goo blog サービス終了のお知らせ 

「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

吉と出るか、凶と出るかの「大博打」

2024年10月20日 | オーディオ談義

今朝の起床時の温度は「20℃」だった。やや肌寒く感じる・・、どうやら昨日(19日)の雨が利いたみたいで一気に秋の気配が漂ってきました。

そろそろ、岡山県からお見えになる「YO」さんの「受け入れ体勢」を整えなくちゃいかんな~。

なにしろご遠方からなので、第一の要諦は絶対に失望させるわけにはいかない・・、とはいえ相手の好みもあることだし~(笑)。

そこで、これまで2回のご訪問の記憶を辿りながら、好みに合いそうなスピーカーの選定、及び、聴いていただく順番を入念にチェックすることにした。

まず選定についてだが、我が家には6系統のスピーカーがあるが、お薦めできそうなスピーカーは次の4つぐらいかな~。見栄えがパッとしないSPばかりだけど、中身は濃い・・でっせ~(笑)。



まずは、「YO」さんが好みの「AXIOM80」(オリジナル版)が筆頭で、周知のとおりあらゆる微妙な音を「白日の下にさらす」ような繊細な再生が持ち味である。

2台めは、図体の大きさに物をいわせた「ウェストミンスター」(改)の豊かな低音を聴いていただくとしよう。しかし、これは「当たりはずれ」が大きそうで、即座に「こういう音は嫌いです!」と言われる可能性もある・・、ま、大博打ですなあ~(笑)。

3台めは、JBLの「075」が主体になったSPで、「シンバル」の伸びと切れ味の「爽快感」はまさに独壇場で、絶対に外せないSP。

4台めは、澄み切った秋の青空のような爽快感に包まれたJBLシステムのコンビで「D123(口径30cm)+175ドライバー(マルチ・セルラー・ウッドホーン付き)。

ま、それぞれが独特の個性の持ち主で、いわば我がオーディオ歴の「集大成」に近いかなあ~。とはいえ、楽しみが減ってしまうのでまだ終わりにするつもりは毛頭ない・・(笑)。

で、問題は聴いていただく「順番」である。実は「順番」って大切なんですよ・・、ずっと以前のブログで「順番への思惑」を投稿したことがあります。抜粋してみよう。

「阿刀田 高」氏の「ミステリーのおきて102条」は、ある新聞の日曜版に1996年から1998年まで週1回連載されたエッセイをまとめた本。

                                

著者によると「新しいミステリーを紹介するんじゃなく、ミステリーの本質を語るような軽いエッセイ」ということで、連載順に102編を列挙してある。

日ごろ、ミステリーは「座右の書」みたいな存在なのでこの本も気持ちよく読ませてもらったが、その中の18編目の「短編集の打順」が特に面白かった。

内容は、いくつもの短編を編纂して1冊の本にするときにどういう順番で作品を並べると効果的かということにあった。

かいつまんでいえば次のとおり。

著者によると、40冊以上も短編集を出版しているがその都度、どういう順番にするか考え込んでしまうという。

たとえば、短編小説を10本並べて1冊の本を作るとして、10本全てが良い作品であればそれに越したことはないが、現実には困難でどうしても良作は4本程度に絞られてしまう。

どうしてもバラツキが出てくるのは世の中、万事がそうなので仕方がないところ。

たとえば、自分のブログにしても記事によってかなり当たりハズレが多くバラツキがあるのは十分承知。中には「意欲作」が蓋を開けてみると意外にもアクセス数がサッパリというのは日常茶飯事~。

また、日本で最高峰の難関〔文系)とされ、全国の選りぬきの秀才たちが集まる「東大法学部」でさえ入学してからバラツキが出るという。

真偽の程は不明だが550人の卒業生のうち”とびっきり”優秀なのは1割程度で、後は”十把(じっぱ)ひとからげ”なんて話を、聞いたか、読んだか、したことがある。まあハイレベルでの話ですけどね~。

さて、話は戻って短編集の順番だが、良い方から順番にABCDの作品があるとすれば、冒頭にBを置く。2番目に置くのがAである。Cが3番目、そしてDがラスト、つまり10番目に置くとのこと。

もし5本良い作品があれば、さらに”いい”としてその場合はさしずめEとなるが、Eは6番目あたりに置く。

かくて10本の短編を編纂した本は普通の出来栄えの作品を☆とすると「BAC☆☆E☆☆☆D」の順番になる。

理由はお分かりのとおり、やはり最初が良くなくてはいけない。

読者は最初の1編を読んで期待を持つ。これが悪いと、その先を読んでもらえないおそれがある。小説というものは、読者に読まれて初めて存在理由が生ずる。

ただ、一番最初にAを置かないのは、Bで引き込み、さらに面白いAへとつないだ方が運動性が生ずる。

展望が開ける。BからAへと弾みをつけ、3番目もCで、そう悪くはない。ここらあたりで、「良い短編集だ」と読者は思ってくれる。

それ以後が少々劣っても「どれも”いい”ってワケにはいかんよな」と許してくれる。

そして、最後も、それなりに悪くないDで全体の印象を整える、という寸法である。中だるみのあたりにEを置く理由もこれでお分かりだろう。」

というわけです(笑)。

この伝でいくと、まず一番目に「075」を主体にしたSPを登場させる、そして2番目は本命の「AXIOM80」を据え付ける、3番目は少々の不安が付きまとう「ウェストミンスター」に転身し、そして最後の4番目は「JBL」の爽快コンビで終結といこう。

はたして、吉と出るか、凶と出るか・・、これは見ものだね~(笑)。


クリックをお願いね →  

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「音の大研究」~読書コーナー~ | トップ | 「AXIOM80」の思い出 »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事