか寂しい。
特に夜に鹿がよく通過するカラマツ林。我が山荘の東側にあたる。
カラマツ林ってつまらないねえ。。。
苔むした岩。
もともとはこの土地に埋もれていた岩で、山荘の基礎工事で掘り出された。
出てきた時はツルツルだったが、23年が経過し、このような状態になった。
山荘の玄関マットは、私の好きなもののひとつだ。
これはエジプト製で、28年前に以前の山荘(長野県東筑摩郡麻績村)用に買ったもの。
今買えば50万円はするだろう・・・ってのはウソ。
これはウールの手織物などではなく、ポリプロピレンの工業製品だ。
たしか当時5,000円もしなかったよ。更埴市(長野県、現千曲市の一部)のスーパーで買ったと記憶する。
赤い丸で囲ったところに「1994」、「Egypt」と書いてあるでしょう。
このマットの上でドガティ君が水を飲んでこぼし、ごはんを食べながらこぼす。
バスマティ・ライスはないし、タイ産のジャスミンライスすらないので、信州産コシヒカリを用意。
ターメリックと塩とオリーブオイルを入れて炊きましょう。
大きな釜にたった1合。
山にあるスパイスのパウダーはこれだけ。
しかしターメリック、コリアンダー、クミンがあれば、とりあえずカレーは出来る。
唐辛子的辛さがない。
カイエンヌペッパーなんてものは山荘には無いので、豆板醤を加える。
あとは御湖鶴、マギーブイヨン、Aコープのはちみつ、塩、くらいかな。
これで終わり。
それでEMPOみたいなポーク・ビンダルーができるのか?
正直申し上げて、できない(笑)。
あくまで「もどき」だ。いや、もどきですらないかも。
Aコープ原村店の入口近くにある、ご近所さんの農家のお名前付き野菜は安い。
こういう芸術的なトマトも混じる。アートだね。
タマネギを刻む。
ニンニクとショウガをする。
トマトも切る。
梅酒に漬けたポークを梅酒ごと炒める。
しっかり炒めて、表面が多少焦げるくらいにする。
中華鍋でタマネギを炒める。
トマトも炒める。
そしてニンニクとショウガを加える。
先ほどのスパイスと塩を入れる。
ササッと炒めましょう。軽く加熱しながら。
そして水。八ヶ岳山麓の水。
八ヶ岳中央高原三井の森のちょっと上の方の水源が、取水地である。
それを注ぐ。
先ほどお見せした豆板醤他の調味料を加える。
私はなんでも中華鍋。鎌倉でも原村でも。
信州産ポークがもらえないことを悟ったドガティ君は、妻に抱っこしてもらって寝ている。
ポークもじっくり煮込まれた。
できあがりだ!
前日のランチもカレー、この日のランチもカレー。
所詮「もどき」だけど、これもなかなかおいしいよ。
残り物のわずかなパクチーもここに置いちゃおう。
結構辛いな。
豆板醤がシッカリ入っているからねー(笑)。
【つづく】