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見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

肥前早春紀行(2):長崎ランタンフェスティバルの夜

2009-02-10 00:54:29 | 行ったもの(美術館・見仏)
○長崎:浜町アーケード~新地中華街~唐人屋敷

 崇福寺から下って、浜町アーケードへ。そろそろ人も増え、ランタンに灯がともり始める。中国の故事や神話に基づく巨大オブジェが楽しい。下図は諸葛孔明らしいが、手の中にあるべき芭蕉扇を、誰かが持ち去った様子。ケシカラン。



 新地中華街は、身動きできないほどの人波。レストラン厨房の裏道を抜けて、ようやくフェスティバルのメイン会場である湊公園にたどり着く。華やかなランタンオブジェが林立する中、ランタンではない、異色のオブジェを見つけて、ぎゃっと驚いてしまった。皿とれんげとデミタスカップで組み立てられた孔雀(鳳凰?)。これは…いわゆる「一式飾」ではないか。話には聞いているが、これまでサントリー美術館の『KAZARI』展で見たのが唯一だった。写真、龍のオブジェ(これはランタン)の下でくつろぐ猫にも注目。



 さらに驚いたのは(※グロ注意)ガラスに囲まれた関帝廟の内陣風景。小さな関帝像の前に供えられているのは、豚の頭部である。その数、二十余り。中央には、ヘンな色に蒸しあがった仔豚の丸焼きも。全て正しく顔を拝礼者のほうに向けている。うええ~。ほんとにここは日本なのか?



 それから、鎖国時代に唐人(中国人)たちが居住していた唐人屋敷地区へ。赤い蝋燭を持って、土神堂~観音堂~天后堂~福建会館観音堂の四堂を巡拝する。四角くレンガを積んだだけの素っ気ない造りが、いかにも中国の田舎の寺廟みたいだった。土神堂の裏の坂段市場の風情は、映画で見た台湾の九份を思わせる。感激。今度、ゆっくり来てみたい。(続く)

■長崎ランタンフェスティバル(2009年1月26日~2月9日)(※音が出ます)
http://www.nagasaki-lantern.com/
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