「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

新年早々のオーディオ実験

2020年01月15日 | オーディオ談義

我が家には現在4系統のスピーカーがあって、毎日楽しませてもらっているが、そのうち実験用として重宝しているのが「ウェストミンスター」(改)だ。

とりわけ昨年(2019年)の12月に購入した「大型楕円形ユニット」(グッドマン)によって、飛躍的に応用の幅が広がったのはうれしい限り。

   

何しろこの楕円形ユニットはフルレンジタイプなので低音域から高音域まであらゆる周波数帯域で使えるのが頼もしい。

これまでのところは、1000ヘルツ前後から上の周波数を担当させてきたが、ぐっと下げて500ヘルツから上を担当させてみたくなった。

いったいどんな音がするんだろう!

幸い我が家には2ウェイと3ウェイ兼用のネットワークがある。

2ウェイのときはクロスオーヴァー(以下、「クロス」)は「4000ヘルツ」、3ウェイの場合のクロスは「500ヘルツ」と「4000ヘルツ」となっている。

ちなみに、このクロス「4000ヘルツ」というのには科学的な根拠があって、実はこの辺りが人間の耳にとって一番鈍感な周波数とされており、これはいつぞやのブログでも述べたようにオーディオ誌の実験でも証明されている。

違うユニット同士の音が交差するクロス付近は必然的に音の濁りが発生するが、それを出来るだけ耳に鈍感な周波数付近に持ってきて目立たなくしようという狙いがこのクロス「4000ヘルツ」の設定に読み取れる。

このネットワークはウェストミンスターにはちょっと役不足の感があるので、あくまでも実験用として一つトライしてみようかという軽い気持ちでやってみた。

もし、うまくいったら本格的な3ウェイネットワークを買おうという魂胆である。



ひどい画像ですねえ(笑)。

バナナプラグが使用できないのでこういうことになる。青い線は繋ぎ用として音の劣化を防ぐために「銀線」を2本束ねたものである。

作業には小1時間ほどかかっただろうか。

いつもどおり、ドキドキ、ワクワクしながら音出しをしてみると第一印象としては「悪くないなあ」(笑)。

これまでと比べて予想どおり「スッキリ」した音が出てきた。

箱に容れていたワーフェデール「スーパー12」の守備範囲が1200ヘルツから500ヘルツに減り、その一方、グッドマンの裸の「楕円形ユニットの守備範囲が同じ範囲で増えたのだから全体の響きが変わるのは当然だ。

従前の音が「ハーモニーを重視した音」だとすると今回は「分解能を優先した音」ともいえる。

クロスオーヴァーを換えるだけで、まるでアンプやSPユニットを換えたような音になるのだから非常に面白い。

そして結局、この3ウェイは2日ほど聴いた後で元に戻した。

このウェストミンスターのフロントのショートホーンはクロス1000ヘルツ用に作られているせいもあって、聴いているうちにハーモニーに何がしかの違和感を感じ出したのがその理由。

どうも落ち着かない。

やっぱり最後は「長時間聴いても疲れない音」になるんですよねえ(笑)。

この内容に共感された方は励ましのクリックを →      



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「AXIOM80」のネガティブキャ... | トップ | 指揮者トン・コープマンの魅力 »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事