2017年が明けました!元旦の今日は恒例の「30分de聖書」はお休み。そのかわりにルカによる福音書15章1節から17章10節までの新年に相応しいメッセージです
ルカによる福音書は、ユダヤ人以外の人達(書かれた当時はギリシア人)に向けて、イエス様のことを伝えようとして書かれた福音書です。ギリシア人はユダヤ人に比べると論理的に物事を捉えようとする傾向が強く、彼らにとっての最大の関心事は「命とお金」でした。(どの時代もどの国でもあまり変わりませんが・・・)そのような世的な価値観に対して、クリスチャンはどのように「命とお金」に向き合っていけば良いのか?イエス様はそのことを3章にわたってお話しされました。それがルカ15章1節から17章10節までです。章は異なりますが、これはイエス様が同じ時、同じ場所、同じ対象に向けて話された一つのお話です。その内容を起承転結に分けると以下のようになります。
起(15:1-32):失われたものの回復
承(16:1-13):不正な管理人の話
転(16:14-18):律法と神の国
結(16:19-31):金持ちとラザロ
適用(17:1-10):赦し、信仰、奉仕
それでは、これらの話を、イエス様は誰に向かって話されたのかと言うと・・
起(15:1-32):その場にいる人々、特にファリサイ派の人々や律法学者に向かって
承(16:1-13):イエス様の弟子たちに向かって
転(16:14-18):その場にいる人々、特にファリサイ派の人々や律法学者に向かって
結(16:19-31):その場にいる人々、特にファリサイ派の人々や律法学者に向かって
適用(17:1-10):イエス様の弟子たちに向かって
このお話し全体を貫いている共通したディティールが一つあります。それは何でしょう? 答えは「お金」です。お金についてイエス様はどのようなことをおっしゃったのでしょうか?
起(15:1-32):この箇所で、イエス様は3つワンセットのたとえ話をされていますが、
いなくなった羊も、なくした銀貨も、その人が持っている「財産=お金」です。
しかし、この3つの話の共通点は、失ったものが戻って来た所有者
(羊飼い、銀貨を所有していた女性、放蕩息子の父親)の喜びです。
もう一度、誰に対してこの話が語られているかに注目しください。イエス様は、
自分を批判しているファリサイ派の人々や律法学者に対して、天の父である神が、
自分の元に帰って来る人を喜んで迎えてくださる事を3度も繰り返して語られておられます。
承(16:1-13):ここでは、イエス様は弟子たちに向かってお話しをされています。
この話はこの世的には「随分とおかしい?」と思われている箇所ですが、
「不正でまみれた富で友だちを作れ」とイエス様が言ったのは、
「この世の富を利用して、クリスチャンとして伝道しなさい」と言う意味です。
お金はこの世で生活するための必需品。ですから、そのお金を神の国のために賢く
使う必要があるのです。でも、天国に行ったら、お金は必要ありません。だからこそ、
この世で生活する上において「お金に支配されるのではなく、お金を支配しなさい」
と、イエス様は語っておられます。
転(16:14-18):そして、イエス様は再び、その場にいる人々やファリサイ派の人々と律法学者に向かって、
「律法と神の国」について話されます。当時の富裕層や知識階級の人々には「繁栄の神学」
という考え方が根底にありました。それは、豊かな生活と健康=信仰の証しであり、それ
とは逆な人たち(徴税人、羊飼い、娼婦等々)や病気の人は、神から見放された不信仰な人。
と、考えられていました。しかし、イエス様は、そのような考え方を否定され、律法や行い
によっては天国に行くことはできない、ただ、罪を悔い改め、イエス様を信じた者だけが、
天国に行くことができるという、十字架による新しい契約の到来を告げられました。
結(16:19-31):イエス様は続いて、「金持ちとラザロ」の話しを用いて、ファリサイ派の人々や律法学者
に向かって、お金持ちでも天国に行けないことを伝えます。
適用(17:1-10):そして、イエス様は最後にもう一度、弟子たちに向かって、この世でクリスチャンとして、
富に仕えず、神に仕えるために生きる為の具体的な方法を教えました。
それが、「赦し、信仰、奉仕」です。この3つを実行するのにお金は必要ありません。
むしろ、お金が介在しては、できないことばかりです。
新年にあたり、皆さんにはそれぞれ抱負や夢、希望があることでしょう。しかし、クリスチャンとして、神様の子どもとして、この世で生きるためには何が必要なのか?神様はどんなことを私たち一人一人に望んでいらっしゃるのだろうか?このメッセージから改めて考えつつ、2017年を始めていきましょう (Report by Mimita )
(礼拝後のコーヒータイム!) (愛知県とロサンゼルスから来てくれました!バックは庭の山茶花)
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ルカによる福音書は、ユダヤ人以外の人達(書かれた当時はギリシア人)に向けて、イエス様のことを伝えようとして書かれた福音書です。ギリシア人はユダヤ人に比べると論理的に物事を捉えようとする傾向が強く、彼らにとっての最大の関心事は「命とお金」でした。(どの時代もどの国でもあまり変わりませんが・・・)そのような世的な価値観に対して、クリスチャンはどのように「命とお金」に向き合っていけば良いのか?イエス様はそのことを3章にわたってお話しされました。それがルカ15章1節から17章10節までです。章は異なりますが、これはイエス様が同じ時、同じ場所、同じ対象に向けて話された一つのお話です。その内容を起承転結に分けると以下のようになります。
起(15:1-32):失われたものの回復
承(16:1-13):不正な管理人の話
転(16:14-18):律法と神の国
結(16:19-31):金持ちとラザロ
適用(17:1-10):赦し、信仰、奉仕
それでは、これらの話を、イエス様は誰に向かって話されたのかと言うと・・
起(15:1-32):その場にいる人々、特にファリサイ派の人々や律法学者に向かって
承(16:1-13):イエス様の弟子たちに向かって
転(16:14-18):その場にいる人々、特にファリサイ派の人々や律法学者に向かって
結(16:19-31):その場にいる人々、特にファリサイ派の人々や律法学者に向かって
適用(17:1-10):イエス様の弟子たちに向かって
このお話し全体を貫いている共通したディティールが一つあります。それは何でしょう? 答えは「お金」です。お金についてイエス様はどのようなことをおっしゃったのでしょうか?
起(15:1-32):この箇所で、イエス様は3つワンセットのたとえ話をされていますが、
いなくなった羊も、なくした銀貨も、その人が持っている「財産=お金」です。
しかし、この3つの話の共通点は、失ったものが戻って来た所有者
(羊飼い、銀貨を所有していた女性、放蕩息子の父親)の喜びです。
もう一度、誰に対してこの話が語られているかに注目しください。イエス様は、
自分を批判しているファリサイ派の人々や律法学者に対して、天の父である神が、
自分の元に帰って来る人を喜んで迎えてくださる事を3度も繰り返して語られておられます。
承(16:1-13):ここでは、イエス様は弟子たちに向かってお話しをされています。
この話はこの世的には「随分とおかしい?」と思われている箇所ですが、
「不正でまみれた富で友だちを作れ」とイエス様が言ったのは、
「この世の富を利用して、クリスチャンとして伝道しなさい」と言う意味です。
お金はこの世で生活するための必需品。ですから、そのお金を神の国のために賢く
使う必要があるのです。でも、天国に行ったら、お金は必要ありません。だからこそ、
この世で生活する上において「お金に支配されるのではなく、お金を支配しなさい」
と、イエス様は語っておられます。
転(16:14-18):そして、イエス様は再び、その場にいる人々やファリサイ派の人々と律法学者に向かって、
「律法と神の国」について話されます。当時の富裕層や知識階級の人々には「繁栄の神学」
という考え方が根底にありました。それは、豊かな生活と健康=信仰の証しであり、それ
とは逆な人たち(徴税人、羊飼い、娼婦等々)や病気の人は、神から見放された不信仰な人。
と、考えられていました。しかし、イエス様は、そのような考え方を否定され、律法や行い
によっては天国に行くことはできない、ただ、罪を悔い改め、イエス様を信じた者だけが、
天国に行くことができるという、十字架による新しい契約の到来を告げられました。
結(16:19-31):イエス様は続いて、「金持ちとラザロ」の話しを用いて、ファリサイ派の人々や律法学者
に向かって、お金持ちでも天国に行けないことを伝えます。
適用(17:1-10):そして、イエス様は最後にもう一度、弟子たちに向かって、この世でクリスチャンとして、
富に仕えず、神に仕えるために生きる為の具体的な方法を教えました。
それが、「赦し、信仰、奉仕」です。この3つを実行するのにお金は必要ありません。
むしろ、お金が介在しては、できないことばかりです。
新年にあたり、皆さんにはそれぞれ抱負や夢、希望があることでしょう。しかし、クリスチャンとして、神様の子どもとして、この世で生きるためには何が必要なのか?神様はどんなことを私たち一人一人に望んでいらっしゃるのだろうか?このメッセージから改めて考えつつ、2017年を始めていきましょう (Report by Mimita )
(礼拝後のコーヒータイム!) (愛知県とロサンゼルスから来てくれました!バックは庭の山茶花)
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