じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

赤川次郎「幽霊列車」

2018-05-17 17:38:41 | Weblog
☆ 赤川次郎さんの「幽霊列車」(文春文庫)を読んだ。

☆ 1978年だから、今から40年も前になる。土曜ワイド劇場でドラマ化されたのを見た記憶がある。刑事役は田中邦衛さん、女子大生役は浅茅陽子さんだった。

☆ 乗客8人を乗せて出発した列車が、次の駅に着いた時には誰も乗っていなかったというミステリー。8人はどこへ消えたのか。警視庁の警部(休暇中で私人として捜査)とミステリー好きの女子大生が事件を解明する。

☆ ドラマを見ていたので、動機もトリックも知っていたが、小説で読むとそれはそれで面白かった。アガサ・クリスティーも真っ青のトリックだった。文章がとてもリズミカルで軽快。読みやすかった。
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浅田次郎「情夜」

2018-05-17 10:47:20 | Weblog
☆ 浅田次郎さんの短編集「月下の恋人」(光文社文庫)から「情夜」を読んだ。

☆ 50過ぎの男。引きこもり状態。妻も息子も家を出て、大家の厚意でかろうじて雨露をしのいでいる。この分では遠からず水道も止まりそうだ。そんな時、不可解な手紙が舞い込んだ。住所は自分の家だが、宛名の女性には全く心当たりがない。翌日には現金書留が送られてきた。どうも訳ありな様子。

☆ 物語は足音の響きを残して終わる。さて、このあとが気にかかる。
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マロリー・ブラックマン「指先は歌う」

2018-05-17 02:04:09 | Weblog
☆ 以前、高校生の英語を指導しているときに出てきた作品。マロリー・ブラックマン「指先は歌う(Humming Through My Finger)」(「シャイニング・オン」理論社 所収)を読んだ。

☆ アンバーが本を読んでいると、カイルが声をかけてきた。何か魂胆がありそうだ。アンバーは目が不自由だ。本というのは点字。彼女は目は見えないが、形を味で感じ、色を聞き取るという。「目を使わないでも、物が見えるんだって?」と問うカイルに、「目で物を見るのって、どんな感じ?」と問い返すアンバー。それにカイルは答えられない。

☆ カイルは目隠しをして、小川を跳ぶことになった。小さな川で、水もほとんど流れていないけれど、カイルはなかなか跳べない。アンバーにサポートされて、やっと跳べた。(テキストに載っていたのはこの場面)

☆ アンバーとカイルはお互いを理解しあい、仲良くなる。

☆ 私たちは目に頼りすぎているのかも知れない。目を閉じて他の感覚(耳、鼻、舌、身)を研ぎ澄ますと、今まで感じなかったモノを感じるとることができるかも知れないと思った。 
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