塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

ベトナム、ハノイ旅行

2016年03月16日 | 旅行
 
先月末の話なのですが、友人とベトナムのハノイへ旅行に行ってきました。向こうに出向しているもう1人の友人を訪ねるという名目で、2泊3日のやや強行軍でした。アジアの首都ということで、別に私のレビューなどなくてもいくらでも行ったことのある人はいると思うのですが、ネタ的に書きやすいし忘れないうちにということで、中継ぎ記事でアップすることにしました。

よくごっちゃになってしまうところですが、南北に細長いベトナムの両端にハノイとホーチミン(サイゴン)の二大都市があり、北の方がハノイです。北とはいっても台湾何かよりは南で、十分暑い地域に属するはずですが、地形のせいか冬場はわりと涼しいらしく、我々が訪れたときには最高気温が20度ほどで湿気もなく、実に快適でした。

入国して最初に戸惑ったのは、通貨です。ベトナムはドンという固有通貨を使っているのですが、1円≒200ドンくらいで、日本円で考えるには200掛けないし200で割らなければならないため、頭がこんがらがります。私は結局最後まで慣れませんでした。現在手元には12万ドンほど余っていますが、日本円に換算すると650円程度です。最高額の紙幣は50万ドン紙幣ですが、これでも円にすればだいたい2500円札ということになります。硬貨は存在しないようで(あるかもしれませんが、ついぞ見ませんでした)、すべての紙幣の肖像画は国父ホー・チ・ミンの同じ絵なので、ホーおじさんの顔はもう一生分見た気がします(笑)。

次に驚いたのは交通事情です。いったいどこから来たのかというほど絶えることなく市内どこででもバイクが走っています。バイクの数がすごいのは台湾などでも同じですが、ベトナムの違うのは、車線や信号がほとんどなく、おそらくそもそも車線という概念がありません。バイクも自動車もバスも、右から左からと自由闊達に追い抜き追い越され、クラクションはほぼ条件反射の習慣となっていて、鳴らされたからといって道を開ける車は一台もありません。大統領府近くの、日本でいうなら外堀通りのような道でも、まるで『北斗の拳』のモヒカン集団の襲撃のようです。



横断歩道も滅多にないので、歩行者はこのなかを横切って渡らなければなりません。友人曰く、大事なのはとにかく立ち止まらないことだそうです。向こうも別に轢きたいわけではないので、切れ目を見つけて堂々と渡っていれば、適当に避けて走ってくれます。クラクションは鳴らされるかもしれませんが、これにたじろいで走り出したりすると、かえって危険です(笑)。こちらは1日と経たずに慣れましたが、逆に日本に帰ってうっかりやったら間違いなく事故死してしまうなと心配になりました。

2日目は世界遺産ハロン湾に行ってきました。だいたいハノイから120kmほど離れたところにある、奇岩険岩の島々が散在する風光明媚なところなのですが、普通は現地の企画会社のツアーに参加してバスで向かいます。ほんの一部だけ高速道路があり、あとはひたすら下道を走って片道4時間かかります。移動時間が現地観光時間の倍ということで、やはり道路のせいか…と思ったのですが、後々考えてみると日本では東京~富士宮間ぐらいの距離なので、それをほぼ下道で4時間なら結構いいタイムなのではないかとも感じます。その分、中途はバスがバスを抜きつ抜かれつのチキンレースになります^^;





ハロン湾ではひっきりなしに出ている木造船での船巡りとなります。途中、ボートに乗り換えて入り江や洞窟を周ったり、鍾乳洞を見学したりできます。



初めは、わざわざツアーに参加して、往復8時間もかけて行くものかとも思いましたが、帰ってきてしまえば、行って良かったと思えるほどには楽しかったです。

他にもいろいろと思うところ、感じるところはありましたが、全体としてとくに嫌な目にあったということや、困ったことなどはありませんでした。ぼったくりに遭うこともなく、しつこく物を売りつけられたりということもなく、穏やかに過ごせました。ただ、ハノイとホーチミンではだいぶ勝手がことなるようなので、あくまでハノイの感想と受け取って下さい。

ベトナムはまだまだ発展途上国ですが、急成長中の勢いのある国でもあります。旧市街を一歩出ればあちこちで建設ラッシュが起きているようです。これから、年を追うごとに便利に観光しやすくなっていくと思いますので、これから日本でももっと注目されていくのではないでしょうか。


おまけの大統領府。
日本では類を見ないほどの超巨大近代建造物w



  



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