巨人 000 002 200 0 4
広島 011 000 020 1 5
勝利投手:ケムナ1勝1敗
敗戦投手:田口5勝6敗1S
本塁打:[巨人]坂本18号
[広島]長野10号
打線は、2回に2塁打などで1死3塁として松山の犠飛で先制すると、3回には2死無走者から長野が本塁打を放ってリードを2点に広げました。4回にも四球と安打で2死1,3塁の追加点機を作りましたが、羽月が三振に倒れて無得点に終わりました。
先発の薮田は、初回に安打などで2死2塁とされるも、岡本を三振に斬って無失点に抑えると、3回には四球と犠打で1死2塁のピンチを招きましたが、松原と吉川を凡打に打ち取り、4回も四球と安打で2死1,2塁のピンチでしたが、大城を三振に斬って得点を与えず、5回まで2安打無失点に抑えました。
しかし、6回に安打で無死1塁とされ、坂本に2点本塁打を浴びて同点に追いつかれました。さらに四球と安打で無死1,3塁とされ、中島を右飛に打ち取ったところでマウンドを中村恭に譲りました。
代わった中村恭は大城に四球を与えて1死満塁とピンチを広げましたが、代わった中田がウィーラーを三振、代打田中俊を二ゴロに抑えて勝ち越しを許さず、薮田は5回1/3を投げて5安打3四球6奪三振2失点でした。
7回は塹江がマウンドに上がるも、2死後に四球で走者を出すと、続く岡本に適時2塁打、続く丸にも適時打を浴びて2点を失ってしまいました。
8回は島内が1安打無失点に抑えると、5回から7回まで無安打に抑えられていた打線が8回1死後に連続四球に死球で1死満塁のチャンスを貰うと、會澤が2点適時打を放って同点に追いつきました。
9回はフランスアが1四球無失点に抑えましたが、打線も得点を奪えず延長戦い突入しました。10回はケムナが登板し、無死1塁から代打若林を併殺に打ち取るなど無失点に抑えると、10回裏に安打で無死1塁として田中広が犠打失敗するも、併殺を狙った田口が一塁へ悪送球して1死2塁となり、鈴木誠が敬遠されて1死1,2塁となって、西川が右前打を放ち、代走の二走曽根が本塁生還でサヨナラ勝ちと思われましたが、本塁でのクロスプレーに原監督がリクエストを要求した結果、判定が覆ってアウトとなって幻のサヨナラとなりました。しかし、続く會澤が敬遠されて2死満塁から、松山が適時打を放って今季2度目のサヨナラ勝ちとなり、チームは2分けを挟んで7連勝となり、10回を無失点に抑えたケムナがプロ初勝利を挙げました。
序盤は投打がかみ合った素晴らしい試合展開でしたが、6回に薮田が坂本に痛恨の2点本塁打を浴びてしまい、さらに勝ち越しにピンチを招いてしまいましたが、このピンチで中田が好救援で勝ち越しを許しませんでした。
しかし、7回に塹江が四球から2点を失ってしまい、敗戦の雰囲気が漂いましたが、この劣勢の状況でも島内、フランスア、ケムナが無失点で凌ぎ、打線は8回に同点に追いついて10回のサヨナラ勝ちに繋げました。
今季は一度試合の流れを失うと、取り戻すことができず終盤の逆転勝ちが見られませんでしたが、ようやくシーズン終盤にきて投手陣は劣勢でも踏ん張って失点を防ぎ、打線も反発力を見せて粘り強く得点を奪うことができるようになって、投打の歯車が噛み合うようになりました。その結果が7連勝という好成績に繋がっています。
このチームの雰囲気を忘れることなく、来季はシーズン序盤から今のような戦いを見せて優勝争いに加わってほしいですね。
球団は、小窪を自由契約にすると発表しました。この日までに来季の去就を話し合った結果、出場機会を求める本人の希望を受けて球団は自由契約としました。
今季は堂林が3塁の定位置を掴み、二遊間も羽月や小園という有望選手が成長しており、来季も小窪の1軍での出場機会は限られてしまうことが予想されるので、出場機会を求める気持ちを持って退団を望む気持ちは理解できますが、チームメートからの人望が厚く、25年ぶりの優勝を果たした16年から2年間は選手会長を務めてチームをまとめたキャプテンシーは、将来の指導者として期待していただけに退団は残念です。
来季はどこのユニフォームを着ることになるか分かりませんが、グラウンドで元気な姿を見せて活躍してほしいですね。