DeNA 000 000 300 3
広 島 100 100 010 3
本塁打:[DeNA]ソト5号
5番に好調の小園を起用し、不振の西川を7番に降格した新打線は、初回1死後に羽月が3塁打で出塁すると、鈴木誠の犠飛で先制点を挙げました。4回には死球などで1死2塁として、西川が適時打を放って1点を追加しました。
先発の床田は、初回に安打と四球で1死1,2塁とするも佐野を遊直併殺、2回には2安打で2死1,2塁とされるもピープルズを三振に抑えました。さらに3回は連打で1死1,3塁のピンチを招きましたが、佐野を遊ゴロ併殺に打ち取り、続く4回は3安打で1死満塁の大ピンチでしたが、ピープルズを投ゴロ併殺抑えて無失点で凌ぎました。
5回も連打に小園の失策も絡んで無死1,3塁のピンチを迎えましたが、オースティンと佐野を凡打に打ち取り、四球を挟んで宮崎を中飛に打ち取って無失点で切り抜け、5回を投げて10安打2四球ながら無失点に抑える粘投でした。
6回は中田が死球と安打で1死1,2塁のピンチを招くも、桒原を併殺に打ち取って無失点で切り抜けましたが、7回に登板したコルニエルが1死後に連打で1,2塁とされ、ソトに3点本塁打を浴びて逆転を許してしまいました。
8回には塹江がマウンドに上がり、安打と犠打で1死2塁とされましたが、桑原と大和を打ち取って無失点で凌ぎました。
打線は、7回に1死2塁のチャンスを作るも、菊池涼と代打長野が倒れて無得点に終わりましたが、8回に安打と四球で2死1,2塁として、西川の適時打で同点に追いつきました。
9回は栗林が2死後に安打と四球で1,2塁のピンチを招きましたが、牧を三振に斬って無失点で凌ぎ、初登板からの連続無失点試合を17に伸ばしました。9回裏には連打で2死1,3塁のサヨナラ機を作りましたが、松山が二ゴロに倒れて引き分けに終わりました。
不振の西川を復調のきっかけにするため7番に降格させましたが、2度の得点機で適時打を放って意地を見せました。4回1死2塁では完全なボール球を西川らしい悪球打ちで適時打を放ちました。決して会心の当たりではありませんでしたが、結果が出たことで気負いが無くなり、1点を追いかける8回2死1,2塁でも値千金の適時打を放って試合を振り出しに戻しました。
西川は開幕からクリーンアップとして打線を牽引していましたが、4月下旬から4番に入るとプレッシャーからか状態が下降し、3番鈴木誠の不振も重なってチームは深刻な得点力不足に陥り、その間にチームは6連敗を喫してしまいました。
チャンスで力んで本来の打撃ができなくなり、それがチーム成績低迷に直結していたので、かなり責任を感じていたと思います。首脳陣は、7番に下げてプレッシャーを軽減させるとともに奮起を促したところ、西川がその思いに応えて4回の得点機で適時打を放ちました。この一打で気分的に楽になったと思われ、8回の貴重な同点打に繋がりました。この2安打が復調へのきっかけになると思うので、これからの西川には期待が持てそうですね。