塵埃日記

つれづれなるままに、日々のよしなしごとなど。

コンビニ深夜営業規制所感

2008年07月03日 | 社会考
 
 コンビニの深夜営業に対する規制が自治体レヴェルで俄かに議論され始めましたね。コンビニの24時間営業は僕の歳と同じくらいの歴史があるように思いますが、何で今更?というのが真っ先に出てきた感想でした。

 まあ、おそらくは洞爺湖サミットを控えて一に環境、二に環境と叫んでみたものの、そう簡単に効果的な環境政策を打ち出せない各地方行政団体が、一番センセーショナルでかつ自身には影響のないスケープゴートとしてコンビニに白羽の矢を立てたのだろうとは、容易に想像がつきます。

 ただ僕としては、雨後の竹の子のように増える24時間営業にはある種の規制をかけても良いように思います。ただし、現在検討されているような杓子定規的な一律規制ではなく、また環境対策上の目的に限らず、という意味においてですが。

 たとえば、閑静な住宅街と都市中心部の繁華街、田んぼのど真ん中の市道沿いとトラックの往来激しい幹線沿い、歴史的文化財の立ち並ぶ一角とオフィスビルの立ち並ぶ一角。いずれも後者に比して前者の立地においては、24時間営業の需要は著しく低いように思われます。また、需要や節電・環境の問題だけでなく、治安や生活・景観の維持といった面からもコンビニなどの24時間営業には望まれる土地と望まれざる土地の厳然たる差異があるはずです。

 もっと端的に言えば、京都の祇園白川のようなところに24時間営業のコンビニや牛丼屋などが建っては観光価値を著しく損ねますし、新宿・渋谷のコンビニを10時閉店にするなどニーズを考えれば言語道断といえるでしょう。

 ですから、個人的な意見としては、これを機会に環境だけでなく治安や景観維持の観点から、規制区域をあらかじめ精査・限定した上での規制を、とりあえず検討してはいかがかと思いますね。

 余談ですが、新興住宅地の我が家の最寄り駅周辺は、逆に規制がかかりすぎているのかコンビニがないどころか、駅前に初めてできたスーパーも8時で閉まるため全く使い物にならず困っております。。