今回、知っておいてもらいたいことは、エズラ、ネへミア、エステルの3巻と、旧約最後の3つの預言書、ハガイ、ゼカリア、マラキの6巻をワンセットとして捉えておくこと。これらは同じタイムテーブルの上で起こっている出来事であり、エズラ、ネへミア、エステルは捕囚後の歴史書、ハガイ、ゼカリア、マラキは捕囚後の預言書で、互いに関連し合っている。
同じタイムテーブルとは、イスラエルがペルシャの支配下にあったということ。南北王朝時代は混乱していたにせよ、取り敢えずは独立国家だった。ところが捕囚後のイスラエルは、王も大祭司もいないペルシャの属国であり、民族的・政治的アイデンティティを喪失していた時代であった。
今、世界各地で起っている民族紛争は、更に深刻化さを増しており、そこには必ず民族アイデンティティと宗教の問題が介在している。ペルシャ(イラン)は中東紛争の火種となり、イスラエルはその民族性故に問題となり、逆に日本は民族性喪失の故に世界で孤立している。
これらの書巻が伝えている民族的・宗教的「分離」と、それに基付く国家のあり方は、そのまま現代の民族問題へとつながっており、キリスト教徒という、共同体に属する私達自身も同様の課題を持っている。人類が繰り返している過ちの本質に気付き、その失敗を繰り返さない。私達がこれらの書巻を読む意味はそこにある。
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同じタイムテーブルとは、イスラエルがペルシャの支配下にあったということ。南北王朝時代は混乱していたにせよ、取り敢えずは独立国家だった。ところが捕囚後のイスラエルは、王も大祭司もいないペルシャの属国であり、民族的・政治的アイデンティティを喪失していた時代であった。
今、世界各地で起っている民族紛争は、更に深刻化さを増しており、そこには必ず民族アイデンティティと宗教の問題が介在している。ペルシャ(イラン)は中東紛争の火種となり、イスラエルはその民族性故に問題となり、逆に日本は民族性喪失の故に世界で孤立している。
これらの書巻が伝えている民族的・宗教的「分離」と、それに基付く国家のあり方は、そのまま現代の民族問題へとつながっており、キリスト教徒という、共同体に属する私達自身も同様の課題を持っている。人類が繰り返している過ちの本質に気付き、その失敗を繰り返さない。私達がこれらの書巻を読む意味はそこにある。
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