じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「小さいおうち」

2018-05-08 22:55:56 | Weblog
☆ 映画「小さいおうち」(2014年)を観た。最近、日本映画には興味を失っていたが、この映画は最後まで楽しめた。原作・脚本、監督・スタッフ、それに良いキャストが揃えば、日本映画もまだまだ楽しめると思った。

☆ ストーリーは、ある家庭の戦前、戦中をお手伝いさんの視点から見るというもの。戦時体制になる前の日常、今から思えば結構いい時代だったのかも知れない。それが戦争の拡大とともにだんだん窮屈になっていく。そんな中でポッと咲いた恋心。でもそれは許されないものだった。

☆ 現在から話を始めて回想シーンに移るところは「おしん」のような感じか。現在と回想をうまく織り交ぜていた。脚本が良いのかな。

☆ お手伝いさん役の黒木華さん、いいなぁ。奥様役の松たか子さんは美しい。倍賞千恵子さんの老け姿もよかった。短いシーンだったけれど米倉斉加年さんも印象に残っている。吉岡秀隆、中島朋子さんといえば「北の国から」だ。

☆ あるプチブル家庭の何気ない日常だけれど、良かった。赤い屋根の小さいおうちに主演賞をあげたい。
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浅田次郎「見知らぬ妻へ」

2018-05-08 18:24:08 | Weblog
☆ 浅田次郎さんの短編集「見知らぬ妻へ」(光文社文庫)から表題作を読んだ。いい作品だった。

☆ 会社をつぶし、家族を捨て、愛人と東京に逃げた男。愛人には早々に捨てられ、今は歌舞伎町で客引きを生業としている。その男が偽装結婚を持ちかけられた。

☆ もはや這い上がることさえ難しい最底辺の淀みの中、そこに生きる人々。考えさせられる。
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