解説: 著名なハリウッド女優であり人道支援家としても活躍する
アンジェリーナ・ジョリーが、長編初監督を果たした社会派人間ドラマ。
1990年代に泥沼化したボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を舞台に、
恋人でありながら内戦により敵になってしまったボスニア人女性と
セルビア人男性の愛の行方を描く。
同紛争で人間の盾として使われ虐げられた女性たちの悲劇に基づく物語は、
女性団体から抗議を受けアンジー自ら説明しに行くなど、
多方面で論争を巻き起こした。
シネマトゥデイ(外部リンク)
あらすじ: ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下の1992年、セルビア兵に捕まり
収容所に送られたアイラ(ジャーナ・マリアノヴィッチ)は、
女性としてのプライドをズタズタにされるような日々を送っていた。
そんな中、以前付き合っていた将校ダニエル(ゴラン・コスティッチ)から、
肖像画の制作を依頼される。
やがて二人の間に愛が再燃するが、一方で戦況はさらに悪化していき……。
人道支援活動に熱心に取り組んでいるアンジェリーナ・ジョリーの長編映画初監督作品。
彼女の人道支援活動のまさに集大成とも言える作品だと思います。
彼女が活動を通じて伝えたいことが、全て盛り込まれています。
いつも戦争や紛争で酷い目にあうのは弱者である女性達
そんな紛争の現実に対する、彼女の激しい怒りがひしひしと伝わってきました。
とにかく酷い話です。でも現実に起こった出来事です。
映像的には極力露骨な描写は控えて描かれてましたが
その分想像力をかきたてられてしまい、とても重い気持ちになってしまいます。
軽い気持ちで見ることは出来ない映画ですが、
アンジェリーナの魂の叫びをしっかり受け止めていただきたい。